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限界ベイベェ!
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ヒミツキチ110階「
限界ベイベェ!
」の観てきた!クチコミとコメント
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monzansi(714)
一途な女と、関係者が絡み合う拡がり
バレてないネタバレへ。
ネタバレBOX
毎年、夏に生放送される『24時間テレビ』の涙を、阿佐ヶ谷の地下で流すことができる 。
28歳、売れない女性歌手を描くが、ファンとの距離、マネージャーとの距離が変わらないことに意外性を感じた。
最近、よく観掛けるのは“素”をディフォルメ化した舞台である。
本作は 、ひたむきに、まっすぐ生きる一人の女性そのものを捉える。
地元•北海道に番組の長期滞在ロケのため結果的に帰ったところから、「武道館ライブを目指す100キロマラソン」特番へと繋がった。
思えば、かなり初期の段階で「マラソン」を走り狂う場面は あったので、それがラストの局面で生かされる演出は上手いなと 思った。
長期滞在ロケが打ち切りにならずに済んだのも、「マラソン」に走り狂う場面がYouTubeに配信されたことが理由となっている。「要として効果的に利用した」といえるのではないか。
ただ、その「マラソン」を描いたことで、本業である「歌手ミユ」の存在感を失わせてしまったのではないか。
衣装に現れている。
終始、下半身は「マラソン」ランニング用のコスチュームで あったが、歌を踊る時くらいは 脱ぎ捨てる必要が あった。
生足を出すことこそ(?)女性歌手であり、それを28歳という設定の人物が やり切るから、現実味も生まれる。
マイクを使った、生声パフォーマンスには 迫力を感じてしまった。
しかし、女性歌手にとって衣装は極めて重要で、周りのファンと ほぼ変わらぬハッピを着用した事実を考えると、美術スタッフを批判せざるを得ない。
走り抜くシーンは、誰だって心が打たれる。
ファンの男性が店長を務めるパチンコ店を抜け出して応援しにいくシーンは、そこに至る経緯を踏まえれば、最も打つシーンだったと思う。
これは、『24時間テレビ』の真骨頂だろう。
ただ、またしても批判せざるを得ないのは、序盤の歌とは違って、音響(曲)とミユの口が合致していない点である。
音響担当に問題が あったのか、彼女に原因が あったのかハッキリしないが、周りのキレのあるフリと比べ残念な光景だったのは間違いない。
マイクを使うなら、生歌も有りではないか、そう考えさせる光景であった。
あと、松田聖子を目指す やや昔のタイプの女性歌手なのか、それともライブ会場で 歌う最近のタイプの女性なのか、分からなかった。
多くの観客も、そうした疑問を抱いたはずである。
むしろ後者に特化させる歌手像でもよかったのではないか、と思う。
ドキュメンタリータッチとしては、非常に 飽きない構成で、関係者が結びつき合う、そして話が拡がる構成は さすが だった。
北海道=地方へとストーリーを移した設定が、リアリズムにおいて 大切な要素であったかもしれない。
『ウォーターボーイズ』(フジテレビジョン)の撮影場所を静岡県の とある市にした訳は、「シンボルが なかった」ことだと監督は語っている。
その普遍性は、横に繋がる順応性を与え、都会に住む人々もリアリズムを感じ取るのだ。
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2013/07/14 00:32
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