
『彼女が服を着た理由』
Func A ScamperS 009
SPACE107(東京都)
2013/11/15 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

ペンション百万石
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-
てがみ座
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
フィクションとしては
脚本・演出・演技、すべて芝居らしい芝居。
そういうものとしては、強度を持った作品だと思った。
フィクションとしては、とても良くできている。
ただ、戦争という歴史を扱っている、しかも民俗学(宮本常一)を扱っていることを考慮すると、どうしてもひっかかる点も多かった。
歴史とはそもそもフィクションであり、過去を振り返る際に都合のよいように再生産される物語のことである。そして、民俗学はその歴史記述に抗うために、その物語に回収されないものを記録し、考察するものである。
だが、この芝居では、物語を強くするために脚本ができている、ご都合主義なのではないかという部分が散見された。(時代考証が正しくないのではないかという部分もあったが、私は歴史に詳しい訳ではないので、その点は私の勘違いかもしれない。)物語内容は、当時の国家権力が学問に対して、そして庶民に対して行使した暴力に、どう対抗するか、できるのか、ということがテーマになっている。「秘密保護法案」が可決しそうな現在の日本の社会状況で、この作品を発表する批評精神には賛辞を送りたい気持ちもあるが、私には戦中の国家権力が作り出した大東亜共栄圏などの物語と、戦後に一般化した「戦争は為政者によってのみ引き起こされ、国民は弾圧された、または騙されていた」という物語は、共にコインの表裏として、フィクションとしか思えない。
権力と庶民が両輪となって、戦争への道は開かれていった。勿論、その道筋を付けたのは権力の側だったとしても。そして、その両輪によって戦争が起きたとする認識もまた別の物語であることも自明なことだが。いずれにせよ、この作品は、歴史という物語に基づいて、その物語を補填する形で創られているよに思えた。多少の複雑な設定は描き込まれてはいたものの、その主軸は、作者が言いたい、描きたいことにのみ向かっていたように思う。
問題は、歴史という物語を単純に信じないということであり、それが民俗学の基本でもあるはずだ。批評性とは、やみくもに権力を批判するということにあるのではなく、それらの構造の中に潜む力学を見据え、相対化することにあるのだと思う。
そういう意味では、残念だったが、上で書いたことを不問に付せば、素晴らしい舞台だったと思う。
宮本常一役:古河耕史さんがよかった。

ツール・ド・フランス
東葛スポーツ
3331 Arts Chiyoda(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/25 (月)公演終了
満足度★★★
ふぞろいのアップルプ・フィクション
様々な映像のマッシュアップとシンクロして演技が行われる、脱力感が心地良い作品でした。
ツール・ド・フランスが初めて開催された年と日比谷公園が開園した年が同じ(1903年)という事から、日比谷公園周辺で起きるエピソードと様々なフランス映画のワンシーンが、映画『パルプ・フィクション』のストーリーを骨格にして重ね合わされて描かれていました。
『シェルブールの雨傘』、『女は女である』、『死刑台のエレベーター』、『ふぞろいの林檎たち』、『犬神家の一族』といったドラマや映画、さらにツール・ド・フランスの記録映像やニュース番組、バラエティー番組が、台詞やストーリーや物を媒介にして巧みに繋げ合わされていて見事でした。
しかし、役者達のかなりラフな演技によってその労作が報われていないという状況が面白かったです。
雑然と置かれた椅子や脚立、壁に歪んだ形に映し出された映像、ツール・ド・フランスの選手やキャビン・アテンダントに似せた衣装、クラフトワークやユナイテッド・フューチャー・オーガニゼイションの楽曲といった各要素のざっくりとした存在感が印象的でした。
今までの作品に比べて洗練された構成になっていたものの、ビートに乗せたラップや、社会や演劇界に対しての毒が少なくなっていて、開き直った感じが弱まった様に思えて残念でした。

永い遠足
サンプル
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2013/11/17 (日) ~ 2013/11/25 (月)公演終了
満足度★★★★
喜劇作家の潜在能力
現に喜劇を書いているかどうかはともかく、喜劇を書く潜在能力を持っていそうな演劇人の作品を好んで観ていることに最近気づいたのだが、松井周の喜劇作家性が強く出た一作で、考えさせられながらも笑った場面が多々。
一応、『オイディプス王』が劇の主要な下敷きになっています。
母子相姦を暗喩的に示したシーンの迫力は断然!

その日/比類なき明日の君へ
GULLCOMPANY
王子MON★STAR(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/23 (土)公演終了
満足度★★★★
演劇の新しい形かも?
土岐麻梨子さんとのご縁で観にまいりました。勿論どういう芝居なのかこいう興味もありました。そして今回、彼女のシリアスな場面の演技を初めてみましたが目の動きを効果的に使っての好演でした。
明日まで公演がありますから内容そのものは控える事としますが、若くて綺麗なかた(男性も)を揃えてのお芝居です。地下2Fに設けられた小ぶりな空間は会場の空調音以外は全く聞こえてきませんし照明設備も整っている且つては無かった環境です。オペラや昔の芝居は大きな声を必要とし、またそれを前提とした様式感と様式美を築きあげてきた訳ですが、今回のような現代の新しい小屋は、それを必要としなくなったようです。それが新しい試みを可能にしているように感じました。でもテレビドラマに近ずいたという事ではなく舞台としての新しい可能性が出て来たということだと思います。演劇のあり方も時代と共に進み続ける運命なんですね!

さらば八月の大地
松竹
新橋演舞場(東京都)
2013/11/01 (金) ~ 2013/11/25 (月)公演終了
満足度★★
せっかくの設定を活かしきれず
脚本:鄭義信さん、演出が初めて舞台の演出を行う山田洋次さんということで、少しは期待していた。
題材が「映画」ということもあって。

SOU - 双・相・想 -
演劇ユニット ランニング
ザムザ阿佐谷(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★
改めてタイトル上手い!
出演者だけでなく作家も演出家も毎回入れ替わるというユニークなユニットで
第3回という今回は2人の作家による2本立て。
同じセットを使い、全く違う2つの物語が繰り広げられる。
コンパクトで、企画と演出の面白さが味わえる舞台だった。
観終わって、改めて2つのタイトルの上手さに感心した。

舞台版 まいっちんぐマチコ先生2
ゴブレイプロジェクト
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/11/19 (火) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^0^)/
面白かったです。
ハチャメチャで、
明るくて、可愛くって、
まいっちんぐなコメディです♪
冒頭の「●●●の●●」(●のバラード)
から大爆笑☆
ヒューイ・ルイスも押さえておくべき♪
キャスト全員がそれぞれ、見せ場があります!
観劇日記をブログに書きました☆

東京へテロトピア
Port B(ポルト・ビー)
都内各所 *ツアーキット受取所: 東京芸術劇場内1Fアトリウム特設F/Tインフォメーション(東京都)
2013/11/09 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
演劇という概念の拡張:観客自身がドラマを創り出す
※全箇所廻っていないので、途中の感想です。
地図をもらい、そこに書かれた場所(都内各所)に、好きな日時に行き、そこでラジオを聞くという芝居。役者はいない。演出家の仕掛けがあるだけ。
Port Bの作品ではいつも、歴史という縦軸と、現代社会という横軸の重なった地点に自分が立っているということを自覚させられる。
今作でも、土地と記憶との関係を深く考えさせられた。
見えていながら見ていない他者(歴史、外国人、マイノリティ、、)の問題なども考えさせられた。
また、今作では、今までの作品以上に、観客の自由度が増した。
それは、一方で、あまりにも演出の仕掛けが無いことに不満も残ったが、
もう一方で、その点こそがこれまでの作品に対して私が持っていた不満(観客と世界との間に直接的な関係性が生じないこと。傍観でしかないこと。)を解消する契機にもなっていた。
「不満があるのならば、自分でその壁を壊せばよい。観客よ、演出家を撃て。」というように、
観客が自から劇を創造していく自由が与えられている。
そうは言っても、これは高山明氏が意図した事ではないように思う。おそらく自由度を高めたことによって生まれた副産物だろう。勿論、派生的な副産物を生じさせようということに関しては、かなり意識的だったと思うが。
いずれせよ、私はその自由を利用し、積極的に劇体験を豊かにしようと努めた。
指定の場所で、その場と関係の深い人と会話をしたり。
そこで出会った別の観客と飲みに行ったり。
そのような関わりの中にこそ、作家が創る物語よりも、遥かに豊かなドラマがある。
それでも、今作には仕掛けが無さ過ぎるとは思う。
中野成樹・長島確『四谷雑談集』の評でも書いたことに近いが、
確かに演出家の方向付けを弱くすれば、自由が増し、その体験は無限に広がるようにも思える。
だが、そうすればする程、それを「演劇」と呼ぶ意味はなくなってしまう。現実と劇との境が溶解し、すべてが現実に飲み込まれてしまう。
上で私が素晴らしいと書いた点はすべて、本を片手に自分で街へ出ることで得られる体験でしかないのだから。
勿論、ラジオの仕掛けはある。
だが、ラジオというイヤホンを耳にさし自分の内部に意識を向かわせながら外界を見るという体験は、これまでのPort Bの作品では、「世界に対して、人は傍観しかできない」ということを自覚させるられる装置として強い問いかけをもった演出だと感じていたが、観客が自らの意志で世界へ接続できる場に放たれた時、ラジオから聞こえてくる言葉は、ただのテキスト(文字・意味)としか私には感じられなくなってしまった。勿論、文字・意味としては、意義深い内容だとは思うが、それ以上のものとしての機能を果たしていなかったのように感じる。本来は「声」として聞かせることを意図しているのだと思うが、生身の人間の声とも、主体を持たない土地の(記憶の)声とも聞こえなかった。
そうは言っても、意図か、結果としてそうなっただけかはわからないが、
観客が積極的に劇体験を掴み取る場を用意したということは画期的なことだと思う。
※ひとつひとつの場所での体験は、後日、ネタバレに書きます。行ったら順次書き足していきます。)

WHO IS SUNDAYMAN
万本桜企画
千本桜ホール(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

シンデレラ
いるかHotel
元町プチシアター(兵庫県)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★
てんこ盛りなお芝居
3つの時間でそれぞれの物語は進む 面白い。 とても長い芝居ですが、あっと言うま てんこ盛りな お芝居でした 役者の魅力がとても良く出た芝居。
ダリの時計も印象的

いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より
パルコ・プロデュース
東急シアターオーブ(東京都)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/30 (土)公演終了

See You 【観客総動員数1000人突破!】
LIPS*S
新宿シアターモリエール(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった。
インナースペース・アンドロイドなど、ちょっとSFっぽいのですが、ストーリーは分かり易いし、素敵なセリフもたくさんあってじんわりしちゃいました。
ダンスや殺陣・アクションも満載。
殺陣のスピード感と迫力、特に段差を利用したアクションはすごかったし見ごたえがありました。
楽しい2時間でした。
お花の名前なのですが、キャラクターイメージに合っているなぁ・・と、思いました。

青い童話と黒い音楽
ロデオ★座★ヘヴン
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
観るものの心を捉える独自の物語観が描かれた作品
本当の音楽を極限的に追い求め続けた者の姿の苦悩を描いた「夜鷹無限上昇」、星と深海の世界をうまく呼応させて描いた「深海のカンパネルラ」共に宮沢賢治の原作をモチーフにしながらも作者ならではの、観るものの心を強く惹きつける独自の物語観が形成されていました。演出面も脚本のイメージをうまく膨らませるような工夫が凝らされており、中でも、第一話と第二話のなめらかな接続や陰影の使い方の冴えが際立っていた印象を受けました。役者の方々も、がっぷりとこの作品に取り組んできたことがひしひしと伝わってくるなかなかよい演技をされていたと思います。

『四谷雑談集』+『四家の怪談』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
四谷エリア〈四谷雑談集〉 北千住・五反野エリア〈四家の怪談〉(東京都)
2013/11/09 (土) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
「四谷雑談集」:演劇という概念の拡張、それは限界か、可能性か。
「四谷雑談集」を巡るツアー演劇。
ちょろっとだけ役者も出てはくるが、それはイベントごとに過ぎず、基本的にはテキストとガイド(演出家、ドラマトゥルク)の解説を元に、観客自身が四谷の地を歩き、その認識を更新するというもの。
演劇という概念を拡張しているという意味では、一定の意義がある公演だと思う。
「四谷怪談」は有名だが、その元になった「四谷雑談集」はそれほど一般的に知られている訳ではない。
「四谷雑談集」は、当時の噂話や都市伝説のようなものをまとめたものであり、フィクションではあるのだが、現実的な手触りはこちらの話の方がはるかに残っている。その昔話の中にある現実感を、今現在の四谷を歩く中で、感じ、考える。
時間を経ても変わらないもの、変わってしまったもの、残っているもの、残っていないもの。観客は、土地を移動しながらも、同時に過去と現在との距離、時間をも旅する。
そこから見えてくるものは、観客の数だけ存在する。
そういう意味では、有意義な時間を過ごすことができた。
だが、これではただの観光ツアーと変わらない。
ちょっと知的な観光ツアー。
これを演劇と名指す意味は見出せなかった。
もはや表現と現実との壁は溶解し、芸術というものを特権化する意味などないというならば、わからなくもないが、その場合、それは「そもそも芸術など必要なのか」という自身の表現行為をも相対化するものにもなってしまい、自家撞着に陥ってしまう。
以前、東京デスロックの『シンポジウム』という公演を観た時も、同じような感想を持ったが、その作品の場合は、単なるシンポジウムでしかなくても、それが「演劇公演」と名指され、フレーミングされることによって、そのシンポジウムを演劇を観るような注意力で観るという現象が生まれていた。語られる言葉の意味ではなく、登壇者の所作や反応を凝視するという態度が。
この作品でも、これは演劇なのだからと、ただの観光以上に意識的に街を凝視はしたが、それ以上のものとは感じられなかった。
ただ、肯定的に見れば、ギリギリ垣間見える作者の問いかけの中に、ただの観光ツアーとは異質のものがあると言えないこともないが。

イーハトーボの劇列車
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2013/10/06 (日) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

人狼 ザ・ライブプレイングシアター
セブンスキャッスル
相鉄本多劇場(神奈川県)
2013/10/01 (火) ~ 2013/10/07 (月)公演終了
満足度★★★★
今回も面白かった
うん、今回も予想外れた(笑)
人狼パンジーは怪しい動きしてなかったので全く予想外だったなあ。オープンステージだったのでわかったときはホントびっくりした。パンジーお見事です。
ただあの状態でも人間側勝利にもっていったのは、最後まで残っていた狩人マドックの頭脳が上回っていたとのことか。なかなかいい勝負だった。

風 -ふう-
劇団ZAPPA
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2013/09/28 (土) ~ 2013/10/06 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった
新撰組を題材にした物語。と言っても新撰組の活躍というより、近藤、土方、沖田達の人間性や熱き想いを描いた物語と感じたかな。新撰組とのことで、殺陣もなかなか見応えはあったが、もう少し見せてもよかったかなと感じる部分もあったかな。
今回の物語で一番の特筆すべき点は沖田の設定かな。まあ、あの設定(見せ方)は人によって好き嫌いは分かれるかもしれないが。なかなかには面白かった。

サンゴクシ
ショーGEKI
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2013/11/16 (土) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★
内容からみると長いのでは。
若さ溢れる熱い舞台で豪華な衣装は見栄えよし。
しかし、特に休憩後の後半、サイレンと多人数での乱戦シーンが同じように見え、繰り返されることばかりが見立ち、3時間が非常に長く感じた。
もっとコンパクトにまとめる必要がある。
そして最後ですが、あれだけ3国が戦ったものの、また最初からとはちょっと残念!ストーリーに深みもほしい。