最新の観てきた!クチコミ一覧

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ホテル・アムール

ホテル・アムール

ナカゴー

あさくさ劇亭(東京都)

2013/11/21 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞台の濃度に呑み込まれる
これでもかとしっかりと力量を担保されならがら重ねられるシークエンスが、
一方でぶれたり崩れたりすることなく、とても緻密であることにも驚愕。

呆然となるくらいに閉じ込められ、さらに踏み出す二人の関係に凌駕されました。

ネタバレBOX

中盤からの力技に近い部分が印象には強いのですが、
実は冒頭から繊細にしっかりと作りこまれているのだと思う。

女性の嫉妬心のねちっこさにしても、男の歯止めのきかない感情のぽんぽこぽんにしても、観る側の想像の領域など溢れさせてしまうような、めげることも、斟酌することも、躊躇することもなく、しかも勢いに任せてぶれることのない、力感と精緻さの共存する二人の役者の秀逸にささえられてやってくる。

最初は、女性のしつこさと男性の我慢の態の可笑しさで、それでも見応え十分だったのですが、そのうち、男女それぞれのキャラクターの貫きに直接脳にプラグをさされたような苛立ちが訪れて、さらには体を張ったお芝居の先にある想いのあからさまさに、しっかりと閉じ込められてしまいました

しかも二人の役者の狂気が安定していて、物語がカタストロフに投げ出されることなく、そこからさらにロジックを組み上げ、寄り合わされていく終盤にはただただ目をみはる。

客演のふたりの役者に加えて、劇団の役者の演技も、それぞれの個性からしたたるようななにかがあって実によい。
ロールの色を、これだけ濃い空間にもへたることなく編み上げて、
異なるベクトルのエピソードをしっかりと重ね、
物語の視界を広げていくのは凄いと思う。


正直なところ、観終わってかなり消耗していました。でも、そのことに観客を気づかせることなく、ただひたすらに描かれた世界に浸しこむ圧倒的な力をもった舞台でありました。
Dear friends (東京)

Dear friends (東京)

劇団6番シード

劇場MOMO(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

登場人物全員が愛おしい
文句の付け所が思いつかないくらい、ドストライクでした。
くせのある住人たちの、平凡で、少しだけおかしな日常が、愛おしくてたまりません。
舞台セットも素晴らしかったです。
何度も観に行きたくなる、あたたかくて優しい物語でした。

富士の破れる日【全日程終了しました!ありがとうございました!】

富士の破れる日【全日程終了しました!ありがとうございました!】

声を出すと気持ちいいの会

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2013/11/30 (土) ~ 2013/12/03 (火)公演終了

満足度★★

ちと分かりにくい
舞台がとても広く見えた。
穂高みさきさんのたたずまいは好き。
あとの役者さんたちは、小さく見えた。劇場が大きすぎたのかな。
脚本もちと分かりにくい。
後半の展開は良かったけど(しかし分かりにくい・笑)、前半は退屈。

やはり富士山を語るのは難しいね。
大仰な説明文に期待し過ぎたのも敗因か。

ネタバレBOX

村上光清がただの悪者小物にしか見えないのも残念。彼をもっと魅力的に描けたら、物語が深まったと思う。

あと、帝国陸軍の皆さんは麓に集まって、「噴火の阻止」をどうやってなそうとしたのだろう。
プレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』

プレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』

劇団つきかげ製作実行委員会

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

良かった
原作のマヤちゃんのひとり芝居から想像していたものとは全く違った、「まさかのミュージカル(しかも大勢キャストがいる!)」だったけれど、思いのほか良かった。
舞台はミュージカルにしては質素だったけれど、影絵を使った演出などうまく雰囲気を作っていた。

『女海賊ビアンカ』は原作『ガラスの仮面』の中で約70ページも割いている芝居だけれど、今回、読み返してみたら、原作のセリフがそのまま使われていて、「ものすごく原作に忠実」ということが分かった。

この劇団つきかげが、これから先も『ガラスの仮面』の中の芝居を再現してくれるなら、追いかけて行きたい。『ジーナと5つの青い壺』とか。

ネタバレBOX

ただ、芝居の本筋としては、後半がバタバタし過ぎていて、ビアンカいつの間にシルバーを好きになっちゃってるの?と納得がいかないところも(笑)

原作では「シルバーへの愛を自覚しながら女だと打ち明けられずにいるビアンカ」という説明文があるのですが、そのあたりをもっと見たかったですね。

あの流れだと、最後まで、ビアンカの相手はアルベルトだと思ってしまいます。
一幕をもっとタイトにして、二幕でビアンカとシルバーの物語を作ってほしかったです。
ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

KAKUTA

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2013/12/02 (月) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ロックでした
フリサトがとにかく良かった。演出も役者も良かったが、生演奏というのは計り知れない破壊力がある。グミ・チョコレート・パインのような青春ロックを感じた。好きなジャンルでしたので、また観たいと思いました。

Kの昇天~或はKの溺死~

Kの昇天~或はKの溺死~

MAG.net

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/03 (火)公演終了

満足度★★★

幻想的な雰囲気を堪能しました
影法師役の末原拓馬さんが素敵でした。
朗読劇なのに、若干、カツゼツの悪い人がいたのは残念でした。
大昔に観た「トーマの心臓」のアンテ役だった及川くんが、相変わらず若くて驚きました。

ネタバレBOX

同じ梶井作品でも「檸檬」と「Kの昇天(あるいはKの溺死)」は小説としてのカラーがずいぶん違うと思っています。(個人的な印象ですが)
なので檸檬の「私」と「K君」が同一人物のように描かれているのには、違和感がありました。
できたら、「Kの昇天(あるいはKの溺死)」だけで見たかったです。

ファンサービスのアドリブタイムも、バランスとしてどうなのかなと。
あれが入ったことで、結局はイケメン芝居なのだなーと感じました。もちろん、好きな人には嬉しい時間だと思います。
私は、休憩時間(幕間)だと思って、見ていました。

セットは素敵でした。
月に昇って行く表現、月が近付く演出もよかったです。
primitive opera 【Momotaro】

primitive opera 【Momotaro】

Kiki Arts Project

森下スタジオ(東京都)

2013/12/02 (月) ~ 2013/12/02 (月)公演終了

満足度★★

音楽家の身体性
善悪が逆転してシニカルに描かれた芥川龍之介版『桃太郎』をミュージシャン2人が演じる50分程度の作品で、役者の演技とは異なる身体性が新鮮で興味深かったです。

ヴォーカルとウクレレの国広和毅さんが主に台詞を話し、コントラバスの川崎純さんは身体表現がメインで、冒頭は演奏付きのリーディングの様な形で始まり、次第に役を演じたり、体の動きで少々抽象的に場面の様子を描いたり、純粋に演奏したりと、様々なタイプの舞台上での身体の在り方が表現されていました。
2人とも普段はミュージシャンとして活動している人なので、演技や身体表現にはぎこちなさがあり、普通に演奏している時の姿に一番存在感の強さを感じました。国広さんの変幻自在の声色や、あたかも踊る様にコントラバスを弾く川崎さんの演奏姿が印象的でした。

横から打つ照明で壁面に大きな影を映し出したり、コントラバスをひもで引き摺ったりするシーンは最初は印象的でしたが、同じ表現が繰り返されるので冗長に感じました。

音楽ライブを期待して観る分には、様々な工夫が凝らされた楽しいパフォーマンスとして受け取れましたが、舞台作品として観ると物足りなさが感じられる公演でした。

うた歌うぐらいなら俺は出ない!【ご来場ありがとうございました!!】

うた歌うぐらいなら俺は出ない!【ご来場ありがとうございました!!】

劇団前方公演墳

テアトルBONBON(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽
正直、後悔しています。もう一回観ておけばよかった!観たかった。15年記念ファイルにふさわしい作品だったと思います。歌にダンスに苦戦していたそうですが、全然そんな事を感じませんでした。ハプニングもいくつかありましたが、ライブですよ!!俳優さん達も楽しんでましたもん!!私も楽しみました!!あと印象的だったのは俳優さん達の目力が凄かったです。そしてカーテンコールでの素敵な笑顔。これが観たくて名古屋から来ています!!来年のラインナップも決まっている様で、まだまだ追いかけて行きますよ!!

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

KAKUTA

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2013/12/02 (月) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

「ショッキングなほど煮えたぎれ美しく」を観劇
役者さんが良かった。
成清正紀さんが特に良かった。
竜史さん、桑原裕子さん、異儀田夏葉さんもよかった。

正直、物語には不満が残ったが、演出は面白い部分が多々あった。

ロックバンド「フリサト」とのコラボは、想像以上の化学反応は起きていなかったが、期待を裏切ってもいない。
やはりロックバンドの生演奏には力があった。

ネタバレBOX

正直に言えば、この舞台から、この点がとびぬけて凄いというものは感じなかった。
ただ、随所に面白い部分はあった。

一番印象的だったのは、ラストシーンの手前、
飛山甚平(成清正紀)と飛山平(竜史)が向き合うシーン。
竜史さんも良かったが、それ以上に成清正紀さんの演技が素晴らしかった。
甥(もしかしたら息子かもしれない)飛山平(竜史)に色々責められ、それを黙って受け止めている飛山甚平(成清正紀)の姿。その姿だけですべてを語っていたと思う。

このシーンが素晴らしかっただけに、その後の物語展開がとても不満に思えてしまった。せっかく2人が向き合いはじめたのに、その後、単にお互いが鬱屈したエネルギーを爆発させて、物語は終わってしまう。
それも、タイトルとパンフに書かれた「ごあいさつ」を読めば(それにロックバンドとのコラボということを考えれば)、だいたい予想がつく終わり方。

煙に巻かれたような気分だった。それも、予定調和によって。
どうせ予定調和なら、もっともっとぶっ壊してほしかった。

また、そのラストも、ヘッドフォンの差し込みを外して、ラジカセ本体から音が出るまさにその瞬間にロックバンドが生演奏で爆音を出すというのが、お約束だろうという場面で、その瞬間に生演奏が入らず、ラジカセの音が出てから、段階を踏んで生演奏が重なっていった。
展開は予定調和なのに、なぜここではお約束をやらなかったのか、、、期待していたのに!敢えてズラすことによる効果は感じなかった。単に、合わせるのが難しいから、安全パイをとっただけなのだろうか?
このお約束が決まっていれば、作品の印象はだいぶ違ったものになっいたと思う。3コードでも感動してしまうパンクロックがあるのと同様に、展開が予想できても、「やっぱロックってこういうもんだよな」「この爆発力と疾走感だよな」と納得できたような気もする。作品のテーマもそこなのだし。

ロックバンド「フリサト」とのコラボに関しても、想像していた以上でも以下でもなかった。ロックバンドと演劇がコラボしたら、こういう感じだろうなという予想通り。それでも、歌詞がもっと聞き取れれば、コラボしている必然性がより感じられたのだろうが、初日だからか、舞台の音響さんはロックバンドの音圧に不慣れなのか、バンド側の音作りの問題か、理由はわからないが、(静かな曲は別として)歌詞がほとんど聞き取れなかった。(最初、音が割れたりもしていた。)とてももったいないと感じた。
そうは言っても、生ロックバンドの臨場感は充分にあったし、よく融合していたとは思う。

姫路勝子役:桑原裕子さんの演技はとても面白かった。絶妙だった。
富永美幸役:異儀田夏葉さんもよかった。

批判的なことばかり書いてしまったけれど、ラストの前の2人のシーンが本当に素晴らしかったからこそ、もったいないと思い、厳しく書いてしまいました。悪しからず。
三編の意外な結末

三編の意外な結末

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/12/02 (月) ~ 2013/12/10 (火)公演終了

満足度★★★★

初日でした
初めてのTSTの朗読劇。「ストーリーテラー」なのだから、これもアリ!です。よく練られた物語3編は、思いのほか楽しめたし、役者達も上手い。主宰の久間さんの朗読も、とても味わいがあって良かったです。

ゆびに のこる かおり

ゆびに のこる かおり

大人の麦茶

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★

吉沢梨絵で満足!
元四季の吉沢梨絵さんがたっぷり観られます。もちろん歌も聞けます。
2014年4月からの帝劇レディ・べスの出演も決まり、元気いっぱいでした。

Dear friends (東京)

Dear friends (東京)

劇団6番シード

劇場MOMO(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待どおりの良作
ボロアパートに住む住人達を、季節の移ろいとともに、愛情いっぱいで描いた作品。笑って泣いて、最後は何とも幸せな気分になりました。感謝!

ホチキス最新作「天才高校〜デスペラード〜」

ホチキス最新作「天才高校〜デスペラード〜」

ホチキス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/11/23 (土) ~ 2013/12/04 (水)公演終了

満足度★★★★★

天才ですが何か
ホチキス2度目です。笑って笑って幸せで あっという間でした。

観客席見渡しましたら 客層もひろいですね 舞台の笑いって 結局「相性」だと思うのですが 皆さん 攻めてくる感じで 観ていてわくわくしました。

あ~ 面白かった って スカッとして席を立てる消化のいい作品だと思います。最後の「戦い」の あの小道具□□□の使い方、ナイスです!
おおお!です。

観るべし

Kの昇天~或はKの溺死~

Kの昇天~或はKの溺死~

MAG.net

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

マルチキャスト
マチネと、当日券でのソワレ観劇。マルチキャストならではの芝居の違いが面白かった。閑話休題的な赤眞さんタイムから、すっと、その世界に戻るところはさすが。

ホチキス最新作「天才高校〜デスペラード〜」

ホチキス最新作「天才高校〜デスペラード〜」

ホチキス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/11/23 (土) ~ 2013/12/04 (水)公演終了

満足度★★★

デスペラード
 石破は何を勘違いしたのか、主権者である国民をテロリスト呼ばわり。こんな輩、国会議員の資格無し。即刻、罷免すべきだろう。当にdesperadoである。議論もまともにせず、最初から成立ありきの衆院での強行採決は、議会テロそのものだろう! 

ネタバレBOX

 こんな状況での攻防が秘密保護法案について展開されている中で、よくもここまで馬鹿げた作品を、と思うが、主張する所は、秘密保護法の対局かと思いきや、最終場面では、多少の路線変更はあったものの、矢張り、自由を放棄し管理されることに甘んじているのは、如何なものか? 志が低過ぎる。
Kの昇天~或はKの溺死~

Kの昇天~或はKの溺死~

MAG.net

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/03 (火)公演終了

満足度★★★★

砂を敷き詰めたステージが印象的
いい雰囲気で、芸術度高し。

紅の半纏

紅の半纏

あさの@しょーいち堂

世界館(大阪府)

2013/11/21 (木) ~ 2013/11/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

何とか観れました・・
ところでなんで誰も感想が無いの?

ちょっと手が空いたら何とか書き足します(汗

THE BELL BED UNDERGROUND & XXXX

THE BELL BED UNDERGROUND & XXXX

不定期開催演劇ユニット マリーシア兄妹

Geki地下Liberty(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

マリーシア兄妹!?弟じゃないの?
よく見に行くマリーシア兄弟さん、あ、今回は兄妹なんですね、ということは女性の役者さんもいるのかなと楽しみに劇場に足を運びました。

マリーシアさんの持ち味である会話がとても良かったです。
前回見させてもらったときに感じたマリーシアさんの良さが伸びておりよかったです。

今回は女性の役者さんもいるのでまた違ったものが見えて次回も楽しみです。
でも不定期開催なようなのでそのときまで楽しみにしています。

ネタバレBOX

会話はテンポよく進み良かったです。
でも動きのほうはたまに段取りに見えてしまい、あっ、と思うところがありました。
笑いのほうも前回は自然に笑えていましたが、今回はなにかぎこちない感じがしてしまいました。
今回はマリーシアさんの一体感があまり感じられなかったのは残念でしたので次回に期待です。
いつもなにか期待をしてしまうマリーシアさん(自分勝手)
また公演を楽しみにしています。
期待をこめての星は4つです。
gymnopedia

gymnopedia

ミヤタユーヤ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2013/11/28 (木) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

煌めく。
まず私はサティについての知識が殆ど無く、その音楽ですら舞台が
始まってから「あぁ、聴いた事がある」というくらいの無知でしたので、
かえって自分なりのサティのイメージが存在しなかったのは
この舞台を楽しむ上では良かったのかも知れません。

良質な舞台に出会えて、ついつい長くなったので続きはネタバレにて。

ネタバレBOX

エリック・サティの物語でありながら、脚本・演出・出演をされている今の
ミヤタさんそのものを表現している舞台なのだと感じました。

「天才」と呼ばれるエリックの人物像は、どちらかと云えば音楽や芸術に
対しては風変わりな面があっても「普通」の青年、と云う描き方をしている
ように思いました。
そんな彼が今、「天才」「奇才」と呼ばれている、その原因となったお話。

彼と、「Erik Satie」を創り上げたピアノの調律師の友人・クリスとの物語。
脚本はシンプルながらも良く練られていて、90分と云う時間が全く
苦にならずに最後まで集中出来ました。舞台上に一人しかいない筈なのに、
転換の間、人物の入れ替わりなども帽子一つで工夫されていて感心。
これは単独公演を続けられてきた素地が、しっかりしている為でしょう。

照明が美しく、中盤までの夜を想わせる青と緑の光の澄んだ美しさと
後半の赤と黄色が混じりあったオレンジの光の、温かさや、強い熱を
感じられる光も印象深かったです。
黒を白を基調とした、シンプルでモダンな印象の舞台装置と衣装を
より引き立たせているように感じました。

音楽は、全編を通してサティのピアノ曲だったようで、心地の良い音と、
その音を奏でるように踊るミヤタさんのダンスが美しかったです。
ストリートダンスは「表音ダンス」と云うそうで、音楽を身体の動きで
表現するダンスだそうですが、作中での「音が舞うよう」と云う台詞を
体現していたと思います。
特にピアノの鍵盤を叩くイメージで、指先を流れるように動かす振りを
多用していたのですが、この指の先まで神経が行き届いたダンスは
とても印象に残りました。
最期のクリスとの別れのシーンでのダンスは、ミヤタさんが泣きながら
踊っていて、その涙の跡が照明に煌めいて、その美しさに胸が詰まりました。

父親への反抗心から自分の名前の綴りを c から kに変えていた
友人のクリスと共に、100年後もエリックの音楽は生き続ける。

Eric だった彼の名前の綴りは、こうして Erik となる。

終演後、ふと目を落とすと、配られたパンフレットの表紙には、控えめに、
そして確かにこの作品のすべてがありました。

舞台には冬の夜のような澄んだ空気が漂っているけれど、その底には
人間の温かみが感じられる。芝居と、ダンス。良質で素敵な作品でした。

カーテンコールでのミヤタさんの言葉にも、深く感銘を受けました。
やはりこの作品はエリック・サティの物語であり、ミヤタユーヤさんの
物語でもあったのだと思いました。
ハッピーバースデー

ハッピーバースデー

神奈川子ども未来ファンド

横浜関内ホール(神奈川県)

2013/11/30 (土) ~ 2013/11/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

プロの声優さんは、やはり聞き応えあり。
暗い舞台上でマイクにスポットライト当てて(4本ほど)
後ろから前へ出て朗読と言う形ですが。
なんか公開録音みたいな感じで大変楽しめました。

(15分の休憩挟んだ約2時間です)

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