最新の観てきた!クチコミ一覧

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パフォーマンス「目に殴られた」

パフォーマンス「目に殴られた」

二十二会

長島ビル6階お風呂場(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★

乳首に見えてきたのは私の不徳の致すところです。
観客がひとりだけ、という作品はこれまでいくつか体験しているが、これまでのものは実のところ観客がひとりである必然性はなかったのに対し、今作は一対一でないと成立しないつくりとなっている。

きっと演出家は観客に対して、感じればいいんだよ、と言うだろうが、リテラシーが必要と感じた。

錆からでた実

錆からでた実

こどもの城劇場事業本部

青山円形劇場(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

トリオ
上演時間90分。出だしからすっと舞台の世界に連れて行ってもらった。個性的な3人で飽きずに見ることができた。

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

うれしい悲鳴観劇
この劇団、分かりにくかったりすることもあるのだけれど、それはこちらの感性不足なのかな?と思うほど、舞台は香気があり、芸術性が高い。なのでやっぱり見たくなってしまう、不思議な劇団だ。今回も印象的な衣装や迫力あるダンスなどすごく良かったです。何だか、とても高いものを求めているんだなぁと感じさせる舞台でした。ちなみに今回はアホな私にもすごく解り易かったです。

エニシング・ゴーズ

エニシング・ゴーズ

東宝

帝国劇場(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/28 (月)公演終了

満足度★★★

主題曲のタップダンスは壮観!
以前、大地真央さん主演舞台を観ているし、今回のメインキャスト数名に苦手な出演者がいたので、観る予定はなかったのですが、eプラスで、得チケが出ていたので、急遽観劇して来ました。

1幕途中までは、あまり面白さを感じませんが、、このミュージカルならではの圧巻のタップシーンは、やはり壮観!の一言。

日本のミュージカル上演の最初の舞台から、かなりのミュージカルを拝見していますが、最近のアンサンブル俳優さんのレベルの高さには、嬉しくなります。
この舞台でも、水兵さん達のダンスが素晴らしい出来栄えでした。

瀬奈さんは、いつも思いますが、ミュージカルコメディエンヌとしての資質が備わった女優さんで、今回も、無理なく楽しい舞台を務めて下さいました。

ずいぶん昔「スイートチャりテイ」で、魅力的な演技が印象的だった玉置成美さんは、年月を経て、歌も演技も、大変力量がアップされ、目を見張りました。
保坂さんは、かなり年齢の高い役をユーモアたっぷりに演じられ、大変魅力的でした。
大澄賢也さんも、途中まで、誰かと思う程、役を演じきってお見事。益々、なくてはならない、中堅役者さんの存在感がタップリ。
吉野さんの演じられた役は、よく考えると、台詞が相当大変そうなのに、違和感なく、言葉を発せられていて、役者魂に感服しました。

全体的に、メインキャストより、脇が光ったステージでした。

ネタバレBOX

以前、観た時も思ったのですが、この作品、コメディとしてはそれ程、面白さを感じない作品です。

特に、コメディは、シリアスな芝居以上に、演技力が必要だと思うのですが、ミュージカルを中心に活動されている役者さんは、どうしても、まだそこまでの演技力をお持ちの方は少ないんですよね。

だから、演技、歌、ダンス、全てにおいて、最高のキャストが揃ったら、もっと面白くなるだろうにと、何度か歯痒さを感じてしまいました。

特に、ホープ役のすみれさんは、「ニ都物語」の時以上に、学生会演技で、ちょっと残念に思いました。
少しづつ、舞台を経験され、上達して行く世界で、いきなり、大役続きなので、無理もないかとは思いますが、もう少し、演技力に磨きが掛ってからのこのホープ役であれば良かったのにと、キャスティングされた方のご意向に疑問を感じてしまいました。
ニッポンヲトリモロス

ニッポンヲトリモロス

劇団チャリT企画

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/30 (水)公演終了

満足度★★

あれ??
会話のセンスは好きだし、個々におもしろいところもあったが、全体としてまとまりがなかった。いやむしろ小さくまとめすぎて面白みに欠けていた。

勝手な推測ですが、何か手違いがあって本来のプランができなかったのではないか。

私的家族ベスト

私的家族ベスト

元東京バンビ

Geki地下Liberty(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

全力投球
今回家族をテーマにしたドキュメンタリーということで真面目なシーンが多かったのですが、コメディタッチも満載で、全力で笑わせるスタイルがバンビらしいと思いました。何ヵ所か「間」が長いなと感じましたが、期待を裏切らない面白い内容でした。

6人の悩める観客

6人の悩める観客

壱劇屋

京都市東山青少年活動センター(京都府)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

目の前で世界が回る!
奥行きや段差など、会場空間の多彩さを活かした大阪公演に比べ、
やや狭い空間ならではの臨場感がぐっと際立つ「近さ」と「熱さ」。
「客席」が変われば「事件」も変わりますね~。
それぞれにしっかり独自の見どころがあって、
両方観られてよかったです。

青春ガチャン

青春ガチャン

My little Shine

高田馬場ラビネスト(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/30 (水)公演終了

満足度★★★★

誰も人の死と関わらずには生きていけない事を再実感
タイトルから「青春」まっさかりのようなものを想像してました。
一部把握しているキャストからも「若さ体当たり!」みたいな舞台なのかな、と。
そして実際観劇してみて思ったのは、本舞台は「青春の1つの節目」に
当たるものを描いているのかな、と。

笑いネタてんこ盛りながらひさしぶりに鼻をすすってしまう
(涙のせいで)という非常に良い舞台でした。
(パンフで脚本家の方が「10年前に書いた作品」と言ってましたが、
細かい部分を現代風にアレンジしている事もあり、
古さはまったく感じませんでした。)

※ ただしこれだけは【内容】の方に書かせてもらいます。
観劇される方は迷わず前席を取って下さい(時間通りに行けば多分取れるかと)。
はっきりいってもったいなすぎるのが、
舞台が客席側センターに向けて下る段差式で作られ
そこが演技のメインとなるのに対して、
客席の段差がなさすぎて3列目の自分ですらメイン部分での演者自体、
およびその表情がほとんど見えませんでした
(前の人が特に背が高いという訳でもないのに)。
多分、周りの多くの人たちも同様だったのでは?

序盤はそこに落胆したものの「観えない部分は想像力で補完しよう、
声で演技は分かるから(我慢しよう)」と思えるぐらいに
お話の良さに助けられたと思います。

舞台をあと50cm高く作ってたらなあ・・・
あるいは自分迷わず最前列取るべきだったかなあ・・・

ネタバレBOX

(すいません、お話自体が結構「動いた」事もあり、
かなり長文になってしまいました。)


ネタバレするとして、(自分も)序盤の結構各演者バラバラな「動き」から
中盤以降それぞれのお話がまとまっていくまでを
一度整理しなければなりません(序盤が結構難しかったので)。
(人名は覚えられなかったので勝手に呼称。)


・ 1人猫と戯れる男(「主人公」)

・ バンドのメジャーデビューが決まり忙しいにも関わらず(「バンド女」)、
  友人女子(「ヒロイン」)と更に別の元ファミレス仲間友人(「おまじない女」)を
  誘い合コンをセッティング
  (ヒロインはここ3ヶ月何十回と合コンを繰り返している)

・ 待っていたのは、大学の(?)同級生達で
  ヒロイン「なんだよー、こいつらかよー」と。
  3人の男、それぞれ
  (バンド女の彼氏、「気配り上手男」)
  (元バンドメンバー、ヒロインに想いを寄せていた「元バンド男」)
  (合コンを拒んでいた、人間スペック的にみんなに対して引け目を感じ
  ちょっと浮いてる「パズドラ男」)

・ (場面変わって)
  主人公の名前を呼びながら、
  「ずっとお前に助けられる度に引け目を感じてた、さびしかった」
  「でもお前がいなくてもやっぱりさびしいんだな」(「ヒッキー男」)

・ (更に場面変わって)
  主人公がヒロインに
  「水族館に行きませんか?イルカのショーってすごいんだよ」
  と告白シーン、告白を受け入れるヒロイン

・ (舞台が合コンに戻る)
  猫が合コンに乱入し、ヒロインの指輪を盗んで逃げてしまう。
  そして追いかける一同。

と、ここまでではまだ少し人間関係が見えた(ように見える)だけで
お話は全く見えません。


そして突然、猫が主人公に話しかけてきます、そして語りだす現実。
(ここから先は順不同ですいません、自分も雰囲気重視で観た事もあり、
流れ全部覚えてないので)


(3ヶ月より前の過去に戻る)
2つの場面
1.バンド女、元バンド男、そして主人公(作詞も担当していたらしい)の
  3人のバンド、
  主人公とヒロインが付き合い、そして結婚を誓い合った事を知り、
  (元バンド男は少しくやしさもあるのでしょうが)
  主人公達をひやかします。主人公まさに幸せの絶頂。

2.ヒッキー男とパズドラ男、そしてもう1人「ブス子」(アダ名)という
  3人組はとても仲良し(この3人でいる時だけパズドラ男も
  ヒッキー男も自分をさらけ出せる)で、
  今日もヒッキー男が気に入っているという女の子(おまじない女)が
  いるファミレスへ。

  実はおまじない女はパズドラ男の事が好き、という事実を
  (空気で察したブス子はいち早く撤退)
  バンド女経由で知ってしまうヒッキー男、
  そのショックから逃げ出し、パズドラ男の必死の言葉にも
  耳を貸そうとしません。


  そして、、、
  その状況にたまたま通りがかった主人公、
  「(ヒッキー男に)ひさしぶりだな、最近会えてなかったけどお前大丈夫か?」
  とヒッキー男をなだめようとしますが

  ヒッキー男「もうお前に助けてもらいたくなんかないんだよ!」
  と強く主人公を突き放します(※突き飛ばす訳ではない)。

  そこへたまたま猫を避けた車が突っ込んで来て・・・
  主人公はあっけなく死んでしまいました。


序盤演じられた今までの場面、実は猫は見えても主人公は誰にも
見えていなかったという・・・


そして、
・ 主人公の死んだ原因は自分にある、と自分を責め続け
  引きこもってしまうヒッキー男
・ 主人公の死で何かが切れてしまったかのようにバンドを辞める元バンド男
・ 主人公の事を忘れようと、合コンを繰り返すも、いつも
  虚しさしか残らないヒロイン
という状況が序盤の背景でした。


猫は主人公に悪い事をしたと思い、主人公に自分(猫)の身体と
不思議な力(「シェー」のポーズで相手に「なんとなく」意志を伝える事が
出来る)を与えます。


と、この流れだときっと主人公(猫)が、
猫の身体と「シェー」を使って各人の問題を解決していくお話かな?
と先を想像したのですが、わたくしごときに想像できるような
単純な持っていき方ではありませんでした(お見事です)。


公園にて猫から指輪を返してもらい誰にともなく
「どうすればいいんだろうね」と泣くヒロインに対して、
つい「シェー」してしまおうとする主人公、
この場面は元バンド男がちょうど現れて「シェー」中止。


そして猫が主人公に、
「今なんて言おうとしたの?生きてる人に対して死んでる
あなたが何を言おうとしたの?」
というような結構厳しいお言葉(詰問?)。


自分は「えー、折角力を与えておいてそのツッコミかよー、
じゃあお話はどこへ向かうんだ!?」
とちょっと心の中で脚本家さんにツッコミたくなりました。
が、もちろん「何も用意してない」なんて事はありませんでした。


その間にも
・ 元バンド男は「ずっとお前が好きだった」とヒロインに告白、
  ヒロインはそれを「今すぐはあなたの気持ちに答えられない」と断る。

など色々な事がありますがすいません、この辺全部は覚えてません。

・ (過去に戻って)主人公がヒロインに指輪をプレゼントするシーン、
  この辺だったかな?


この次の大きな流れは、最初過去話として何気なく振られた
バンド女「あなたの後ろに霊がいるよ」(これは元バンド男にだったかな?)
が実は伏線で、合コン中およびヒロインに指輪を返すまでの流れ全てで、
実はバンド女だけは主人公が見えていた、という事実。


バンド女は「独り言だけどー」と猫と会話を始めます。
そして主人公(死者)の想いを聞きます。


この場面が主人公の決意につながったのだと思いますが、
どういう変遷だったのかはすいません、忘れてしまいました。


で、場面変わって
ずっと家を出ないヒッキー男の為に毎日家に通い買い物をしてやり
「あの事故はお前のせいじゃないよ」とはげまし続けたパズドラ男、
それに対して「もういいんだ。そうだ、この遺書をゴミ箱に投げて
入らなかったら死ぬ」とヒッキー男は自殺を考えます。


そして、突然現れ大家から鍵を借りて部屋に入るパズドラ男とブス子、
そしてブス子は自殺を止めようとしたのではなく、
好きだった彼との仲がおかしくなり、浮気され、暴力まで振るわれ、
という状況に「自分も死にたい」と。


そしてパズドラ男も
「おまえら2人がいないんじゃ俺が生きてる意味もないよ!
失敗したら自分も死ぬ」と。

そして(ここら辺は想像ついてましたが)、
ヒッキー男の投げる遺書を主人公(猫)がキャッチし、ゴミ箱へ。

3人「猫が、、、奇跡だ!」


また場面変わって、

以前の場面で猫、そしてヒロインを探していたバンド女に対して、
手で絵の構図を見るように枠をつくり飛行機をその中にとらえて
おまじない女「このおまじないが10回成功したら願いが叶うの!」
と、KY(といっていいでしょう)な発言、
それに対して、バンド女は
「あんたはヒロインの事じゃなくてずっと飛行機を探してたの!」とキレます。
(まあ、空気からいって当然です、おまじない女空気読まなすぎです)


その事に対して、突然また手で枠をつくり
おまじない女「これで10機目だ、、、
お願いします、神様、(バンド女)ちゃんと仲直りさせてください!」

(空気読めないままだったらパズドラ男との事を願っていただろう、と思う所)
友達との友情をお願いします。


それらを観ていた主人公がとうとう「シェー」を・・・
(すいません、多分話の順間違ってると思います、先に「シェー」したかな?)


主人公「死んでる俺も頑張ってるんだから、過去とか未来とかの事ばかりに
    とらわれないでお前らも今を頑張れよ!」(みたいな事を)
    (過去、今、未来の関係については、確か猫がこれまで何度か
    伏線として差しこんでました。)

    追記.
    「多分、生きてる奴らの問題は、生きてる奴らで頑張って解決しろ」
    って事なのかしら?と今更思ったので追記します。


みんなの心に、何かが届いた。


そしてバンド女がヒロインに電話で「猫に主人公が憑いている」と教え、
ヒロインは猫を探しそして見つけますが、その時には主人公は既に
猫に身体を返し「あの世(消えてしまう?)」へ向かうという・・・


ヒロインは聴こえるかどうか分からなくても主人公に対して
「私頑張るから!今までありがとう!」というような事を叫び続けます。


そして暗転、これで「~ Fin ~」かな?
序盤から考えてうまくまとめたなあ、と感心していたら、
ここで本当の最後の場面が。


かなり昔

主人公がバンドメンバー達に対して
「昔単細胞生物だった時、生命は死ななかったんだ。
でもある日ある単細胞が他の単細胞とくっつこうと考えて
そして生命は進化を得た。そして、同時に死も得たんだ。
多分そいつはイルカだったと思う、あいつら寂しがりだから」
とイルカに絡めた話をします。
(※書き忘れましたが、主人公は度々イルカネタを投げています、
イルカ好きなんでしょうね)


こういう形で「死」について締めくくり、それぞれが
主人公の「死」(という節目)をやっと受け入れて
これからを歩み始めるんだなあ、と。


長文すいません、1時間50分という短い時間にしては
結構盛り沢山ネタ沢山でオチもうまく考えられた話だったと思います。
(書いてませんが、笑いネタがとにかくバンバン差し込まれました。)


PS.
【内容】の方で座席/舞台の視覚的な事についてきつい事を書きましたが
・ 各席に座布団用意してくれてたり、
  遅れた人用に?入り口周辺席を空けておいてくれたり、
  「舞台開演後、照明でかなり部屋が暑くなるので」と
  暑い/寒いという人がいないか聞いてくれたり、
  と制作/運営サイドはかなり気を使ってくれていたと思います。

・ Wキャストなんでしたね、そういえば。
  3人ぐらい入れ替わるようなので、もう1つの舞台が
  どう変わってくるのかも観てみたいなあ( ´ー`)

・ ヒッキー男のゴミ投げのシーン、主人公がキャッチに
  失敗したらどうするんだろう?(簡単な事もプレッシャーがすごいだろうから
  ミスもありえますよね)
  「何事もなかったように拾って入れるのかな」、とは思いつつも
  ・ 3人そろって死んでしまうというショッキング展開
  ・ あるいは思い直し
    「これからあいつ(彼氏)を、これからあいつを、
    殴りに行こうかー(チャゲ&飛鳥)」
  的な展開に持っていくんだったらこれまたおもしろい、と妄想してしまいました。

・ そうそう書き忘れ。
  「青春ガチャン」の「ガチャン」はなんなんだろうなあ?と思ってましたが、
  主人公の死によって、一度みんなの青春/人生が
  壊れてしまった、という意味の擬音表現だったのでしょうか?


本劇の観劇は役者さんからのお誘いメールでしたが、
今度は無事良作を観せてもらえたので良かったです。
(以前、別の役者さんからのメールの時、怒りに我を忘れた感想を書いたので( ´ー`))
楽屋

楽屋

彩国賢美

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

熱演!
面白かったです。以前、他の劇団の「楽屋」を観劇した事がありましたが、断然にこの劇団の方が素晴らしかったです。4人の役者さんの熱演が、とても迫力があり良かったです!役者さんの演技に目が放せず、あっと言う間の時間でした!

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

『うれしい悲鳴』ーしみる
なんだかうるっとくる。
美しい。
それでいて押し付けない主張がある。

久し振りに心にしみて震えた。

ネタバレBOX

前半の話はわかりにくいかもしれない。
初演を観ていたので理解しやすかったというのはあると思う。
といっても前回は感じられなかったことをいっぱいいただいたような気がする。

ミミの卒業式のシーンに相当やられ、
亜梨沙の雪のシーンでしんみりして、
最後の乱舞と終わり方でジーンとしてしまった。

ミミの叫びは言い方がいいのか声がいいのかわからないがとても心に刺さる。(藤松さんは、ゲキバカのシェイク!でも決めのシーンでグッときた覚えがある。気が伝わるいい役者さんだと思う。)

最後の乱舞はそれまでの内容をすべて思い出させてくれる感じだった。

しかし雪のシーンからエンディングまで、口を開けて観ていたと思う。それぐらいちょっと放心状態でした。
TRUE WEST~本物の西部~

TRUE WEST~本物の西部~

梅田芸術劇場

はつかいち文化ホール・さくらぴあ(広島県)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/25 (金)公演終了

満足度★★★★

兄弟愛?
兄妹2人のやり取りが続いていき、どんな展開なのだろうかと観ているうちに前半が終わっていました。
こんな兄を嫌わないなんて!と思っていましたが、やはり兄弟なのか?と思わせる行動・・・。
一人はつまらないね。終幕の瞬間に浮かんだ言葉でした。

ネタバレBOX

淡々と話が進んでいく感じでしたが、思い返せばいろいろ起こりました。

リーはソウルキマーにどう迫ってメロメロにしたんだろう?
父親の抜歯は、職業柄「うん、うん、部位によって保険点数違うもんね」とうなずきながらも、「抜けてしまうような歯なら出血はあまりしません!」とセリフを否定したりで、舞台空間から現実に戻ってしまった。

トースターの数と焼ける枚数には笑わせてもらいました。
同じ種類のトースターだから当たり前ですが、次々こんがり焼けてくるから・・・。
前の方の席だったので、パンのいい香りが空腹の身にしみました。

この舞台、今回2階席は残念になってしまったけど、大きなホールより、客席少なめのホールが合っている気がしました。
パフォーマンス「目に殴られた」

パフォーマンス「目に殴られた」

二十二会

長島ビル6階お風呂場(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題870(13-309)
16:00の回(曇)。雑居ビルというより賃貸アパート風、16:01階段を上がると途中で受付、そのまま案内に従ってさらに上がる、狭く急なその先は風呂場(!!)でした。ヘッドホンを使用するので着装、入り口にカーテン、ここで靴を脱ぎ、一歩中へ、スリッパを履き、(床の)足形の位置に立つ。白い空間、奥の浴室、正面の壁、丁度視線の先に赤いモノがくっついている。ヘッドホンから人の声(70%)+デジタル音声風(30%)、赤い点を見続け、決してずらすことがないように。「一歩前へ」、「一歩前へ」、三歩目で浴室へ入る、指示に従うのがルール、視野の端に浴槽、何かいる…。7月、BankARTで行われた作品の再演(こちらは未見)、実際の風呂場というのがシュール。一人×一人、は「かもめマシーン」で経験ありますが、本作では視界を制限されるので、かなり違いました。ビルを出ると16:23。神田の古本屋に行ってみる、映画「森崎書店の日々(菊池亜希子、2010)」を見て、ロケで使われたお店を訪ねて以来かも。

ネタバレBOX

誰かいる…遠藤さんしかいるはずないのに「目を逸らしてはイケナイ」、抑制された視界の反動で自身の反応に気持ちが向かう。いろいろ状況を分析するには、赤い点、白い壁では情報不足、ますます神経が張り詰める。浴槽内で白いモノがゴソゴソ動き、ピンクに変化する。シャワーノズルを掴む手、写真を撮る、何か持たされる…灯りが消え、闇。赤い光のポイントが現れ、目で追うようにと。持たされたのは風呂用の椅子、腰掛け、光を追う。しばらくして手の甲に何か貼られる、灯りが点き…終演、振り向くと誰もいない、SF小説だとこのビルは異次元だったとかだろうか。

実際は、外の階段に全身ピンクの遠藤さんがいるのでした。二十二会は2作目、先月「これが100である」久しぶりの渡辺さん、そこで演じていたのが遠藤さん。

ホンの短い時間、野生の感性に触れたような、神経のマッサージを受けたような、邪念が渦巻く自分に向き合わされた気分。
The funeral party

The funeral party

ENBUゼミナール

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/10/26 (土) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★

面白かった
初めてenbuゼミの演劇をみた。
脚本はストーリーが完結型でスッキリした。最近の若手劇作家さんは、抽象的なものが多いから、こういう方が安心する。
女優陣は、演技も役者としての魅力も粒ぞろい。
中でも中尾遥という役者に魅かれた。男優陣は、頑張れ。

三人姉妹

三人姉妹

華のん企画

あうるすぽっと(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ぜひ再々演を
再演でグレードアップした。
緊迫感の中それぞれの憂鬱と愛情が深まった。
たくさんの人に観てもらいたい舞台です。秀作。

ネタバレBOX

チェブトゥイキンがあまり崩れない。
それによって三人姉妹の母親との関係に真実味が出て、
マーシャ達がだぶり、時計が壊れるシーンが印象的になった。
いままで隠れていた部分が粒だってきた感じだ。
クルイギンが家族にはまり、男爵とソリョーヌイの苦悩がくっきりした。
ナターシャはより意地悪になり、アンフィーサが自然に老けた
一番成長したのはイリーナ。彼女のモスクワへの想いには目頭が熱くなった。吉田美奈子の曲もいい。
何度も観たい作品です。
『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

『太陽とサヨナラ』
3回観た『月の剥がれる』、そしてアトリエ公演『森からの声』を観て、今回も感じた不思議な感覚・・・舞台上の空気が驚くほどクリアで、そこに精霊が宿っているような錯覚を起こす・・・つまり、役者さんの良い意味で人間臭さのない清涼感、舞台美術や照明で演出が研ぎ澄まされるその独特の透明感に、アマヤドリという劇団の魅力を私は見出しているのだななんて思いました。今回も例に漏れず理解力が全く追いつかないのですが(大苦笑)、それでも感覚的に受け取る芸術性と志の高さをひしひしと感じ、役者さん達の高い身体能力で表現される「演劇」に魅入りながら密度の高い時間を過ごせました。そして今回、劇団員の糸山さんの魅力に強烈に引かれてしまい・・・目がハートマークに(笑) こんなに素敵な方だったのですね・・・ビジュアルも演技も役柄も、全てが私好みでした*

ネタバレBOX

糸山さんの演じた「シャイ」。その魅力にずっと心を温められています。ミディアムの淡い金髪に蛍光グリーンのメッシュ(このヘアメイクが最強に素敵*)、細くて長い手足を以って「謎の生命体」を表現する人間離れした身体能力・・・そして、暗い照明の中ずっと淡いオーラのような光を放つ姿にずっと釘づけ。今人さん演じるタクシードライバーの前だけで口を開き、それがあまりにツンデレすぎて、女心を壮大にくすぐってくれました(笑)

そのシャイの正体は、太陽。太陽の絶対的なパワーへの憧憬を謳った笠井さんのモノローグに心が震え、こんな風に、好きな人(シャイに似ていて、太陽のような人です(小声))への思いを綴りたいと胸が熱くなりました。

そして沼田さん&洋平くんのコンビも魅力的(性的な意味で(笑))だったり、美甫さんのビッチなのにカッコいい娼婦にも憧れたり、いつになくキャラクターの魅力が際立った作品でした。小角さんも、シャイを抱きしめる場面がすごーく可愛かったです。あんな風にシャイと心を交わしたいな。蹴られるのはイヤだけど(笑)
私的家族ベスト

私的家族ベスト

元東京バンビ

Geki地下Liberty(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

リスクを伴う手法
セミドキュメンタリーを採り入れた芝居は、観客からすれば役者本人を知っているか知らないかでだいぶ感じ方が変わるでしょう。初見の観客には全く響かないという可能性もあり、リスクを伴います。その点、元東京バンビの客層はリスクが少なかろうと思います。
では新鮮な目で見て本作はどうだったかというと、演技、演出、小ネタ等、各パーツには光るものがあるのですが、全体としてはややアンバランスでした。フィクション部分の話の繋がりが一部欠けて(省略?)いたりして、ラストに至る展開に無理があったようです。
それでも、役者さんの演技で芝居を成立させていました。

ネタバレBOX

結局、加藤さんが主役でした。

作品としての評価は★3つというところですが、渡辺彩弥加さんの堂々たる演技に★1つ追加です。聞けば、学校のテスト勉強をしながらの稽古参加だそうで、公演終了後すぐに受験とのこと。たいしたものです。
風ノート2

風ノート2

放課後ランナー

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/09/05 (木) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

勢いのある劇団!
先日、風ノート2、
演劇祭出展とのことで気になり観に行きました。

ただ、感動して涙がとまりませんでした。
観終わった後は、自分自身の家族の事や、
友人の事を思い出し、普段忘れがちな大切なものを
思い出させてくれた気がします。

観終わった後にほっこり心が暖かくなる。
次の公演も観に行きたいと思います(*^^*)

マルスフィクション

マルスフィクション

.comet <ドットコメット>

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/21 (月)公演終了

満足度★★★★

正直者は存在するか?
公演終了からだいぶ日も経ってしまいましたが、自分も観て来ました。
初演と千秋楽の2回です。

投稿タイトルに対しての個人的解答は「世の中こんな物」。
人類すべてが聖人君子になんぞなれません。
 「正義」という言葉は人に愛されるけれども、それは抽象的だから。
劇中詳細は語られなかったが、移民局が「地球の人口問題解決の為」とかで移民を奨励しているのなら、人類全体にとってそれは「正義」で、多少のフェイクは必要悪だろうが、
真実を明らかにしたい人にとっては、真実こそが「正義」であり、その必要悪さえ許容できず、ただ自分の信じる「正義」に向かって進む。

以下、ネタばれボックスにて―

ネタバレBOX

 劇中「真実のヒロイン」と呼称された米崎さんを含め、ほぼ全員が自身・或いは他者を騙していて、正直者が居ないな…と思いました、彼女は同行していた人を騙して来た(本人が嫌う「真実」に反して)わけですから。

 2度見た所感として、女性の役者方々の攻撃行動(蹴りツッコミや平手打ち)が弱いと感じたこと
 冒頭のアレに「うーわー」と思った事(現実のTVであんなモノが放映されたら、自分は間違いなく疑います。信じる人達がいたらむしろそれが信じられない)
 ハマさんの扱いが全体的に粗雑で哀れだと思った事(ドットコメットさんの公演はこれまでに3~4回見てきていますが、だいたい誰かしら哀れな役がいますよね)
 
 特に印象に残ったのは“ワルキューレ”米崎が放送中に乱入する前後。
彼女は舞台前面で茶番が繰り広げられている間、後ろで耐えているのですが、ついに耐えかねて乱入&暴露!スポットの当たる状況でなくてもちゃんと細かい演技が出来ると言うのは素晴らしい事と思います。

 それから劇中「どうやってここが火星でないか」を証明するシーンが面白かったですね。共同生活をしてきただけあって、互いの手の内を読み、いかに相手を出し抜くかの攻防は観ていてに興味をひかれました。
 ただ…外乱で発覚するのはいいのですが、手立てとしてはチープかと。折角全員が地球にいるのですから、爆走ハーレー軍団の様な無理のあるやり方より(電波発信源の逆探知をしてさえ、あの時間では絶対的に足りない)、地球の感覚なら誰も気にとめない様な些細な手のほうが意外性があって良かったと思います。
劇中の冒頭で会話に出ていた「鳥の巣」が映るだけで、火星でないと信じさせるのは充分なんですから。

 ストーリーに若干の無理は感じましたが、個人的には観劇から「何を考えさせられるか」が重要なので、その意味では良い内容でした。
とある家族の輪舞曲

とある家族の輪舞曲

劇団ジャムジャムプレイヤーズ

アドリブ小劇場(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

普通の川
普通にストレートプレイで、特に盛り上がる訳でもなく(笑いとか涙とか)観客も静かだった。阪田さん演じる石渡絡みのシーンは面白かったけど。何か平坦で薄味な印象でした。

【千秋楽当日券ございます】値札のない戦争

【千秋楽当日券ございます】値札のない戦争

劇団印象-indian elephant-

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/28 (月)公演終了

満足度★★★★

時代を見ようとする目
4年前に国連決議された一国一核制度のお陰で、世界は完全に平和になった。戦争カメラマン、タリタリは、世界的に知られた戦場カメラマンだが、世界中に平和が蔓延してしまって仕事が無い。それで、旧知のヌードカメラマン、橋の事務所を頼った。二人は、友人だが、国籍は異なる。橋の国は、かつて、タリタリの国を植民地化していたのだ。
 何れにせよ、目先の問題は、仕事が無いことである。橋も優秀なカメラマンなのだが、モデルに手を出すのが早く、業界では要注意人物なのである。
 こんなわけで2人とも崖っぷちに立たされていた。尚、事務所には、もう1人、音門という仲間が居る。マネジャー役とでも言っておこう。橋の大学時代の写真部仲間なのだが、音門は、被写体に寄ることができず、プロはあきらめたのだった。
 何れにせよ、食わなければならない。企画を出し合うが。ここには、もう1人、押し掛けてくるシェルターの販売人、ラーニャソンがいる。彼女は、タリタリと同国人だが、矢張り、平和のせいでシェルターが売れない。
 彼らは日々、新たな企画、売れる企画を考えていたのだが、終に、その企画を発案、チャレンジしてみた。結果は爆発的なヒットであった。平和に飽き飽きしていた人々に議事戦争写真を呈示したのである。だが、人々は、疑似的なものに、心象風景を犯されていった。(追記2013.10.28)

ネタバレBOX

先に、疑似的なものに云々と書いたが、物語では、このヒットのさなか、隣国との間で領有が問題化していた島を巡って問題が起こる。音門は、これを好機と捉える。最初は、漁船の乗組員が島に上陸した。その後、音門達の国の旗を持って上陸したグループが、島の最も高い場所に旗を立てた。だが、タリタリの国の軍に排除され、旗が焼かれたのである。タリタリは報道カメラマンとしての本能から、問題が起きると直ぐ、島に飛んで取材をしていた。彼女は、旗が焼かれている現場写真を写していた。彼女は、発表すべきか否か迷うが、音門に説得され1度はメディアに発表することを認める。直後、前言を翻すが、時すでに遅し。時流に乗ったこの写真も、人々の戦争気分を加速させた。
 今作では、このように領土問題が語られる。現在、3つの領土問題を抱える日本としては、耳目を集める話題であり、多くの人々が踊らされる元凶でもある。興味のある方は、「永続敗戦論」白井 聡著などお読みになると宜しい。白井が指摘する通り、領土問題を論ずるならば、双方の当事者が、交わした国際間の協定なり何なりの原典に当たる必要があるのは、当然のことだ。また、国境画定に関しては、露骨な力関係が支配するのは、常識である。その上、国際関係の様々な利害、歴史的事情等々が絡み合って成立する諸条約・協定については、一見矛盾するような事態が度々生ずる。だが、互いに再度、戦争をして新たな領土画定競争をするのは忍びない。こんな事情があって棚上げにされて来たわけであるが、背景を知らず、知ろうともせず、またキチンとサジェッションしてくれるような有能なブレーンもいない場合、虎の尾を踏んでしまうのだ。そして、己は、そのことに気付きもしない。これは単なる馬鹿である。丁度、現政権トップがそうであるように。
 更に悪いことが、今作では描かれているのである。それはメディア操作によって踊らされる人々についてである。
 ひと頃盛んに言われた、勝ち組・負け組。この根底にあった価値観は、サッチャーがかつて述べた「社会というものは無い。私のお金、私の成功があるだけだ」という悲愴な発想と同根だろう。
 この論理に沿って行動しているのが、音門とラーニャソンらであるが、ラーニャソンによれば彼女のカメラとは即ち金、そのカメラは、「両カメラマンよりも世界をより写すかも」と宣う。因みに彼女の働くシェルター製作会社は、ミサイルも開発している。新しいミサイルはより強力であるから、シェルターを買い変えさせる需要に繋がり、シェルターを買い変えた頃には、また新たなミサイルを開発する、というである。かくして企業は安泰というわけだ。人々はたった一つの命を守る為には、永遠に買い物を更新し続けなければならないのである。

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