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ロラ・アリアス『憂鬱とデモ』

ロラ・アリアス『憂鬱とデモ』

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭

京都芸術センター(京都府)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

成程・・
舞台作品は、これ位シンプルで良いのかもしれない。

寄り添うようで、冷徹なくらい突き放すようにも見え。

透徹する美しさを湛えるようで、利己的な醜さを見通すようで。

憂鬱は才能の代償なのか?

豊かな人々が集う地域で満ちる憂鬱。

反対にデモに参加する群衆は、生活に苦しみながらも怒りと言う名の生命力に溢れているようにも見える。

ネタバレBOX

リアルなようで、目指すところはその真逆にあるようにも見える。

母親の代役に立てた役者の仕草。

最初、本人と見紛うばかりに見えたそのリアルさは、
時間を進めるごとに色褪せ、
他の役者たちの遊びにも似た帽子やつけ髭の変装によって、
母親の変化に満ち、恋と歴史に翻弄された人生は、
運命と言う名前のドラマと言うよりはむしろ
生活に飽きた天使の、エサを付けない釣り人にも似た手慰みの一種にも見えなくもない。

この舞台の美しさは、
母親の悩みの深さや悲しさから来ている訳ではないように思う。

(生活のためにデモに参加する群衆に比べれば遥かに人生を空虚に浪費しているように見える)
母親の儚い人生もまた、デモに参加する群衆と同じように
投射される映像が音楽とともにスクリーンが畳まれるごとに
光の粒に分解されるように消え去って
同じ年代の役者たちが空虚さを暴くように陳腐な療養を再現するのを眺めながら、
人生や生命もまた同じなのだと、
川の倦む流れを見るように感じられる瞬間があるからのようにも見える。

「憂鬱は才能の代償」
それこそ、この物語の一番の皮肉(タイトルから見ても分かる通り?)
であり、笑いどころなのかもしれないな、とも思った。

富者の憂鬱も、貧者のデモも、
やがては消尽して一つの音の中におさまるように。

芸術センターの元校庭とか余ってるんだから、
ここら辺で釜ヶ崎の紙芝居劇団でも上演すれば、
もう少し、イベント全体が、身のあるものになるのではないかとも思ったりもした。

もし主催者が事前にこの作品を観ていたのなら、その位の自己主張があった方が、この作品も孤独ではなかったのかもしれないな、と思ったりもしたり。
移動するプリズン

移動するプリズン

劇団スパイスガーデン

千本桜ホール(東京都)

2013/10/29 (火) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

移動する密室での男達
イケメン7人が、移動する密室で、駆け引き?の戦い!?
終演後は、湿度が上がっているぞ~(⌒‐⌒)

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

『太陽とサヨナラ』観ました
SFのような、それでいて神話のような世界。
観たあとの脳内は、グレーの煙が渦を巻いてるような感じになった。
ぐるぐるもやもや。
客演陣も含めキャストが魅力的。なかでも田中美甫さんと一色洋平さんに惹かれた。

ネタバレBOX

登場人物の役名にも、日本神話からの着想があるんだろうと思う。クシナダとかサクヤとか。
シャイの身体の独特な動きとか、組織の男たち(だったと思うけど、違うかも)が椅子に乗ってすーっとすべって移動する様子とか、ぼけーっと眺めてしまった。
あたっくNo.1

あたっくNo.1

劇団EXILE

青山劇場(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/09/17 (火)公演終了

明日への蒸気を出し切れない青年達

真珠湾攻撃の機密任務にある、日本海軍潜水艇の内側をコメディ•タッチも交え描く。

第二次世界大戦前夜の艇内だけあり「お国のため」の雰囲気は漂う。
だが、対米戦を目の前にした悲壮感はなく、鋼鉄を歩くのは いつの時代も変わらない青年だった。

『あたっくNo.1』(同名小説が原作)のタイトルは不適切かもしれない。敵艦撃沈を そのように例えたなら。
私が舞台を観て述べることがあるとすれば、恋青年だとかを含め、「まっすぐ打ち向かう」心こそ『あたっくNo.1』の意味だったのではないか、という憶測である。

登場人物の見えざる心の扱いが巧み で、私たち は 艇内すべてを把握できない構成である。当然、海軍組織の暴力性を示すし、厳しい序列も同様だ。

古来より、文学者が「恋」を記す時、それは貴族階級のモチーフであることが多かった。宮廷という閉ざされた空間、貴族階級という限られた登場人物が、「恋のシンボリック化」にふさわしいからだ。今作『あたっくNo.1』でも、鉄拳制裁や序列の中にこそ見え隠れする恋、友情、家族観などのヒューマニズムが魅力的だった。
宮廷ではなく潜水艇である。
貴族階級ではなく海軍兵員である。
ところが、私達を魅力させる構造としては何ら変わらない。

ネタバレBOX


EXILEのキス…。この男同志のキスは女性のみならず、歴史スペクタルの頬をも赤くする行為であった。
この世の楽園

この世の楽園

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

いい芝居だ
話は若干「拍子抜け」感はあるのだが、逆にそれがいいようにも思える。
タイトルが秀逸。内容をこれだけはっきり伝えるタイトルはないのではないか。
もしこのタイトルが違っていたら、たぶんここまで面白いとは感じなかった。

芝居もよかった。間の取り方がとても大人。

ひげの旦那が非常にいい味出している。ああいう生き方もありかなあ。
とはいえ、皆さん役の人柄が染み出ていて、ほんといい演技だった。

ネタバレBOX

携帯が分解したり、ハイヒールのバンドが切れたりしたのはアクシデント???(29日マチネ)

にやっとするシーンが多くて困るぐらい。
若い人には理解し辛い内容かもしれない。
女王蜂

女王蜂

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2013/10/29 (火) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

登場人物20人
20人というのはかなり多いので、よほど集中していないと人間関係などが分からなくなる(20人に自己紹介されて、すぐに顔と名前を覚えられる人は少ないと思う)。パンフレットに登場人物の一覧は掲載されていたが、少し詳しめのあらすじも掲載しておくと良かったと思う。
そういうわけで私は途中で話が分からなくなったのだが、話が分からないなりに意外と楽しめた。
これから見る人は開演前にパンフレットを熟読しておくことをお勧めします。

かぞくや

かぞくや

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2013/10/22 (火) ~ 2013/10/31 (木)公演終了

満足度★★★★

これぞだるま座!
ホームグラウンドでだるま座の原点となる作品の再演。多少古めかしく、ちょっと強引な展開であるけど、これぞだるま座、と納得できる芝居でした。前回観た作品に不安を覚えたものの、これで一安心。

ウォルター・ミティにさよなら2013

ウォルター・ミティにさよなら2013

TUFF STUFF

相鉄本多劇場(神奈川県)

2013/10/27 (日) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★

擬音語がクドイ・・・
若い女性対象のスラップスティックだったかな。
私は旨いことストーリーに乗っかれなかったが、場内は終始暖かいムードに満ちてました。

青春ガチャン

青春ガチャン

My little Shine

高田馬場ラビネスト(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/30 (水)公演終了

満足度★★★★

生きること。死ぬこと。
観てきた方のコメントを参考に一番前!とも思ったんだけど、目線の高さがちょうど良かったので2列目へ。とても観やすかったです。どこにでもあるような身近な題材のストーリーだと思いました。故に色々と考えさせられましたし、過去とか色々思い出しました。

ネタバレBOX

ストーリーが凄くよかったです。こういう事って人生生きていればある訳で、あまりにも突然すぎる別れはすぐになんてもちろん受け入れられないけど、生きている人間は生きていかないといけないし。でも頭でわかってても行動に移すのって難しいんですよね。考えないようにしようって思う時点で考えてる訳で。実際死んだら感情があるのかどうかわからないけど、思考できるとすればやっぱり主人公みたいになかなか受け入れられないんじゃないのかなと。どうすればいいのかわからないけど何か、何かしたいっていう熱い思いが伝わってきました。主人公の神田友博さん初めて拝見させて頂きましたが良かったです。ラストのイルカのくだりで、もいっかい泣きました。
女の子の衣装がとても可愛かった!普段の服もだけどウエイトレス姿とかも。凄く自分好みでした。
ブス子は、可愛いのにブス子ってあだ名の女の子の役なのか、ブスの役なのに可愛い子が演じているのか、どっちなんだろうとかくだらない事がとても気になりました。すみません。いや、可愛かったからなぜブス子というあだ名がつくんだろうと不思議だったので。
出演者10人のうち5人がダブルキャスト・・・悩んで悩んで観てきた方のコメント参考に★チームを観賞。なぜこんなに大人数をダブルキャストにしたのだろう?ダブルキャストの方のうち、良いなと思った人ももちろんいたのだけど、感情が伝わってこなくて全然感情移入できないと思った人もいたので、もう一つのチームを観たほうが良かったのかなとか、少し思ってしまいました。ごめんなさい。でも良いと思った方のキャラがもう一つのチームでも良いかどうか観てみないとわからないし。まあこんなにキャストが違ければ、劇自体の雰囲気なども違ってくるだろうからもう一つも観てみたいとは思ったけど、どうしても優劣をつけてしまうと思うので優柔不断な私には選択肢が少ない方がありがたいと思いました。
nora(s)

nora(s)

shelf

アトリエ春風舎(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/31 (木)公演終了

満足度★★★

見事空間
舞台セットはなく、暗くシンプルな照明の中で、5人の役者さん達による60分に凝縮されたノラの世界。美しく、見事な空間でしたね。難しい理屈は正直よくわかりませんが。

【千秋楽当日券ございます】値札のない戦争

【千秋楽当日券ございます】値札のない戦争

劇団印象-indian elephant-

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

見応えありました
お芝居が終わってから、タイトルのつけ方がうまいなぁ、と感じました。日韓関係を半島側からこういう風に見えるんだ、という驚きが新鮮でした。それも、納得できる驚きで、理解が進めばもっといい関係になるんじゃないかと感じました。

エゴ・サーチ

エゴ・サーチ

虚構の劇団

HEP HALL(大阪府)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

再演
鴻上さん特有の「伝わらなかった想い」のあふれた良い芝居でした。
前回劇団員だった3人の方がいなかったのが残念。

ネタバレBOX

やはりカメラマンの方が一番せつないですね
自分にはそういう想いはありませんが、あれは残酷だとおもいました
並行戯曲

並行戯曲

私見感

ウイングフィールド(大阪府)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

懐古
どのような劇に仕上がっているのか、楽しみにして観てきました。

色々と思うところはありましたが、よかったです。

この劇をみていると、なぜか昔の自分を思い出しました。
弄り回して無駄に考えて、
ありもしない現実を追いかけて。
もうういいやと諦めたつもりになった僕。
ちょいとそんなこと。
どこまでも、可能性を考えて、
どこかにあるはずの仮を探し求めて。

うん、誰もが通るであろう青春の道。
別の言い方をするならば、

[中二病]。


と、まあそんな感想。

また、この劇の売りのような言葉遊びは良かったですね。
日常での空耳や意味的チップなどあるのがいい
割と、ラッパー的なノリの弾け方もよかったように思います。

で、話についてですが。
観客側からでは、よう整理しきれん気がしました。
一度観るだけでは、結構厳しい。
辻褄を観客が理解するには。。。
台本くださいw
(まあ、大体は分かりますが。細かな伏線拾っての理解はできてない気がする)。

ここ半年で観た中(6本。プロ・アマ問わず)では、2番目によかったです。
また、公演があるようでしたら観にいきたいですね。



.

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★

【うれしい悲鳴】
時代への批評性が素晴らしい。

今の日本で問題になっていることを物語に描きこんだ、
このまま行ったらこんな社会になるかも、、、 近未来SF。

ネタバレBOX

思想的な意味の広がりのある台詞が特徴的な舞台だと思った。

内容については、多くの方が細かく書いているので、個人的に印象に残ったシーンを1つだけ書く。

アンカという法律により、「泳ぐ魚」という公務員集団は、決定された法案を絶対的に強行しなければならない。
植物人間の臓器を移植して、救命に役立てなければならないというアンカが決定する。
そこで、植物人間の人は、脳死などではなくても、命を奪われることになる。
その際、時の天皇も植物人間だったのだが、天皇は例外措置として不問に付されてしまう。アンカという法律は誰に対しても平等に絶対的に行使されるということを信条に暴力的な行為も正当化して自分を保ってきた「泳ぐ魚」のメンバーの一人は、それは断じて認めることはできないという。それを認めてしまったら、自分の行使してきたことが、正義ではなく、暴力の片棒でしかないとなってしまうからだ。そこで揺れる。
また、メンバーであり主人公のマキノ久太郎は、好きになった女の母が植物人間であり、母を殺すなら私を先に殺してとマキノに迫る。アンカは絶対である。そこで揺れる。
結局、アンカは天皇を例外として、それ以外には絶対的に行使される。

ここに集団の正義とその暴力性の問題が提起されていてとても興味深かった。

他にも、頭で考えると素晴らしいと思える部分がたくさんあるのだが、
芝居としてはあまり惹きこまれなかった。
しんゆりシアター 十二夜~お好きなように~

しんゆりシアター 十二夜~お好きなように~

川崎市アートセンター

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2013/10/26 (土) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

豊かな時間
シェイクスピア作品の中でも十二夜は見やすい作品とは思いますが、それでも古典作品ですし、細かな表情や演技の詰めセリフの発声や抑揚がモノを言います。小さい劇場ならなおさらです。よく訓練された役者の演じるシェイクスピアの「十二夜」を、小ぶりなれど綺麗な劇場のパイプ椅子では無い固定の椅子でゆったり見る。豊かな時間でした。

東京の劇場は汚くて椅子も長時間座ると腰が痛くなるような場所も少なくないのですが、ちょっと東京を出ると小さいながらも良い劇場がいくつもあります。こういう地域型の演劇・芸術活動がもっと活発になればと思います。

残跡 / ユダヤ人種の妻

残跡 / ユダヤ人種の妻

山縣美礼

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/28 (月)公演終了

満足度★★★★

通して観て
非常に印象深い演目でした。演出のレベルの高さ、演者の身体能力・演技力の高さが相まって、身体表現とストーリーと感情描写が上手く融合した作品にしあがっていたと思います。ユダヤ人種の妻は、若干演者さんの表情が薄いなと感じた面はありましたが、むしろ身体表現で感情を表すための演出なのではないかと最終的には納得しました。

三人姉妹

三人姉妹

華のん企画

あうるすぽっと(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

よかった
 自由になれない時代の、因習にとらわれた片田舎。都会での生活を忘れなれない姉妹。そんな哀しみと、そんな中でも喜びと、という爆発しそうで、爆発させない危うさというものが垣間見えてよかったです。

nora(s)

nora(s)

shelf

アトリエ春風舎(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

犀の如く独り歩む
 演出家、矢野氏のイマージュとしては、原作を一旦、分解してfragmentsにした上で、現在・ここに絡めて本質だけを再構成するという手法だ。それだけに緊迫感もあり、説得力もある。

ネタバレBOX

 韓国から来ている女優のハングルで開始された科白は、日本の女優の翻訳兼日本語に拠る掛け合いで重ね合わされ、初めて聞く、美しく身体化された言語の響き合いとして立ち現れる。ここでいう身体化された言語とは、肉体に言霊が、憑依することではない。寧ろ、溜めを作った上で、肉体そのものでも言語そのものでもない新たな次元に属する表現として、立ち現れた関係性を獲得した“実体”だ。
 実に、微妙で純粋な、謂わば太初の光だけで編まれた詩的実存とでも言ったらいいだろうか。こんな表現ができるのは、演出家が、既成の衣(習慣・風習・既存価値・概念等)を脱ぎ捨てることのできる役者だけを選んでいることと大いに関係がある。
 それは、冒頭述べた通り、古典を含め、評価の定まった作品を今、上演するに当たって、脚本家・演出家が先ず最初に考えるべき問題であろう。評価の定まった作品というものは、決して固定化されているということではない。常に新たな発見があるということである。つまり、その作品と出会う者にとって常に格闘の対象として立ち上がってくる“実体”なのである。そのような“実体”を演劇という媒体で表現する時、採り得べき形の一つが、それも有力な形の一つが、今回のような形であることを評者は信じる。なぜならば、この表現に斬新さが在るからである。この斬新さこそ、この作品創造に当たって、作る側の皆が、原型と格闘した証であるのだから。
 結果、今作は、現在、我々が此処で生き、暮らしている日常性そのものに対する鋭い問い掛けとして立ち上がって来た。多くの者が、現在、ここで、仮死或いは居眠り半分の意識しか持っていないように見える。政府、マスコミの情報操作を見抜けないことによる洗脳を意識することもない、体たらくである。謂わば、訓致されることに馴らされ、家畜として生かされていることに対する問題意識を失くせば失くすほどこの問題提起は、遠く見える。然し、眠りに就いた者も、ヴィヴィッドに生きていたいなら、目覚めなければならない。そして目覚める以上、よりよく生きたいではないか? その時、我々自身の価値基準・判断基準の根底を何処に置くのか? 
 ノラは、所謂、近代的自我が、社会の中で個人をアイデンティファイする際、目指すべき出発点を示した。そして、今作は、イプセンを借りて、再度、その切実な問いを発している。その問いに応えるのは我々自身の責務である。演劇という媒体であるから評者のいうような直接話法ではない。解釈は自由である。ただ、観る側も精神を裸にして相対すべき作品であることは確かだろう。
上田ダイゴ×中神謙一の 面白くてためにならないトークライブ03

上田ダイゴ×中神謙一の 面白くてためにならないトークライブ03

上田ダイゴトークライブ

ク・ビレ邸(大阪府)

2013/10/22 (火) ~ 2013/10/22 (火)公演終了

満足度★★★★

ダイちゃん ガミケンちゃん
お客様よりお題でフリートーク 台風が近づく中、多くのお客さんが来てましたね、
 何て呼ばれる?
 ダイちゃん ガミちゃん? 
 あまり呼ばれない 友達少ない 
 ガミケンちゃん なんか小っちゃいのが・・・・
 ダイちゃんカミカミ 大笑いでし。

 トークライブは、人が変われば、違う味わいです。 面白いです。
 坂口ゆいさんや辻野加奈恵さんとも話が出来て楽しい時間でしたわ。

次回
 11/26はLOCKUP TALKの第二弾!サリngROCKさん
 2014年1月 中神謙一さんの予定です。

 楽しみ!!

とある家族の輪舞曲

とある家族の輪舞曲

劇団ジャムジャムプレイヤーズ

アドリブ小劇場(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっと・・・
いろいろと詰め込みすぎというか、欲張りすぎ。美味しいものは一品だけで、十分だと。全体にフラットで、盛り上がりがなかった。

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