
ロラ・アリアス『憂鬱とデモ』
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭
京都芸術センター(京都府)
2013/10/25 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
成程・・
舞台作品は、これ位シンプルで良いのかもしれない。
寄り添うようで、冷徹なくらい突き放すようにも見え。
透徹する美しさを湛えるようで、利己的な醜さを見通すようで。
憂鬱は才能の代償なのか?
豊かな人々が集う地域で満ちる憂鬱。
反対にデモに参加する群衆は、生活に苦しみながらも怒りと言う名の生命力に溢れているようにも見える。

移動するプリズン
劇団スパイスガーデン
千本桜ホール(東京都)
2013/10/29 (火) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★
『太陽とサヨナラ』観ました
SFのような、それでいて神話のような世界。
観たあとの脳内は、グレーの煙が渦を巻いてるような感じになった。
ぐるぐるもやもや。
客演陣も含めキャストが魅力的。なかでも田中美甫さんと一色洋平さんに惹かれた。

あたっくNo.1
劇団EXILE
青山劇場(東京都)
2013/08/23 (金) ~ 2013/09/17 (火)公演終了
明日への蒸気を出し切れない青年達
真珠湾攻撃の機密任務にある、日本海軍潜水艇の内側をコメディ•タッチも交え描く。
第二次世界大戦前夜の艇内だけあり「お国のため」の雰囲気は漂う。
だが、対米戦を目の前にした悲壮感はなく、鋼鉄を歩くのは いつの時代も変わらない青年だった。
『あたっくNo.1』(同名小説が原作)のタイトルは不適切かもしれない。敵艦撃沈を そのように例えたなら。
私が舞台を観て述べることがあるとすれば、恋青年だとかを含め、「まっすぐ打ち向かう」心こそ『あたっくNo.1』の意味だったのではないか、という憶測である。
登場人物の見えざる心の扱いが巧み で、私たち は 艇内すべてを把握できない構成である。当然、海軍組織の暴力性を示すし、厳しい序列も同様だ。
古来より、文学者が「恋」を記す時、それは貴族階級のモチーフであることが多かった。宮廷という閉ざされた空間、貴族階級という限られた登場人物が、「恋のシンボリック化」にふさわしいからだ。今作『あたっくNo.1』でも、鉄拳制裁や序列の中にこそ見え隠れする恋、友情、家族観などのヒューマニズムが魅力的だった。
宮廷ではなく潜水艇である。
貴族階級ではなく海軍兵員である。
ところが、私達を魅力させる構造としては何ら変わらない。

この世の楽園
鵺的(ぬえてき)
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
いい芝居だ
話は若干「拍子抜け」感はあるのだが、逆にそれがいいようにも思える。
タイトルが秀逸。内容をこれだけはっきり伝えるタイトルはないのではないか。
もしこのタイトルが違っていたら、たぶんここまで面白いとは感じなかった。
芝居もよかった。間の取り方がとても大人。
ひげの旦那が非常にいい味出している。ああいう生き方もありかなあ。
とはいえ、皆さん役の人柄が染み出ていて、ほんといい演技だった。

女王蜂
立教大学演劇研究会
立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)
2013/10/29 (火) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
登場人物20人
20人というのはかなり多いので、よほど集中していないと人間関係などが分からなくなる(20人に自己紹介されて、すぐに顔と名前を覚えられる人は少ないと思う)。パンフレットに登場人物の一覧は掲載されていたが、少し詳しめのあらすじも掲載しておくと良かったと思う。
そういうわけで私は途中で話が分からなくなったのだが、話が分からないなりに意外と楽しめた。
これから見る人は開演前にパンフレットを熟読しておくことをお勧めします。

かぞくや
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2013/10/22 (火) ~ 2013/10/31 (木)公演終了
満足度★★★★
これぞだるま座!
ホームグラウンドでだるま座の原点となる作品の再演。多少古めかしく、ちょっと強引な展開であるけど、これぞだるま座、と納得できる芝居でした。前回観た作品に不安を覚えたものの、これで一安心。

ウォルター・ミティにさよなら2013
TUFF STUFF
相鉄本多劇場(神奈川県)
2013/10/27 (日) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
満足度★★
擬音語がクドイ・・・
若い女性対象のスラップスティックだったかな。
私は旨いことストーリーに乗っかれなかったが、場内は終始暖かいムードに満ちてました。

青春ガチャン
My little Shine
高田馬場ラビネスト(東京都)
2013/10/25 (金) ~ 2013/10/30 (水)公演終了
満足度★★★★
生きること。死ぬこと。
観てきた方のコメントを参考に一番前!とも思ったんだけど、目線の高さがちょうど良かったので2列目へ。とても観やすかったです。どこにでもあるような身近な題材のストーリーだと思いました。故に色々と考えさせられましたし、過去とか色々思い出しました。

nora(s)
shelf
アトリエ春風舎(東京都)
2013/10/25 (金) ~ 2013/10/31 (木)公演終了
満足度★★★
見事空間
舞台セットはなく、暗くシンプルな照明の中で、5人の役者さん達による60分に凝縮されたノラの世界。美しく、見事な空間でしたね。難しい理屈は正直よくわかりませんが。

【千秋楽当日券ございます】値札のない戦争
劇団印象-indian elephant-
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/10/24 (木) ~ 2013/10/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
見応えありました
お芝居が終わってから、タイトルのつけ方がうまいなぁ、と感じました。日韓関係を半島側からこういう風に見えるんだ、という驚きが新鮮でした。それも、納得できる驚きで、理解が進めばもっといい関係になるんじゃないかと感じました。

エゴ・サーチ
虚構の劇団
HEP HALL(大阪府)
2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

並行戯曲
私見感
ウイングフィールド(大阪府)
2013/10/25 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
懐古
どのような劇に仕上がっているのか、楽しみにして観てきました。
色々と思うところはありましたが、よかったです。
この劇をみていると、なぜか昔の自分を思い出しました。
弄り回して無駄に考えて、
ありもしない現実を追いかけて。
もうういいやと諦めたつもりになった僕。
ちょいとそんなこと。
どこまでも、可能性を考えて、
どこかにあるはずの仮を探し求めて。
うん、誰もが通るであろう青春の道。
別の言い方をするならば、
[中二病]。
と、まあそんな感想。
また、この劇の売りのような言葉遊びは良かったですね。
日常での空耳や意味的チップなどあるのがいい
割と、ラッパー的なノリの弾け方もよかったように思います。
で、話についてですが。
観客側からでは、よう整理しきれん気がしました。
一度観るだけでは、結構厳しい。
辻褄を観客が理解するには。。。
台本くださいw
(まあ、大体は分かりますが。細かな伏線拾っての理解はできてない気がする)。
ここ半年で観た中(6本。プロ・アマ問わず)では、2番目によかったです。
また、公演があるようでしたら観にいきたいですね。
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『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★
【うれしい悲鳴】
時代への批評性が素晴らしい。
今の日本で問題になっていることを物語に描きこんだ、
このまま行ったらこんな社会になるかも、、、 近未来SF。

しんゆりシアター 十二夜~お好きなように~
川崎市アートセンター
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2013/10/26 (土) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★
豊かな時間
シェイクスピア作品の中でも十二夜は見やすい作品とは思いますが、それでも古典作品ですし、細かな表情や演技の詰めセリフの発声や抑揚がモノを言います。小さい劇場ならなおさらです。よく訓練された役者の演じるシェイクスピアの「十二夜」を、小ぶりなれど綺麗な劇場のパイプ椅子では無い固定の椅子でゆったり見る。豊かな時間でした。
東京の劇場は汚くて椅子も長時間座ると腰が痛くなるような場所も少なくないのですが、ちょっと東京を出ると小さいながらも良い劇場がいくつもあります。こういう地域型の演劇・芸術活動がもっと活発になればと思います。

残跡 / ユダヤ人種の妻
山縣美礼
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/10/24 (木) ~ 2013/10/28 (月)公演終了
満足度★★★★
通して観て
非常に印象深い演目でした。演出のレベルの高さ、演者の身体能力・演技力の高さが相まって、身体表現とストーリーと感情描写が上手く融合した作品にしあがっていたと思います。ユダヤ人種の妻は、若干演者さんの表情が薄いなと感じた面はありましたが、むしろ身体表現で感情を表すための演出なのではないかと最終的には納得しました。

三人姉妹
華のん企画
あうるすぽっと(東京都)
2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
よかった
自由になれない時代の、因習にとらわれた片田舎。都会での生活を忘れなれない姉妹。そんな哀しみと、そんな中でも喜びと、という爆発しそうで、爆発させない危うさというものが垣間見えてよかったです。

nora(s)
shelf
アトリエ春風舎(東京都)
2013/10/25 (金) ~ 2013/10/31 (木)公演終了
満足度★★★★★
犀の如く独り歩む
演出家、矢野氏のイマージュとしては、原作を一旦、分解してfragmentsにした上で、現在・ここに絡めて本質だけを再構成するという手法だ。それだけに緊迫感もあり、説得力もある。

上田ダイゴ×中神謙一の 面白くてためにならないトークライブ03
上田ダイゴトークライブ
ク・ビレ邸(大阪府)
2013/10/22 (火) ~ 2013/10/22 (火)公演終了
満足度★★★★
ダイちゃん ガミケンちゃん
お客様よりお題でフリートーク 台風が近づく中、多くのお客さんが来てましたね、
何て呼ばれる?
ダイちゃん ガミちゃん?
あまり呼ばれない 友達少ない
ガミケンちゃん なんか小っちゃいのが・・・・
ダイちゃんカミカミ 大笑いでし。
トークライブは、人が変われば、違う味わいです。 面白いです。
坂口ゆいさんや辻野加奈恵さんとも話が出来て楽しい時間でしたわ。
次回
11/26はLOCKUP TALKの第二弾!サリngROCKさん
2014年1月 中神謙一さんの予定です。
楽しみ!!

とある家族の輪舞曲
劇団ジャムジャムプレイヤーズ
アドリブ小劇場(東京都)
2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★
ちょっと・・・
いろいろと詰め込みすぎというか、欲張りすぎ。美味しいものは一品だけで、十分だと。全体にフラットで、盛り上がりがなかった。