
秋のソナタ
ぴあ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2013/10/25 (金) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★
親子の愛憎
母と娘の軋轢を濃厚に描いた2人芝居で、迫真の演技に引き込まれました。
ピアニストの母親が牧師の妻となった娘の所へ訪ねて来て、過去の行いについて激しい言い合いと沈黙が繰り返された後、結局関係は修復せず、母が去って行く物語で、お互いが心情を曝け出す様が印象的でした。
張り出し舞台を3方から客席が囲む形になっていて、舞台中央にテーブルと椅子、その奥に宙吊りにされた窓、上手にドアが設置されたシンプルなセットでしたが、テーブルに掛けられたシーツの形を変えたり、蝋燭の明かりを用いたり、時には客席通路も用いて、空間に単調さがありませんでした。
親子の他にも数名の登場人物がいるのですが、その人物がその場にいる体裁で誰もいない所に向かって話す形で表現されていて、常に母と娘の2人の存在に焦点が当てられていて緊迫感がありました。
ドアを閉める音やグラスを置く音にリヴァーブを掛けたり、心情を表す効果音が随所で使われていましたが、演技だけで十分な見応えがあったので、過剰な音響効果に感じられました。
台詞が無いまま数分間続く冒頭シーンでの満島ひかりさんの立ち振る舞いが美しくて印象に残りました。佐藤オリエさんの強さと弱さが見え隠れする様子が魅力的でした。

阿Q外傳
NAT
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

「 超高層ノスタルジア」
POPlinks
新宿眼科画廊(東京都)
2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
満足度★★★
構成力がすばらしい
断片をコラージュしたような作品世界の組み立て方なのだが、
物語がきちんと立ち上がっていく、その手腕が素晴らしかった(脚本も演出も)。
役者さんたちも個性的でよかった。

Sagittarius
演劇集団ザ・ブロードキャストショウ(SABカンパニー)
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2013/10/25 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
シリーズ完結編が気になるSF大作!
前作を観た時にも感じたのですが
この劇団の役者さんはしっかりとした演技をされるので見応えがあります!
中でも若き政治家・新首相役の吉田佳さんはハマり役の熱弁はいいですね
もっと他の劇団でも観てみたい役者さん!
その他の役者さんも上手なのでストーリーにすんなり入り込めます
脚本もシリーズでやっているだけあって設定が面白く
ドールか2種類に分かれている事も話しを深くしています
展開もいい意味で期待を裏切られて最後まで惹きつけられます♪
シリーズで観ていなくてこれが初めての観劇でしたが充分愉しめるSF作品!
前奏曲だけあって続編へ繋げる様な余韻を残して終演~
これは続編が気になるところ‼︎
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
次回の完結編は
2014年4月4日~6日ABCホール!

ピアノレッスン、なう。
黒鯛プロデュース
サントリーホール ブルーローズ(小ホール)(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/01 (金)公演終了
満足度★★★★★
小原 孝氏のピアノ 必聴
魂に沁み入るようなピアノ演奏と味のあるシナリオ、自然に見える演技、照明、音響などの効果、演出も出しゃばらない心に残る舞台だ。(追記’13.11.1)

ウォルター・ミティにさよなら2013
TUFF STUFF
相鉄本多劇場(神奈川県)
2013/10/27 (日) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
満足度★★★
志が
役者陣の演技は悪くないが、シナリオライターの志は低い。それもあってのことだろう。観客にも恵まれていないようだ。殊に小劇場演劇では、客席と舞台が近い為に、互いの想像力による争闘は、より熾烈である。また、そのことが、小劇場演劇の醍醐味でもあるのだ。にも拘わらず、この劇団のシナリオは、想像力を全面的に信じる形になっていない。逆に言えば、観客を嘗めているのである。それが、説明過多に端的に現れてしまった。本当に途中で帰ろうか、と考えた程である。
逆に、緊迫感のある舞台作りになっている場合には、ダンスなどのパフォーマンスに必然性が感じられず、場違いな印象を受けることが多いのだが、この劇団の場合、最初に底を晒してしまうので却って即物的なダンスパフォーマンスが活きた。
次は、通常の芝居のように、論理対論理と想像力対想像力をキチンと向かい合わせることで成立するドラマツルギーに挑んで欲しい。

ゲームの名前
劇団ショーマ
シアターアプル(東京都)
1996/03/19 (火) ~ 1996/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
殺陣がすごかった
※実際の鑑賞日は1996年です。こりっちさんでは2008年以前の鑑賞日は設定できないようになってるので現在出来る一番古い年代にしました。

「 超高層ノスタルジア」
POPlinks
新宿眼科画廊(東京都)
2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
満足度★★★★
伸びしろはあると思います。
作りたいものを作るんだ!という前向きなエネルギーは伝わってきました。今後の伸びしろに期待したいと思います。

約束
演劇ユニットレッドカンパニー
Geki地下Liberty(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
良い話だった
個人経営の小料理屋が舞台でテーマは家族愛。涙腺の緩い人なら感動して涙を流すかも知れない。
ただ、シナリオにやや不自然なシーンが散見されたのは減点材料。特に出版社の先輩役(名前忘れた)の行動は無理がある。あの行動は一歩間違えれば営業妨害やわいせつ行為で警察沙汰になっても不思議ではない。コメディであればあの程度は何の問題もないが、この作品のテイストにはそぐわなかった。せっかくの良いストーリーなので、こういう部分にも気を配って欲しかった。
役者陣はアイドル系(?)と思われる人もいたが意外と安定した演技だった。とくに良かったのは、本庄千輝役の菊池郁恵さん、神谷葉月役の清水奈都美さん、若い板前役(名前忘れた)の3人。3人とも華のあるタイプではないが、確実な演技でうまく場の空気を作っていたと思う。

ごとり
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
芝居後興ざめ!
ラストの挨拶で、観客を空気読めない呼ばわり、
何がハロウィン、仮装だ、ここは日本だ。
洒落のつもりで言ったのだろうが、相手の気持ちを読まないあなたはいかがなものか、あれを聞いて気分が良くなった人がいるだろうか。
言葉を選べないコメント猛省を促す。

巣窟の果て
643ノゲッツー
劇場HOPE(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
後半になって加速する
前半はどうも話の方向性が見えず靄がかかっているような状態でいまいちわからないなと観ていたのですが、後半になってその靄が晴れ始めてからは話が加速がかかったように展開しあっという間に終幕を迎えていたという感じです。話の内容そのものや役者さんの演技、演出はよかったのですが、話の構成全体のバランスがいまいちだったかなという印象が残りました。

ピアノレッスン、なう。
黒鯛プロデュース
サントリーホール ブルーローズ(小ホール)(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/01 (金)公演終了
満足度★★★
サントリーのコンサートホールでのお芝居、
やはり声が反響しすぎたり、散りそうになったりで難しいんだろうな、と感じられた舞台でした。でもこういう制約がある中でのお芝居はとても興味深く、これからのお芝居の可能性を試す、謂わばプロトタイプ的な舞台だったと思う。脚本が甘く、ちょっとご都合主義的な所も感じられたが、まあ、こういうホールでのお芝居なので仕方がないかな・・・。気になったのはやはりピアノの音。連弾の際、いくらなんでも素人臭すぎて、音がキンキン響き、綺麗なハーモニーになっていないのが聞き苦しい。こうしたお芝居では、拙くてもやはり美しい音は必要。また、なんというか、このホールの豪華さに舞台美術が負けている感じがした。ホール入口にたくさん生花が届いていたのに、これを使わなかったのは残念。(こういうの美術に使うのは失礼なんですかね?)客席においても良かったのに。いい香りがしてゴージャスな雰囲気がもっと味わえたと思います。というのは、かつて客席にさりげなくお花が置かれたコンサートに私が行ったことがあるからなんですね。とても素敵でした。だって結婚式場にお花はつきものだもの。

【本日千秋楽は15時から!!!】『そこで、ガムを噛めィ!! 〜The Baseball comedy! 2013〜』 (※当日券は全ステージ出します!!!)
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
テアトルBONBON(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
面白かった
冒頭部分はテンポが悪く「ハズレかも…」と思ったが、いつの間にかリズムに乗って、終わってみれば面白い公演だった。
ただ、ラストの筋書きがありふれたパターンだったのは残念。
役者さんは少し演技過剰な気もするが、コメディなのでこれぐらいが良いのかもしれない。個人的には看板女優の日高ゆいさんとキャッチャー役の北川竜二さんが良かった。
アフターイベントはグダグダだったが私は好きです。

うちゅうのひと
アンティークス
OFF OFFシアター(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
今日、ラムネ(プルーン味)が食べたくなった
スティーブン•スピルバーグ監督『E.T』(ユニバーサルピクチャーズ)への強いオマージュであることは間違いない。
学校で 一人ぼっち の少年とETが遭遇するのは夜間、自宅のガレージだった。スピルバーグ監督は20周年アニバーサリーに向け、「撮り直し」を行っている。
一つは「子ども達の世界に馴染まない」(スピルバーグ監督 )理由から男性が銃を構えるシーンをカット。もう一つは この遭遇のシーンである。(他にも撮り直しの箇所は存在するが、この二つが重要らしい)

かぞくや
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2013/10/22 (火) ~ 2013/10/31 (木)公演終了
満足度★★★★★
琴線に触れる、という言葉がありますが、
正にそんな舞台でした。私はコメディというより、世話物として見ました。レッツ・キッスのあたりから涙が止まらなかったなぁ。それは、昭和を反映した時代感のせいだったり、体温を感じさせる確かな演技のせいだったりするのだけれど、やはり現代の世相がこの脚本が書かれた頃より遥かに、孤独ということを実感させるせいだと思う。スーパーやコンビニにあふれるお弁当や総菜。長いことかかってそれを選んでいくお年寄りたち。昔は忙しい主婦が夕食のもう一品の足しに買った物だ。でも今は違う。みんながそれを知っているけれど、そして利用しているけれど、そこにある孤独には触れないようにしている。暖かなラストだが、そういう意味では鋭い視点で描かれた脚本だと思います。平日のマチネに予備の椅子が出るほどの盛況。だるま座すごすぎ。

威風堂々
超人気族
枝光本町商店街アイアンシアター(福岡県)
2013/09/27 (金) ~ 2013/09/29 (日)公演終了
満足度★★
状況設定はおもしろいのに
着想と状況設定はおもしろいのに、うまく構成できていなくて、演出も演技も十分に練り上げられていないために、時に“ウ!”というところはあっても、全体としては平板で雑駁な舞台になってしまっていた。
詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

【本日千秋楽は15時から!!!】『そこで、ガムを噛めィ!! 〜The Baseball comedy! 2013〜』 (※当日券は全ステージ出します!!!)
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
テアトルBONBON(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
満足度★★★★
爽やかコメディ
頑張れベアーズ的なダメダメ球団。監督のために奮闘するお話。劇団名は何度も聞いたことがありましたが、初めて観ました。セットがグラウンドに変化する様子は見ているだけで楽しい。試合中のダンスも躍動感がある。ピッチャーの日高さんの姿は、「野球狂の詩」の水原勇気ばりにカッコいい。前半はキャプテンの北川さんと新人の跳川さんがいい。後半は、日高さんマネージャーの石田さん、村田さん、中村さんの動きに目がいく。1時間50分と長めだが、後半は一気に進み飽きさせない。
客席が空いててもったいない。

スマイール
smokers
ザ・ポケット(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

ピアノレッスン、なう。
黒鯛プロデュース
サントリーホール ブルーローズ(小ホール)(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/01 (金)公演終了
うーん…(-"-;)
チケットプレゼントで観劇。5分遅れで開演。
客席に高さの違いがなく、椅子は皆同じなので最後列はなかなか見づらい。
何が見せたいのか、伝えたいのか、よく分からない。
ピアノ演奏なの?お笑いなの?ミュージカルなの?演劇なの?
ターゲットは年齢高めの方々なのかしら。
よく笑ってくれる客達でしたが、私には全然笑えず。
笑いを取りにいってるなー…というのが分かりすぎて、でもそれが残念なものが多くて。
サントリーホールで公演するにはサントリーにこんなに媚びを売らなければならんのか、とも思ってしまう。
脚本にも全く感情移入できず。
物語が動くポイントが、いつも唐突過ぎる。
入り込めないから、多分笑いもできないし泣けもしないのだと思う。
私はお芝居見てボロ泣きするタイプなのだが、今回は…。
95分の芝居だったのだが、半分くらいから帰りたくて仕方がなかった。救いだったのは事前に公演時間が知れた(ゴールが分かっている)ことか。
ただ、ピアノ演奏は素晴らしかった。
初回の演奏が始まった途端に客を黙らせた。
ピアノの練習シーンは面白い。
子供向けのピアノ教室だと、こんな感じに教えてるのかな、と想像できる。
私もピアノは弾けないが、こんな教室なら今からでも通いたい。

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★
太陽とサヨナラ
詩的な感じで言葉の並べ方とかキレイでした。役者さん達が並んで順々に詩を綴っていくのも雰囲気があって良かったです。舞台転換の際に机を滑らせたり、イスに乗って移動したりするのは飽きなくていいと思いました。観終わった後、ストーリーが良く理解できなかったなあと思ったのですが、アフタートークを聞いてなるほどと思いました。ネタバレにて。