満足度★★★
サントリーのコンサートホールでのお芝居、
やはり声が反響しすぎたり、散りそうになったりで難しいんだろうな、と感じられた舞台でした。でもこういう制約がある中でのお芝居はとても興味深く、これからのお芝居の可能性を試す、謂わばプロトタイプ的な舞台だったと思う。脚本が甘く、ちょっとご都合主義的な所も感じられたが、まあ、こういうホールでのお芝居なので仕方がないかな・・・。気になったのはやはりピアノの音。連弾の際、いくらなんでも素人臭すぎて、音がキンキン響き、綺麗なハーモニーになっていないのが聞き苦しい。こうしたお芝居では、拙くてもやはり美しい音は必要。また、なんというか、このホールの豪華さに舞台美術が負けている感じがした。ホール入口にたくさん生花が届いていたのに、これを使わなかったのは残念。(こういうの美術に使うのは失礼なんですかね?)客席においても良かったのに。いい香りがしてゴージャスな雰囲気がもっと味わえたと思います。というのは、かつて客席にさりげなくお花が置かれたコンサートに私が行ったことがあるからなんですね。とても素敵でした。だって結婚式場にお花はつきものだもの。