うちゅうのひと 公演情報 アンティークス「うちゅうのひと」の観てきた!クチコミとコメント

  • 今日、ラムネ(プルーン味)が食べたくなった
    スティーブン•スピルバーグ監督『E.T』(ユニバーサルピクチャーズ)への強いオマージュであることは間違いない。
    学校で 一人ぼっち の少年とETが遭遇するのは夜間、自宅のガレージだった。スピルバーグ監督は20周年アニバーサリーに向け、「撮り直し」を行っている。
    一つは「子ども達の世界に馴染まない」(スピルバーグ監督 )理由から男性が銃を構えるシーンをカット。もう一つは この遭遇のシーンである。(他にも撮り直しの箇所は存在するが、この二つが重要らしい)

    ネタバレBOX

    そこで、今井なつこ(柴田和美)とETにあたるさっちゃん(つのだときこ) の遭遇のシーンを考えてみたい。
    設定は夜間の自宅リビングだろう。「ケケケ…」の笑い声を響かせる さっちゃん に対し、なつこ は 菓子をあげ、接触を試みる。戸惑いながらも短時間のうち「一緒に寝てもいいよ」と すぐ友達へ。
    このシーンを観た時、私は『E.T』の旋律を思い出した。SFファンタジーというか、映画作品のオマージュを通じ、少女と“ET”の絆を描く…。おそらく観客は そのような展開を待ち構えた。
    しかし、見事な心象表現で裏切られることになる。

    「見えない」点は ずっと疑問だった。少なくとも、さっちゃん を隠すシーンは鉄則だと思ったからである。
    隠すシーンがない…。それは すなわち、映画的手法で順を追って描く、またはシチュエーション舞台を放棄したことと等しい。
    現れたのは内面世界の「女の一生」である。

    「女の一生」の断片は、観客の人生と交わり、何色にも染まる。
    今作『うちゅうじん』がミルクだとすれば、観客の人生がイチゴならイチゴミルクになるし、チョコレートならミルクチョコレートになる。
    「示唆」を与える1時間50分。

    優等生ではない、粗削りの感動も欲しかった。舞踏など挿入すれば、よりファンタジーに充満されたかもしれない。だが、一方で、静かなる余韻も かけがえのない特徴だろう。
    この声が製作陣に届くとしたら、『E.T』のみならず、映画『ミスター•ノーバディ』の鑑賞もお勧めする。構成のモチーフが共通だ。

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    2013/10/31 23:33

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