最新の観てきた!クチコミ一覧

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永い遠足

永い遠足

サンプル

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2013/11/17 (日) ~ 2013/11/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

お話は悲しいけれど
まつだい農舞台で観た「遠足の準備」(越後妻有大地の芸術祭参加作品)
屋外でされたその舞台の演出が面白く、どうしても続きが観たくなって出かけた西巣鴨。
お話の内容は、母と息子の近親相姦、その間に出来た娘の援助交際など、結構救いようのないお話だったけど、ラストの父と娘の姿には救いを感じました。
母役の羽場睦子さんの演技が脳裏に焼きついています。

片鱗

片鱗

イキウメ

青山円形劇場(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハズレなし
新潟県柏崎市出身の前川さんのお芝居は、いつもちょっと暗く、不穏であり、私はいつも冬の日本海の暗さを感じます。
今回の「片鱗」もゾクっとする怖さ。日常の中のホラーが一番怖い。後ろに誰かがいるような…。
円形劇場の使い方も面白かったです。
ラストの、出産のシーンも象徴的(昔はたぶんあんな感じで産んでたんでしょうけど)で良かったです。

ウルトラマリンブルー・クリスマス

ウルトラマリンブルー・クリスマス

演劇集団キャラメルボックス

りゅーとぴあ劇場(新潟市民芸術文化会館)(新潟県)

2013/11/29 (金) ~ 2013/11/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

感動しました!
10年ぶりの新潟公演!2日間とも観劇。
映画は観たことがありませんが、キャラメルボックスらしい、Xmasらしい、ハートフルなお芝居で後半は涙なくしては観れませんでした。
ご当地ネタもツボでした(笑)
あまりに感動したので、関東在住の子供と東京公演も観ることにしました!
おススメです^^

言 コトノハ

言 コトノハ

劇団fool

シアター風姿花伝(東京都)

2013/11/28 (木) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

伝わりました・・
素直な想いを伝える大切さ、言葉の大切さ・・とても伝わりました。後方の席だったので、舞台の前方が見えなくて残念でした。途中、自分の記憶と色々な事が重なって、涙が出てきました。やはり、他にも泣いている方がいました。笑いもあり、涙もあり、とても良い舞台でした。大切な人には、自分の言葉や行動で、素直な想いを伝えていきたいと思いました。

キル兄にゃとU子さん

キル兄にゃとU子さん

サブテレニアン

サブテレニアン(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/03 (火)公演終了

満足度★★★★

演出にもう少し切れが欲しい
 床一面に破られた新聞紙が敷き詰められ、辺縁には、ランドセル、炊飯器、椅子、ランチジャー、本、その他の日常用品などが、白塗りされて置かれているのは、無論、津波被害を象徴している。
 初演にはなかったキャラクターが、今作では登場している。それは、1970年の女で太陽の塔をデザインした衣装を着ている。無論、商用原子炉の初送電が大阪で開催された万博に送られた歴史的事実を表現する為に加えられたのである。
(追記2013.12.4)

ネタバレBOX

 当然のことながら、東北地方に対する差別をも表現している。それは、1000年以上にも亘る差別であるが、今作では、1970年を一応のメルクマールとすることによって、商用原子炉を用いて都市部に電気エネルギーを供給しつつ、被災のリスクを負わされる差別を描いていると見て良かろう。何も、都市に収奪されてきたのは、電力等エネルギーに限らぬが、何より、再演では、これから、半永久的に続く被災地*の核被害を、時を刻む秒針の音に載せて示唆、アイロニーとして表現しており、タイトルを深読みするなら、キル兄にゃの意味する所はkill、U子さんの意味するものは、youであろう。無論、you即ち、我々日本人、及び総ての被爆者・被曝者である。その時、この動詞killの主語が何か? ということが問題になるが、一義的には、放射性核種を擬人化していると自分は捉える。その上で、我々、総ての被災者の中で、真の敵を見付けるラディカルな人々が、被曝・被爆をさせた勢力を怨むとすれば、自分達の奪われた未来に対する復讐の念として、我らの敵、即ち、自民党及び正力、柴田、CIA等々と原子力村推進派(東電は無論のこと、保安院、安全委・班目春樹、読売新聞、産経新聞などに対してこの言葉を向けるかも知れぬ。余りに煩瑣になるので、調べたい人は取り敢えず、ここにアクセスしてみて欲しい。http://nuclearpowermafia.blogspot.jp/)兎に角、敵が如何に強大な世界的組織であるかの一端が分かろう。
 *被災地の範囲を何処迄絞るかについては、本当のことを言えば、ガイア全体である。気流、海流も総て地球上を余すところなく回るのが、基本であるから、長い目で見たら、ガイアの上に在る物総てが被害の対象になるのは必然である。何しろ、放射性核種の半減期には、頗る長いものがあって、大陸移動などによっても拡散は、影響するからである。
 このように、被災地を広く捉えれば、地球上の生き物に無傷なものはなく、核被害の問題は、遠い彼方の問題であるどころか、我ら自身の問題であることも分かろう。そして、それは、単に人間などという愚かな生き物だけではない。この星に存在する総ての動植物、細菌に至るまでの生き物とウィルスなど、無生物との中間に在るものにも影響を与えずにはおかない、と考えられる。核は、生命そのものへのとてつもない犯罪である。
 都市に住む、我らは、そのことにより敏感である必要があろう。そのような深い問題提起をしてくれる作品である。
東京ノート

東京ノート

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

情況設定に苦労したようだ
 平田 オリザ若書きということもあるのかも知れないが、彼は絵画については余り詳しくないのではないか、と思わせる。

ネタバレBOX

 フェルメールについての学芸員、串本の説明にしてもカメラオブスキュラなど、フェルメール好きな連中であれば、常識中の常識、一々説明するのは恥ずかしいレベルだろうし、もっと別の角度から説明を加えても良かったとは思う。例えば、球面を持つ物体が部屋の中に置いてある点など。また、写真も絵画も三次元を二次元に移行する方法であるという指摘なども高校生レベルの話だろう。オリザ自身絵画に造詣が深くないと告白しているような陳腐な科白が続く。というのも、ラストシーンでは、絵を描く姉、秋山 由美がアーティストとして一流であれば、感動的なシーンになるはずなのだが、二、三流だということが明らかなので、しんみり、分かったような表現になっていることに不自然さを覚えるからだ。感動を敢えてさせないという作劇法としてはあざとかろう。
 串本の科白で光るのが、レンズの説明と関連した科白で遠くから己を観る必要性を指摘している点である。日本人のガラパゴス的性格を射抜いて心地よい。
 物語は、美術館の休憩場所で進展する。ヨーロッパで戦争が起こり、日本は、特需で潤っているばかりでなく、欧州の美術館が戦災を逃れる目的で日本の美術館に収蔵作品を預けるという状況である。こんな時代の流れの中で、日本人自身、国際的な戦争監視団に参加する者、あくまで戦争そのものに反対し続ける者などとの間に齟齬が、生じているのも事実である。
 だが、遠く木霊のように、ガラパゴス日本に戦争のイメージを持ち込むのは良いが、インテリジェンスの問題を無視しているようには思う。日本の現状を多少なりとも冷静に見るならば、完全にアメリカの植民地でしかないのであり、それ故にこそ、安倍、石破、管等と竹中 平蔵などの国賊が跋扈するのである。その程度の分析力は欲しいものだ。それなしに、国内で演劇ヘゲモニーを握ろうとするならば、オリザの考えは、矢張り、未だ隙があると言わねばなるまい。

 (追記2013.12.4)
韓国新人劇作家シリーズ第二弾

韓国新人劇作家シリーズ第二弾

モズ企画

タイニイアリス(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

変身(三作目)
 韓国もTPP参加の報があったが、IMFに食い物にされたり、厳しい経済状況の中でも対中、対北を睨んでの政治・軍事状況が生活に影響を与える中で、未だ分断されたままの民族が負う厳しい現実を、先ずは見ておく必要があろう。

ネタバレBOX

 そして、そのつけを払わされるのが、最も弱い層で在る事実も看過すべきではない。今作で何度も出てくる「真面目で正直な者が、変身する」という行き場のない鬱屈が、女性作家によって表現され、女性演出家によって演出されているのも偶然ではあるまい。
 つまり“変身”は、努力しても報われることの無い、真面目な庶民の逃亡願望の喩なのだ。参考までに言っておくと、ノーム・チョムスキーも指摘している通り、IMFの実体は、アメリカ財務省の出先機関そのものだし、世銀にしても、多くの良心的識者の指摘する通りIMFと協同で欧米の利益拡大の為に動いていることは、これまた常識である。その時、弱い立場に置かれる者こそ、紛争を抱える現場の民衆なのであるから、逃げ出したくなるのは当然だろう。力の無い、真面目な庶民に他のどんな方法があるというのか? 自殺以外に。その自殺も宗教的に禁じられている場合には、今作で表されているような形以外にどんな方法があり得るというのだろうか? まして、韓国の場合、現在の日本より遥かに体面を重んじる社会であるならば、今作のように不条理演劇として表現するのが、最も合理的な表現手段と言えるのではあるまいか?
テラヤマ☆歌舞伎『無頼漢 -ならずもの-』

テラヤマ☆歌舞伎『無頼漢 -ならずもの-』

流山児★事務所

みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)(東京都)

2013/11/21 (木) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★

別物として
良くも悪くも、寺山修司の世界とは別物になっていた。

寺山のモノマネのようなものは観たくなかったので、そういう意味では良かったが、ならばなぜ寺山の『無頼漢』を元にしたのかはわからなかった。

反権力がテーマなら、中津留章仁氏自身のオリジナル脚本の方がよっぽど説得力がある。(流山児氏の作品は、寺山脚本のものしか私は観たことがないので、他の作品のことはわからない。)
そこに寺山でなければならない抜き差しならないものは感じなかった。
どんちゃん騒ぎをしていたという印象しかない。

助成金をとるためや、客を呼ぶために、寺山をダシに使った企画なのだろうか、、、

外波山文明氏はさすがの存在感だった。
声優として有名な三ツ矢雄二氏も、存在感があった(と言っても、演技というより、やはりその声の存在感の部分が大きいが)。

DIVISION POINT -分岐点-

DIVISION POINT -分岐点-

いいむろなおきマイムカンパニー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった
いいむろさんの作品は2度目。ポストパフォーマンストーク(冨士山アネット 長谷川寧さん こちらは3回ほど観劇経験あり)が初めてと言っていましたが、いやいやマイムのやり方や作品の作り方などなど、惜しみないトークで本作同様、とっても盛り上がりました。寧さんのお人柄まで見れて面白かったです。
さて作品ですが、言葉の説明がまったくない世界を体や表情だけで、わかり易く、しかも面白く、ラストのオチもばっちり決まって、さすがの構成でした。たくさん笑ったなー。
目の前を通り過ぎる電車をただ見送る表情(目線と首の振り方)は必見です!

『アルゴス坂の白い家』

『アルゴス坂の白い家』

平成23年度日本大学芸術学部演劇学科舞台総合実習ⅣA

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★

キャストBを観劇
意識が高く、川村毅氏の演出に喰らいついていった大学生たちの姿(役者もスタッフも)が素晴らしかった。

ただ、そのプロ志向の感じが、良くも悪くも、、、。

ネタバレBOX

学生が演じているということを考えると、極めて高い水準の芝居だったと思う。

ただ、作・演出がプロの基準で作られていたので、
観客としてもその基準で観てしまった。
そう観ると、正直、演技が弱いなと感じてしまう部分が多々あった。

学生を育てる公演としては、素晴らしいものだと心から思う。
最近は、高い意識を持って作品制作に臨む若い世代が減り、
手近なテーマとやりやすい演技を基に作品創りをする人が多い。
そんな中で、やはりプロの基準はここなのだということを、今後の演劇界を背負っていく学生に示すことは、極めて有益なものだと思う。
学生にとって、こんな幸運なことはない。

ただ、いち公演としては、やはりプロ予備軍の芝居という印象。

純粋な観客としては、逆に、
プロにはできない、学生にしかできない強度を持った芝居が観たかった。

内容としては、劇中劇的構造の芝居。それも、ギリシャ悲劇を基にしつつ、それが変異した物語が展開され、とても複雑な構造になっている。更に、そこに今の(または初演時の)日本が抱えている問題と、家族というものが持つ普遍的な問題も重ねられていることで、その意味はさらに多様化している。
構造的にも、意味内容としても、何重にも層が重なって世界が構築されているという印象。

エレクトラ役:鶴田理沙さんの存在感と
ヘクトル役:渡部太一さんの演技が印象に残っている。
渡部さんの演技を見るのは今作で3度目。どんどん力を付けていると感じる。
祝/言

祝/言

青森県立美術館

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★

3.11を巡る、シリアスな音楽劇
三陸海岸沿いのホテルのロビーで3.11の津波の被害に遭った人達のその前後の物語を生演奏やダンスを盛り込みながら描いた作品で、悲惨さを殊更に訴えるのではなく、人との繋がりについて考えさせられる抑制の効いた表現が印象的でした。

日本人の男性と韓国人の女性の結婚式の準備をしている所に震災が起こった中で生き残った、新郎の同僚の中国人の女性と新郎の従兄弟が復旧工事中のホテルで再会する場面から始まり、現在と震災の日が交互に描かれ、現在生きている人達の会話の間に死んでしまった人達(白い衣装で統一されていました)の少々観念的なモノローグやダンスが織り交ぜられた構成でした。

原発事故のことには触れずに地震と津波のことだけを描くことによって、日本の中の政治的なことについてはあまり言及せず、寧ろ日本/中国/韓国の微妙な関係が浮かび上がっていました。最後のシーンでは水を張ったステージの中で日・中・韓のダンサー3人がそれぞれのスタイルの動きで一緒に踊り、舞台奥に現れる木造船が飛鳥時代の中国との交流を想像させて、象徴的でした。

『カフェ・ミュラー』(ピナ・バウシュ振付)や『ククルクク・パロマ 』(カエターノ・ヴェローゾ歌)が引用されている映画『トーク・トゥ・ハー』(ペドロ・アルモドバル監督)についてタイトルやアーティスト名を出さずに言及していましたが、その映画を観たことがない人には訳が分からないので、その部分の台詞はカットするか、もう少し詳しく触れる方が良いと思いました。

韓国の伝統楽器を用いたクロスオーヴァー系のバンド、アンサンブル・シナウィーの演奏が素晴らしく、各国のダンサー達も良かったのですが、キャスティング先行でそれぞれの見せ場を挿入したように見えてしまいました。
終盤では鈴木理策とキム・ジヨンさんが撮影した各国での写真がスライドショー的に流されたのですが、中国と韓国の役者が台詞を言う度に映像が翻訳の字幕に切り替わってしまって、流れを止めていたのが残念でした。

照明のオペレーションにミスが合ったり、スモークを大量に用いたわりには機械の音がうるさいだけであまり効果が感じられなかったり、マイクに頼り過ぎていて生声が聞こえず平板な音響デザインになっていたりと、技術的な面で問題が感じられたのが勿体なかったです。

プレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』

プレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』

劇団つきかげ製作実行委員会

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったですよ
芝居としては,原作を知らない私にも充分わかりやすく,面白かったですよ。まさに少女漫画の世界を舞台で表現しており,キャストもその魅力を発揮していましたしね。開演時間を何の説明もなく15分以上遅れたことには不満がありますが,それ以外は楽しく過ごすことができ,満足です。

女子大生100年日記

女子大生100年日記

学習院女子大学 pafe.GWC実行委員会

学習院女子大学(東京都)

2013/11/26 (火) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!!!
時代時代の女子大生の姿を垣間見る小旅行、素晴らしかったです。

ネタバレBOX

4年生ツアーガイドの案内で、学習院女子大学互敬会館を3階、2階、1階と巡りました。

『こうしてワタシは完全になる - 1969年 ある女子大生が書いた日記より-』作・演出 小池竹見(双数姉妹) 原作 高野悦子『二十歳の原点』

学生運動と恋愛に挫折して自殺した女子大生の話。弟が姉の自殺の原因を探ろうと日記を分析して当時の数日間を再現しようと試みるという設定。

観客は全員が男1、女1、女2、女3のシナリオを手渡され、主人公カツコたちの台詞に合わせて共演しました。とても珍しい経験でした。お経のようにボソボソ読んでもいいとのことでしたが、むしろその方が全体に、床一面にジワーっと染み渡るようで一体感がありました。

ところで、「きんげんだいし」という何か弘法大師の親戚かなと思えるような台詞が一ヶ所ありました。「げ」が鼻濁音だったためにそう聞こえたのですが、本当は近現代史のことでした。この言葉は近代史と現代史を一纏めに言うときの略した言い回しなので、「きん、げんだいし」と、きんとげんの間にワンクッション置くような息遣いで、「げ」は濁音で読むのが正しかろうと思いました。

『放課後 女子学生1920』 作・古川健(劇団チョコレートケーキ) 演出・倉迫康史(Ort-d.d)

それぞれ憧れの先輩に手紙を書こうとするスズちゃんとチーちゃんのために、シズちゃんとフーちゃんも加わってみんなで作戦を練る仲良し4人組の話。

いかにも昔の女学生らしい疑似恋愛を楽しむ世界でしたが、女性の地位向上のために社会を変えていかなければと思いながらも、卒業すれば親の言う通りに結婚していくそんな時代の束の間の自由な時間だったのですね。

テーブルに置かれた葬送儀礼用の造花のような白いオブジェと、色が落ちて白くまだらになったような衣裳が、彼女たちが今は存在していないことを暗示していました。

1920年の女子学生ですから、そりゃ今は全員亡くなっているでしょう。それにしても、一番頭が良くて女子高等師範学校に進学させてもらえるか悩んでいたフーちゃんが夢が叶ったと思ったら関東大震災で死んじゃったなんて、3年後だよ、悲し過ぎます。チーちゃんも空襲で死んだって、がさつなスズちゃんも戦争で夫と息子を亡くしたって、ずるいよ、泣かせ過ぎだよー。

『40 歳の女子大生 - 女子学生2020-』作・演出 横田修(タテヨコ企画)

学食に集ってだべっている学生たちを隣のテーブルで何とはなしに見聞きする感じ。

就職が決まったり、家庭の事情で中退する決心をしたり、インチキ宗教にはまりこんだ男と別れようと考えていたり、女子大生としての合コンがやりたくて40歳にして学生になったり、普通の光景が展開されます。どこがー。

最後は、4年生ツアーガイドが100年間の女子大生の姿を振り返り、女子大生ブランドが無くなる一抹の寂しさを漂わせながら卒業後の抱負を語って終了しました。この人もまた女子大生100年日記の一人なんですね。今後の人生、幸多かれと願いました。
ここでいいです

ここでいいです

オイスターズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

当日パンフをみて、
俳優と役柄を見て、「を?」と思ったけれど、
観ていて納得した(苦笑

本当に恐ろしい話をコミカルに演じるところが面白い。

ネタバレBOX

ラスト、奥さんの会話が元夫には意味不明だったり、
紅い大きなシーツを垂らす伏線?はすでに出ている。

主人公の元夫にとって、
殺す対象は同じ人間にしか見えない。

どうでも良い登場人物は、描写の服・靴に至るまでいい加減である(もっと普通の取り合わせをしようと思えばいくらでもできただろうに

シンプルなセット、最小限の登場人物を
最大限に生かし切り、逆に強みに替えてしまった(笑

演出家の人は、非常に洗練された手腕があるんだと、観ていて良く分かった。

異常心理なんかに興味のある人にとっては特に面白いんじゃないかな・・。
だまし魂

だまし魂

MousePiece-ree

シアター711(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

これぞ、くだらない!
むしろちょっと呑んでから観に行くくらいが丁度良いかもです。

当人、大阪が好き過ぎて、そこへ引越してしまったくらいなので多少感覚がアレかもしれませんが、非常に笑えたコント芝居でした。東だとブルー&スカイ(猫ニャー)的なパンチ力が有るかと。兎に角このレベルは滅多にお目に掛かれないんじゃないかなあとも。

ネタバレBOX

声がっちゃがちゃ、とかこっちでも伝わるのかなと思いながらも、そういった分かり辛さも面白さだったのかも。
プレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』

プレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』

劇団つきかげ製作実行委員会

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

やはりスタッフがいまひとつ?
不安だったチケットの采配は思ったほどではなかったが、
それでも開演前10分でも列作ってしまっていたです。
15分の休憩挟んだ2幕なんですが、
1幕のあいだ、ずーっと外の音が入り込んできていた・・・。
2幕では無かったんで、どこか扉とかの閉め忘れでもあったのでは?
と訝みました。 
せっかくの綺麗な歌声に雑音が混ざってとっても残念でした。

作品としては素敵なヒロインの映える感動作であり、
満足度は大変高いです。

やはり原作の出来の良さもあるんですよね~

ネタバレBOX

今までにテレビドラマや舞台になっている「ガラスの仮面」ですが、
劇中劇が舞台化されるのは初めてだそうです。
『女海賊ビアンカ』は原作では
エピソードやおおまかな粗筋は描かれているのですが物語は完結しておらず、
その完全版を美内すずえ先生監修のもと完成させたそうです。
原作では体育倉庫で北島マヤが演じる一人芝居ですが、
今回はそれを総勢50名のキャストと劇場でまとめ上げた舞台であります。
そりゃー見応えあるわけですね♪

原作が少女漫画ですので、当然観客の8割は女性でしたねー。
(けっこう年齢層が若かったです)
DIVISION POINT -分岐点-

DIVISION POINT -分岐点-

いいむろなおきマイムカンパニー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★

熱演
今回は失望感はありませんでした。

ネタバレBOX

前回の『Waiting』を観ていたので、パントマイムと言うよりはダンスパフォーマンスに近いことは知っていました。そのため今回はさほど失望感はありませんでした。

それでも、パントマイムらしい壁をペタペタしたりするのも意外と感動するのでやって欲しかったです。カバンを宙に浮かせて止める唯一パントマイムらしい見せ場では相変わらずブレていて進歩が感じられませんでした。

一人でこけたりして、その後で全員が出てきて、あのシーンは実は誰かに足を引っ掛けられていたんだと、答え合わせみたいなことをするパフォーマンスも、『真夜中の弥次さん喜多さん』のようで、しかも弥次喜多ほど複雑ではありませんでした。

めちゃくちゃ語も、何か中国語か韓国語のようなイントネーションになっていて、無国籍の雰囲気は感じられませんでした。めちゃくちゃ語は必要なのでしょうか。むしろ、沈黙を通した方がいいのではないかと思います。

マイム集団を標榜するならばパントマイムを見せてくれよって感じです。
あの時お母さんが「コウちゃんの事、好きでいていい?」と呟いて、僕をギュウ―って抱きしめたんだ。

あの時お母さんが「コウちゃんの事、好きでいていい?」と呟いて、僕をギュウ―って抱きしめたんだ。

TomTomTom

高円寺HACO(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

素材もコックも素敵に豪華なB級風芝居
コントでも観にいくような気分で気軽に足を運んだら、
実際コントライブをやるような雰囲気での舞台が、
あれよという間にとんでもないクオリティでのお芝居に至り
驚かされました。



ネタバレBOX

3人の役者がたくさんのロールを演じていくのですが、
その一つずつが、コントなどであるような表層の「態」ではなく
がっつりと丁寧に作りこまれキャラクターの実存感を醸し出していて。
衣装の早変わりなどで作られた雰囲気もあるのですが、
そのなかに、ロールごとのまったくことなる性格や、想いの色が
観る側を捉えるに十分すぎる解像度と彩をもって描かれておりました。


物語の組み方も本当にしたたかで、
コント的なラフさやいい加減さもありつつ、
学祭でのライブ演奏に向かっての物語の流れを作ることで、
エピソードの差し入れも、キャラクターの必然性もしっかりと担保され
脂の乗った役者たちのそれぞれの引き出しの豊かさや魅力が
物語を軸として、したたかにてんこ盛りで導き出されていて。
ウィットも冴えつつ、
バンドの顛末や、周りの人々のありようも絶妙のバランスで置かれ、
ラス前のライブシーンが物語をしっかりと突き抜けさせる。

ライブ後のワンシーンから導き出される
ロールの距離感や素顔も実によい。
終わってみれば、コント的な舞台の風情が
さして形を変えることもなく
秀逸なプチ群像劇に至っていて。
B級風の舞台が、
役者たちの演じる手練と作演の物語を組み上げるセンスの洗練が互いの力を照らし出す、極上のお芝居に変身しておりました。

なんというか・・・、作品を堪能しつつ、
場末の居酒屋で三ツ星シェフが素材を吟味してつくったお通しを出されたような驚きが残って。
ホント、観ることができてよかったです。









ゆびに のこる かおり

ゆびに のこる かおり

大人の麦茶

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

初日公演
21杯目の公演のようでしたが、初めて見ました。当日券を求める方が居り、人気かと思いましたが、かなりの空席、ただ固定ファン多いと感じました。公演後、出演者全員で来場者の見送り、『僕たちの公演を見ていただきありがとうございました。』感がたっぷり、良かったです。

うんぷてんぷ

うんぷてんぷ

株式会社ニッシー・プラス

横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度

無駄な時間
だらだらと演技している。それも2時間以上、やはりお笑い芸人さん?では、またメインの女優さんも今一。東京から横浜まで見に行ったのに、これか。物語では、神が人間の愚かさを言っていたようだが、その愚かさの見せ方が雑、はっきり言って、演技力がない。本人たちは、熱演しているようだが、下手、時間を無駄に使ってしまった感。

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