最新の観てきた!クチコミ一覧

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広島に原爆を落とす日

広島に原爆を落とす日

RUP

俳優座劇場(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

風間杜夫の再来
本作品は難解ゆえ再演機会も少なくこれまで様々な劇団のものを合わせても四、五回しか観た覚えがない。正当なつかさんのものは筧利夫のもの唯一回である。夏には北区AKT STAGEが初めて上演したが、すこし原作とはことなっていたと思う。今回も原作とはかなり創り変えられていたが、馬場徹の演じるディープ山崎は、往年の風間杜夫を彷彿させる見事な演技であった。流石、つかこうへいの最後の弟子と言われるだけのことはある。馬場徹は昨年の幕末純情伝の際は正直さほど感動しなかったのだが、今年二月の熱海殺人事件の木村伝兵衛でその演技に魅入られてしまった。来年二月にも熱海殺人事件の再演が紀伊國屋ホールにて決まっているが、チケット確保が大変であろう。今日も女性客が9割くらいで日頃つかこうへい作品なんて見そうにない人が多かったような気がします。

折神【ご来場、誠にありがとうございました!!】

折神【ご来場、誠にありがとうございました!!】

ラフメーカー

劇場HOPE(東京都)

2013/12/03 (火) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

言葉遣い
昭和の、ノスタルジックな雰囲気はよく出ていると思いましたが、細部の言葉遣いに気を使って欲しかったように思います。
明らかにここ何年かで浸透したような「現代的言い回し」が気になりました。
個人的にその言葉(遣い)を受け入れられないだけなので、気にも止めない方もいらっしゃるかもしれませんね。

冬のグアムは空のまち

冬のグアムは空のまち

One Bill Bandit

池袋GEKIBA(東京都)

2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

かもめが凄い
面白かった。下ネタとか無理なギャグとかじゃなく、自然に笑いがこぼれる感じでした。

単なるあったかい田舎の話じゃなく、変な人ばっかり出てきて、観光客が揉みくちゃにされる話でしたけど、終始明るくて楽しかったです。

ボケツッコミは、コントっぽかったですね。うまかったです。全身で攻めるツッコミと客を置いていくレベルで広がる多種多様なボケキャラ、気持ち良いです。

残念だったのは、台詞を度々噛む役者さんがいたのと、冬の芝居なのに役者さんが汗だくだったことです。

カモメさん 笑

ネタバレBOX

観光客の女の子みたいな、変に内向きで諦め癖がついた子って、いるなぁ、って思いました。

あの可愛くない表情とか、いちいち可愛くない不器用な話し方とか〔可愛い子なのになあ〕。もっと上手くやれたら良いのになぁ・・と、今時女子の苦悩を感じました。

ダンサーは、繰り返し出てくる度に待ってました!と喜んでしまいました。男の方のナルな雰囲気がヤバイくらいに面白かったです!脚長い。
アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

プレ観劇してきました
金曜日、風姿花伝にて、プレ観劇してきました。
この作品は、ちょっとした感想がネタばれになりかねぬ稀有な作品だと思うため、ネタばれ防止機能に書かせて頂きます。

ネタバレBOX



前説から、『素直に身を任せて観ればいいのかな』と感じ、身を任せたら多重構造が実に楽しくて。

役、個人の中のバランス感覚、シェアハウスの中の人間同士のバランス感覚、現代口語と、動物と、70年代演劇のバランス感覚

その均衡の揺れがスリリングで、言葉での笑いとそのスリリングさから生まれる笑いと極上のエンタメでした

終幕のアクアリウムについての百花さんの台詞で全てがストンと落ちて。

パンフレットでは部長となってましたが、木村には爆笑でした

でも、つかさんの亜流でなく、台詞も、お二人の芝居も谷さんのフィジカルな面の色を強く感じて、好きですね

谷さんの動と静の芝居のミックスという感じが色濃く受けたのは、言葉の選び方なのかなとも思いますが

ワニとトリが、シュールに見えずに納得できちゃうのも特徴というか

あくまで個人的な感覚ですけど、子どもでも面白くみられそうな感じすらしました
エンデのはてしない物語読んだ感覚にも似た後味のせいかもしれません

極上の演劇エンタメ、できれば凱旋公演を。
幕末純情伝

幕末純情伝

Gフォース

Gフォース アトリエ(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/11 (水)公演終了

満足度★★★★

定期的に見続けたい作品
今年も本作品は数回観劇したが、定期的に見続けたい作品の一つと位置付けている。GFORCEとしては丁度一年振りとなるが、今回は坂本龍馬役の役者がとてもよかった。やはり幕末は龍馬で出来が変わる。

星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る

星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

切ない物語
天幕旅団さんの舞台は初めてだったが、すぐに世界観に引き込まれた。
悲しい物語であったが、ピノキオが可愛らしく、演者の表情が印象的。
ディティールが作りこまれており、小道具の使い方がすごく上手かった!
次回作もまた観ます!!

アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★

カツカツとガサツ
両極端、それがどうしたって感じ。

ネタバレBOX

生活力の弱い人たちが集まるのがシェアハウス。1982年生まれがジャスト酒鬼薔薇世代で、この年代の人たちは結構気にしていたことが分かりました。

ごっつい体型でがなり立てる売春捜査官にでも出てきそうな刑事が来ましたが、練馬区の人が犯人ではなく、結局港区の人が犯人だったってなんだよーって。やはり遠隔操作でもやられたのでしょうか。

生活保護を受けて貯金までして、そんな違反までしている引きこもりが急に家賃が払えなくなる理由が分かりません。

温度管理と酸素と僅かな餌で魚や藻が住める永久環境が維持できるのがアクアリウムですが、微妙なバランスの上に成り立っているシェアハウスも大変です。それにしてもOLの大家さん、不動産経営を甘く考え過ぎです。入居者不在リスクを忘れています。
Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

細かい所まで矛盾のないシナリオ
移民国家、アメリカの実情を良く理解した作家による見事なシナリオ、演出。無論、演技も良い。(追記、2013.12.9ネタバレには、本編と直接は関係ないアメリカという国と今問題になっていることなどとの関係もあり)

ネタバレBOX

 物語は、ボストンに住むユダヤ系アメリカ人の話である。レ二ー(玩具屋の長男)は、30$を貸した相手に返済を断られたばかりでなく、力づくで相手の「借りていない」という主張を飲まされてしまった。だが、彼にも意地がある。借りた相手をバットで叩きのめし、街を牛耳る連中に唯者でないことを悟らせる。その酒場はアイルランド系の実力者の息が掛かった店だったが、彼は、組織に借金をしている人々からの回収役としてメキメキ頭角を現し、トップのニールにも気に入られる。然し彼には、一つだけ気掛かりがあった。父が経営する玩具屋には、秘密の部屋があり、そこで阿片を保管していることであった。弟のフィルはしっかり者で近いうちに店を継ぐことになるだろう。賢い弟は、そろそろ、秘密に勘づく年頃になる。弟が継ぐ時には、その店を堅気のものにして継がせたい。これが、兄の切なる思いであった。そこで組織のボス、ニールに弟が継ぐ前に倉庫を綺麗にして欲しいと頼み込むが、ニールは頑として認めない。他のことなら何でも聞き入れてくれ、甥のテディーより立ててくれている、何より自分の後継者と目して接してくれているのに、これだけは拒むのであった。その時は、一旦、話を引っ込めたレ二ーだったが、諦めたわけでは無かった。
 僅か1年で組織の一切をボス代行として仕切るようになった後、レ二ーは敵対するイタリア系マフィアのカルロに、組織の取引日、集金日、拠点などの秘密を流そうとする。然し、カルロもお人好しではないから、そんなに簡単にレ二ーを信用する訳もない。ところで、カルロの腹心レンツオは、カルロに内緒の取引をしていた。カルロのボディーガードでもあり、殺し屋でもあるカレンダーにその事を指摘されると、互いに拳銃を抜いた睨み合いになる。この間に入ったのが、レ二ーであった。彼は弁舌だけで、二人に銃を下ろさせ、レンツオが銃を下ろした瞬間を狙って顳を撃つ。初めての殺人であった。カルロは、レ二ーを信用する。こうしてアイルランド系組織を潰したが、玩具屋の倉庫は手つかずだった。本当のボスは、父、イブラヒムだったのだ。為に、ニールは、頑として訴えを認めなかったのである。何故、父がそんなことをしたかと言えば、ユダヤ系移民として彼がアメリカに渡り、母と結婚すると、母は、村八分にされ、通りを歩けば石を投げつけられるようになった。そんな母を危険から守る為、街の不良を集めて束ねた。子も生まれた。ますます、責任は重い。ちっぽけな玩具屋の収入だけでは、家族を養ってゆくことはできない。それで、裏ではニールと組み、裏社会のボスとして家族を守って来たのである。だが其処までの事情を知らなかったとはいえ、レ二ーは組織を潰した。その裏切りは、組織のボスとして看過できない。そこで、親子が撃ち合うことになった。レ二ーは死に、イブラヒムは失踪した。フィルは孤児院へ預けられうことになった。
 かなり面白く観た舞台でも、レビューを書きながら再考してみると、細かい矛盾や牽強付会を見付けることが多いものだが、この作品には、現時点でそれはない。原因は、アメリカという国を深い所で理解した作家が書いているということだ。タランティーノファンということだから、ディープなアメリカ理解ということだろう。少なくとも、アメリカというならず者国家の本質を良く衝いている。ちょっと脇道に逸れて恐縮だが、ピルグリムファーザーズなどと偉そうなことを抜かして、要するに命の恩人達を騙し尽くし、殺し尽くし、奪い尽した訳ではないか? こういう連中を下司というのだ。それを意識しているが故にその後は、嘘をつき続けて自分達の罪を隠蔽している。今のイスラエルのシオニスト達と基本的に同じである。ブッシュ(息子)がならず者国家などと得意になってほざいていたが、言った国そのものが、世界最悪のならず者国家であることは、アメリカの歴史こそが証明しているのである。(脇道にそれ序に、興味のある方は、先もお読み頂きたい。)
 ネイティブアメリカンの土地・自然に関する考え方が私有で無かったことを利用して、自分達の占有などと勝手なことを言い始め、武力で片をつける。それが現代迄続くアメリカの本質である。
 話題のTPP自体、本来、チリ、ニュージーランド、ブルネイ、シンガポールのような経済規模の小さな国同士が協力し合って加盟国間の関税を撤廃し、知的財産、政府調達なども協力して、大国が支配するグローバル市場に持ち堪えようと始めたものだ。そこに、海洋国家というごり押しで乗り込んだのがアメリカ、イギリス連邦のオーストラリアなどである。この時から、TPPは、性質を根本的に変質させ、アメリカを中心とする大国の刈り場となった。(因みに甘利 明のTPP閣僚会議欠席も、TPP失敗への布石ではないか、と自分は疑っている)
 もう一つ。秘密保護法は、このようなアメリカの世界戦略の中で自衛隊並びに日本人を根本的に彼らの家畜とし、日本の土地を不沈空母と化して、自らの世界支配の道具にする為の法であるということに、何故、当の日本人が気付かないのか? それとも、太平洋戦争で負けたから、今度は、アメリカを殿としただけの話か? 官僚共はそういうことかも知れぬが、我々、民衆はそうではない。うぬらがそうしたいなら、うぬらだけでやれ、我らのことに構うな! また、我らに構わないのなら税等盗るな。それは、関係が無いということなのだから、税を掛けること自体が犯罪である。賢いハズの官僚方にはおわかり頂けるであろう。土台、公僕であるはずのうぬら、主人を間違えるなど以ての外である! 切腹申しつけるぞ! 駐米日本国大使、駐英日本国大使、並びに外務省事務次官以下、外務官僚ども、履き違えるな! 
 そも、資本主義はその根本に於いて総てを金という交換価値に従属させる。その点で大きな間違いを犯したのだ。即ち、総てが売り物でしかない、ということになってしまうではないか。それは、間違いである。我らは、単に、自然から借り受けているに過ぎない。総ての元素を我らが作ったわけでもなければ、我らが、総ての元素に製造者責任を負うべきものでもない。我らが負うべき製造責任は、我らが作り出した元素と加工して人工的に作り上げた物に対してだけだ。価値については、基本的に自然に任せよ。それが、我ら彼らの子としての知恵である。自然は、彼らを破戒する為に、我らを生じさせたのではあるまい。この原理が分からなければ、近い将来、我らは彼らによって滅ぼされるであろう。それとも、滅ぼされる迄、理解できない愚かな生き物でしか無い、ということか? だったら、早く滅びてしまうが良い。他の生き物を殺し尽くす前に。生き物のDNAに、我らが作り出した物によって影響を与えるようなものを野放しにしておくべきではない。農薬なども毒性の少ないものに変えるべきである。その為に、多少、作物の被害が増えようとも、更に害が少なく、効果のあるものを開発すべく努力すべきである。もし、害と効果のバランスで効果の方を犠牲にしなければならぬのであれば、効果を犠牲にすべきであろう。
 核に関しては、総ての核が生命に対する悪であることを肝に命ずるべきである。核兵器は無論のこと兵器以外の原発も動力としての原子炉も総ての核は、生命に対して根本的な悪以外の何物でもないことは、多少、物理の知識があれば、誰にでも明らかなことだ。人々よ、目を覚ませ!
性病はなによりの証拠

性病はなによりの証拠

ブラジル

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★

厳しいようだけど・・
ミドル氏に同意(スミマセン

2006年のルデコ「ダイアナ/疚しい理由」あたりはとても新鮮だった気がしたんだけど・・。

ネタバレBOX

遭難しているという状況で動きが制約されているのは、
本当に難しいだろうし、それを敢えてやろうという心意気は素晴らしい。

でも、もう少し役者を減らして動けるようにして、
ルデコみたいなとこで観客の間を駆け抜けるスピード感があった方が、
作品として演出家には合ってるのではないかと思ったりする・・。

途中から心象風景とか言って、船なくなって役者が自在に動き始めるとか、なんか無かったのかなぁ・・。

ルデコのスピード感が見るたび思い出されるだけに本当に惜しい。

ラストのほんの一瞬でもいい。

目の前の船なくなって、平気な顔して役者が自在に動き出すとか(天国?夢?
ちょっと期待してたんだけどなぁ・・(苦笑


役者さんはそれぞれとても素晴らしかったと思います。

舞台が狭いお蔭で?
気持ち悪さも(苦笑
不穏さも可笑しみも、
間近でみる表情から至近距離で体感できたと思います。

それだけにもう一歩・・。
呪い

呪い

ジェットラグ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

呪い
原作がお笑いの人だけあって、笑いを含んだ呪い、怖さは少なかったですが面白かったです! でも、朝起きたら「いなり」になっていたら怖いですよね!?

ネタバレBOX

ラストの愛と呪いの対決も良かったです!
小宇宙

小宇宙

フジフォー

atelier SENTIO(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

無題923(13-362)
13:00の回(晴)。12:30受付、開場。ジグソーパズルのピースのようなチケットに靴を置く場所の番号。舞台中央、四角い箱の椅子が逆Tの字に、周辺には青い照明を受け、水を張ったプラチックの容器、一つだけ中に何かが入っていて、そこにはピンクの照明、BGMにピンクレディー、天井真ん中に電球、周りに薄いカーテン(白/黒)。

「生活図鑑」手塚さんのお名前があったのでみに来ました(生活図鑑では河合さん客演「ラフレシア(2013/10)」をみに行きました)。当パン、(作・演出))山下さんが大学3年生と書いていらっしゃるので、みなさん、大学生(日大?)でしたでしょうか。※来週、@江古田でのダンス公演(卒業制作)に行きます。

12:56前説(60分)、13:04開演~13:58終演。

感想です。
SENTIOは壁が白く、そこに白い衣装...非日常という意味では「黒い」舞台と同じかもしれませんが、視覚が白に固定されるので演出が難しいのではないかと思っています。想像力を刺激し、「色」を変え、「非」なる時間へ引き摺り込むものは「物語(作)」と「役者さん」。世代がずいぶん離れているので(経験的に)同期できる部分が少ないことは自覚していているのでそのギャップも観劇の一部だと思っています。

「生活図鑑」の次回作は4月とのこと...4月は人事異動の季節...そろそろかと思うのですが、大丈夫でしたら。

ネタバレBOX

どういう状況(時間、場所)なのかあいまいなままお話が進みます。大学生、売れないスナック(系列店は繁盛しているらしい)でのアルバイト、白い仮面の母親、母への抵抗(?)、耳のないパン(はちみつ?)、イヤホン、受験勉強(拓殖..)、セックス、繰り返されるコトバ、肉親の死...ゆっくりとかき回されてゆくかんじ。それぞれ何かを現しているようで、それをつかむのが難しい。

喫煙シーン(必要でしたか?)がありますが、多くの劇団は前説でそのことを告知するなりしています。たばこ、酒が必要な(手放せない)理由まで踏み込むとよかったと思います。

会場が少し寒く感じました。

ちょっと追記します。
古今集「われを思ふ 人を思はぬ むくひにや わが思ふ人の 我を思はぬ」、帰ってから調べてみました。これを冒頭に持ってきたということは、本作のテーマなのでしょう。でも、知らなかったので素通りしてしまいました。もう少しゆっくりと、区切って、言葉にして、ここは2回繰り返してもよかったのではないかと思いました。

時間の推移、場所の転換がはっきりしないところがあり、お話の進み具合と自分の中の展開とを合わせるのに手こずりました。

他のお芝居でもそうなのですが、(セリフ、シーン)繰り返しが苦手なので、どうしても、その部分で「なぜ繰り返すのだろう」と余計なことを考えてしまいました。

みんな死んでいる、と言って…目覚める…始まりと終わりが、同じ場所(舞台中央)にしているのは「みく」の小宇宙を現していている…と思うのですが、せっかく地球儀(に見えたので)があるのだから、そこにも照明を当ててみると効果的だったように思います。
ナイス・コントロール

ナイス・コントロール

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしいスタートダッシュ
いきなり、そう来たかあでした。

ネタバレBOX

つどいに集まった面々。記念写真の後、いきなりスイッチオン。素晴らしいスタートダッシュでした。

ホークスの育成選手という微妙な立場の彼は、途中あまり絡まなかったのでいずれ表に出てくるとは思っていましたが、まさか恋人が殺されていて、犯人がいて、そこまでやっていたとは驚きでした。

生の世界に戻るか、死の世界に行くかを選択するにおいて、最初は戻りたいと思っていても次第に死を受け入れていく過程が、彼らの場合様々な事情はありますが、不治の病に罹った人が辿る心の動きを数字の変化で表しているようで興味深かったです。

飲み物の種類で、一応マイナス思考者と呼びますが、その人数が知れるのはグッドアイデアでした。インチキ宗教で儲けるよりも、老いを食い止める方が嬉しいという本音も良く分かります。アイドル歌手の蝿の歌も良かったです。

最大の疑問、それぞれがここに来た理由も明らかになりました。全員一致で地上に戻るのオチは分かっていましたが、過去を清算しないといけない人もいて生きていくのもシンドイですね。とても良くできていました。面白かったです。
ウルトラマリンブルー・クリスマス

ウルトラマリンブルー・クリスマス

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

クリスマス
初めて観たのですが、、、心理的にズシっとくるものを感じました。笑う所もあるのですが、終盤のあのシーンは観ていてとても苦しくなった。もし、自分という人間がいなかったら世の中はどうなっていたか、、、生まれてくるには意味がある。生かされている事に意味がある。などとかんじながら、親に感謝したいと思います。そしてアフタートークは裏話などが聞けてとても楽しかった☆

FAB FIVE THE MUSICAL

FAB FIVE THE MUSICAL

WATERBEAR LLC

六行会ホール(東京都)

2013/11/28 (木) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

ビバ青春!!!
青春ミュージカルドラマ・・・そのものの舞台でした
歩の葛藤、空の葛藤、、
二人を取り巻く友人たち、、、
チア部の奮闘、、、、
凄く良かったです。
舞台上で本当にバスケをするということも、
チア未経験の女子の本格的なチアの模様など、
どれも、感動で、どのくらいの練習量だったかびっくり!!
全員でリズムな№のダンスは圧巻でした!!
久しぶりに、また観たい!!って思える舞台でした
再演、DVDなど絶対希望します!!!

青春デッドヒート!!

青春デッドヒート!!

斬撃☆ニトロ

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

両方観て!
1本でも内容はわかるのだけど。やはり2本とも観ないと本当の面白さはわからない。DVDが出るみたいだけど生で観てこその迫力!!今日が千秋楽、まだ間に合う!観てない人は應典院に急げ!!!
物販でのくじ引きも楽しいよ。娘は今西刑事さんの私物が大当たり(笑)

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

バンタム節
『C.C.C』はクリスマスらしいファンタジーっぽさもありつつ、人が人に支配される事への屈辱や妬みなども描かれつつ、知らず知らずに守られていた事という事実を知った時のある種の落胆など、どうあるべきかを問われた気がする←あくまでも個人的解釈。あの一家はあの三人にも守られていたのではないかとも感じなくもない。『クロッシングマナー』はスピンオフ的な感じ。本編やほかの作品との絡みも混ぜつつ、少し謎を残し、ループでもう一度本編を観たくなるようになったつくりは、ちょっとやられた感があった。東京進出初の公演。いい船出になったと感じています。次回作はリメイクしての再演なのかはわかりませんが、それもまた楽しみとなります。

光のない。(プロローグ?) <演出: 宮沢 章夫>

光のない。(プロローグ?) <演出: 宮沢 章夫>

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/11/30 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★

能とパンクで語られる死者の声
福島の原発事故に触発されて書かれたイェリネクさんの難解な戯曲が、5人の役者の声を通すことによって、意味が分からないにも関わらず感情に訴え掛けるものとなっていました。

原作を読んでいないので、そもそも「登場人物」という概念のない戯曲かもしれませんが、登場人物達を死者と捉え、死者が現れる演劇として代表的な能の舞台を模した、土を盛った舞台となっていて(客席も正面だけでなく脇正面が設けられていました)、そこにディレイが掛けられた台詞の断片が響き合う中、津波で流された流されたことをイメージさせる、ボトルや家電や日用品が持ち込まれる混沌とした場面から始まり、その後は横あるいは斜めに一列に並んで台詞をリレーして行くことを中心に進行する構成でした。基本的にモノローグ的な台詞が続き、時折対話風になる時は少々コミカルな味わいもありました。ほとんどBGMが用いられない静かな雰囲気が支配的で、数分の間、台詞も言わずにゆっくり歩くだけの静謐なシーンもある中、2回大音量でパンクロックが流れるシーンがあり、インパクトがありました。

宮沢さんの前作である遊園地再生事業団『夏の終わりの妹』でも用いられた、単語の順番を入れ替えて言う手法が多用されていて、他の人が言った台詞を語順を変えて繰り返すことによって、文章としてではなく単語の連なりとして迫って来るものがありました。吃りながら語られる「私は紙とペンを失ったので、ことばを伝えるためには頭で覚えるしかなかった」という台詞が異様な雰囲気を生み出していて切実さを感じました。「この上演は失敗する」という台詞が、生きている人が死者を表彰することの難しさを感じさせました。

照明がとても美しく、客席側からほぼ水平に照らすことによって真っ白な背景に役者達のシルエットが映し出されるのが印象的でした。

Dear friends (東京)

Dear friends (東京)

劇団6番シード

劇場MOMO(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

観に行ってよかった
チラシが気に入ってなんとなくで、観に行ったんだけど、想像以上の面白さにビックリしました!
常に笑わされ続けておまけにそのまま、泣かされてしまいました。
もう一回観にいきたかったな。

個人的に座敷童がツボです。

やれんのかっ!?

やれんのかっ!?

劇団龍門

明石スタジオ(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

突出した演技力
筋や設定はベタなのかもしれませんが、場面展開が巧妙で、笑いあり、涙あり。それによって引き出された役者陣の演技力も素晴らしかったです。

ネタバレBOX

説明せずとも見た目で裏設定がわかるオオハラレイコさんの悩みのくだりは余計で、
ストリーテラー兼道化役のまま、ほかの従業員がなぜあの場で働いているかを掘り下げたほうがすっきりしたかも。
レイコさんはコメディリリーフとしてこれ以上ない存在だったので。
なんて、ちょっと思いましたです。
星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る

星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★

修飾過多
 ご存じ、ピノキオの天幕旅団版だが、コオロギが狂言廻しを務める。

ネタバレBOX

 然し、シナリオに書かれた説明文は、矢鱈に修飾語が多く、それで詩的イメージを喚起しようとの意図は分かるのだが、逆効果である。何故なら、修飾語ほど腐り易い言葉は無いからである。詩は、最も高度な言語表現である以上、この程度の事に気付かないのは拙かろう。形容詞の使い方を本当に豊かにしたいのであれば、Baudelaire”Les Fleurs du Mal”がお薦めだが、無論、原文で読まなければ意味は無い。
 また、矛盾語法も多用されているが、矛盾語法を用いなければならないような必然性が弱い為、説得力に欠ける。


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