
わが家~darling! darling!~
虹創旅団
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★
がんばれ!
阿佐ヶ谷で,『わが家』を観た。この劇団は,サロメや,賢治のあと,星に願い,と三作観たことがあった。メンバーは,いつもほとんど同じでやや親しみを覚える。劇場も毎回同じだから迷わない。少し路地に入り混んで,猥雑なビルの地下でやっている。
今回の『わが家』は,クリスマス・キャロルと似ていた。つまり,過去の世界に舞い戻って,ある男が,子ども時代を送り,恋愛し,破れ,別の人と「家族」を作り,最後破たんして死んでいく。そのような視点だ。もっとも,クリスマス・キャロルは非婚だったが。
ちょっと盛り上がったのは,ダンスだった。その昔,私の子どもの頃,ジョン・トラボルタが世界中にはやらせたスタイルがあった。指さきを天に向けて,腰をひねって,かっこつけていたものが印象的だった。過去の世界は,まさにトラボルタの時代だった。
演劇は,ミュージカルとちがって,結構難しい。歌って踊って,なんとなく楽しむのが,多くのミュージカルではあったが,演劇=ストレート・プレイって,基本中の基本だとは思うが,何を言っているか,良くわからないことも多い。
その点,この劇団の内容は,比較的わかり易い。まだ荒削りな部分もあるが,意欲的なテーマばかりだし,いつも感動的だ。歴史は浅く,五公演しかやっていない。二回めから観劇している。なんとなく観て来たが,そのような観劇もあって良いだろう。

家族の休日
公益社団法人日本劇団協議会
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/19 (水)公演終了
満足度★★★
家族の崩壊
普通に見える家族のバランスが崩れて行く物語で、終盤のカタストロフ的展開が印象的でした。
5人姉妹の中の次女が家を出ると言い出したことをきっかけに、5人と親の関係とそれそれが抱える負の部分があらわになって行き、母も父も殺された後にエピローグとして幸せだった頃の光景が描かれる構成で、佐々木透さんは物語性の無い前衛的な作品を作るイメージがあったのですが、この作品はオーソドックスな作りとなっていました。
救いの無い悲惨な内容でありつつも所々にコミカルな箇所がありましたが、作家の狙った笑い所と演出家の狙った笑い所がずれている様に感じました。
日曜日の夕方をイメージさせるテレビ音楽を用いていたのは楽しいアイディアでしたが、その音楽に合わせて踊る演出は物語の流れを止めてしまっている様に思えました。逆に、笑える変な台詞があるのをあまり目立たせずに軽く流していたの様に感じました。
ソラマメ型の少し上がったステージ、上空に同じ形状のフレーム、奥の壁にはシーンによって角度を変えるグラフィカルな帯状のオブジェ、家族それぞれの動物の毛皮柄のクッションが80年代的雰囲気を醸し出していましたが内容との絡みが見えて来ず、勿体なく思いました。
父親を演じた荒谷清水さんは出番は短いものの、狂気に満ちた演技でインパクトがありました。

楽屋
劇団チョコレートケーキ
「劇」小劇場(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
最終日マチネ観劇
元々、有名戯曲だけど半分はチェーホフで占められてる気がw 70年代後半?の戯曲のようで、台詞の端々に「統括」とか聞かれた気がするが、この作家特有の言葉遣いだなーと感じた。比較する程、同舞台は見てないが、戯曲そのものはあまりいじってないのかな。
4人の女優が「女優」を演じる舞台裏での出来事。それぞれの本番前の平常心、業や気性のような凄ましさも見え隠れし、それもまた魅力的でもあるが滑稽だったり。全員上手すぎて、女優Dはもっとヘタウマな人でも良いのではないか、といらん事考えたり。
関係ないが、鏡見ないで化粧する方法、自分も会得したいw 鏡台に置かれた、それぞれの時代の化粧道具がまた心憎い。紀保さんのあの場面は思わず高麗屋だぁ…と感心。
もう、このキャストで三人姉妹上演してw。
約70分の濃い舞台でした。

もっと泣いてよフラッパー
Bunkamura
シアターBRAVA!(大阪府)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★
嘘のような楽しいショー
観ていてほんと楽しかったです。
嘘のように楽しい、夢のようなショーの連続でした。
音楽も良かったです。
松たか子さんは可愛くて、松尾スズキは好き勝手やってましたぁ。
2階でしたが、歌も含めて聞こえてくるサウンドのバランスは、とても良かったです。
最後も盛り上がりました。
まあ、ただ、ストーリーをきちんと追いながら楽しもうとする人は良く分からなくて、面白くなかった‥‥という人もいるのかもしれないけど、
それは、アプローチの仕方の間違い。
幾度と訪れる楽しいショーを、
断片的でも、そのつど観て感じて楽しむ舞台だと思う。

さいあい~シェイクスピア・レシピ~
tamagoPLIN
シアタートラム(東京都)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
さいあい~シェイクスピア・レシピ~
何度も上演されてきたそうですが、やっとシアタートラムで初見。最初どうしたらいいのかドギマギしたけど、最後は感動しまくって落涙!

シフト
サンプル
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
サンプルの原点にして帰還点
2007年に、「青年団リンク サンプル」として初演された作品の
再演。当劇団にとっては事実上の処女作に当たります。近年の
作品に比べると、物語の組み立てかたがしっかりしており、筋も
見えやすい分、この劇団が一貫して追求しているものがはっきり
分かりやすい内容になっています。正直、近作より面白かった。

キャンディー
フルリールスタジオ
フルリールスタジオ(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
遅くとも開演15分前には必着!
お得意のナンセンスから実はこれもお得意であるホロリとさせるもの(O.ヘンリーを連想)、ホラー、哲学気味のSFまで短編集の醍醐味を堪能。
西田シャトナー作品は氏の作風モロ出しで、惑星ピスタチオを知っている世代として涙チョチョギレもの。
また、それらのつなぎ方もお見事! しかしまさか開演15分前からの「客入れパフォーマンス」がオチの伏線になっていようとは。

【閉幕】自作歌謡音楽劇 髑髏沼の女【ありがとうございました!!】
駄目なダーウィン舎
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
これぞエンタメ
「ぷち帝都物語」的な無駄にデカいスケール+サイキックウォーなハナシをバラエティに富んでいる上にクオリティの高い楽曲と敢えてのわざとらしい演出(メイク含む)でコーティングして、これぞエンタメ!(笑)

楽屋
劇団チョコレートケーキ
「劇」小劇場(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
丁寧で熱い
受付終わり、階段を上がって出迎えてくれたのが別の劇団の座長。
ビックリしてお得な気分。
何度も見てきたこの作品。
役者が丁寧に演じ、尚且つ全ての女優が持つ熱があり素晴らしい作品でした。
ラストシーン、心をここまで揺さぶったことはなかった。

江戸系 諏訪御寮
あやめ十八番
小劇場 楽園(東京都)
2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★
不思議テイスト
民話の古層に因縁付けて語られる現代に生きる地方名家に纏わる縁起物と言ったらよいのだろうか。不思議なテイストの作品である。旧家というものは、因縁話には事欠かぬものであるが、それが、鬼伝説と絡み、脈絡がホントに辿れるのか否かは別にして、あるかも知れないような因果・応報を定かならぬ伝承に強引に結び付けたような作品との印象を持った。

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
笑いと衝撃!!
ポップンマッシュルームチキン野郎さんの舞台はじめてみました。
わたしの観劇至上、こんなにタイトルがしっくりきた作品は初めてです!!(笑)
本編前にはじまる短編から見ないと本当にもったいない。
5分前とかギリギリに来る人は損しますよw
激写回という取り組みも新鮮で、R18回とハプニング回がきになります・・・

9days Queen ~九日間の女王~
TBS
赤坂ACTシアター(東京都)
2014/02/26 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしいの一言に尽きる!
そもそも、世界史に疎い人間故、これまで、ジェーン・グレイというたった9日間の女王の存在すら知らずにいたのですが、白井さんの演出と、上川さん、堀北さんの共演、題材に興味を惹かれて、観に行きました。
エリザベス1世の映画は観たことあるけど、同じような名前がたくさん出て来るし、系図とか、人間関係がわかるだろうかと不安でしたが、杞憂でした。
配布された、イギリス王室関連略系図も、世界史に疎い私には、絶好の教科書になり、ストーリーの理解に役立ちました。観客へのご配慮に感謝!
歴史に詳しくない人にも、わかりやすく整理された脚本で、すぐに、登場人物の関係性もわかるし、歴史の流れも理解できました。(この脚本、青木豪さんだということにも、ビックリ、感動!)
近年のヨーロッパ歴史劇の中でも、群を抜いた素晴らしさ!ストーリー構成が巧みで、しっかりとした人間描写もなされ、観ていて、どんどん主人公への共感度が増して行きます。
エリザベスの登場シーンは、それほど多くありませんが、後年、彼女が、偉大な女王に君臨する布石も、この芝居から、見えて来ました。
堀北さんは、初舞台のジャンヌ・ダルクを拝見した時も、ビックリしましたが、凛とした主人公を、見事に体現され、その実力を再認識させられました。
上川さん、ソンハさん、他の、共演者の顔ぶれも素晴らしく、久しぶりに、心震える名舞台でした。
大千秋楽の、鳴りやまない拍手の嵐に、心底納得できます。
本当に、素敵な素敵な舞台、見逃した方のために、再演、熱望します。

フリージアの不可知論
劇団霞座
ぶーふーうー(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
地獄に生まれた詩
この公演の後、霞座は暫く冬眠に入ると言う。冬籠り前の今作、力作である。いつも思うのだが、この劇団の作品は極めて詩的である。今作も、扱われているのは、紛争地の現実なので頗る厳しい状況が描かれ乍ら、同時に適度な抽象度を保ちあまつさえ詩のテイストを具えている所にこの劇団の特徴と良さがあるように思う。言い換えれば追求すべきものを追求し振り返らないという潔さを持っているということだろうか。恰も己の宿命を知る者のように。

つぼみ
空飛ぶペンギンカンパニー
神奈川県立青少年センター 多目的プラザ(神奈川県)
2014/03/15 (土) ~ 2014/03/15 (土)公演終了
満足度★★★★
意外とまっすぐ、だからこそ
同じく神奈川演劇博覧会に参加した人間の観点としての感想です。
劇団名からして、ちょっと気楽に楽しめる感じのお芝居かなと思いきや、
本編は結構、日常の生活の中で、一瞬、思いもよらない日常が来た時の、
人間の機微を描いている。
若さゆえ、それが嫌味なくストレートに伝わるし、嫌悪感もない。
逆に、30代を越えた役者がやると、
これはいろんな重いものを観客が背負うことになる。
それを知ってか、知らないかはわからない。
でも、こういうチャレンジができる劇団は、この後何を目指すか、
危なかしくも興味深い。
所詮、演劇は人間を描き。それがどこまで共感しつつも、その先を描くという難題に対し、
何か答えのひとつを出してくれる期待感があった時間だった。

仮面狂想曲
戯六遊
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
エンタメ サスペンスなら 上出来
「象徴」とは何なのか。
市役所に貼られたポスターは 365日、健全な男の子、女の子、青年、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが笑顔である。
一つ、具体例を提示するとしたら、ポスターではないが、月刊『太陽』を挙げたい。あの、野球帽を被った笑顔の少年が、「あるべき日本男児」の「象徴」なのだろう。
こうした「伝統的象徴」と現代のメディアがタッグした姿こそ「ももいろクローバーZ」であり、両者に共通するのは健全性、禁欲、均質性、笑顔である。
「象徴」というのは、特定のコミュニティに所属していた、という経歴のみでも派生するのものだ。
ここは飲み会の席ー
「あなたの出身地は どこですか?」が参加者の話題だったとしよう。
もし、「沖縄県出身です」と、小太り男性が語れば、これ以降、彼こそが「沖縄」になる。
シークワーサーに塩を1mg入れるのが彼独自の「好み」であったとしても、それが「沖縄」だという解釈をされる。
国家を代表(=象徴)するのが「元首」だとすれば、この 飲み会は さながら一夜の首脳会議である。
しかし、「象徴」が「個人の脆弱さ」を越えられる概念には私は思えない。
1960年代公民権運動を完全に「象徴」せしめた人物として、南部キリスト教指導者会議 ( SCIC )指導者•キング牧師は存在する。
彼は宗教者なのにもかかわらず、数多くの黒人女性と関係を持ち、タブロイド紙からスキャンダルを狙われた身だ。
人種差別撤廃を掲げる学生非暴力調整委員会 (SNCC)は さらに深刻であった。黒人男性が次々から次に女性メンバーと関係を持つケースが続出し、社会問題化した。
「人種差別撤廃」が道徳なのかは難しいテーマだが、今日の社会からすれば キング牧師の「象徴」は100㌫ではなかったろう。
話を月刊『太陽』の野球帽少年に戻し、この画を「日本男児」と仮定した上、次の質問をしたい。
「普段、漫画を読みますか?」
「ベトナム戦争に ついて どう思いますか?」
「象徴」とは、必ず均質性がなければ機能せず、不健康な「漫画」でも「僕ハヨミマセン」だとしたら、少数の「お坊ちゃん」になってしまう。これだと同年代の「友達」はできない。
また、ポリティカルな考えには一切言及できないのが弱点である。
2009年夏季オリンピック招致総会の際、プレゼンターに登壇したのは優秀な少女だったが、日本(東京)は落選している。ああいった当たり障りのない「東洋的象徴」は時代錯誤だから、IOC委員には抵抗がある。2008年北京五輪開会式を「反面教師」にできなかった当時の招致委員会の責任は重い。
もちろん、実在する野球帽少年であれば、「個人の脆弱さ」を示す「粗」など いくらでも掘り起こすことが可能だろう。
「象徴」は「個人の脆弱さ」に敗北する。「個人」が「強固な象徴」を製造した本舞台とは反対に。
『仮面狂想曲』は エンターテイメントとしては快作である。
つまり、CX『古畑任三郎』のように、「相関図」と「手口」で物語をシンプルに、テンポよく誘導していく。
※ネタバレ箇所
伊藤公一の演技が、脚本を リアリティに変えた。
「狂気」だろう。
「不良」だろう。
おそらく、彼の演技が違えば「10年前の事件」にも 心理的スポットライトが注がれたはずであり、私は それを期待し観劇したわけだが、脚本からすると「正解」だ。
90分間という上演時間を、テンポよく進め、『古畑任三郎』クラスの推理ドラマを観させてくれた。
※続く

邯鄲
世 amI
タイニイアリス(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★
実験
視覚的なギャップをもっと強調しても良かったかも知れない。予算との兼ね合いなどで、無理も掛かると思うのだが、できれば、仮面をつけるとか邯鄲の精霊達の中にフリークスの役者に出て貰うとか、寺山 修司やシェイクスピアのA Midsummer Night’s Dreamの妖精たちのような衣裳、メイクを持ってくるなどの工夫があればもっとメリハリの効いた舞台になったと思う。また、次郎のキャスティングについても、70歳の役者で、純粋性はでたものの、若者の生意気な刺はなりを潜めてしまったのが残念。菊と次郎の関係は、実に微妙で、ある意味男性対女性の理想形の一つという気がする。聖母マリアとキリストと迄は行かなくても聖なる男女関係であり、男は、唯、甘えていればよい関係で、自立しない男にとっての理想の女性像なのだ。何故なら、乳母は、その男の甘えも生意気も総てをひっくるめて可愛いと見、それが、男にとって、そのまま安心して甘えていられ代理母という存在は、男女の関係の中で最も美しく清らかな関係でもある。
但し、苦労するのはこの微妙な作品をどう舞台化するか? という点だろう。誰でも指摘するであろうことは、この作品と三島の幼児期体験である。部屋の折り紙を用いた飾り付けや積み木に纏わるエピソードなどは、三島の初期作品の中で、非常に大きな意味を持つもの達で、微妙な危うさ、緊張感のある会話が成立する物質的条件を為している。それは三島の頭脳であるよりは神経の秤のような気がしてならない。
今回、どう舞台化するか、非常に難しい作品に挑んだ世amI、今後もどんどん様々な角度から斬り込み、チャレンジして欲しい。

異能怪談的公演「赤異本」
劇団た組
仙行寺(東京都)
2014/03/10 (月) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
ぞわりぞわりと
本日大安吉日千秋楽を迎えたこの舞台を観て詣りました。
すでに灯りをヒカエメにされた本堂の中に案内をされると、
お堂の中にはBGMを奏でる演者さん。
舞台とは効果的に視覚明暗をコントロールすることからその場が作られはじめ、
音と嗅覚、他の観客達の息遣いが集約され、
そこに役者さんの肉体が場をいっきに作り上げます。
開演直前の強風にすこしガタツクお堂の扉。
しかし、ほんとに開演直前になるとぴたりと風がやみ、
なにかが始まることを自然現象で感じ取ることができるなんて。。。
そして怪異怪談の舞台化ということで、ひとつ心配だったことは、
安易なガタゆれや物オチが演出的に繰り返されることでした。
しかし、この舞台では杞憂でした。
そういう演出がまるでなかったわけではありませんが、
効果的に使われており、萎えるどころか1時間引き込まれっぱなしでした。
常になにかの効果音らしい音もあり、朗読がメインであったため、
仕方ないことかもしれませんが、
欲をいえば役者さんの息遣いをもう少し感じる場であればよかったかな。
と。

ドラッグガール
Theatre MERCURY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/03/15 (土) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
初日を観劇。
東京大学と日本女子大学による学生団体ということで、(多分?)どちらの大学も観た事がなかったので今回観劇。
初日という事もあって、少し堅さ(ぎこちなさ?)は感じたけれど、物語の発想や舞台美術、衣装など、なかなか趣向が凝らされていて良かったと思います。
全体的な印象としては、良くも悪くも”若さ”かなぁと感じました。

Jack moment.
バンタムクラスステージ
萬劇場(東京都)
2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
ザッと感想とかその他色々
*もしかすると、編集しちゃうかもですが感想をば
ストーリーの内容は他の方々がネタバレBOXに書いているので、省きます。
今回、初演の時と違ってほとんどのキャストさんが変わってしまった訳ですが
特に、この作品の本当の意味での主人公のフロッグの土屋さんの声がすごく良かった。
以前、6番シードのDear Frendsという作品で土屋さんは、だるだるなホストを演じていたのですが、今回真面目だけど気弱な時計屋とのギャップがもうね
あと、早田さん演じるマイキーは、この方情けない男性を演じさせると上手いというか
スーツ姿のマイキーを見てなんだか、ベティーが言っていたように「大丈夫なのかしら?」と思いつつも、なんか可愛いと思いつつ見てました。(失礼があったら、ごめんなさい)
信國さん演じるジャックは本当に丁寧にジャックを演じていたと思います。
初演のほうの畠中さんのジャックも好きなんですが、甲乙つけがたしです。
そして、教光さんが演じるダニー
麻薬に溺れてボロボロになっていきながらも、一途にベティを想っている姿が切ない。
作品は凄く好きだし、生で役者の皆さんの素晴らしい演技が見れて満足だったのですが、ちょいっと残念だなと思う事があったので書かせてください。
他の方も書いているのですが、物販と面会がわちゃわちゃしすぎだなぁと
販売用の写真の種類は多いのに、各種類毎の枚数が非常に少なすぎます。
1種類(4枚セット 1枚の台紙に4枚写真が貼ってある)につき2枚しか用意されないだなんて・・・
そして価格が高い。
種類を減らしてもいいから、枚数は多めに用意して欲しかったかな。
前回CCCの時の物販でLサイズの写真4枚セットで1200円もしたかなぁ
あれ???私の記憶違い
折角、遠方から来たのに買えない人からしたら、えっ2枚ずつしか用意されてないの?ってなっちゃいます。
私は、物販列に一緒に並んでた女性が可愛そうになって1枚写真譲ってしまいましたよ。
しかも、写真の販売が開始されたのって公演3日目らしいとの事だそうで
前日しか来れなかった人からしたら残念だと思うのです。
稽古期間中にでも、衣装着て写真撮影してプリントして用意しておけばいいのになぁと思ったり
もっと楽な方法としては、折角役者さん毎に販売窓口があるなら役者さん毎の特典として衣装を着た写真を1枚あるいは2枚(全身と上半身アップであれば良し)付けたりするだけで客からの印象もだいぶ違ってくるだろうし、面会時のわちゃわちゃも少しくらいはマシになったかもしれない。
役者さんの何人かは、そうされてた方もいたようですが
大判(A4サイズ)の写真もあればよかったんだけどな
メインの登場人物の大判写真が販売されなかったのが残念
前回、CCCの時、大判写真売ってたのに
人物相関図のプリント
非常に分かりやすくて、見やすいし、親切で良いのですが、みんな白いシャツなのが残念。
前回のCCCの人物相関図のように舞台衣装で撮影して作成してほしかったかな。と
撮影日に衣装が間に合わなかったとか?
こういうプリント1枚とっても、劇団、役者のファンは大切に保存するので
使用楽曲一覧も配っているフライヤーの束の中にあればなぁって毎回思います。
だって、家に帰ってからも余韻に浸りたいじゃないですか
あと、そろそろバンタムTシャツ出してください。
って枚数やお金の問題で今回用意できなかったのかな。と
憧れのバンタムTシャツが着れるのはいつの日なのかなぁと
物販全体に関してはもっと余裕もって早めから用意しておきましょうよ 本当に。
そして、Twitterと公式サイトのほうで物販で何がいくらで出るのかちゃんと情報を前もって出しましょう。
情報をきちんと出すことによって好感度って上がってくるかと
作品も役者さんの演技もすばらしかったのに、こういう作品以外の面で残念な点がちらほら出てきて印象を落としちゃうのが悲しいかな。
や、バンタムさん大好きなのでついていくけど
でも、改善して欲しいな。と