最新の観てきた!クチコミ一覧

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グッドモーニング、アイスパーソン

グッドモーニング、アイスパーソン

天才劇団バカバッカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/07/24 (木) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

良いメッセージ
序盤が頭に入りにくかったけれど、持ち味である人の絆を描いていてこの劇団をあらためて好きになった。「個」に関するめーっセージがよかった。一時期脚本とキャストの肥大化が目についていたが、落ち着いてきたようで一安心。

『ハヤブサ』&『動物失格』

『ハヤブサ』&『動物失格』

ネコ脱出

小劇場 楽園(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

動物失格:獣のような眼、怖すぎる!
サスペンス&ホラーに人間の闇の部分映すストーリーは応えられない、演出・脚本とも素晴らしい。(鈴木とーるさんの登場による宣伝は省いたほうが良いと思う)
俳優陣は明と暗と使い分け上手い。特に女性陣は鬼気迫るものでした。舞台セットも工夫がみられ、公園の木々の葉のゆれ音や効果音も臨場感溢れる。
サスペンスとホラー好き必見!

ネタバレBOX

父親が大好きだった主人公の林葉直は夫を裏切り浮気そして離婚した母を許せない。介護はしたものの母を病院に強引に送りこんでいた。彼女は保険会社に勤め出し、先輩の立石と担当の引継ぎ挨拶すべく浮浪者が住む昔湿地だった公園で、顧客の小林を待つ。小林は2か月に1回は契約を見直すほどまめだった。表向きは役所でゴミ集積の仕事をしながら、浮浪者の緑川を養子にして面倒をみる小林夫婦だが、教え子の女生徒を殺し逃亡中の教師木村を脅し、緑川殺しを手伝わせる。そして、チンピラ古木とその女の薫が殺したようにみせかけていた。5年前にも同じ手口で保険金詐欺をしていたため、刑事にも、保険の外交員からも目をつけられていた。疑惑の小林夫妻に林葉は会社を辞めた立石に相談し、契約解除させるためにヤクザまがいの男、片桐を送るが、逆に殺されてしまう。確認すべく林葉が小林の家を訪ねるが、しらを切られ、逆になぜ保険がおりないか脅される。脅しながらも小林の妻、君子のおにぎりはおいしいよと受け渡すがその中身は・・・・。そこで、逃げているチンピラ古木に夫の小林が刺され殺される。そして、小林の妻が言った言葉は・・・。さらに保険外交員林葉の母も富士山の麓の樹海で自殺する。決して母、絵美ひとりでは行くことができないはず。それに対する林葉直の言葉は。・・・。人間とは思えない動物の眼をした悪女とは、こういう人たちのことか怖すぎる!
小劇場!中高生!大往生!2

小劇場!中高生!大往生!2

花まる学習会王子小劇場

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/07/25 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

稽古期間はわずか3日!
ワークショップの成果発表会というより、ワークショップそのものを見物している気分にさせられる公演。

ワークショップを指揮し、公演の構成・演出も務めた悪い芝居の山崎さんは教え子たる制服姿の中高生がゲームや演技をする様子を舞台隅から笑顔で眺めているのみで、さすがに本番、舞台に出てきて指導まではしないのだが、まるで稽古のごとく自由闊達に演じさせる工夫を凝らしてあるため中高生の演技はとても初々しくスーパーナチュラル、それを見ている非番の中高生たちも超自然体で、出番の仲間たちの演技が可笑しけりゃあクスクスウヒャウヒャと素で笑い出す有り様で、それを見ているこの私、彼らくらいの子供がいてもおかしくない年齢のこの私も、それを見ながら保護者感覚で“つられ笑い”を始める始末。
中高生の本物の保護者を含む他の多くのお客さんも私同様、頬を緩めて彼らを見ていて、会場内はそれはそれは幸福な空気に包まれていたのでした。


…なんて書くといかにも発表会然としたユルい公演を想像されるかもしれませんが、構成は実によく練られていて、その構成の妙が味わえるだけでも演劇好きには楽しいのでは?

公演を見世物として面白くすることはもちろん、演劇をやりたい中高生への教育的効果も考えてしつらえられたこの構成には唸らされました。

ネタバレBOX

“演じることによって自己を異化する視点を持たせる”
今回のワークショップのプログラムはこれを一番の目的として組まれていたと思う。


そのために山崎さんが中高生にやらせたことは、自分に近い人物から演じさせ、徐々に遠い人物を演じさせるというもの。
その中間段階で演じられ、私的に一番面白く拝見したのが、個々の中高生の身の周りの名物教師を、その教師を知らない者が残りのみんなを生徒に見立てて演じるというもの。

自分を教え導く教師という存在になりきり、自分が本来その一人であるところの「教え子」たちを相手に「授業」をする体験は別人を演じることと同時に自己を相対化することをも中高生たちに学ばせ、教育的効果大であると感じた。
いや、その前に、教師役を演じた数名の中高生にはおそろしく芸達者な子が約二名いて、生徒役の子たちと作り上げる授業風景が単純に演し物として面白かった。


数年後、何かの公演のフライヤーにその名前を見つけたらきっとオジサン嬉しくなるので、上のお2人をはじめとするワークショップ参加者の皆さん、近い将来本格的に役者の道を歩み出したら、できるだけ本名で活動してくださいね!!
グッドモーニング、アイスパーソン

グッドモーニング、アイスパーソン

天才劇団バカバッカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/07/24 (木) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

国際色の強い座組を生かした舞台
こんなにお遊びの少ないバカバッカは初めて(笑)。おなじみのダンスシーンは少なめ、脱線エピソードに至っては無きに等しく、ちょっとさみしくもあったけれど、お陰で話の呑み込みの悪い私にも物語がちゃんと消化でき、終盤に突きつけられるメッセージも深く胸に刺さりました。

ついでに言うなら、多国籍性の強い座組がここまで生かされたバカバッカを観るのも私にとっては今回が初めてでした。

ネタバレBOX

作品が突きつけるメッセージが強い説得力を帯びていたのは、国際色豊かなこの座組に負うところ大だったと言えるでしょう。

ただ、総じて本作は笑いが少なめ。

アイスパーソンの謎に取り組む科特隊的組織の面々が飲兵衛だらけという折角の設定はストーリーにも生かされていない上、あまり笑いを生んでもいない。

かと言って、アイスパーソンのあるカップルが西暦2500年代の未来人だと分かっても、「異様にゴキブリを恐がる」という可笑しな特質が明かされるのみで、“未来人あるある”をさらに重ねてウケを取りにいくわけでもない。

コメディ劇団を標榜する以上、笑いにはもっと貪欲であるべきでしょう。

とはいえ、話の入り口と出口が遠い、飛躍と意外性に満ちたストーリーには大いに惹きつけられました。
relife

relife

LOVE&FAT FACTORY

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★

好き嫌い?
近未来の日本が舞台のサスペンス人情劇
愛をテーマにリサイクル人間はどうなって行くのか!各キャラクターの愛と行動に注目です!

ネタバレBOX

話自体は面白いんだけど途中のギャグ?面白パート?が全然面白くない。特にアイドルが酷い、前説はアレで良いと思う、氷室へのフリになのかな?でも本編中にもう一回客席いじられても醒める、それでも面白ければ気にならないけど面白くないからなぁ。しかし笑っている人がいたので好みの問題だと思います。警察チームの笑いの方が好きです。犯人の行動原理は分かる、プロデューサーってのが伏線なのね、好みです。しかし缶バッチって何の意味があったんだろう?どっかで伏線あったのかな?見落としたかも(汗)氷室役の中村宜広さんと水木役のかたぎりけべさんが良かった♪
肥後系 新水色獅子

肥後系 新水色獅子

あやめ十八番

小劇場B1(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★

思っていた期待していた
生演奏での音楽を期待しての観劇。

音楽が邪魔な瞬間を感じてしまったの残念。曲としては素晴らしいのかもしれないが芝居とのマッチングが前回同様いまいちでした。音楽の暴走と言うか、もっと色々なことに配慮した音楽の方が良かったのでは?

ネタバレBOX

生演奏ありきが売りのようですが、無い方がこのような芝居は良い気がします。特に音のバランスの悪さが今回も際立ちました。もう少し大きな会場での公演を切望します。
ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる

ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2014/07/15 (火) ~ 2014/07/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

圧巻!
決して楽しい芝居ではないが
凄いインパクトのある芝居。
役者もうまい。
父親役に共感できる点が多数。
家族に押し潰されそうな気分。

relife

relife

LOVE&FAT FACTORY

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^^)/7月24日(木)の昼、池袋で
[愛。ちょい]の、
【relife】を観てきました☆
面白かったです。
ヒューマンサスペンスの傑作!
意外な展開の連続にワクワク♪
もちろん、細かい笑いもいっぱい☆
バングルスの名曲「エターナル・フレイム」が素敵♪
観劇日記をブログに書きました。

鈍色の、ブルウ。ありがとうございました!

鈍色の、ブルウ。ありがとうございました!

matsucarpone

風みどり(東京都)

2014/07/25 (金) ~ 2014/07/28 (月)公演終了

満足度★★★★

ちょっと絵本っぽい?
45分ほど。

心地よいテンポとふわっとする声で話が進む。

なんかちょっとした絵本を読んでいる感じだった。

ネタバレBOX

話は、わかるんだけど、もっと意外性というか、起承転結の転がもっとはっきりしているといいかなって思った。
肥後系 新水色獅子

肥後系 新水色獅子

あやめ十八番

小劇場B1(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

虚実!?巧みに引き込まれました 
死に際には思い残す事がないように、

水色獅子よ、

オイラの願いも成就させてくれ~っ!

河童

河童

DULL-COLORED POP

吉祥寺シアター(東京都)

2014/07/18 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★

う~ん…  イマイチ
過去の作品レビューを見ると けっこう評価が高い劇団さんなので期待していたのですが、  がっかりでした。。
すべて中途半端って感じ。。                 2.7点

ネタバレBOX

出だしから なんだか嫌らしいはじまりかた。。  
やたらと人数だけは多い。。
考えてみたら、 今まで 少人数のお芝居のほうが素晴らしいものが多かったかも。。
やたらと理屈っぽいと言うか、 説教じみた芝居は 嫌いだ!!
Summer's Rain(仮)

Summer's Rain(仮)

トウキョウ演劇倶楽部(活動終了)

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/06/30 (月)公演終了

満足度★★★★

オムニバス作品
3公演観に行きました。初日観に行ってからまた観たい!と思い結局3日間行きました。オムニバス作品だったので2種類の物語が観れてとても楽しかったです。まず最初の雨の中の紫陽花は感情移入してしまい泣けました...。感動ものかと思いきや最後人間の怖い部分が観れた気がします。2つ目のだって好きだからは本当、わけ分からなくてほぼアドリブで面白かったです。毎公演同じではなく違っているので毎回笑えました。2作品正反対の物語で面白かったです。

肥後系 新水色獅子

肥後系 新水色獅子

あやめ十八番

小劇場B1(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

意地
 基本的には、2つのストーリーが、含まれ、其々が、その時代を映した合わせ鏡のように、綯ったDNAの螺旋構造のように綯い交ぜにされた作品だ。音響に、生演奏が用いられているのも気に入った。使われている楽器はウッドベース、ヴァイオリン、クラリネット、キーボード、パーカッション等々。

ネタバレBOX

  1本目の鎖は、百合の花を右手に持って神社の門前で死んでいたイケ面国語教師兼演劇部顧問の塚田の死の真相追究。
 2本目の鎖は、この神社の再興に関する縁起。
 冒頭、死の汚れを払う儀式が神主によって執り行われるが、この時、祝詞として裕仁の終戦の詔勅(玉音放送の内容)が、援用されている点、また、2本目の鎖で、英霊が、靖国ではなくこの神社に祭られている点に、反骨の美学とアイロニーを見る。(更なる追記後送)
ジプシー

ジプシー

ULPS

ワーサルシアター(東京都)

2014/07/24 (木) ~ 2014/07/28 (月)公演終了

満足度★★★★

詩的作品
 ジプシーの長老役、何とも味のある役作りであった。自由を得る為に人は、何を持ち、何を捨てるべきか? そんな問題を極めて詩的に舞台化してみせた作品。仕掛けになる発想が良いのだが、そのネタバレについては終演後、先ずは観てのお楽しみ。

ネタバレBOX

 入居契約の1カ月ほど前、この部屋の入居者がやってきた。未だ、内装の細々した所は完成していないが、部屋の大まかな部分は出来上がっている。新しい入居者は中年にさしかかる夫婦だが、未だ、子供は居ない。間取りは2LDKだ。今迄、住んでいた部屋に比べると随分広くはなったが、通勤には、1時間程遠くなった。4000万円の物件だ。無論、借金をして購入しているので、結婚で仕事を止めていた妻も、また働きだす予定だ。まあ、思いを一杯詰め込んで買った物件なので、早くから、良く探し、手を打っておいたので、マンションの中で、最も条件の良い部屋に入居できたというわけだ。ロケーションも抜群。環境も良い。いくらか空気もおいしく感じられる。
 ところが、そろそろ、帰らなければと言い始めた夫婦に、多くの人の歩く足音が聞こえてきた。不信に思って廊下へ出た主人は、たくさんの人が、こちらへ来る、と妻を誘ってベランダの工事中の足場に避難してみていると、なにやら杖を持った老人を先頭に赤子を抱いた母親迄がぞろぞろと自分達の部屋に入り込み、老人は、杖を床に打ちつけて何かを探るような素振りを何回か見せた後「此処にしよう」とその杖を床に突き刺した。漸く手に入れた新築マンションの自分達の部屋に闖入された夫婦は、彼らに出ていって貰おうとするのだが。
owl children

owl children

株式会社Legs&Loins

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

幻想的
非常に内容も面白く、約3時間の公演もあっという間でした。

役者さんの演技も非常に熱が入ったものであり、とても迫力があり
本当に素晴らしかったです。

河童

河童

DULL-COLORED POP

吉祥寺シアター(東京都)

2014/07/18 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

人間と河童の狭間
賛否両論が交わされているが、私は大変におもしろかった。
あくまでも個人的な感想だが、河童の世界は多分私には居心地がよかろうと思う。
尤も、人間社会に今ひとつ適応できない自分が河童の世界に行くとやはり今ひとつ適応できないのかもしれないが。

ネタバレBOX

美術がとてもよかった。

ずっと宙に在り続ける「穴」、丸を使った背景(お皿なんだろうか)、後方のカーテン?に映し出されるシルエットはなかなか不気味に美しかった。

哀しみを感じずにはいられない肉まんは妙に私のつぼに入ってしまって、これからは肉まんをみるたびに河童に思いをはせることであろう。

長い、という感想を持たれた方が多いようだが、私にはあっという間に時間が経ったように感じられた。

ダルカラの役者さんたちの的確、かつ魅力的な芝居、主人公の一色さんの力強い芝居はもちろんよかったが、イタコ役の小角まやさん、脚本家役の天羽尚吾さん、ド・ランクザン望さんらの演技のテンションが高く、芝居全体の密度を濃くしていたように感じた。
特に小角さんの演技は妙な説得力があり架空の設定を現実のもののように感じさせる力があったと思う。
主人公、河童青年の三津谷さん、上記の役者さんたちがみな20代前半だそうでこれからが楽しみである。

個人的にはバスガイドさん、シェイクスピア劇に大笑いさせてもらった。
歌とダンスもなかなかおもしろかった。

あくまでも個人的な好みではあるが、交合シーンはもう少し笑い要素があってくれたら☆が五つになったのだが。

もう一回河童の国を訪ねたかったが、時間がとれず再観はかないそうもない、残念である。
短篇集:ノスタルジア

短篇集:ノスタルジア

waqu:iraz

APOCシアター(東京都)

2014/07/24 (木) ~ 2014/07/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1183(14-231)
20:00の回(雷雨〜曇)。物凄い雷雨で小田急線は遅れ、駅前は少しでも雨が弱まわるのを待つ人たち。

やや小降りになったので、開場5分前、会場へ。受付(チケットに整理番号あり)、19:32開場。

椅子が2つ、灯篭も2つ。階段付近を中心に扇形の舞台、これに沿って逆ハの字の客席、パイプ椅子+クッション(3〜4列のひな壇)。

19:53前説(100分)、20:08電車遅延で遅れ、開演〜21:51終演。雨は上がっていました。

3つの短編。ちょっとした小道具が何もない空間に彩りを添え、遠いのか近いのか「時」は遡り、重なり、夏がくれば思い出す…その思い出が疼くような感覚でした。

母に欲す

母に欲す

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2014/07/10 (木) ~ 2014/07/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

三浦大輔の【母に欲す】をパルコ劇場にて観劇。

前作の【おしまいのとき】で三浦大輔の新境地をラストに垣間見えたが、今作では見事までに自身の過去の作風を封印?いや全否定して新しい表現方法で攻めてきた。
過去の自分自身との決別ともいえる作家の新たなる始まりでもある。

六畳一間で、家賃、電話代滞納、ゴミための様な部屋、親に嘘をつき金を無心して女を買うという人間失格の若者の日々で始まる。過去の作品で描かれた【人間失格】というキャラクターと全く同じである。そんな若者のもとに実家の弟から母の危篤の連絡があり、帰郷するのだが、母の死に目に会えず、弟から罵倒される。そんな兄も母親の死を正面から受け止め、自身の懺悔の始まりである。
そして父も妻を失った悲しみから、新しい女性を受け入れるのだが、兄弟は母の思いからかなかなか受け入れられないでいるのだが、やはり寝食を共にしていくうちに馴染んでいく。
そして父と新妻、兄弟の関係がまさしシェイクスピアの様な関係に発展していき、そこで兄弟と義母との近親相姦という展開にいくだろうと観客に思い込ませながら、二転三転していくうちに、息子にとっての母親とは?という究極のテーマにたどりついて行くのである。

ポツドールファンなら誰しも兄弟と義母との近親相姦というエグイ展開を期待してしまうのだが、今作ではシェイクスピアすら行き着けなかった終着駅にたどりついたという感じだ。
過去に描いたどうしようもない若者たちのたどり着いた先にあったものは何なんだったのか?その答えは今作で出したのである。
そして三浦大輔にして初めてのメッセージ付きの作品であった。
明らかに演劇史に残る大傑作であり、永遠に残る作品である。

お勧めである。




夏町スターマイン

夏町スターマイン

メディア・ワークス

ザムザ阿佐谷(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/08 (火)公演終了

快適
靴を脱いで開場に入るのは、快適でよいですね。

ネタバレBOX

自分の中で、ザムザ阿佐ヶ谷は
『アングラをよく見るところ』
のイメージだったので、初めて爽やかな感じの舞台を見ました。

ステージを挟む形に客席が組まれていて、新鮮でした。
最前列のかたはとても役者さんが近かったのではないでしょうか。

『花火』前半は若干間延びしていた感があり、入る前に上演時間を聞いていたため「このペースであと2時間かぁ…しんどいかも」と思っていたのですが、後半から流れがスムーズになり、終わってみたらあっという間でした。
でも、ストーリー展開にちょっと無理があった気が…。

3本の終わりに花火が打ち上げられた時の演出が好きです。
真夏の少年

真夏の少年

『熱きロマンを胸に、生きる勇気と希望を与えるべく突っ走り続ける奴ら。』

ザ・ポケット(東京都)

2014/07/22 (火) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

1立方cmの土の中
 何もないように見える、ちっぽけな土くれ。この中に実は、どれだけの命が宿っているか。そんなことを思い出させてくれる作品。

ネタバレBOX

 初見の劇団だが、踊りなどの身体パフォーマンスが多い。動きは、悪くないが、こんなに多用する必要があるとは思わない。意気込みは理解できるものの作劇の必然性をもっと盛り込む方が密度は上がろう。他にも、背景の音響と科白のバランスの取り方、マイクを使ってがなることの効果にも疑問を呈したい。がなっても、音が割れるだけで科白は聞き取り難くなるからだ。
 前半のこのような感想にも拘わらず、終盤の遠泳対決辺りからのパートは圧巻。この劇団の熱と主張がしっかり伝わって来た。
 真に豊かな自然というものは、都会人の芽から見ると何も無いように見える。在るのは唯、山と海と青く広がる空と風が運ぶ季節の匂いだ。だからそこには、何でもある。僅か1cm₃の土くれには、数十億もの微生物が生きており、目も見えなければ、どちらが頭でどちらが尻尾かも定かならぬミミズが土を耕している。水たまりが出来ればボウフラが湧き、いつの間にか小さな魚さえ住みついて命が湧くのだ。だから、ここには総てが在る。そんな自然を守ろうとする人々が居て30年前に“一生の友達の約束をした星岩では、今もあの頃のまま。唯、世代が変わって、一生の友達になる為に飛び込んでいる、子供達の姿が生きて在る。こんな小さな、でもとても大切なことが、リゾート開発をして島を「豊かにしよう」とした自分の過ちを気付かせてくれた。30年前にも似たことがあり、同じ過ちを犯した人が在った。だが、その時も、この何もないから総てを持っている島の人々が、教えてくれた。守るべきものもこれからのことも。何故なら、一見、何もないことの中に総てが在って、未来が湧いてくるのだから。

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