河童 公演情報 DULL-COLORED POP「河童」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    人間と河童の狭間
    賛否両論が交わされているが、私は大変におもしろかった。
    あくまでも個人的な感想だが、河童の世界は多分私には居心地がよかろうと思う。
    尤も、人間社会に今ひとつ適応できない自分が河童の世界に行くとやはり今ひとつ適応できないのかもしれないが。

    ネタバレBOX

    美術がとてもよかった。

    ずっと宙に在り続ける「穴」、丸を使った背景(お皿なんだろうか)、後方のカーテン?に映し出されるシルエットはなかなか不気味に美しかった。

    哀しみを感じずにはいられない肉まんは妙に私のつぼに入ってしまって、これからは肉まんをみるたびに河童に思いをはせることであろう。

    長い、という感想を持たれた方が多いようだが、私にはあっという間に時間が経ったように感じられた。

    ダルカラの役者さんたちの的確、かつ魅力的な芝居、主人公の一色さんの力強い芝居はもちろんよかったが、イタコ役の小角まやさん、脚本家役の天羽尚吾さん、ド・ランクザン望さんらの演技のテンションが高く、芝居全体の密度を濃くしていたように感じた。
    特に小角さんの演技は妙な説得力があり架空の設定を現実のもののように感じさせる力があったと思う。
    主人公、河童青年の三津谷さん、上記の役者さんたちがみな20代前半だそうでこれからが楽しみである。

    個人的にはバスガイドさん、シェイクスピア劇に大笑いさせてもらった。
    歌とダンスもなかなかおもしろかった。

    あくまでも個人的な好みではあるが、交合シーンはもう少し笑い要素があってくれたら☆が五つになったのだが。

    もう一回河童の国を訪ねたかったが、時間がとれず再観はかないそうもない、残念である。

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    2014/07/25 12:24

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