満足度★★★
動きは大変そう
最初、え?そういう河童なのと思ってしまったが、杞憂だった(笑)役者陣の動きは大変そうだったが、たしかに河童で、面白かったー。
現代社会(と言うか人間生活か)を風刺してるような内容(個人的見解)は、確かにと感じるものも多々あったかな。
満足度★★
面白いと感じるところもあるけれど…
随所に寓意がある(と思われる)脚本は興味深かったのだけど、舞台上の表現として具現化できていたかというと…
踊りや歌も一つ一つは素敵なんだけど統制しきれていない感じがして、全体的に長く感じました。
切り口や細かいところのセンスは魅かれる部分もあったので、完成度をあげての再演希望。
満足度★★★★
肉まんを誰かにあげたくなる
色彩豊かなポップな衣装、舞台で、歌に踊りに楽しませてもらいました。
パンフレットの中に、「芥川龍之介は『河童』という作品で世間を風刺したと思われていたが、彼自身は、自分自身への嫌悪があった」みたいなことが書かれていて、作品を観ている最中、「どちらが正常でどちらが異常なのか」ということが頭の中をぐるぐるしていました。
河童の国はとても合理的で利己的。
65歳以上は殺してしまう。
一定の能力が無い者は足切りする。
失業して半年経っても職に就けないものは殺して食肉に。だから失業率0%。
そういえば、イギリスだと、50歳以上の場合、新規には人工透析をしないというのが暗黙の了解という話を思い出した。
観終わった後、自分はどんな死に方をしたいか、について考えた。
自分の力で生活する力がなくなってもなお、複数の管をつながれて、
治る見込みがないと分かっても、延命治療を受け続ける意味は何か。
完治しない病に罹った人が「家に戻りたい」と言った時、
危険だからと病院につなぎとめておくべきなのか、
リスクがあるのを覚悟の上で患者の意思を尊重するのか。
作者の意図と少しずれている感想かもしれませんが、
そんなことも考えさせられました。
話は戻って、「肉まんをあげたくなったりする」というシーン。
ちょうど一昨日、中華街で両親へのお土産を弟にもたせたから、なんだかリンクしているようでハッとした。
私は物事を合理的に考えて切り捨ててしまう薄情なところがあるけど、
自分の中にもそんなおばちゃんみたいな一面が出てきたのかと思ってちょっと嬉しい・・・のかな。確かに、誰かに肉まんをあげたくなるのは人間的かも。
役者さんでは、霊媒師役の小門さんの澄んだ、透明感のある演技が印象的でした。
満足度★★★
面白いと思わせるケド
河童たちに囲まれた主人公と同じく
とても辛い気持ちになったりしました。
歌の歌詞も痛烈な言葉があり、でもPOPでダンスも楽しい。
流石、エピソードごとに笑っちゃう表現もあります。
なにか凄いものをみたのかも?という感じです。
正直な所、私の中では未消化なものが大きいですが
休憩中、荷物もあって参加しなかったけど盆踊りがあったり
もっと気軽に観れたら、もっと面白かったかもね
2回は見た方が丁度良いのかもしれませんね
満足度★★★
楽しめましたが、
一本の芝居としては、微妙な作りでしたね。
お気に入りの俳優さんばかりで、それなりに楽しいんだけど、古臭くてチープな印象が勝ってしまった印象。大好きな吉祥寺シアターの筈が、終始座りが悪く、最後までこちょばゆかった。
満足度★★★★
枠組とスタンスをそのままに
観劇日の通勤時間と、劇場に向かう電車のなかで、青空文庫でx十年ぶりに原作を飛ばし読みしてから観劇。
原作の企みと、当時としての「ナウさ」の質感が、作り手によって、したたかに今の感覚に置き換えられ演じられていて、
ひとつずつのシーンがとても面白く、見入ってしまいました。
満足度★★★★★
再演が観たい
最初この作品を心から楽しめるのはSかMな人なのかも?
なんて思ったりもしたのだけど
途中からシンプルに河童に心底嫌悪感を持って観るっていうのもありだと思うようになった。
一方通行で垂れ流されるものに慣れすぎると想像力、考える力が欠落していく。
何かに夢中になった(なってる)人、こだわりのある人ほど刺さる作品だと感じた。
実体験しろよ!それが出来ないなら想像しろよ!
河童を透して人が見える。人を透して河童が見える。
表裏一体。光と影。
ただコインの表裏というだけでなく光の当て方によって白くも黒くも見える。
描かれているのは人。
表面だけ観るのも楽しいんだけどその内側にあるものを想像するのが楽しいし、
人への愛を感じる。
決して易しく作ってないところも好きなところ。
出演陣も本当に素晴らしい。
物語の中心人物を演じる「一色洋平」
彼の身体能力が凄いのは当然として、芝居に対する真摯な姿勢を見せつけられる。
特に今作での彼の探求する姿は本当にすさまじい熱を感じた。
今しか観られない一色洋平を観られる幸せ。
劇場にはこういう人にお金を払って観に行きたいのだ。
百花亜希。今回も一癖も二癖もある役どころ。河童の一員の中でも異質。
アクアリウムに続いて今回も谷賢一の代弁者としてのポジション。
人の目を惹きつける魅力が恐ろしい。
中村梨那。今作で唯一出てきた子供役。
容姿や仕草が可愛いのは勿論なんだけど、本当にいい声。
今回いい声の出演者揃いなんだけど中でも光ってた。
平佐喜子。マイクパフォーマンスも素敵だったけど立ち姿が本当に様になっている。美しい。
若林えり。ダルカラで可愛いえりっくを観ることが来ようとは驚いた。
がに股が誰よりも似合う(笑)
劇中劇でも色んな役が観られてお得感もいっぱい。
時折見せる素の冷めた表情が氷のように刺さって怖い(笑)
自称哲学者。大人になりたくないバスの運転手。シナリオがないと動けない政治家
皮肉や風刺を楽しむもよし、キレキレのダンスや歌を楽しむもよし
最大限に脳みそをくすぐられている感覚が最高。
M1の歌詞といい踊りと言い、何度観ても背筋がゾクゾクした。
去年の自分が観てたら全然違った作品に観えただろうし
来年の自分が観たとしたらまた違った作品に観えたい!
そんなことも感じる厚みを持った作品。
ロングランとか、定期公演として帰ってきて欲しいと心から願う。
満足度★★★★★
二度目に観たとき、「「「ガツン」」」と・・・
正直一回目観たときは、面白かったけどあんましピンと来ないかなあ・・・くらいだったんですよ。
でもまあなんか心に引っかかるモンがあるなあ、ってな感じで思い切ってリピート。
・・・これ一回目に観たのと同じ芝居なのか?ってくらいグサグサ刺さってくる。苦しい。
現代社会を軽く皮肉ってる作品、かのようなツラして、観客の人生を(さらっと)皮膚ごとえぐってくるようなエグい芝居。
特に終盤のナンバー「Ways to Die」で「A氏」のもとに「S」が歩み寄る中での歌とダンスには、耐え切れず涙がボロッボロ。
ダルカラの芝居はいつも観ていて「苦しい」んだけど、その苦しさとも違う苦しさ。見ごたえありでした。
役者陣。「A氏」を演じた一色さん筆頭にみんな素敵だったんだけど、特に百花さんのTHE「河童」具合(←としか言いようが)と小角さんのマジカルな(とでもいうような)透明感が印象的。
一回目は山崎彬さん、二回目はコロさんと、隙にやってたように見えるゲストゾーンもおもしろい。
照明、音響、美術、音楽と、各セクションもほんとにいい仕事してて、感覚的にずっぽり引きずり込まれるような不思議さ。
最後。
ちょっと思ったんだけどS席A席の区分はあれでよかったのかな、と。
二回目観てた席とか、昨日ギリギリに予約したA席だったのに、中央ブロック後方のど真ん中。
乱舞ってるシーンとかは迫力も感じつつ全体像も見渡せたし、作品を楽しむには前方ブロックのS席よりちょうどよかったんじゃないかなあ。
満足度★★
う~ん… イマイチ
過去の作品レビューを見ると けっこう評価が高い劇団さんなので期待していたのですが、 がっかりでした。。
すべて中途半端って感じ。。 2.7点
満足度★★★★
人間と河童の狭間
賛否両論が交わされているが、私は大変におもしろかった。
あくまでも個人的な感想だが、河童の世界は多分私には居心地がよかろうと思う。
尤も、人間社会に今ひとつ適応できない自分が河童の世界に行くとやはり今ひとつ適応できないのかもしれないが。
もう一度原作が読みたくなりました
ハッキリ言って、好みが分かれる作品だと思います。第一声にこの言葉から感想を書き始めるのも何ですが…正直な気持ちです。観客にこれでもかと考えさせてくれる舞台ですね。
元々メッセージ性の強い原作ですが、それを現代風にアレンジて「現代」を生きている私たちに更に響き易く訴えかけてきます。
…原作が有名作品なのでネタバレボックスに書かずにここに書きますが、人間として人間の世界をエグいまでに皮肉った河童の世界を見るから心を抉られて生々しさを面白くなく感じてしまうこともあるのであって、河童の視点で「残念!下等生物!」とでも笑いながら観ていると物語の半分以上が口の端仕上げて観ていられる、と思いました。
初見、私の頭では理解が出来ずにただ消化不良のもやもやとした気持ちのまま劇場を後にしましたが、ふと視点を変える…と言うか、観る側の自分の気持ちを変えてみると小気味良い思いすらしてきます。
ストーリー以外ですと、ダンスシーンの見応え感、メインの役者さんの演技力も素晴らしかったです。
ただ、原作とは主張が違う(と、私は受け取った)ため、原作の表現を期待される方にはおすすめしません。
ちなみに原作を知らないでも楽しめると思います。
満足度★★★★
社会批判
芥川龍之介の「河童」が下敷。中学時代の読書感想文の課題図書だったと思う。だから遥か昔に読んだ記憶はある。しかし、内容は殆ど忘れていたので、観劇にあたり再読した。
芥川龍之介の命日である7月24日(河童忌)には、霊媒師を通じてアフタートークに現れるのだろうか。日程があえば当日観劇したかったが…。もし芥川が今の時代を見たらどう思うだろうか。河童の世界から見た人間社会の痛烈な風刺。(日本)人が思っている常識は、視点を換えれば非常識なものかもしれない。例えば人間界では男性主導、女性受動という構図が見受けられるが、河童界では逆発想である。男女平等、雇用切捨て、など発表された1927年当時と比べて現代はどうか…。
(ネタバレBOX)
満足度★★
うん。なんかモヤモヤ
芥川作品を音楽劇。ということで。
まあ、ある程度の芥川作品のイメージは持って。
でも、熟読するほど読んでるわけではないので。
余計な知識を捨てて(原作あるお話の舞台は見ない派なので)
観劇をさせてもらいました。
ネタバレ封印で書いて感じて掛けることは。
これ理解するにはそれなりの対応力が必要ってこと。
たしかにその場面場面で思ったことに関して考えさせられる。
というか。それが狙いなのかなっていうのは思えるんですが。
その場面がある程度立て続けに来るんですが。
ちょっとお疲れモードになってしまったのが本音です。
話はしっかりしてるし。メインでなってる役をやった
一色さんはとても惹きつけられる演技・感情表現。
そこにリンクする役の方々はすごく魅力を感じました。
ダルカラ所属の女性陣の河童役のお3方。
若林えりさん。中村梨那さん。百花亜希さんも良くて。
ダルカラ勢の役者さんの質の良さもあっただけに。
どうも、舞台終わってすっと出来なかったのがこの評価です。
独特の世界観
独特の世界観の演劇でした。万人受けする舞台ではなく、観客に色々考えさせる舞台です。ダンスシーンは見応えがあり、役者さんの技量も高いのは分かるのですが、正直私ではよく理解できませんでした。その為、感情移入も出来ず単に舞台上を眺めるだけになってしまいました。残念ながら、再度観れば、分かるという感じでもないです。
満足度★★★★
見応えのある舞台
価値観の相対化を促すというか、試されるような、知的な意味で面白い舞台です。私は退屈はしませんでしたが、作者の訴えたいことをちゃんととらえられたか自信はありません。
私の聴覚的な理解力に限界があるせいか、テンポの速い曲では歌詞が聞き取れないのが残念です。
満足度★
んー。
歌もダンスも魅力的でエンターテイメント性には富んでいる。
が、伝えたい事がぼんやりしている。
抜いて観れば面白いとこもあるが、
トータルバランスは残念としか言えない。
とても長く感じるので休憩時間には帰ろうかと悩んでしまった。