真夏の少年 公演情報 『熱きロマンを胸に、生きる勇気と希望を与えるべく突っ走り続ける奴ら。』「真夏の少年」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    1立方cmの土の中
     何もないように見える、ちっぽけな土くれ。この中に実は、どれだけの命が宿っているか。そんなことを思い出させてくれる作品。

    ネタバレBOX

     初見の劇団だが、踊りなどの身体パフォーマンスが多い。動きは、悪くないが、こんなに多用する必要があるとは思わない。意気込みは理解できるものの作劇の必然性をもっと盛り込む方が密度は上がろう。他にも、背景の音響と科白のバランスの取り方、マイクを使ってがなることの効果にも疑問を呈したい。がなっても、音が割れるだけで科白は聞き取り難くなるからだ。
     前半のこのような感想にも拘わらず、終盤の遠泳対決辺りからのパートは圧巻。この劇団の熱と主張がしっかり伝わって来た。
     真に豊かな自然というものは、都会人の芽から見ると何も無いように見える。在るのは唯、山と海と青く広がる空と風が運ぶ季節の匂いだ。だからそこには、何でもある。僅か1cm₃の土くれには、数十億もの微生物が生きており、目も見えなければ、どちらが頭でどちらが尻尾かも定かならぬミミズが土を耕している。水たまりが出来ればボウフラが湧き、いつの間にか小さな魚さえ住みついて命が湧くのだ。だから、ここには総てが在る。そんな自然を守ろうとする人々が居て30年前に“一生の友達の約束をした星岩では、今もあの頃のまま。唯、世代が変わって、一生の友達になる為に飛び込んでいる、子供達の姿が生きて在る。こんな小さな、でもとても大切なことが、リゾート開発をして島を「豊かにしよう」とした自分の過ちを気付かせてくれた。30年前にも似たことがあり、同じ過ちを犯した人が在った。だが、その時も、この何もないから総てを持っている島の人々が、教えてくれた。守るべきものもこれからのことも。何故なら、一見、何もないことの中に総てが在って、未来が湧いてくるのだから。

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    2014/07/25 08:38

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  • SHIBUYATSURAさま
     返信が遅くなって申し訳ありません。自分が支援しているパレスチナに対し、
    イスラエルによる虐殺が続いているので、バタバタしています。それにしてもNHKなどは、
    下らないタイトルをつけますね。パレスチナ紛争をやめさせるには、どうすればいいか? など
    愚問中の愚問。こんなことだから”犬あっちけー”なんて言われるのだと思います。3.12以降、建屋が吹っ飛んでいるのに、その映像をずっと流していなかったですし、誰もその事実を指摘していなかったメディアとインテリの怠慢を思い出すまでもありません。何処まで、この国は愚かなのでしょう? と自分はこの点にクレッションマークをつけます。また。
                                               ハンダラ 拝

    2014/07/30 02:13

    ハンダラさん
    一昨日はご来場いただきましてありがとうございました。
    しっかりと観てくださって感謝しております。
    エンターテインメント演劇集団を名乗り、パフォーマンス重視の舞台を続けておりますが、
    ハンダラさんのご感想を伺い、「演じる側」だけでなく「観る側」が心地よいと感じられるように創られてこそ質の高い作品なのだと思いました。
    それでも、この作品のメッセージがハンダラさんに伝わり、とても嬉しいです。
    夢麻呂のことですから今後も熱意を持って突っ走ることには変わり無いと思いますが、より多くの方々に喜んでいただけるように、益々精進してまいりたいと思います。
    また機会がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。

    2014/07/25 11:27

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