最新の観てきた!クチコミ一覧

98361-98380件 / 189909件中
ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しめました。
力強いダンスにかっこいい殺陣、面白いストーリーの中に時々胸に響くセリフ!
とにかくとても素敵な舞台です。

平田オリザ・演劇展vol.4

平田オリザ・演劇展vol.4

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/05/31 (土) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

『ヤルタ会談』観劇
実に面白い。

ネタバレBOX

やや小太り型のスターリンとルーズベルト、そして極端なデブのチャーチルの登場、そして彼らの特徴的な服装に、一気に引きこまれてしまいました。

秘密会議があって、その後の世界情勢は誰もが知っている、となれば何が話し合われたかは想像できます。その後を1年後と見るか5年後と見るかで、密約の内容を膨らませたり縮めたりすることもでき、実に面白いと思いました。

ドイツのこと、ポーランドのこと、日本のこと、バルカン半島のこと、ユダヤ人のこと、パレスチナのこと、ソ連参戦のこと、原子爆弾のこと、きちんと話したり、結論先送りだったり、ちらっとほのめかしたり色々あったのでしょう。

田舎っぺ言葉で元気そうに振る舞っていたルーズベルトでしたが、本当に体調が良ければ違った結論になっていたかもしれませんね。

6月1日のアフタートークで、『忠臣蔵』や『ヤルタ会談』の他にも、第一次世界大戦後のパリ講和会議で、切れて帰ってしまったイタリア、何も発言しなかった日本、そもそも破れたドイツが第二次世界大戦の敗戦国になった史実に関心があり、会議シリーズはいくらでもネタがあると平田オリザさんがおっしゃっていましたが、そうそう、そうだったんだろうねと思わせる面白い話をまた作ってほしいものです。
平田オリザ・演劇展vol.4

平田オリザ・演劇展vol.4

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/05/31 (土) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

『働く私』観劇
ユニークな設定。

ネタバレBOX

夫婦二人の家に男ロボット、女ロボットがいて、夫は鬱で、男ロボットも鬱という話。面白い設定でした。

人間の細かい機微に合わせて話し相手をしたりすると、相手に似てくるのかもしれません。

人間にとって夕焼けが美しいという感覚をロボットも認識できるかという問題については、危険がなくて、低いけれどもある程度の頻度で出現する自然の姿を見た場合には一々警戒する必要もなく、それならば珍しさに応じて気分を高揚させるプログラム設定もありかなと思います。
平田オリザ・演劇展vol.4

平田オリザ・演劇展vol.4

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/05/31 (土) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

働く私/星新一に似て非なる世界
観ながら思い出したのは中学時代によく読んだ星新一のショートショート。

ロボットと人間の交流を扱うところも星新一なら、ちょっとブラックな味わいも星新一。ただ、ラストシーンに色濃く漂う叙情性は星新一にはないもので、この終幕こそ本作の肝。

2体出てくるロボットは本物のロボットが演じていて、そのなめらかな動きに加え、顔がクシャッとなったり、目が泳いだり、黒目が収縮したりして、微細な表情まで作れることに度肝を抜かれた。

ネタバレBOX

ある夫妻に仕える男女のロボットの物語。

ロボットのお約束通り、彼らは美を感じられず、ベランダに出て夕焼けの美しさに見とれる夫妻に羨望を覚えながら、男ロボット・タケオは人間だけが美を感じられるワケを次のように語る。

「例えば夕焼けは、2人で見るからいいらしいんだ。1人で見ても、誰かと2人で見た時のことを思い出すから、夕焼けを美しいと感じるんだ。だけど僕らは、まだそこまで進化していない…」

それでも、女ロボットのモモコと夕焼けを見にベランダへ繰り出してみるタケオ。

すると2人を、淡いオレンジ色の光が包み込む…。オレンジの光に包まれた2人は、オレンジという色の効果で、互いに照れているようにも見えて…。

ロボットが美に、そして恋に目覚めたことを暗示するかのようなこの幕切れの胸にクること!

御大には悪いが、星新一にこんなシーンは作り出せまい。
平田オリザ・演劇展vol.4

平田オリザ・演劇展vol.4

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/05/31 (土) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★

ヤルタ会談/2人トークが醍醐味
チャーチルとルーズベルトとスターリンが第二次大戦の戦後処理について秘密裡に話し合ったあの会談を戯画的に描いた会話劇。

何度かある、1人が席を外して2人トークになるくだりを私は面白く鑑賞。外れた1人に配慮して言わずにおいたあれやこれやを互いにぶっちゃけ合う展開になり、ハジけた面白さがありました。

ネタバレBOX

全員が男である3国首脳の演じ手2人が女性だったり、3人とも演技がおどけていたり、そうしたことに多くを負って笑いを取っていたのが残念。
そうしたケレンを排し、各人の名の書かれた全身黒タイツ姿の3人が淡々と戦後処理について話し合うといったドライな作りにしたほうが、会話自体のおぞましさがより際立って良かったのではあるまいか?
everyday,甲冑武者

everyday,甲冑武者

(裸)ミチコイスタンブール

シアター711(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

インパクト特大。
総選挙の後というこの時期に、
このタイトルなのに内容ではAKBネタ一切なしという潔さに好感(笑)

あとから思い返せばストーリーも悪いものではないけど
観ている最中はもう少し面白くなりそうなんだろうけど、という印象でした。

でも甲冑武者が出てきたので☆5つです(笑)


ネタバレBOX

鎧を脱げない身体になってしまったので、彼女はこれからeveryday,甲冑武者なんですよね。
ちゃんとタイトル絡めてきたなーと感心、というかこれを思いついてのタイトルだったんでしょうか。


しかしまあ特筆すべきはスミコさんの造形の素晴らしさでしょう。
小劇場であれだけのクオリティは観たことないです。
H・R・ギーガーも喜んでくれることでしょう。
スミコさん観たさに最前列に座ればよかったーと後悔したほどです(笑)
曖春サークル~甲柳編~

曖春サークル~甲柳編~

(有)マッチポンプ調査室

東演パラータ(東京都)

2014/06/12 (木) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

中盤まではとても面白かったです。
テンポよく展開しつつ各キャラも立ちつつアドリブ的な要素も見えつつ、
中盤まではとても面白かったです。

以下ネタバレ。

ネタバレBOX

しかし、終盤の主役2人以外の加速要素は、
描きたかったんだろうけど、それを詰め込むより2人の話だけに絞った方がっよかったのでは、というのが正直なところです。

なんだかそれぞれ闇方向に狂わせないといけないんで狂わせてまーす、といった唐突感と違和感が拭えなかったというか。
多分、それぞれメインの話として据えて展開させたならそれぞれ面白かったと思うのですが。


けいおんだけでなく、エウレカセブン2曲にエヴァ劇場、時をかける少女とアニソンが連発されるので、
各曲だけみればいい使い方してたと思いますが、次はなんのアニソン使うんだろ、という気持ちも出てきてました(笑)


石川さんと佐々木さんが好きでした。
告るとかいいよなあー。ああ青春。
平田オリザ・演劇展vol.4

平田オリザ・演劇展vol.4

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/05/31 (土) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★

忠臣蔵/武士編に軍配!
武士編、OL編とも鑑賞。より引き込まれたのは今演劇展のために作られたという武士編のほう。
大石内蔵助ら赤穂藩の武士7名が藩主の起こした刃傷沙汰とそれに伴う切腹を受けて今後の身の振り方をざっくばらんに話し合う会話劇なのだが、それぞれのキャラが立っているうえ会話にドライブ感があって、とてもノれました。
とりわけキャラが立っていたのは一同の長である大石内蔵助。ある熟年男優が演じた大石は飄々としていて親しみやすい反面、どこかに貫録も。この人になら皆がついていくに違いないと思わせる魅力があって、大石を議長とするこの会議劇に多大なる説得力を与えていました。

武士たちが忠臣蔵の時代にはありえない現代的アイテムを携えて登場する演出にどんな意図があったのかは最後まで分からずじまいでしたが、意図不明ながらも面白かったです。

ネタバレBOX

OL編の脚本が武士編とほぼ同一だったのにはびっくり! 「ならば一方は観るまい」と考える人のためにも、両作の脚本に大差がないことは事前に告知したほうが良かったのではないだろうか?

いや、その前にそもそも、大差がないこと自体に問題がある。

武士編は良いとして、もう一編は「OL編」と名づけた以上、忠臣蔵のストーリーをOL社会にアジャストするよう作り変えるべきだった。OLの世界で起こりうる“忠臣蔵的事件”を創作し、それを軸に話を回すべきだったのだ。
ところが、実際に上演された作品は、武士編とほぼ同じやり取りをスーツや事務服のOL7人が社員食堂でランチしながら交わすというある意味シュールなもので、彼女たちが自分たちはOLであって武士ではないという現実に目をつむり、“武士としての大変後の身の振り方”を「仕官」「討ち入り」「籠城」などの言葉を使って議論しても真実味など出るわけがなく、最後までノれなかった。

いや、大変後の身の振り方を真面目にでなくざっくばらんに語り合うところに平田版忠臣蔵の眼目があることは理解できるし、“ランチ中のOL”という設定が会話にざっくばらん感を出すために作られたものであることも分かるのだが、それでも、OLコスをした女たちが社食で上のようなことを語り合っても説得力は極薄。
OL編しかなかった今までは百歩譲ってこの作りで良かったとしても、正編とも言うべき武士編が作られた以上、OL編は上に示したようなものに改作されるべきである。
サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

小劇場屈指の劇団!
今回は、古川も記している通りヨーロッパの事件で浅間山荘事件ほど身近に感じはしないが、骨太の興味深い脚本と俳優陣の演技にはいつもながら感心する。100年前のその場で隠れて観ていたような気持ちでいた。
戦争の原因は、昔から宗教、民族、領土の問題と言われる。
そして、その戦争を利用して利益を得ようとする第三者も存在する。
この芝居で注目すべき人物は、弱者の気持ちを利用して、自分の思いを遂げようとするロシア秘密警察のセルゲイである。

ネタバレBOX

サラエボ事件を起こした青年ボスニアのメンバーの生き残りの2人の回顧録である。ポポヴィッチは現在サラエボ博物館で働いている。そしてチェブリノヴィッチはベオグラードで大学で教鞭をとっている。二人は数十年ぶりに偶然会い当時を振り返るのである。
祖国を自分手で守ろうとする者もいれば、他国の戦争を利用して、自国を解放へと向かわせようとする者もいる。
しかし、待っているのは悲惨な末路である。どちらも思いは遂げても結局は大きなものに利用されてるだけである。
ぬけがら

ぬけがら

劇団B級遊撃隊

長久手市文化の家 風のホール(愛知県)

2014/05/31 (土) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

若返る父とともに戦後の日本を振り返る
 岸田國士戯曲賞を受賞した9年前の初演は、文学座の松本裕子さんが演出されていました。今回は作者である佃典彦さんが初めて演出されます。

 しっかり建て込まれた具象の美術に嬉しくなりました。主人公卓也の年齢から考えると、築40年以上の集合住宅の一戸でしょうか。下手面側に玄関のドア。ドアを開けて家に入ると下手上部には父の部屋があり、手前にベッド、奥に仏壇があります。父の部屋のすぐ右、舞台の中央上部の奥にはトイレのドアがあり、その右側には洗濯機。続いて上手袖までは台所です。トイレから2段ほど降りて、舞台下部中央から下手は廊下。上手面側にかけては居間があり、その真ん中に丸いちゃぶ台。居間の上手奥には大きめの冷蔵庫があり、上手端はベランダへと続く引き戸になっています。

 ぎっしり満員の客席で、どんどこと笑いが起こりました。劇団や出演者のファンも多かったようですが、私も大いに笑わせていただきました。笑い声に交じって鼻をすする音も聞こえていたんです。登場人物の置かれている状況は悲惨で、笑ってる場合じゃないんだけど、それでも人間は笑うんですよね。3.11の大震災の時も私は怒って泣いて笑っていたし、きっと戦時下の日本人もそうだったのだろうと想像しました。同じものを観て笑う人もいれば、泣く人もいる。演劇作品に大切なことだと思います。

 『ぬけがら』を観るのは横浜未来演劇人シアターでの上演(演出:寺十悟)、文学座での再演に続いて3度目でした。佃版はアットホームでべたっとした温かい雰囲気があり、ごく普通の家族の、身近な話だと感じられました(たとえあり得ない事件が起こるとしても)。登場人物はどうしようもなく情けなくて、滑稽で、でも可愛げがあります。俳優の個性を生かし、会話のとぼけた間(ま)に独特の味わいがありました。名古屋を拠点に活動してきた演劇人が集結し、その土地ならではの空気が生み出されていたのではないかと思います。

 暗転中に懐かしい音楽やニュースの声が流れ、私が聞き覚えがあるのは30年前まででした。それより昔になると大河ドラマのようなフィクション性を帯びていき、自分の記憶の限界に気づきました。約10年前の戯曲なので、携帯電話は出てくるけれどスマホもタブレットも出てきません。でも、これからも色んな世代の観客に幅広く通用する戯曲であり、演出だと思いました。

 大きくてきれいな劇場ですが、整理番号順でもない全席自由席でした。劇場入り口に長い列が出来ていて、入場するまでにかなり並ぶことになりました。できれば指定席にして欲しかったです。

ネタバレBOX

 岸田賞の講評にもあるとおり、舞台上で「人間が脱皮する」というアイデアが秀逸です。1人のはずの人間が年齢ごとに複数人、同時に舞台に存在するのは、演劇ならではの効果があります。

 母の葬儀が終わって49日を迎えるまでのお話で、家には80代のほぼボケた父と一人息子の卓也が残されています。卓也は勤務中に交通事故を起こして郵便局員の仕事を失い、同時に浮気もばれて妻に離婚届けを突きつけられてしまいました。男2人所帯のわびしさが漂う中、突然トイレで父が脱皮して、60代、50代、40代と徐々に若返っていき、卓也は全く知らなかった父の人生に出合い直していきます。戦争から命からがら生き延びて、平成になって死んだ父の人生は、日本の戦後史そのもの。観客にとっては、日本人が生きてきた昭和を知り直す旅になりました。

 30代、40代の父は遊び呆けていて、敗戦後に「総無責任化」していく日本人をあらわしているようでした。50代で胃潰瘍の手術をし、60代では喫茶店に通うのが日課になっていました。そして80代で認知症に。20代の父が一番の好青年でしたね。年代ごとに違う俳優が演じるので当然といえば当然ですが、父は10年ごとに別人のように変わっていきます。きっと誰もがそうなのでしょうね。人間は変わるのだと肝に銘じようと思いました。

 大鍋に入った冷や麦を食べる場面では歴代の父が勢ぞろい。元気はつらつの若い父から老いてボケた父まで、そして卓也も含む男たち全員の腹を満たしてやる母の姿は、昭和の日本を支えた主婦の象徴にも見えました。卓也の妻はモダンダンスの振付家で、浮気相手の女性はシングルマザーの派遣社員です。現代の働く女性の姿も描き、女性像、母親像、家族像の変化が鮮やかに示されました。

 卓也が離婚届で折る紙飛行機は、父が戦時中に乗っていた飛行機のイメージとつながり、飛行機の車輪故障で胴体着陸をした父が、母と偶然出会って恋に落ちるエピソードへと行きつきます。卓也は、突然思い立ったように、「墜落男」という映画を撮り始めました。「墜落男」というタイトルは、飛行機で死にかけた父と、平凡で幸福な人生から転落した自分を重ねているのでしょう。父たちが舞台を降り、劇場後方に向かって客席通路を歩いて成仏していくのを撮影する姿から、卓也が映画部だった大学時代の気持ちを取り戻し、再生への一歩を踏み出したのがわかりました。

 そして冒頭の場面に戻ります。卓也は映画「ロッキー」の真似をしてランニングをして、生卵5つと牛乳を飲み、離婚届けに判を押して、妻に渡します。が、すぐに復縁を願って婚姻届けも出してみるのです。母から安定が一番と教えられ、それに従ってきた卓也にあるまじき行動です。大勢の父と会ったことで変わったんですね。妻はもちろん承諾しませんが、嬉しそうに微笑んでいました。

 黄緑や薄い青など、幽霊が出そうな感じの照明の色味が良かったです。ハワイアンのダンスシーンは舞台全体が黄色に染まり、踊る人々は幸せそうだけど悪夢のようにも見えました。明るい音調なのに切なく響くハワイアン・ミュージックは、人生をかえりみるのにぴったり。そんな中で、お鈴をチーンと鳴らすのは滑稽でほろ苦かったです。ウワンウワンと響くセミの声は、終戦間際の8月を想像させました。
 
 主人公卓也役の平塚直隆さんが、絶妙のとぼけた間(ま)で何度も笑わせてくれました。生卵5つと牛乳を2度も飲むなんて、本当にお疲れさまです。20代の父と見つめ合う場面は、日本人がいかに変わったのかがよくわかって可笑しかったです。
ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

とにかく楽しい!
独特の世界観と笑いが癖になります。
加えて殺陣にダンスに衣装に楽しい要素満載。
四面リングの全ての方向から観たくなるのでリピート確実!

【耳のトンネル】CoRich舞台芸術まつり!2012春グランプリ再演

【耳のトンネル】CoRich舞台芸術まつり!2012春グランプリ再演

FUKAIPRODUCE羽衣

吉祥寺シアター(東京都)

2014/06/13 (金) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

☆4.6
劇団初見。
これが[妙ージカル]なるものか、と魂消た。このようなジャンルがあるとすれば、個人的にはてらりすと「自決女」と本作が双璧になる。とても印象的で癖になる味わいの俳優さん多数ご出演。
身体表現・エンタメ・ほっこり盛り沢山!!

ネタバレBOX

とにかく下品で楽しい!!
あの一部のクライマックス・♪ラブホチャペル観たさにもう一度リピート観劇をしようか目下思案中。
次回は最前列でぜひ観てみたい!(・・・今回、最後列の端にて鑑賞にもかかわらず、この満足度は凄い)

*全11曲、休憩挿む二部構成で約3時間。

 もっとすっきりと短いほうが、良かったのでは・・・・・
everyday,甲冑武者

everyday,甲冑武者

(裸)ミチコイスタンブール

シアター711(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★

アクションは無かったなぁ・・・
作品の中身はカル~ク想像の斜め上を楽々超えていきました(^^)

なんかいろいろと方向が誤っているような気がした約80分

ネタバレBOX

冬の東北地方の山中にある古い山小屋の中が舞台です。
元は名家の持ちものだったらしい廃屋と化していたのを、またぎ(熊撃ち猟師)の夫婦が住み込んで、ふもとの村役場発案の熊肉料理での村おこしに熊を捕っていたのですが、夫の方はもう猟を辞めたいと言い出します。どうやら夫は”スミコ”という愛人を小屋の2階に匿っているらしい・・・。そこに小屋の2階に怪異かいるらしいと謎の僧ワタナベやら没落(?)名家のお嬢さん達やらが来てドタバタとするコメディなんですが・・・・。

地下室に入って赤い鎧(出来が良いですよ!)を着込んでしまう女学生に、何やらカニに変異させられた(というか着ぐるみ?着せられた)女性やら。謎の”スミコ”が裸の男性を出産したり・・・。(この”スミコ”さんの出来が異様に良いんだなぁ(^^;)結果を急いで観客に見せ過ぎてしまい途中の過程が抜けてるとこはよくないなぁと思ったさ。ちなみに熊の肉は独特の臭気があって、あまり食用には向かないと云われてるそうですよ~村おこしなら山のジビエちゅ~て鹿でも兎でも出した方が良いと思うがなぁ。

つくりはスティーブン・キングの短編をコメディにしたようなというか、
パロディにした方が舞台では映えたのではと思いました。

インパクトと造形はホント良かったんだがなぁ♪

スミコの呪いで脱げなくなった甲冑着た女学生がタイトルの元かな(^^)
困った綾とり

困った綾とり

unit SELAH

テアトルBONBON(東京都)

2014/06/12 (木) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★

表と裏!
第一次石油ショックのころに書かれた作品で、当時はまさに会社でも学校でも”競争”という言葉が氾濫してた。そんな状況の中”見栄”というものが顕著に発生。当時の見栄をはった家族の象徴であった。
60歳以上の劇団かんじゅく座のメンバーも入り、年齢の幅ひろい俳優陣に何となく暖かさを感じました。

ネタバレBOX

精神病院に入院していた夫を近所の人たちにパリに長期出張していると嘘をつき、暮らしてる家族。でも、近所の人たちはそんなことは百も承知でその嘘に騙されている振りをしていた。夫が退院してパリ帰りのホームパーティに近所の人たちを呼ぶのだが、そこで酒を飲み過ぎた夫は・・・・。事件発生。最後には精神病院に再入院。
サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待通りの素晴らしい作品
祖国統一に燃える熱い男たちの情熱、熱い故に起こる衝突、それを利用した企てと操られる人たちの悲哀、それぞれの思いが交錯するなかで時代に翻弄される人たちを重厚に描いた見応えある舞台だった。生き残った2人が再開し昔を回顧しながら過去の出来事が進行するという形にしたのが味わい深く、全体に奥行を与えている。時間もそれほど長くは感じなかった。期待通りの素晴らしい作品だ。

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

静かな台詞にも、地球規模のダイナミズムを感じる…
1914年に実在した「人々」が100年後、劇場にいる私たちを再び身震いさせる。


「サラエヴォ事件」は人類史上初の全面戦争となる、あの第一次世界大戦を誘発したセンセーショナルな出来事だ。今脚光を浴びる社会派『劇団チョコレートケーキ』。青年ボスニア、セルビア軍「黒手組」が関与していく、事件までの足跡を硬派な演技で示す。


青年ボスニア生存メンバー2名が「語り手」。時代は「ユースゴスラビア社会主義共和国連邦」である。1980年代のボスニア深夜に、歴史を変えた「思い出話」が咲く。さすがに2014年だと100歳を上回る御年齢だから それは そうだろう。


この「モザイク国家」は1990年代の「コソボ紛争」を経て、今は もう世界地図にない。【大袈裟に言えば、20世紀の人類の抱えた問題の基を辿ると、大体がこの戦争(※第一次世界大戦)の時期に行き着くのです。】という古川 健の分析は正しい。 なぜなら、オーストラリア・ハンガリー二重帝国の継承者が6月28日に倒れなければ、「ユースゴスラビア社会主義共和国連邦」成立も、その後の「コソボ紛争」も、AP通信は配信する必要などなかったからである。

かつての「ユースゴスラビア社会主義共和国連邦」は優等生国家だった。非同盟運動の指導者。非同盟諸国首脳会議の議長を連邦崩壊まで長らく務めた。1984年にはサラエボ冬季五輪を開催する。スロベニア共和国を中心に軽工業が発展し、市民生活は西側に迫る水準だった。首都ベオグラードはセルビア共和国。

「コソボ紛争」は いわばクロアチ対セルビアの戦争である。クロアチア人はカトリック系。対するセルビア人はスラブ系(東方正教)だ。
経済先進地帯の「クロアチア」が、ベオグラードに住むセルビア人官僚の支配する連邦政府から その財源を「取り戻す」ことが連邦離脱宣言の背景だったとされる。
80年以降、国家元首である「最高幹部会」議長は 6構成共和国の輪番制であった。こうした「社会工学」的なシステムは築くが、あっさり崩壊したニュースは記憶に新しい。

連邦軍のセルビア人部隊化。崩壊過程では 軍組織がミロシェヴィッチの「セルビア軍」に寝返った。しかしながら、どうしてクロアチア政府が 一ヶ月ほどの急しのぎで造った軍が、連邦軍(セルビア軍)に「抵抗」できる軍事プレゼンスを保有しえたか。

それは、ハンガリー経由で、大量の武器がクロアチア共和国内に持ち込まれたためである。クロアチア系が 一定数おり、文化的につながりの深い、統一ドイツ・ゲンシャー外相がイニシアチブを発揮した国際社会も「スラブ系」のロシアを除けば「クロアチア支援」の世論でまとまりつつあった。

もう一度、「サラエヴォ事件」時、1914年のバルカン関係を整理する。


セルビア+ロシア対オーストラリア・ハンガリー二重帝国+ドイツが当初の戦争当事者だった。すなわち、フランス、英国の動向こそ違うが、90年代から続いた「コソボ紛争」「ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦」と等しい関係なのである。


古川の「大体は この戦争の時期に行き着くのです。」は正しい。




追記あり

時間堂スタジオ赤羽(仮称) オープニングイベント

時間堂スタジオ赤羽(仮称) オープニングイベント

時間堂

時間堂スタジオ赤羽(仮称)(東京都)

2014/06/13 (金) ~ 2014/06/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

祝 設立!
時間堂さんが自分のところのスタジオを設立したお祝いのイベントでした。
といってもしっかりお芝居もされていて、うわーこれは楽しかったです!


オープニングは演出家の黒澤世莉さんによるトークから。
何故設立に至ったかとか、家を建てる時は黒澤さんに連絡だ、とか(謎)

時間堂がこれからどうなって行くのか、とても楽しみにしています。
小劇場界の生きる実例を示してくれそうです。

とりあえず、例えば毎週末に気軽に楽しめる空間とか、立ち寄るのが楽しみになる様な空間の準備が整うのをお待ちしています!


第二部は「花のゆりかご、星の雨」お芝居の時間でした。
気がつくと客席みっしりで、やはり芝居が一番注目されているんだなーと。

ネタバレBOX

ちなみにこちらの作品は再演で、当時もそして今回も本物の妊婦さんが登場します。

要は劇団員のおめでたに合わせて上演されている作品となります。
これ凄いタイミングですね。
そんな背景で出来るのが素晴らしい。

初演時の時の本人(子供)が来ていると紹介されてぞわぞわと感動しました。

客席コの字型で観ていたんだけれど、対岸のおばあちゃんがうるっときていたりして、それを見てこちらも余計にうるっとしたり。
こういうのも同じモノを同じ空間で観るという醍醐味ですよね。

効果音を出待ちしている役者(四隅に控えているので、客からは普通に見えている)が担当していたのが印象的。
サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ストライクど真ん中。
バルカン半島が「ヨーロッパの火薬庫」と言われていた時代からロシア革命後の粛清までを、圧倒的なリアルな人間の存在感で魅せていただいた今回の劇チョコ。「治天ノ君」でも感じられた美術の妖しいフェティッシュ感も含めて、2時間15分全く目の離せない、私好みのストライクど真ん中の演劇でした。いつものように「時代が目の前で動く」感覚を体感できた上に、今回は役者さん達の「瞳」が印象的。青年達の目、軍人達の目・・・それぞれがそれぞれの「愛国心」と「生」に満ち溢れていて、見ていて眩しいくらいでした。それにしても、いつの世も愛国心で動く人間は国や思想に殺されてしまうものなのですね。やるせない。

ネタバレBOX

時代や思想の背景は前知識であったので、チョコの作劇の分かり易さ・親切さに唸りながら観ました。お芝居では日本の「に」の字にも触れていないものの、明らかに現在の日本に警鐘を鳴らしていて。戦争の足音が近づいている今、自分は何をすべきか日本人はどうするべきかと考えされてくれる道徳的な演劇でした。前方で小学生の男子が観ていましたが、実に大人しく舞台に見入っていて感心。彼らの世代が戦争に行くことにならないようにと切に願います。

希求の果て

希求の果て

男〆天魚

劇場MOMO(東京都)

2014/01/21 (火) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

頑張れ!3人のオッサン!
笑って泣いて、あっという間の1時間45分、たくさんの優しさが詰まっていました(*^^*)
頑張れ!人間!!
頑張れ!三人のオッサン!!!(笑)

次回作も楽しみにしています!

ネタバレBOX

男〆天魚 旗上げ公演 おめでとうございます!

面白かった(*^^*)最後まで飽きなかった。
歌川とさあやには本当に泣かされました。
色々考えちゃったな…私なら何を願うかとか…
でも結局は現実と闘っていかなきゃいけないんだよな…とか。

オッサン3人可愛かった♪
雨は神様からの贈り物…なるほど♪

天使が落ちこぼれた理由とか、それに気づいて元に戻したり、ありさの設定とか、ちょっと強引なとこはあるけど、お話はわかりやすかったです。
ラスト…羽をバラまいて雪になったのは…
天使は時間があるから人間界でもっと修行しながら地道に集めなさいってことかな?
それともターゲットを見守る時間か、単なる意地悪か…?(笑)
素人

素人

劇団天然ポリエステル

タイニイアリス(東京都)

2014/06/12 (木) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかったです♪
初めて観に行きました☆
キャラクターが皆さんとにかく濃くて
お話にすごくひきこまれました!
たくさん笑えて大満足ですo(^o^)o
次の公演も楽しみにしてます!

このページのQRコードです。

拡大