平田オリザ・演劇展vol.4 公演情報 青年団「平田オリザ・演劇展vol.4」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    働く私/星新一に似て非なる世界
    観ながら思い出したのは中学時代によく読んだ星新一のショートショート。

    ロボットと人間の交流を扱うところも星新一なら、ちょっとブラックな味わいも星新一。ただ、ラストシーンに色濃く漂う叙情性は星新一にはないもので、この終幕こそ本作の肝。

    2体出てくるロボットは本物のロボットが演じていて、そのなめらかな動きに加え、顔がクシャッとなったり、目が泳いだり、黒目が収縮したりして、微細な表情まで作れることに度肝を抜かれた。

    ネタバレBOX

    ある夫妻に仕える男女のロボットの物語。

    ロボットのお約束通り、彼らは美を感じられず、ベランダに出て夕焼けの美しさに見とれる夫妻に羨望を覚えながら、男ロボット・タケオは人間だけが美を感じられるワケを次のように語る。

    「例えば夕焼けは、2人で見るからいいらしいんだ。1人で見ても、誰かと2人で見た時のことを思い出すから、夕焼けを美しいと感じるんだ。だけど僕らは、まだそこまで進化していない…」

    それでも、女ロボットのモモコと夕焼けを見にベランダへ繰り出してみるタケオ。

    すると2人を、淡いオレンジ色の光が包み込む…。オレンジの光に包まれた2人は、オレンジという色の効果で、互いに照れているようにも見えて…。

    ロボットが美に、そして恋に目覚めたことを暗示するかのようなこの幕切れの胸にクること!

    御大には悪いが、星新一にこんなシーンは作り出せまい。

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    2014/06/16 05:12

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