最新の観てきた!クチコミ一覧

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七月大歌舞伎

七月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2014/07/05 (土) ~ 2014/07/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

夜の部
能楽の狂言は歌舞伎に向いていると思う。天守物語は作品や出演者一流のよさがあって、演劇ファンにも十分に堪能できると思う。歌舞伎にはないと思っていたカーテンコールがあって驚いた。

妹の歌

妹の歌

ガレキの太鼓

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★

のぞき見!
のぞき見公演以来久し振りの観劇。「男女同窓会物語編」的な感じに思えた。回想シーンなどバカバカしくも愛しい感じの作品。

ネタバレBOX

特典映像⑤の田中さんはヤバイ!通報されますよ(笑) 
河童

河童

DULL-COLORED POP

吉祥寺シアター(東京都)

2014/07/18 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

かぱバス
チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。140分(休憩込)。原作未読。

ネタバレBOX

谷賢一が、精神疾患のA氏(一色洋平)の話を聞き取ったという前説で開演。事業に失敗し親友を失ったAが温泉地で精神疾患の河童(三津谷亮)に会い、河童の世界へ落ちる。人間と逆の理論感を持つ河童世界に戸惑いつつも人間と河童の間で揺れるA。そして自殺した精神疾患の河童が降霊され言葉を交わす。親友と重なった光景に人間世界へ戻ると決意するAだったが、人間世界で統合失調症と診断されてしまう…。

(腹を痛めるのはメスなんだから)メスがオスを強姦することが自然で、悲劇は喜劇で、コントは悲劇で、アイドルの落ちぶれ具合が好物で、65歳以上の年寄りは殺され、国会は台本があって、新生児に出生意思を決断させてって、河童の世界観がユニーク。Aが評したように合理的。そして素直。
人間社会への皮肉という趣向でもあるんだろうけど、そこから人間ってどんな生き物なんだという気持ちも湧いてくる。非合理的で感情的で死を恐れて、んで生を苦しく思ってって。結果、Aは河童の世界より人間世界を選び苦しむワケだけど、結局人間に生まれてそこで生きていくことが道理なんだなと腑に落ちた。
降霊した河童に「人間として生まれたいか河童として生まれたいか」とのAの問いに、人間として生きていくとAが応えたところに、人間が人間たる理由がある気がする。

歌とダンスで河童世界のユーモラスな空気が上手く作れてたと思う。歌は聞き取れなかったけど。
ドードーの旗のもとに ~いくつもの傷口に唇をおしあてて~

ドードーの旗のもとに ~いくつもの傷口に唇をおしあてて~

劇団ガソリーナ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2014/07/19 (土) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

最前列はどきどき
朗読劇と聴いていた。
3月に別の劇団で朗読劇を観てきたのだが、そちらが静であるとすると、
この芝居は動の朗読劇と言えるだろう。
最初は読んでいる感じが拭えなかったのですが、
途中からまったく気にならなくなりました。
ああ、こう芝居なんだ。としっくりきました。

さて、投稿タイトルについてですが、
この芝居、ぜひ最前列に座って楽しんでください。

七月大歌舞伎

七月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2014/07/05 (土) ~ 2014/07/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

昼の部
通し自体を見るのが初めて、全体がわかってよい。海老蔵大活躍。玉三郎はうまいなあ。

ネバーランド

ネバーランド

少年社中

青山円形劇場(東京都)

2014/07/08 (火) ~ 2014/07/15 (火)公演終了

満足度★★★★

再演。
4年前の初演は、タイガーリリー役の小野川晶ちゃんお目当てで行きました。そのときはま存在を知らずに後ほど好きな役者さんとなる安藤理樹さんやザンヨウコさん・・・そして山川ありそさんら観たいキャストが目白押しで今回とても楽しみにしていました。確かにキャストさんは素晴らしかったです。しかし、再演となると・・・初演と全く演出が変わらないのは残念だったかも。何かこう、初演を観ている人でも楽しめる新しい要素が欲しかったかなと思います。ちなみに初演は序盤から素敵過ぎて泣きっぱなしでした。壮大な音楽、殺陣・・・フック船長のカッコ良さも同じなのに、初演から進化をと望むのは贅沢なのですかね、、

神の左手

神の左手

キコ qui-co.

Ito・M・Studio(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

神の左手、悪魔の右手
やはりこのタイトルは楳図かずおさんの恐怖漫画を思い出す・・・と作演出の小栗さんに言ったところ、「タイトルが大好きで、でも読んだことはない」とのことでした。通りで繋がらなかったわけです笑
それはさておき。過去に観たキコの「LIVE FOREVER」「赤猫の舌」同様、絶望のまっただ中から溢れ出る希望と生命力・・・そのキレキレの感性は、会話劇という形をとっても如実に現れていて、ああ、あの頃・・・震災後の絶望の頃に私の腕をしっかりと掴んで引き上げてくれたキコ健在だ、と涙が出るほど嬉しかったです。欲を言うと、「神の左手」を持つ恐ろしい力の持ち主・浦井に神掛かった空気感が欲しかったかな、と。演出的にはどんなに修羅場が繰り広げられても机の上に在る水の入ったコップ等が生きていたのですが、なんとかこう、不思議な力を持っている存在感が欲しかったかな?吉田さん演じたアラナが命を賭して、最後のセックスをしたいと思える相手にはちょっと思えなかったのが心残り。

ネタバレBOX

女は欲情後、着床しないと死ぬって。考えてみればセックスの目的って生殖だから本来は本来であるのだけど。人間はセックスを生殖ではなく、愛の表現や征服欲と考えてますよね。だからこそこうして芸術も産まれる。

終演後の小栗さんのツイッターでのご挨拶が素敵でした。
「東京の、愛や恋やキスやセックスの平均温度が少しでも上がるようにと、作った作品です。」

観たあとで上がったかどうかは内緒です♪
Fight Alone 4th

Fight Alone 4th

エムキチビート

エビス駅前バー(東京都)

2014/06/05 (木) ~ 2014/06/30 (月)公演終了

満足度★★★★

Fチーム観劇
タイトなスケジュールをなんとかやり繰りしてFチームを観ました。元吉さんにはFA1の「走馬燈」で10分間(当時の制限時間)の実に2/3以上を泣かされたのですが、今回は役者業を離れてもう長いから泣かされることはないだろうなんて思ってました、実は。しかし、別の意味で死にそうになりました。死ぬほど泣いたし、泣き叫んだし、次の観劇まで精神活動が止まってしまったほど。演劇は楽しんで観るものだと観劇初心者だった私に教えてくれたのは他ならぬ元吉さんでしたが、こうして楽しむだけが演劇ではないと今回教えてくれたのも元吉さん。きっとこの方の演劇も一生観るのだろうなと強く思わされたお芝居でした。

ネタバレBOX

一つだけ・・・投票し忘れました。ごめんなさいm(_ _)m

あと、シャトナーさんは流石でした。バー空間が宇宙空間に思えました。
前回優勝のおぼんろの末原拓馬さんも同じバー空間をダークファンタジーに色染めましたが、覇者の条件は「空間を変える力」そこにあるのだなと思います。
来年はどんな覇者に出会えるのか楽しみです。なんとかスケジュールをやり繰りして、もっと観たいなぁ、と。

そして萱さん。とシャトナーさんと別のチームだったら中嶋さん脚本の萱さんが勝ってたかもしれないと思いました。オープニングの選曲が実に中嶋さんらしくてアガりました。
少年たちの密室

少年たちの密室

BABEL THEATHER

シアターブラッツ(東京都)

2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★

実際にありそうな話!
細かいことや設定に目をつぶれば実際にありそうな話で、二枚腰、三枚腰の展開には目が離せない!面白かったです。
地下駐車場でのシーンが多い中での効果音は臨場感溢れる。
しかし、駐車場と取り調べのシーンは明らかに違う場所なので、メリハリつける工夫がほしい。(うっかり駐車場での延長と思ってしまう)
俳優陣も好演だったが、大塚くんはチョット大げさすぎやしないか。

ネタバレBOX

城戸と小谷は極悪非道に対する復讐劇で暗闇での一撃必殺+αです。
腰抜け教師塩沢は絶対に許せない!
宮下の気持ち良く解る!
朝日を抱きしめてトゥナイト

朝日を抱きしめてトゥナイト

ロロ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/07/11 (金) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★

ロロ風ヒューマンドラマだった、120噴火
盆踊り風のやぐらの照明に、ベニヤ板で作った移動式の舞台美術で、大音響でつつる、ロロ風夏祭りの芝居という感じ。仕掛けもたくさん出て、すごくおもしろく、堪能し、ロロ風ヒューマンドラマだった、120分でした。

南北オペラ~水下きよしの歌声が蘇る!~

南北オペラ~水下きよしの歌声が蘇る!~

花組芝居

セーヌ・フルリ(東京都)

2014/06/21 (土) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

オペラでした。
それは歌劇でもあり、スペースオペラのようでもあり(笑) 伝統芸能に根を下ろし、そこからの壮大な発想の飛躍・・・笑いの多い脚本、サイケデリックなヒッピーの衣装、少し古い時代の様々なオマージュを交えた音楽等々、加納幸和という方の並外れた感覚とセンスにまずは圧倒されました。そして力強い男声合唱、確りとした役者さん達の演技に唸らされ、待機中は自由に笑ったりしている愛らしい姿にほっこりとされられ・・・初日だけと思っていたのに、あまりに楽しかったので当日券で2回追加して行ってしまったほどでした。終演した今も仕事中もずっと音楽が頭の中を巡っていて、なんて楽しい舞台なんだろうと余韻たっぷり。幸せな幸せな舞台でした。ちなみに一番のお気に入りは、大介さんが「大きな家じゃねーか、バーン」のときに素で大笑いしている美斉津くんの姿(笑)

ネタバレBOX

終演後の交流会で、等身大の水下さんのお写真の前で水下さんに話しかけていたら、知らないおじ様が声を掛けてくれました。あまりに水下さんのお芝居に詳しいのでお名前をお伺いしたら、水下さんのあの似顔絵を描かれた画家さんでした。なんだかとても素敵な引き合わせで、水下さんは沢山の人の心で生きているんだなって実感。幸せな日々でした。
毒婦二景「定や、定」「昭和十一年五月十八日の犯罪」

毒婦二景「定や、定」「昭和十一年五月十八日の犯罪」

鵺的(ぬえてき)

小劇場 楽園(東京都)

2014/06/12 (木) ~ 2014/06/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

ふたりの定
大好きな女優さんお二人が定を演じるということで楽しみに楽しみにしていた当公演、マチソワで観劇しました。どちらも鵺的の公演としては以前観た「荒野1/7」「クイアK」とは大きく毛色が違って。高木さんの脚本が役者さんに肉付けでこんなにも人間的な舞台に見えたこと(しかも笑いの多かった)がとても嬉しくてゾクゾクしました。あがささんとハマカワさん、舞台の上のお二人に生きる力と幸せをいっぱいいただきました。良い舞台でした。

ネタバレBOX

以下、ツイートのコピペです。

『定や、定』

鵺的でこんなに役者力がクローズアップされて見えたのは初めてで、かつ笑える鵺的も初めて。二人の力のある役者さんのおかげで濃密かつ贅沢な時間が過ごせた。定の愛、宇野の愛。思いを馳せると羨ましくさえ思う。自分はあんな風に生きられないからこそ。

で、今までに私が観たあがささんでは最高に痺れた。10代の不良少女時代から、自分の愛した男の名誉のために阿部定に戻る中年時代までを髪型も化粧も変えずに素晴らしい演技で魅せてくれた。舞台の上の彼女や彼女の表現から目が離せなかった。そりゃ、宇野も寺十吾さんも惚れるって。


『昭和十一年五月十八日の犯罪』

こちらも笑いが多く、その中から抉り出される定像に目を見張る。懐に切り取った一物を忍ばせた定を演じるハマカワさんの凛とした演技は絶対的正義とさえ感じ、細やかに心情を映す表情から目が離せない。クライマックスからの美しさは壮絶。

定が捜査官達を翻弄したように、ハマカワさんも男優さん達を翻弄している。あれだけ力のある男優さん達に一人で張れる女優さんはなかなかいないんじゃないだろうか。あんなに華奢で小柄なのに、並々ならぬ生命力。

まず、声が違う。彼女のあんな声を初めて聞いた。凛としたあの声と物腰だけで、定がいかに一貫した正義の持ち主であるかを知らしめる。会話劇の中、受けの演技からも全く目が離せず、表情から見える定の心情から彼女のこれまでの生までもが見える。

彼女の価値観での「独占欲」を満たして至福の状態からの、椎茸のくだりで心が動く頃から益々目が離せない。体を張った攻防。鋭い眼光、命懸けで発する声。そして着物を着る流れでの心情の変化は空間の温度さえ変える。素晴らしかった。

『毒婦二景』まとめ

A,Bどちらも笑いが多く、しかしそこから確実に「真実」が抉り出される。どこからがフィクションかは分からないけれど、もし定さんが観たらきっと喜ぶだろうなと思えた愛の物語だった。不思議と異常性は感じない。自分には持ち得ない愛の形は羨ましいとさえ思う。

定を演じたお二人、あがささんとハマカワさんの驚異的な役者力を目撃して欲しい。これだけ一人の役者さんの力量を堪能出来る舞台は一人芝居でもない限りなかなかない。こう言う言い方は普段しないけど言う。これは、「観ないと損」。もちろん定を取り巻く男優陣も最強。

どちらにも出て来ない定の愛人・石田。定にあれだけ愛されたのだから幸せだったのだろうなと思う。それだけに、代弁された彼の言葉は殺人を綺麗事にしすぎていた私の脳に一石を投じてくれた。重い事件を描いていたけれど笑いも多く良いバランス。きっとそれは人生のバランスと同じ。
シアター・ミラクル放送部 読書の時間「ぽ」

シアター・ミラクル放送部 読書の時間「ぽ」

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/06/08 (日) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★

遅くなりました・・・。
穴埋め公演ということで稽古等準備がかなりタイトだったと思います。それはやはりクオリティに現れてしまっていて、2010年に池田さんが関わっていた同じように穴埋め公演の「Project anaume」のクオリティと比べてしまうと、やはり役者さんの基礎体力に差があったのは否めないかな、と思ってしまいます。安藤理樹さんの声はとっても好きなので、いずれは十分に準備されたリーディングや本格的な古典でもその声をお聞きたいなと思ってます。それにしてもお話には徐々に引き込まれて意外な犯人に驚かされました。あんなお話だったんですね><

NIGHT JASMINE 2

NIGHT JASMINE 2

DANCETERIA-ANNEX

横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ(神奈川県)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/04 (金)公演終了

満足度★★★★★

美脚
バンドによる演奏がとにかくレベルが高く、迫力がありました。
役者の方々も、舞台が初体験の人が殆どだということが信じられないくらいに堂々と生き生きとしていました。
最後まで二時間飽きずに楽しむことができる音楽劇でした。
そしてオカマの人がまさか男だとは。最後まで気付きませんでした。

トウサンの娘たち

トウサンの娘たち

花企画

シアターX(東京都)

2014/07/15 (火) ~ 2014/07/17 (木)公演終了

満足度★★

未消化
 西田 幾太郎とその家族、人脈を描くことで、大正中後期から2.26を経て政府が軍部の傀儡と化して行く迄を描いた作品。「善の哲学」で有名な西田の親族、弟子らは、当然、ドイツの名門大学に留学、フッサール等、当時超一流の哲学者から薫陶を受けていたが、その一方、大日本帝国は、満州建国以来の欺瞞的植民地経営で亜細亜諸地域に反日の芽を育んでいた。本土では治安維持法や共謀罪などの成立が、国民の自由を奪い、天皇、裕仁を現人神と称える天皇ファシズムがその猛威を増していた。
 本来なら今作、丁度、現在、愚か極まる、アメリカの犬、安倍が推進している「国家」滅亡策に対する批判を込めて上演されているハズだが、キャスティングミスが祟ってプロンプターが多用されるなど、作品自体、現象学以降のヨーロッパ哲学に、西田哲学、鈴木 大拙などの禅、更には旧帝大、殊に京都帝大の名誉教授となった西田の人脈の社会的位置等に鑑み、演出、演技には、相当な修練を要するものなのに、内容を伝える為の技術が余りにお粗末。高度な作品にチャレンジするが、未消化で寸足らずの舞台になってしまった。激動の時代を背景にしていることもあり、演出、演技がキチンとしていれば、面白い舞台になったであろうに、科白が入っておらず、間もグチャグチャでは、話の外である。勉強も練習も足りない。

大田王presents 『大田王2014ジゴワット』

大田王presents 『大田王2014ジゴワット』

ABCホールプロデュース公演

ABCホール (大阪府)

2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★

なんて自由な大人達( *´艸`)
夢の様なメンバーが、実に自由奔放に楽しんでいる様は とても微笑ましかったです♪ 中々 この様な姿を観る事は出来ないのではないでしょうか・・・ ABCホールの客層が いつもと少し違って、平均年齢も普段よりは やや高めで 『ず~~っと愛され続けるんだなぁ』 と改めて この企画の凄さを感じました。それにしても・・・あ~~~よく笑った

プライム輪舞曲

プライム輪舞曲

クリエイティヴ零-ZERO-

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

ワンアンドオンリー
いやー楽しい舞台でした。最初から笑いっぱなしでした。
日本神話から日本ダービーまででてきて幅広い(笑)
舞台では珍しく、同じシーンを繰り返すのですが
違和感なく、役者魂を感じました。暗転もなく
巫女さん(実は皇宮警察w)が日時を表示して場面をかえるのも
良かったです。もう一度 再演したら必ず また観たい舞台です。タイムパラドックスという名馬もいたなぁ~と思い出しました。(笑)

夕-ゆう-

夕-ゆう-

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★

初のタクフェス
楽しくかつ切ない物語で、ストーリーは王道ですがとても楽しませて貰いました。
やはり宅間さんの演技が自然で素晴らしかったです。

お芝居の余韻には浸れませんでしたが、妹役の神崎さんがとても楽しそうに笑い、躍っていたので眼福でした。

ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる

ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2014/07/15 (火) ~ 2014/07/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

深読みのできる舞台
 終始、アンダーな光の下で上演される。大方が家族劇と取るだろうが、自分は敢えて、その見方を採らない。

ネタバレBOX

 家族等、とっくの昔に崩壊していると考えるからである。寧ろ、その崩壊こそ現代社会の進展の度合いを測る指標の一つと考えた方が良かろう。無論、エマニュエル・トッドのような分析が正鵠を射る社会は世界中にまだまだ沢山あることは承知しているが、欧米先進国と日本に於いてはこの定式は崩れつつあると考えるのだ。
 原作者、ラーシュ・ノーレンはスウェーデンの劇作家だが、ヨーロッパは、その高い経済力を世界中から収奪することで築いてきた。それは、アメリカ、日本も変わらない。無論、第一次大戦後、ヨーロッパの力は相対的に衰え、アメリカがその経済力を継承した。アメリカ経済も既に陰りが見えるとはいえ、未だ、最後のあがきの真っ最中であり、そのあがきを長引かせる為に、奴隷以下の身分に甘んじているのが、日本という名の植民地である。安倍という阿保は、その植民地に於ける最も無能なピエロだ。
 世界はどうあるか? と問うことは、我々はどんな世界に生きているかを問うことでもある。こんなことを問わざるを得ないのは、大多数の人々が、力を持たないからである。身も蓋も無いことを言ってしまえば、世界を統べるものは、力である。だが、自分自身は、力が無い。殆どの人がこう考えざるを得ないのは自分が最強ではないことを知っており、同時に力が世界を統べることを知っているからだ。一方、人々は最強でないのに生きている。生きている以上、意味が欲しい。だから、力の前では、屈せざるを得ないことを承知しつつ、様々なエクスキューズを編み出すのである。透視図法ではこのように描かれるのだが、このエクスキューズが、様々に煙幕の役割を果たし、自己欺瞞を許す。そして、この自己欺瞞無しでは殆どの人が自殺を選ぶしかない。神? だと! 何を下らない幻想を! そんなものは、ヒトが宇宙と絶対的に向き合うことを恐れるが故に発明した逃避に過ぎない。ヒトは裸形に耐え得る程に強くは無いのだ。
 ところで、人間は社会を形成する動物の一つである。だから、神など無くとも、上記で挙げた様々な要素の多様な関係の中で、して良いこと、悪いことが経験則として決まってくる。之を定式化したものが、道徳である。そして、知恵とは、この法則を正しく類推し身を処してゆく力である。ところが、先進文明国は、そうでない地域・国々からの富を収奪することで自国の富を増やし、豊かな生活を育んできた。先進国の中でも、大国と言われる国々が常に、その時代で最も破壊力の大きな武器を持って来たことは注目しておいて良い。現在は、それが、核戦力である。そして、対外的には核の破壊力で恫喝を掛け、国内的には、「敵」の恐怖を煽ることで、残虐極まる核兵器の保有を正当化している。その際、民心操作に使われるのは恐怖である。だから、イスラエルを始め、北朝鮮迄もが核武装に走っているのだ。アメリカも北朝鮮が核武装していなければ(無論、ミサイル技術などを含む)本気に相手にしはすまい。今、アメリカが狙っているのは、宇宙の軍事基地化である。それが可能になれば、唯一の超パワーとして好き勝手ができるからであり、それを狙っているのだ。だが、そんなことをする為には莫大な開発費が必要だ。現在迄、散々収奪してきた中南米諸国は、結束してアメリカに対抗し、露西亜も再び、アメリカの喉元、キューバで、軍事に直結する動きを活発化している。バーチャル経済で凌ぐしかない現在の弱体化した米経済を再活性化する為に、彼らは、亜細亜にシフトしたのだ。当然、中国は黙って居られない。彼らは、アヘン戦争の被害、日本による侵略など、一旦、資本主義が暴走すれば、どんなことをするか歴史的に学んでいるから、坐してはいられないのは普通だろう。現在の指導者、習氏がそんなに優秀だとは思わないが、BRICSで立ち上げることにした新開発銀行は、無論、アメリカを中心とする世銀、IMFの影響力を低下させる為であるのは、言を俟たない。本部が上海に置かれることも無論、重要な点である。さて、此処まで大きな力を持たないが、豊かな国々はどのようにしてその富を蓄えてきたのか? そこが問題である。本作に登場する過程の父親は、警備会社の社長である。警備である以上、軍、警察と関連が深いのは無論の事だ。そして、現在、アメリカやイギリス、イスラエルなどの軍・警備会社は深く連関している。アメリカなどでは、軍事の民営化が大々的に行われていることは周知の事実であろう。イスラエルは、植民者がイスラエル軍より酷いことをパレスチナ人に対して行ってきたし、現在も行っているのは、パレスチナ問題に詳しい人間には常識である。あらゆる意味で違法な入植者を守るという屁理屈を掲げて、イスラエル軍が、パレスチナ人の土地を収奪し、女。子供を含むパレスチナ人を虐殺してきたこと、今もしていることを問題化しないのが、西側先進国の「正義」なのである。この家族の父は、このようなことが直ぐイメージできるような警備会社の社長なのである。姉は、できの良い模範的な学生だった、頭の切れも良い。だから、気付いてしまったのだ。自分の父のしていることに。その社会的位置と意味・道徳的問題に。母は、それらを充分推測できる能力を持ちながら、表面を取り繕うことにも汲々としているので、姉からも感受性の鋭い弟からもその欺瞞を見抜かれている。そして弟は、その心優しさから、精神を病んでしまう。その結果は、互いが、互いを傷つけあうしかなくなる地獄だ。その有り様をかなりブラックでアイロニカルに描いて見せた作品と言えよう。舞台を終始暗く保ち、姉のアルコール依存症表現に凄みを持たせ、観客の想像力を最大化する演出が効果的である。同時に、舞台美術や配置転換も物語の進展に邪魔にならぬもので、役者達の演技を更に深いものにしていた。照明・音響効果もグー。
少年たちの密室

少年たちの密室

BABEL THEATHER

シアターブラッツ(東京都)

2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

面白かった
話の進めかたや、演出、照明の使い方等が面白かったです。
後半には色々な真相も次々と出てきて飽きることがありませんでした!

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