河童 公演情報 DULL-COLORED POP「河童」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    かぱバス
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。140分(休憩込)。原作未読。

    ネタバレBOX

    谷賢一が、精神疾患のA氏(一色洋平)の話を聞き取ったという前説で開演。事業に失敗し親友を失ったAが温泉地で精神疾患の河童(三津谷亮)に会い、河童の世界へ落ちる。人間と逆の理論感を持つ河童世界に戸惑いつつも人間と河童の間で揺れるA。そして自殺した精神疾患の河童が降霊され言葉を交わす。親友と重なった光景に人間世界へ戻ると決意するAだったが、人間世界で統合失調症と診断されてしまう…。

    (腹を痛めるのはメスなんだから)メスがオスを強姦することが自然で、悲劇は喜劇で、コントは悲劇で、アイドルの落ちぶれ具合が好物で、65歳以上の年寄りは殺され、国会は台本があって、新生児に出生意思を決断させてって、河童の世界観がユニーク。Aが評したように合理的。そして素直。
    人間社会への皮肉という趣向でもあるんだろうけど、そこから人間ってどんな生き物なんだという気持ちも湧いてくる。非合理的で感情的で死を恐れて、んで生を苦しく思ってって。結果、Aは河童の世界より人間世界を選び苦しむワケだけど、結局人間に生まれてそこで生きていくことが道理なんだなと腑に落ちた。
    降霊した河童に「人間として生まれたいか河童として生まれたいか」とのAの問いに、人間として生きていくとAが応えたところに、人間が人間たる理由がある気がする。

    歌とダンスで河童世界のユーモラスな空気が上手く作れてたと思う。歌は聞き取れなかったけど。

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    2014/07/19 21:36

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