relife
LOVE&FAT FACTORY
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★
好き嫌い?
近未来の日本が舞台のサスペンス人情劇
愛をテーマにリサイクル人間はどうなって行くのか!各キャラクターの愛と行動に注目です!
ネタバレBOX
話自体は面白いんだけど途中のギャグ?面白パート?が全然面白くない。特にアイドルが酷い、前説はアレで良いと思う、氷室へのフリになのかな?でも本編中にもう一回客席いじられても醒める、それでも面白ければ気にならないけど面白くないからなぁ。しかし笑っている人がいたので好みの問題だと思います。警察チームの笑いの方が好きです。犯人の行動原理は分かる、プロデューサーってのが伏線なのね、好みです。しかし缶バッチって何の意味があったんだろう?どっかで伏線あったのかな?見落としたかも(汗)氷室役の中村宜広さんと水木役のかたぎりけべさんが良かった♪
肥後系 新水色獅子
あやめ十八番
小劇場B1(東京都)
2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★
思っていた期待していた
生演奏での音楽を期待しての観劇。
音楽が邪魔な瞬間を感じてしまったの残念。曲としては素晴らしいのかもしれないが芝居とのマッチングが前回同様いまいちでした。音楽の暴走と言うか、もっと色々なことに配慮した音楽の方が良かったのでは?
ネタバレBOX
生演奏ありきが売りのようですが、無い方がこのような芝居は良い気がします。特に音のバランスの悪さが今回も際立ちました。もう少し大きな会場での公演を切望します。
ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる
風姿花伝プロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2014/07/15 (火) ~ 2014/07/30 (水)公演終了
満足度★★★★★
圧巻!
決して楽しい芝居ではないが
凄いインパクトのある芝居。
役者もうまい。
父親役に共感できる点が多数。
家族に押し潰されそうな気分。
relife
LOVE&FAT FACTORY
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^^)/7月24日(木)の昼、池袋で
[愛。ちょい]の、
【relife】を観てきました☆
面白かったです。
ヒューマンサスペンスの傑作!
意外な展開の連続にワクワク♪
もちろん、細かい笑いもいっぱい☆
バングルスの名曲「エターナル・フレイム」が素敵♪
観劇日記をブログに書きました。
鈍色の、ブルウ。ありがとうございました!
matsucarpone
風みどり(東京都)
2014/07/25 (金) ~ 2014/07/28 (月)公演終了
満足度★★★★
ちょっと絵本っぽい?
45分ほど。
心地よいテンポとふわっとする声で話が進む。
なんかちょっとした絵本を読んでいる感じだった。
ネタバレBOX
話は、わかるんだけど、もっと意外性というか、起承転結の転がもっとはっきりしているといいかなって思った。
肥後系 新水色獅子
あやめ十八番
小劇場B1(東京都)
2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
虚実!?巧みに引き込まれました
死に際には思い残す事がないように、
水色獅子よ、
オイラの願いも成就させてくれ~っ!
河童
DULL-COLORED POP
吉祥寺シアター(東京都)
2014/07/18 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★
う~ん… イマイチ
過去の作品レビューを見ると けっこう評価が高い劇団さんなので期待していたのですが、 がっかりでした。。
すべて中途半端って感じ。。 2.7点
ネタバレBOX
出だしから なんだか嫌らしいはじまりかた。。
やたらと人数だけは多い。。
考えてみたら、 今まで 少人数のお芝居のほうが素晴らしいものが多かったかも。。
やたらと理屈っぽいと言うか、 説教じみた芝居は 嫌いだ!!
Summer's Rain(仮)
トウキョウ演劇倶楽部(活動終了)
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/30 (月)公演終了
満足度★★★★
オムニバス作品
3公演観に行きました。初日観に行ってからまた観たい!と思い結局3日間行きました。オムニバス作品だったので2種類の物語が観れてとても楽しかったです。まず最初の雨の中の紫陽花は感情移入してしまい泣けました...。感動ものかと思いきや最後人間の怖い部分が観れた気がします。2つ目のだって好きだからは本当、わけ分からなくてほぼアドリブで面白かったです。毎公演同じではなく違っているので毎回笑えました。2作品正反対の物語で面白かったです。
肥後系 新水色獅子
あやめ十八番
小劇場B1(東京都)
2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
意地
基本的には、2つのストーリーが、含まれ、其々が、その時代を映した合わせ鏡のように、綯ったDNAの螺旋構造のように綯い交ぜにされた作品だ。音響に、生演奏が用いられているのも気に入った。使われている楽器はウッドベース、ヴァイオリン、クラリネット、キーボード、パーカッション等々。
ネタバレBOX
1本目の鎖は、百合の花を右手に持って神社の門前で死んでいたイケ面国語教師兼演劇部顧問の塚田の死の真相追究。
2本目の鎖は、この神社の再興に関する縁起。
冒頭、死の汚れを払う儀式が神主によって執り行われるが、この時、祝詞として裕仁の終戦の詔勅(玉音放送の内容)が、援用されている点、また、2本目の鎖で、英霊が、靖国ではなくこの神社に祭られている点に、反骨の美学とアイロニーを見る。(更なる追記後送)
ジプシー
ULPS
ワーサルシアター(東京都)
2014/07/24 (木) ~ 2014/07/28 (月)公演終了
満足度★★★★
詩的作品
ジプシーの長老役、何とも味のある役作りであった。自由を得る為に人は、何を持ち、何を捨てるべきか? そんな問題を極めて詩的に舞台化してみせた作品。仕掛けになる発想が良いのだが、そのネタバレについては終演後、先ずは観てのお楽しみ。
ネタバレBOX
入居契約の1カ月ほど前、この部屋の入居者がやってきた。未だ、内装の細々した所は完成していないが、部屋の大まかな部分は出来上がっている。新しい入居者は中年にさしかかる夫婦だが、未だ、子供は居ない。間取りは2LDKだ。今迄、住んでいた部屋に比べると随分広くはなったが、通勤には、1時間程遠くなった。4000万円の物件だ。無論、借金をして購入しているので、結婚で仕事を止めていた妻も、また働きだす予定だ。まあ、思いを一杯詰め込んで買った物件なので、早くから、良く探し、手を打っておいたので、マンションの中で、最も条件の良い部屋に入居できたというわけだ。ロケーションも抜群。環境も良い。いくらか空気もおいしく感じられる。
ところが、そろそろ、帰らなければと言い始めた夫婦に、多くの人の歩く足音が聞こえてきた。不信に思って廊下へ出た主人は、たくさんの人が、こちらへ来る、と妻を誘ってベランダの工事中の足場に避難してみていると、なにやら杖を持った老人を先頭に赤子を抱いた母親迄がぞろぞろと自分達の部屋に入り込み、老人は、杖を床に打ちつけて何かを探るような素振りを何回か見せた後「此処にしよう」とその杖を床に突き刺した。漸く手に入れた新築マンションの自分達の部屋に闖入された夫婦は、彼らに出ていって貰おうとするのだが。
owl children
株式会社Legs&Loins
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/07/16 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
幻想的
非常に内容も面白く、約3時間の公演もあっという間でした。
役者さんの演技も非常に熱が入ったものであり、とても迫力があり
本当に素晴らしかったです。
河童
DULL-COLORED POP
吉祥寺シアター(東京都)
2014/07/18 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
人間と河童の狭間
賛否両論が交わされているが、私は大変におもしろかった。
あくまでも個人的な感想だが、河童の世界は多分私には居心地がよかろうと思う。
尤も、人間社会に今ひとつ適応できない自分が河童の世界に行くとやはり今ひとつ適応できないのかもしれないが。
ネタバレBOX
美術がとてもよかった。
ずっと宙に在り続ける「穴」、丸を使った背景(お皿なんだろうか)、後方のカーテン?に映し出されるシルエットはなかなか不気味に美しかった。
哀しみを感じずにはいられない肉まんは妙に私のつぼに入ってしまって、これからは肉まんをみるたびに河童に思いをはせることであろう。
長い、という感想を持たれた方が多いようだが、私にはあっという間に時間が経ったように感じられた。
ダルカラの役者さんたちの的確、かつ魅力的な芝居、主人公の一色さんの力強い芝居はもちろんよかったが、イタコ役の小角まやさん、脚本家役の天羽尚吾さん、ド・ランクザン望さんらの演技のテンションが高く、芝居全体の密度を濃くしていたように感じた。
特に小角さんの演技は妙な説得力があり架空の設定を現実のもののように感じさせる力があったと思う。
主人公、河童青年の三津谷さん、上記の役者さんたちがみな20代前半だそうでこれからが楽しみである。
個人的にはバスガイドさん、シェイクスピア劇に大笑いさせてもらった。
歌とダンスもなかなかおもしろかった。
あくまでも個人的な好みではあるが、交合シーンはもう少し笑い要素があってくれたら☆が五つになったのだが。
もう一回河童の国を訪ねたかったが、時間がとれず再観はかないそうもない、残念である。
短篇集:ノスタルジア
waqu:iraz
APOCシアター(東京都)
2014/07/24 (木) ~ 2014/07/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題1183(14-231)
20:00の回(雷雨〜曇)。物凄い雷雨で小田急線は遅れ、駅前は少しでも雨が弱まわるのを待つ人たち。
やや小降りになったので、開場5分前、会場へ。受付(チケットに整理番号あり)、19:32開場。
椅子が2つ、灯篭も2つ。階段付近を中心に扇形の舞台、これに沿って逆ハの字の客席、パイプ椅子+クッション(3〜4列のひな壇)。
19:53前説(100分)、20:08電車遅延で遅れ、開演〜21:51終演。雨は上がっていました。
3つの短編。ちょっとした小道具が何もない空間に彩りを添え、遠いのか近いのか「時」は遡り、重なり、夏がくれば思い出す…その思い出が疼くような感覚でした。
母に欲す
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2014/07/10 (木) ~ 2014/07/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
ネタばれ
ネタばれ
ネタバレBOX
三浦大輔の【母に欲す】をパルコ劇場にて観劇。
前作の【おしまいのとき】で三浦大輔の新境地をラストに垣間見えたが、今作では見事までに自身の過去の作風を封印?いや全否定して新しい表現方法で攻めてきた。
過去の自分自身との決別ともいえる作家の新たなる始まりでもある。
六畳一間で、家賃、電話代滞納、ゴミための様な部屋、親に嘘をつき金を無心して女を買うという人間失格の若者の日々で始まる。過去の作品で描かれた【人間失格】というキャラクターと全く同じである。そんな若者のもとに実家の弟から母の危篤の連絡があり、帰郷するのだが、母の死に目に会えず、弟から罵倒される。そんな兄も母親の死を正面から受け止め、自身の懺悔の始まりである。
そして父も妻を失った悲しみから、新しい女性を受け入れるのだが、兄弟は母の思いからかなかなか受け入れられないでいるのだが、やはり寝食を共にしていくうちに馴染んでいく。
そして父と新妻、兄弟の関係がまさしシェイクスピアの様な関係に発展していき、そこで兄弟と義母との近親相姦という展開にいくだろうと観客に思い込ませながら、二転三転していくうちに、息子にとっての母親とは?という究極のテーマにたどりついて行くのである。
ポツドールファンなら誰しも兄弟と義母との近親相姦というエグイ展開を期待してしまうのだが、今作ではシェイクスピアすら行き着けなかった終着駅にたどりついたという感じだ。
過去に描いたどうしようもない若者たちのたどり着いた先にあったものは何なんだったのか?その答えは今作で出したのである。
そして三浦大輔にして初めてのメッセージ付きの作品であった。
明らかに演劇史に残る大傑作であり、永遠に残る作品である。
お勧めである。
夏町スターマイン
メディア・ワークス
ザムザ阿佐谷(東京都)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/08 (火)公演終了
快適
靴を脱いで開場に入るのは、快適でよいですね。
ネタバレBOX
自分の中で、ザムザ阿佐ヶ谷は
『アングラをよく見るところ』
のイメージだったので、初めて爽やかな感じの舞台を見ました。
ステージを挟む形に客席が組まれていて、新鮮でした。
最前列のかたはとても役者さんが近かったのではないでしょうか。
『花火』前半は若干間延びしていた感があり、入る前に上演時間を聞いていたため「このペースであと2時間かぁ…しんどいかも」と思っていたのですが、後半から流れがスムーズになり、終わってみたらあっという間でした。
でも、ストーリー展開にちょっと無理があった気が…。
3本の終わりに花火が打ち上げられた時の演出が好きです。
真夏の少年
『熱きロマンを胸に、生きる勇気と希望を与えるべく突っ走り続ける奴ら。』
ザ・ポケット(東京都)
2014/07/22 (火) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
1立方cmの土の中
何もないように見える、ちっぽけな土くれ。この中に実は、どれだけの命が宿っているか。そんなことを思い出させてくれる作品。
ネタバレBOX
初見の劇団だが、踊りなどの身体パフォーマンスが多い。動きは、悪くないが、こんなに多用する必要があるとは思わない。意気込みは理解できるものの作劇の必然性をもっと盛り込む方が密度は上がろう。他にも、背景の音響と科白のバランスの取り方、マイクを使ってがなることの効果にも疑問を呈したい。がなっても、音が割れるだけで科白は聞き取り難くなるからだ。
前半のこのような感想にも拘わらず、終盤の遠泳対決辺りからのパートは圧巻。この劇団の熱と主張がしっかり伝わって来た。
真に豊かな自然というものは、都会人の芽から見ると何も無いように見える。在るのは唯、山と海と青く広がる空と風が運ぶ季節の匂いだ。だからそこには、何でもある。僅か1cm₃の土くれには、数十億もの微生物が生きており、目も見えなければ、どちらが頭でどちらが尻尾かも定かならぬミミズが土を耕している。水たまりが出来ればボウフラが湧き、いつの間にか小さな魚さえ住みついて命が湧くのだ。だから、ここには総てが在る。そんな自然を守ろうとする人々が居て30年前に“一生の友達の約束をした星岩では、今もあの頃のまま。唯、世代が変わって、一生の友達になる為に飛び込んでいる、子供達の姿が生きて在る。こんな小さな、でもとても大切なことが、リゾート開発をして島を「豊かにしよう」とした自分の過ちを気付かせてくれた。30年前にも似たことがあり、同じ過ちを犯した人が在った。だが、その時も、この何もないから総てを持っている島の人々が、教えてくれた。守るべきものもこれからのことも。何故なら、一見、何もないことの中に総てが在って、未来が湧いてくるのだから。
帰還の虹
タカハ劇団
駅前劇場(東京都)
2014/07/23 (水) ~ 2014/07/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
どっしりと。
久しぶりの観劇に久しぶりの劇団さんを。
骨太な、しかし少し変わった切り口の戦争もの。
単なるお涙頂戴の歴史物に留まっていないのは現在の日本の状況が作品にそうさせたのか、客席側の受け取り方なのか。
一人で観に行ったのだが友人と観に行ったとしたら
帰り道どんな話をするだろう。
作品の話をできるのだろうか。
戦争の話をできるのだろうか。
そんなことを考えながら帰途につきました。
小玉久仁子一人芝居
ホチキス
こった創作空間(東京都)
2014/07/24 (木) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
新境地
詩森ろばさんの作品がチャレンジングでした。
ネタバレBOX
短編5編。
1.前説の女(作・米山和仁) 岐阜県からお母さんが出てきて前説する話。
2.夏に忙しい女(作・米山和仁) 心霊写真家オクメグが語る地縛霊二人を縁結びさせた話。
黒尽くめで、薄明かりの中顔の細さが強調され、白雪姫の魔女のような感じでした。
3.Eat Me Baby(作・ほさかよう) 結婚に焦る女子が男性を部屋に呼ぶ話。
4.手紙(作・詩森ろば) 末期癌でしょうか、死期が迫ったお母さんが夫や子どもたちにメッセージを録りためる話。
普通の表情で普通のトーンでとつとつと。そう、新境地開拓のためにもこういうのを待っていました。椅子に座ったままワンカットでの長台詞は橋田壽賀子さんも注目です。ただ、終盤は息切れしたりすることがあっても良かったかな、全体にもう少しゆっくりでも良かったかなと思いました。
5.スーパーお母さんよ永遠に(作・米山和仁) スーパーお母さんが怪獣に怪我させられたということで、高校生の娘が駆り出される話。
女子高生姿も良かったです。
肥後系 新水色獅子
あやめ十八番
小劇場B1(東京都)
2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★
生演奏とか楽しめる要素はあったが・・・
今ひとつ見せ方がすっきりとはしなかったかなぁ・・と感じた約2時間
でアフターイベント(30分くらい)あって、
ちょっと本編に絡ませた話をスパイスにした楽曲3つの演奏でありました。
ネタバレBOX
面白さはあるのだが、拙さがあったかなぁと・・・・。
下種な女子高教師と、
その変り種の獲物である新入生の掛け合いは楽しかったが。
物語の進行や過去話なのか劇中劇なのかちょっと判別し難いトコなどもあり、
(力を入れていた物販のパンフなどには詳細が記されているのであろうが)
作品世界上ではチト話に乗り辛かったなと感じたデス。
星の評価は・・・→3.5ぐらいでしょうか
黒子さんの獅子舞とか楽しい要素も多かったんで、
これからのノビに期待です(^^)。
・・・バイオリンさん頑張って♪
(演技と演奏の掛け持ち大変だとは思うけどね(^^)
プロローグは神社を模した舞台セット前で白い百合の花(紙細工)1輪手にした男の死亡を神主が語るところからスタートです
下種な女子高教師が奥さんいながら女生徒に次々と手を出し、結局純粋な新入生に心奪われるも最初に好きになった亡くなった女子にひかれて死んでしまう話と。
戦争末期に水色獅子が村を守った話
現代で20年前に死んだ下種な例の教師の死因を探る女の話
が同時時間進行で語られてゆくのですが・・・・
いまから20年前で、女生徒孕ませまくっていた(誇張表現っす)下種が、ちょっと問題にならな過ぎやしませんかねぇ。
先に教師が死んでるシーンやりますが、こーゆー女性関係のドロドロした話は結末をいろりろ想像させた方が観客の食いつきが良いと思ったデス。
話を3つで進行するよりは、主軸を下種教師か、水色獅子に絞って語ってゆき。加える話は一つに絞って、オチに隠し玉として3つ目の話を進行役などに話させて物語を補完させるほうがスッキリと話がすると思えたデス。
まだ若い劇団と言ってるコトもあり、盛り込みたくなる気持ちはわかるけど。
わかり易さは基本で重要と思います。
(引き算も重要と言いたい、ということです。)
開演前には物販とかは言ってたが客席の温めは無かったなぁ
象徴的な百合の使い方はよかった
チカへの手紙で死んだ教師の話が戻って表現されるのですが、
純真なチカちゃんのキャラクターは楽しかった。
アフターライブのひねり方が気に入った
私事私見緋色牛頭(シジシケンヒーローゴズ)
これがタイトルのアナグラムで」、イとミが抜けてて「意味が無い」タイトルと。
3曲演奏されまして、吉田3兄弟さんが女装しての演奏です。
旅人と門【全公演終了いたしました!ご来場ありがとうございました!」
くちびるの会
ギャラリーLE DECO(東京都)
2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
船出
声を出すと気持ちいいの会の山本タカさんが新たに立ち上げたくちびるの会は
“社会に対しての強いメッセージを幻想的な台詞回しと虚構性の高い物語に乗せて
描き出す”寓話のような作品が特徴という単独プロデュースユニットだ。
なるほどタイムリーな時代性を感じさせる内容だが、ちょっと解りにくさも感じた。
ネタバレBOX
ルデコ5Fの柱のある空間には何のセットも無い。
5歳の哲は父と母から聞いた壮大な昔話に夢中になるが
ある日その夢を河童に盗まれてしまう。
するといきなり25歳になって親のローンを背負わされ現実に放り出される哲。
そして人間界にやって来た河童プラトンと一緒に便所から河童の世界へと旅立つ。
哲は夢を取り戻すことが出来るのか、哲がのぞいた河童の世界とは…。
ファンタジーかと思うと不条理みたいな、不思議な手触りの作品。
言葉遊びが面白い。
河童は盗んだ夢から理屈を取り出してレンガを作り、それを積み重ねて壁を作る。
理屈に合わない屁理屈の“屁”の部分はエネルギーとして蓄えられる。
つまり河童にとって大切なのは“屁”であり、
これが“屁の河童”の所以かと思えば可笑しくなる。
河童の動作や、柱をうまく使った動きなどキレとスピードがあって面白かった。
言われた通り何の疑問も抱かずに理屈のレンガを積み続ける河童に対し
「二の足を踏め!」と叫ぶ哲とプラトン。
大衆から夢を奪って理屈の壁を作るのは政治家か?Aさんか?
二の足も踏まず、後ろから押し出されるように前進するのは愚かな国民か?
もはや進化しているのか退化しているのか判らなくなっているのは河童ばかりではない。
人間だって近頃劣化しているようにしか見えないじゃないか。
壁は崩れて門が出来、旅人は新たな旅に出る。
硬直した価値観に新しい思想が流れ込み、人は外へと目を向ける。
桜井哲は「自分がソクラテスであること」を思い出して船に乗る。
人は夢を失えば一気に5歳から25歳に老けこむのだ。
新たな拠点からひとりこぎ出した山本タカさん、
何とも明るい、若い船出である。