
朝日のような夕日をつれて2014
サードステージ
紀伊國屋ホール(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
The End Of Asia
なるほど、81年にできた作品と聞いて納得の選曲と世界観。確かに81年に観ていれば、かなりの衝撃を受けたと思います。
いま観てもかなりカッコいいし、流石に鴻上尚史スゲーと感じましたが、やっぱり80年代の作品なのか、全体的にノスタルジーな雰囲気でした。
ただ、やっぱり他の劇団の演出がちゃちに見えるほど、全てのレベルが高い。大高さんと小須田さんは、やっぱり凄い。若手の中では伊礼彼方さんはストレートプレイでもこんなに出来るとは思ってなかったので、とても感心しました。玉置玲央さんは、今回のメンバーを考えると、キャラクター設定的に体力担当だったので、あんな感じで仕方ないかな。藤井隆さんはそれなり。
でも、YMOの「The End Of Asia」のバージョンが最高にカッコよくて、それだけで鳥肌ものでした

神と遊べば
コロブチカ
小劇場B1(東京都)
2014/08/19 (火) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

八月納涼歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2014/08/05 (火) ~ 2014/08/27 (水)公演終了
満足度★★★★
第三部
先日に続いて、第三部も観てきました。「勢獅子」と「怪談乳房榎」ですが、両方とも夏らしい作品です。
「勢獅子」は初めて観ましたが、演目としてもとても面白く良い作品でした。こちらは大満足です。
「怪談乳房榎」は、 十八世勘三郎さん最後の舞台以来ですが、さすがに勘九郎さんと比較するとまだまだといった感じです。改めて十八世勘三郎さんの良さを認識できたのは良かった。

ヒューマンエラー
青年団若手自主企画田上企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

ヒューマンエラー
青年団若手自主企画田上企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
ストーリーが面白かった。
建築現場が舞台の1時間半くらいのお話でしたが、ストーリー展開がとても面白かったです。舞台は久々に行きましたが、か・な・り、楽しめました。
建築現場で起きたヒューマンエラー、ラストもとても良くて、、、ネタバレなので内容は言えませんが、友人にオススメしたくなる内容でした。
あーおもしろかった。

ダーリン!ダーリン!
劇団ズッキュン娘
シアター風姿花伝(東京都)
2014/08/13 (水) ~ 2014/08/18 (月)公演終了
満足度★★★
日曜ソワレを観劇。。。
前作『2番目でもいいの♡』よりも、今回のほうがエンタメ度が増していて楽しめました。
ただ前作を境に、”アイドル路線” ”ダブルキャスト(大人数)”と、これまでと大きく様変わりしてしまったのは、個人的にはちょっと残念ではあるかなぁと。
この路線変更が正解なのか否かについては、まだまだこれから次第なのだろうと思う。

JOKERS
[DISH]プロデュース
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
満足度★★★
人工派・自然派
好みで評価が異なってこよう。人工的なもの・作りを評価する人にとっては、良く出来たエンタメであり、自然に見える作りを評価する人にとっては、作り過ぎであざとく映るだろう。ここで、評価が分かれる。自分も、子供の頃は、人工的な作りが好みであったが、長ずるに及んで自然に見えるのが、良い、と感じるようになった。原因は苦労人をたくさん見、知ったからである。今作、自分にとって最も好ましく思えたのは、空役の吉田 珠子。大人達は、作った演技であった。

Lenz~桜の中に隠れた烏~
RayNet
青山円形劇場(東京都)
2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
透明感のあるイケダンシですな
ゲネプロと初日を 連続で観劇しました。ゲネ終了時、担当者は「これから修正に入ります」と言っていましたが、両者を比較すると、「刷新」が妥当なニュアンスでしょう。
特に、オープニングを短縮化したように思います。また、舞台構造上、青山円形劇場の「位置」を試行錯誤しているようでした。本番はF列〜G列にかけ「円形」プラスαのステージを確保。
もっとも、ゲネプロの場合、写真撮影やビデオ撮影が入ったため、映像的に 奥側の「位置」にしたのかもしれません。
しかし、「刷新」と表現した訳は違います。「シーンの組み替え」です。

朝日のような夕日をつれて2014
サードステージ
紀伊國屋ホール(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

眠れ、ばあびぃ
劇団ふくらはぎ
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2014/08/20 (水) ~ 2014/08/21 (木)公演終了
満足度★★★
楽しめました
素人の私がいうのもなんですが、
ちょっと大げさ過ぎたり、ちょっと焦って間がなかったり、
話がよくあるような話でしたが、
私は彼女たちの意気込みをとても感じました。
若い方たちが一生懸命、芝居をしてる姿を見ると感動します。
きっと、もっと面白くなるだろうと思います。

朝日のような夕日をつれて2014
サードステージ
紀伊國屋ホール(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
この世界観が大好き♪
念願の映像でない、生の『朝日・・』!
構成やら伏線やらの検証なんて野暮。ただただ、感じていればいい。
客電がついても立ち上がりたくなかった。。ずっと座ってこの世界に浸っていたかった。
この世界観が大好きだぁ~♪♪

TangPeng30 B Group-(石榴の花が咲いてる。)×劇団11×プレス
SAFvol.8 TangPeng30-B
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2014/08/19 (火) ~ 2014/08/26 (火)公演終了
満足度★★★
シアターグリーン学生芸術祭参加作品(短編B)
まだ芸術祭期間中であり、また各作品の感じ方が違うため★評価は控える。
評価★(追記2014.9.9)
『家路をたどる』(桜美林大学)★2.5
契合するようなテーブルを前にした兄弟姉妹5人のゆる~い会話劇。芝居全体が緩い。
『僕とキミの自転車周遊記』(明治大学)★3
日の出を見るため、男女二人乗りの7.5キロのサイクリングストーリー。オーソドックスな作り。
『距離感を見誤る#』(東京学芸大学)★2.5
雰囲気はデカダンだが、若さ溢れるパフォーマンス。表現内容は理解困難だったが…。

TangPeng30 B Group-(石榴の花が咲いてる。)×劇団11×プレス
SAFvol.8 TangPeng30-B
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2014/08/19 (火) ~ 2014/08/26 (火)公演終了
満足度★★★
今後どうなるか
シアターグリーンの学生芸術祭に参加している作品を3つ拝見した。何れの作品も30分程の短編である。拝見した劇団は、上演順に1.桜美林団学 プレス「家路をたどる」2.明治大学 劇団11「僕とキミの自転車周遊記」3.東京学芸大学 石榴の花が咲いている「距離感を見誤る♯」
若い人たちの作品だから、今後、どう変わるかまだ分からないが一応、3作品をまとめると星は3つ。(追記2014.8.21)

パフ
劇団しようよ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/08/15 (金) ~ 2014/08/18 (月)公演終了
満足度★★
バランス
開場して劇場に入ったら高校野球のラジオ放送が流れていた。高校野球なんて全く興味ないし,耳障りだなぁ,どうせならPPMをかけてくれればいいのにと思いながら開演を待っていると,ラジオが3時の時報を告げた。芝居は始まらない。5分ほど経って,役者さんが全員出てきて前説をするとともに,パフを歌い,それが終わると芝居が始まる。あー長かったと感じながら,芝居に集中しようとすると人形劇?だったりする。どうしたんだろう,観劇し始めてこんなに早く睡魔が襲ってきたのも初めて・・・
なんとか睡魔との戦いに勝利して,芝居に集中しようとするも,人形劇が続き,あれれ,観客参加の水鉄砲での怪獣との戦いが始まってしまったよ,なんだろうこの芝居???
終盤に至り,なるほどこの芝居の構造が理解できる(自分の理解力のなさが恥ずかしい^^;)。主人公は・・・・だったんだ。怪獣は○○に××すればいろんな解釈ができるんだ。そうして振り返ると,よく出来ているとも言えないでもない。でも,そうだとしても,やっぱ全体のバランスだよなぁ。前半の時間が自分にはとてももったいなく感じた。

八月納涼歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2014/08/05 (火) ~ 2014/08/27 (水)公演終了
満足度★★★
第三部鑑賞
納涼歌舞伎の名にふさわしい、夏祭りの光景を描いた舞踊と怪談物の2本立てでエンターテインメント性に富んでいて気楽に観ることが出来ました。
『勢獅子』
祭の御神酒所で曽我兄弟の仇討ちの物語や獅子舞を披露するレビューショウ的な趣向で、華やかな色彩と大らかな雰囲気が祭の賑やかな気分を盛り上げていました。
坂東三津五郎さんの愛嬌のある踊りが印象的でした。
『怪談乳房榎』
怪談と謳ってはいるものの殺された者が化けて出て来ること以外は怖さも無く、物語としてはあまり深みを感じませんでしたが、様々な趣向が凝らされた楽しい作品でした。クライマックスでは大量の本水を用い、その中で立ち回りが繰り広げられて爽快でした。終わり方が歌舞伎には珍しい構造となっていて興味深かったです。
ニューヨーク公演の為に追加された、場面転換中の幕前での英語による寸劇がユーモラスで、上手く場を繋いでいました。
中村勘九郎さんが主要な3つの役を演じていて、早替りで瞬時に異なる役に替わるのが見事でした。

ひなたのなかのこども
風雷紡
d-倉庫(東京都)
2014/08/13 (水) ~ 2014/08/19 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題1214(14-262)
19:00の回(晴)。18:00受付、18:31開場。
昭和24年、下手/ソファ、書棚には「銀河鉄道の夜」)、正面/駅舎?「人員整理を撤回セヨ」などのビラ、傾いた木板に振り子時計…時間はよめず、上手/戸外、タオルが干してある…とぐるっと舞台装置、茶色を中心とした色合い、天井を見上げると巻かれた白い布。
19:01野崎(谷仲さん)による前説、120分。19:06白い布が下りて映像、役者紹介、子供の影絵…舞台には向き合うふたり…開演〜20:59終演。前作に続いて「事件もの」、帝銀事件(昭和23年)の翌年。
今夜は谷仲さん大活躍!!初めて観たのはなんだったか調べると「俳優のしあわせ(2011/4@ポケット)」でした。かもめマシーン「プライマルスクリーム(2011/3)」にも出ていらしたのですね(私は次作の「XTC」から)。「紙一枚の才(2011/7@pit」、そして「明けない夜 完全版(2011/8@トラム)」…643のゲッツー、チョコレートケーキ、JACKROW、ホチキス(饅頭やのオヤジが大好き)、鵺的。
上手、やや陰になっているところに腰を下ろし、ちょっと客席を向いて目配せするシーン、見逃しはしませんでした。
戦後のどす黒いもののぶつかり合いだけではない観せ方のために宮沢賢治を配し…煙を吐く列車はどんな夢を運んで行ったのでしょう。

神と遊べば
コロブチカ
小劇場B1(東京都)
2014/08/19 (火) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1213(14-261)
19:30の回(曇)。のんびりしていたら初日売り止め…当日券です。18:30受付(当日券用の整理番号券)、予約済みの方も受付(整理番号券)、19:25には戻るようにと…戻って並んで待つ、19:34中へ、ワイワイと前説が始まっています。席は入って左、最後列。最前列の前あたりでの座った演技ですと観えませんが、前の席が空いていたので視界は概ね良好。
19:40開演〜21:22終演。
豊田さんが出ていらっしゃるので観に来ました。Theatre Momentsで3作、M.M.S.Tで1作、Holidaysで1作。豊田さんらしいキレの良い動き、一番目だつ衣装…その印象のまま終演後待っていたので、夏らしい涼しげな服に着替えていらしたのがとても新鮮。
高橋さんは「箱の中の4人(2014/5@LE DECO)」。
当パンによると27人のキャスト。全員出てくると満員電車並みの混雑…。コロさん、伊藤さん、豊田さんのみ識別可でしたが、意外なことに、当パンの配役を眺めるとだいたいそのキャラクターが思い出せるのでした。お話は、特にどぉ、ということはなかったと思いますが、キャラクター設定(当パン:少年ジャンプみたいな世界観)が巧いので楽しめました。

痕跡 〈あとあと〉
KAKUTA
青山円形劇場(東京都)
2014/08/10 (日) ~ 2014/08/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
最終日観劇
極普通に暮らし細やかな暮らしの中で支え合って生きがいを見つけ、悔悟と一期一会の出来事を繰り返す、それが人生の機微というか。華美さはなくとも様々な年輪が蓄積し気づけば自然に涙が零れそうになる。
様々な夫婦の愛情の形、これから共に歩みだそうとする2人の容易ではない今後、「見ちゃったから」ほっとけず「聞いちゃった」という行動の生きる事への正義感の持ち方等々。
いろんな事を詰め込み、それらを突きつけられ複雑な思いになりつつも、良い余韻の痕が残った素晴らしい舞台でした。

僕と彼女と時々、犯人
祭りの準備
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2014/08/19 (火) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
緊張感とくすぐりのバランスがグ~
変態と間違えらえれたのは、詐欺的な“彼女”に金をたかられ無理をしては貢いできた坂本 銀次郎。失踪した彼女を求めて彷徨い、漸く当たりをつけた先で、彼女を見付けた、と大喜びして追い掛けて来た先は、大財閥、立松 幸四郎の邸。彼女と思ったのは幸四郎の娘となった養子のもみじ。おまけに兄弟や関係者が皆集まっていたのである。幸四郎が亡くなって遺産分配の為、残された遺書を顧問弁護士立会いのもと、開封することになっていたからである。

はつ恋
アーティストジャパン
カメリアホール(東京都)
2014/08/19 (火) ~ 2014/08/19 (火)公演終了
満足度★★★★
夢か現実か朗読か
「朗読劇力」が ある。
小説を読みふけった少女だ。
毛布の中のパラレル・ワールド。
月光や蛍の光のように、照明演出は繊細をきわめ、浮かぶ。モスクワ郊外の都市が1830年代のまま、それぞれの観客において再現していく。
長谷川あかりはテキストを句読点ごとに読んでいるようだった。そう強調するのは、彼女が「演技」していたためである。
21歳の令嬢を18歳の日本人少女が「語り継ぐ」わけだから およそナチュラルな演技だ。前者への「称賛」が 語り手への「真実」にも聴こえる。
だが、私が知る限り、長谷川は16歳の少年を弄ぶ趣味はない。インテリ階級の青年諸君を ペット化する豪快さはない。第一、女性に主張権のない封建社会だ。ロシア文学の虚構(憧れ)だろう。
「朗読劇」は 「わたし」の一人称であり、この内向性において、長谷川が演じる21歳の令嬢も、主人公である思春期少年の視線が注ぐ「像」が求められる。それが「初恋」相手なら ロシア一の女性だろう。
長谷川が「威圧感」の女王様と「清純」の21歳を冷静に分別し、時に惑わせたのは、この「像」狙いだと思う。
なお、『観たい!』に「若手の、若手による、若手のための朗読劇」と記したが、これは そうではなかった。