最新の観てきた!クチコミ一覧

92901-92920件 / 189884件中
フタゴの女

フタゴの女

ふくふくや

駅前劇場(東京都)

2014/10/18 (土) ~ 2014/11/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

色んな涙が出ました
嬉し涙。笑い涙。悲しい涙。幸せな涙。が出ました。観に行けて幸せでした。追加公演三回目ということでしたが、満席。拍手の大きさも凄いなと。飽きる場面も少しもなく、目と耳がもっとたくさん欲しいと感じました。

朝劇 西新宿「RISING SUN」

朝劇 西新宿「RISING SUN」

朝劇

Grass dance新宿店(東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビルB1)(東京都)

2014/09/14 (日) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

朝から観劇なんて…
朝劇西新宿、衝撃でした。

早起きして電車に揺られること二時間。どんなものなのだろうかと期待して店内へ。そこは到底お芝居など出来るわけがないような空間。ですがそこでドタバタ劇が繰り広げられるのです。

美味しい朝食、いってらっしゃいのハイタッチと共に観劇はいかがでしょうか?

詩人なき詩Ⅱ

詩人なき詩Ⅱ

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1284(14-333)
20:00の回(晴)。19:30会場着、受付、しばらく待ち、19:45階下へ、20:03開場、20:13開演〜21:12終演、21:18トーク(佐東さん)終了。

正面中央部に映像、四角い坑道のような空間の先(遠近法)にヒトが見えます、こちらを向いているのかそうではないのか。

年内、UPDATE DANCEが2回、両国と池袋で各1回。

ネタバレBOX

「詩人なき詩Ⅱ」とあるように、最初の20分ほどは映像とヴァイオリンだけ…(そこに「いない」ということ)演者不在…開演後暫くは何が演じられているかよくわからないまま。中から外を見ている構図では薄めの青と、輪郭を持たない白い雲、ぼやけた夜空の星、梢…「不在の存在」というアート作品のタイトルが浮かんできました。

心穏やかに待っていることもできず、過去の作品などが目に浮かんでしまう…。

暗転して、ようやく佐東さん。色を持った明るい背景、客席側には明かりはないのでシルエットが、薄い一片、黒い切り絵のように見えますし、舞台手前に下りた時にはすぐそこにもかかわらず闇と同化したのか気配すら消えてしまいました。横たわったり、座ったり、今まで見なかった動きが多かったのですが、終始、淡々とした一つの儀式のようでもありました。

半円の空が描かれたイラスト…青い地球と暗黒の空間に見えます。
世界は嘘で出来ている

世界は嘘で出来ている

ONEOR8

ザ・スズナリ(東京都)

2014/10/21 (火) ~ 2014/10/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

大満足!
芝居を観た満足感に充ちました。
異儀田夏葉さんや、浅野千鶴さんなど好きな役者さんもご出演されていて、
見どころもたくさんありました。
題材の選択や演出など、さすが!といった感じでした。

レティクル座の女の平和

レティクル座の女の平和

レティクル座

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2014/10/24 (金) ~ 2014/10/29 (水)公演終了

満足度★★★★

まさに体当たり!!
男性ver、ともかく体当たりで衝撃でした。とりつくわず堂々としていたところが好感度高いです。笑
女性verは作品としてまとまっていて、お芝居として楽しめました。

古典よりは悲劇的な

古典よりは悲劇的な

箱庭円舞曲

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/28 (火)公演終了

満足度★★★★★

両作品とも面白かったです
どちらも面白かったですが、個人的には 『常時裏』が本当にツボでした。
ストーリー上、壮大な山場などはなく、淡々と、ひたすらに淡々と進行していくのですが、台詞のチョイス、役者さんの間の取り方や芝居で、引き込まれっぱなしでした。
次回公演も是非伺いたいです!

Re・BIRTH-南総里見八犬伝異聞-

Re・BIRTH-南総里見八犬伝異聞-

super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船

ブディストホール(東京都)

2014/10/19 (日) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高でしたー!
あっという間の3時間でした!役者のみなさん一人一人の個性的な芝居、とてもよかったです!
特に、金村美波さんの演技力は天下一品でした!!
本当に観に行ってよかったです。
やっぱり快賊船の舞台は最高です!

今から後編が楽しみです。

MEIDO IN HEAVEN

MEIDO IN HEAVEN

合同会社シザーブリッツ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/10/28 (火) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

憧れの石川優実さんの舞台を初観劇
待ちに待った舞台を初日に観て来ました!あっと言う間の2時間楽しい作品は時間の流れが速い、こんな素晴らしい作品、メンバーの中に石川さんも参加出来た事、それを観れた私も幸せな気分です。俳優陣も皆さんそれぞれの個性豊かなキャラが場面場面で活躍して存在感抜群の展開に笑い泣きながら心に響きました!次回も伺います、また新たな気持ちで観劇します。

泥の子

泥の子

劇団 きみのため

劇場HOPE(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

デジャビュ
感がある。自分のホントに小さな時、ここ迄悲惨ではないものの、雰囲気は残っていたからだろうか。(追記2014.11.12)

ネタバレBOX

敗戦3年後の東京、ニコライ堂の鐘の音が、響く病院アパートには、大家面した元小使いの老婆が、爆弾にやられたこの建物を人々に貸して日銭を稼いでいた。彼女、爆発で耳をやられて音が聞こえない。然し、その日の宿代の払えない者は遠路無く追い出すという冷静な面を持ち合わせている。中々因業な老婆である。
 現在、部屋を借りているのは、元鬼検事と自称する初老の男、何やら般若心経やら、観音経やらを誦し、鈴を振る。綽名は、先生だ。年齢は初老といった所か。帰還兵も居る。曹長だったとかで、中国大陸では若娘に酷いことをしたらしい。年中魘されている。猫を被ってはいるが、悪には違いない。綽名は復員。シナリオライター志願のヒロポン中毒者、ポン中。血を売ってはシャブを買っている。知識はあるが、ナイーブな男。靴を盗んでは金に換え、何と銀行預金を12万3千円もしているカッパ。自称大地主の息子で農地改革で財産を失った男。凶暴な犯罪を犯すタイプでもないが、ちゃらんぽらんな所もある。因みにカッパはカッパライから来ているのは、誰にも直ぐ分かるだろう。
その他姉弟が1組。貧しさから奉公に出されたが、年頃になると、器量の良いことから妾にされた。そんな暮らしが嫌で飛び出した後は、ストリッパーやパンパンをしながら中学生の弟を養って来たが、学の無い娘に他にどんな仕事があったというのだろう? それでも、弟に悪影響を与えられないと売春を止め、バーで女給として働くことで何とか身を立てていたが、彼女の美しさが仇を為した。チンピラヤクザにヤサを見つけられ、レイプされかかった際に、聞き及んだ居たヤクザの顔役の名を出して撃退したことから、このヤー公のレコにアヤをつけられた揚句、ヤー公から焼きが入ってレイプされた。おまけに、唯一の夢であった弟のマーボーは結核性の病に倒れて、薬の手配もままならない。唯一、治療に効果のありそうなペニシリン注射は1回1000円もする。薬代を稼ぐ為に再びパンパンに身を落としたが、名前を使った件に関してのレイプを1回で済ませ、シャブ漬けにもアヘン漬けにもしなかったのは、彼女の気性をヤー公が評価したからだった。然し、目を掛けたスケが誰彼構わず股を開いたとあっては、このヤー公の顔が立たねえ、となって2度目の焼きを入れられた訳であるが、本人は出張ってこない。手前のバシタのやっかみが怖いということもあるだろう、格好をつけて舎弟と例のチンピラを寄こした。舎弟がこのチンピラ命じた為に、この間のカラクリがばれていたこともあり、チンピラにも焼きを入れられる始末。
 それでも、鶴は弟の前で、金の心配をさせまいと「人気のある踊り子だから金は手に入る。心配はない」と嘘をついていたのだが、姉の不自然な態度をいぶかしんだ弟に質問されて、事実は、元パンパンの同僚、トンボの口から漏れてしまった。父と同じ病に罹ったと知っている弟は、父が患ってからの母の苦労を思い出し、姉の負担をいやがうえにも想起させた。優しい弟は終に自殺してしまう。
 弟を大学へやって世間を見返す為もあって、男断ちの誓いを立て、被ってきた泥を清めたハズの鶴であったが、レイプされて穢れ、たった一つの生きる目的・希望であった弟に先立たれて、ショックの余り床についてしまった。
 鶴の看病をしていたトンボは、就職してマッポになったを幸い、カッパを逮捕した復員に2万で手を打ってパイにして貰ったが、復員のあくどさはこんなものではなかった。復員が2万どころか彼の通帳を狙って首を絞めて来たので、反抗して自分も復員の首を絞めたが、気付いた時、復員の息は無かった。それで一旦、ヤサへ戻り、看病の為に其処に居たトンボを復員から奪ったワッパで拘束してトンコしてしまった。
 畳の上で往生したがっていた先生は、本当は鬼検事などではなく、主人家族を殺した殺人犯で、空襲で務所に火が回ったドサクサに紛れてトンコした脱走死刑囚であるとホントの事を話し、穏やかに息を引き取る。この辺り、最終的に、ホントのことを誰かに聞いて貰いたい、という人間実存の欲求を示してリアルである。
 一方、鶴は思うのである。死刑囚が観音に願って願いを聞き届けられ、畳の上で穏やかに死んだのに反して、苦労しかしたことのない姉弟が、人としての尊厳を踏みにじられたのみならず、最愛の者を奪われ、友人を失い、惨めさに泣くことさえできぬような苦悩を負わされる。そんな、神や仏とは何か!? と問う鶴の叫びは悲痛である。
 そして、このような叫びは至る所に在った。井上 ひさし作の東京セブンローズでも描かれていることであるが、戦い破れ、武器を取り上げられてしまった男なんぞ、何の意味もない。実際、戦後のどさくさに家族を守ったのは、女性達である。パンパンを余儀なくされた者もあったであろう。女を武器にした者もあったであろう。然し、現実に、戦前の飢饉や戦費調達に実質的に大いに貢献したのも女性の力が大きかったことを考えれば、売春をしていたからと言ってそれだけで彼女達を非難することは過ちである。からゆきさんの墓は、墓碑銘が総て古里に背中を向けていると言う。それだけ深い絶望を彼女らに味あわせたのが、我々の過去なのだ。そして、この過去を我々は未だ引きずっている。何故なら、既に多くの日本人がこの過去を忘れ、嘗て、売春婦を嘲ったように現在も差別し続けているからである。自分は、故あって無神論者である。然し乍ら、死者に対する冒涜とは、忘れ去ることであることぐらい知って居る。そして、忘れ去るとは、儀式化も含む。死者は、我らに、我らが生々しさを以て感じ続けることを要求するのだ。
 今でも、劇中のトンボの科白「自分は汚れている」という深い心の傷を抱える女性は多い。実際に、そういう傷を抱えながらも立派に社会復帰を果たし、他の人の面倒も見たりしてしっかりした生活を送っている方も多いのだが、また、知的職業に就いて、良い仕事をしている方もいるのだが、彼女達の心の傷は生涯癒えない。それでも、生まれてしまった彼女ら・我らは、誰しも自らの傷を生き延びねばならない。今作は、そのような覚悟の作品である。
 因みに神も仏も疾うに死んでしまったが!!
注:トンコ 脱走、逃亡のこと。
  シャブ 覚醒剤
  レコ 女
  バシタ ステディ
  パイ 釈放
  ヤサ 家、住まい
  ワッパ 手錠
  マッポ 警察、警官
『母の死』『大臣候補』

『母の死』『大臣候補』

オフィス樹

シアターX(東京都)

2014/10/28 (火) ~ 2014/11/01 (土)公演終了

満足度★★★★

名作劇場
「母の死」能島 武文の作品だが、上演記録が無い。実際に上演されなかったのか、それとも上演されたのだが、記録がないだけなのかは不明である。然し、前者であっても、不思議でない気がする。シナリオに曖昧な部分が多いのが、原因である。逆に言うと、演出次第でどうにでもなる。但し、難しいのは、如何に観客に納得させるかである。余り、恐れてもいけないし、なめてもいけない。自然に見えながら、尚、ドラマチックである為にどうつくるかである。兄と呼ぶのは、妹ではなく姪であるし、父が帰ってくると彼女の居る場所が不安定になるのだから、母方の命だろう。その姪が何故三五郎を兄と呼ぶのか? 「たまにして!」の意味する所は? 姪、よねの、はるに対する感情表現などは? 等々演出すべき所は多々ある。
「大臣候補」長谷川 如是閑の作品。全然、古びていないどころかまっさらのような作品。痛快である。(追記後送)

あの部屋が燃えろ

あの部屋が燃えろ

MCR

小劇場B1(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

出会って…
キャストの安定感というか中堅感が半端ないすな。
ちなみに今回は「この役は櫻井が自分でやった方がいいんじゃね」というMCRあるあるでした。

ネタバレBOX

伊達さんの無駄な巨乳アピールが無かったことが残念でならない。
「ちはやぶる神の国」~異聞・本能寺の変~

「ちはやぶる神の国」~異聞・本能寺の変~

演劇集団アトリエッジ

シアターサンモール(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

【桔梗チーム】観劇
なるほど文化人は光秀しかいないって思いました。

ネタバレBOX

接待役における失態とか私たちの知っている史実通りに進むので、どこが目新しいのかと思っていましたが、頭痛や眼圧が高くなる不治の病に罹ったことがきっかけとなって、病死よりも壮絶な死を望んだことや、自らを生き神として寺を建立したものの、どうもヨーロッパでは神になるには裏切り者に殺されないといけないこと、死体が見つからないことが条件のようで、それならばと、裏切り者になって最後まで大嘘をつき通してくれる頭が良くて洒落の分かる家来はいるかと考えると明智光秀しかいなかったということで、信長が光秀に頼んで謀反を起こさせたというのが本能寺の変の真相でした。

宣教師から色々聞いていた信長らしいありそうな話で納得でした。

殺陣などはまだまだという感じでしたが若さは溢れていました。
オレアナ

オレアナ

劇団暴創族

秋葉原アトリエ「ACT&B」(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/02 (日)公演終了

満足度★★★★

【A:はらみか、大坪雅俊】観劇
20年前に観たら全てが信じられなかったかもしれません。

ネタバレBOX

順調に行っていた壮大な人生設計が自らが関わったちょっとしたことによって突然音を立てて崩れることをオレアナと言うと解釈しましたが、改造に伴い降って湧いたような大臣辞任劇の多発よって長期政権を目論んでいた安倍政権に暗雲が立ち込めるような、年金を当てにしていたのに年金が減らされた元日本航空社員のような、もっとも彼らはそれでも多額の年金を手にしているので問題はないのでしょうが、教授として大学に終身いられる決定が下る直前に女子大生とのトラブルに巻き込まれ全てを失う教授の話。

1991年アメリカ初演。日本でも10年ぐらい前から本格的にセクハラ問題が取り上げられるようになり、冤罪も含めて今となっては分かった上で観ていますから言えることですが、教授の部屋で女子大生と一対一でいることの恐ろしさ、肩に手を置くなどの行為が招く恐ろしさ、日本では生徒に対して恋愛感情抜きで好きとはあまり口にしないとは思いますが、誤解され易い言葉を使用した場合の恐ろしさなどを理解せずに対応したことが大間違いでした。

二人芝居だから仕方ないのですが、特に問題が公になってから何度も女子大生を教授室に呼んだのは敗因でした。

何かの資格を取るためには必須の教科で、勉強に追いつけないことへの悩みを相談するために教授室を訪れたのは本当だったのか、そもそもが女子大生が加入している大学改革運動みたいなサークルの策謀だったのか判然としませんが、男性の方に感情移入した立場としてははめられた感が強かったです。そして、その立場からすると、学生を理解できず、きちんと指導できなかった先生が悪かったのだと主張する女子大生の涙目には違和感を覚え、もっとざまあみろといった冷ややかな目が相応しかったのではないかと思いました。

不動産を探すのは終身教授が決まってからでも良かったんですね。調子こいて先走り過ぎて余裕がなかったですね。
未開の議場

未開の議場

カムヰヤッセン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

27日の追加公演もリピート
外国人居住者も多い街のイベントに関する商店街青年部理事会の会議…な物語、論理的に意見を述べるのが不得手な日本人らしく議論が迷走するところは北川版(あるいはカムヰ版)「12人の優しい日本人」なオモムキ。
とはいえ結論が二者択一の「12人…(男・日本人・大阪人)」や九者択一の「ナイゲン」などと違い「明確なゴール」がない会議なのが独特。
それにもかかわらず約120分を飽きさせずに引っ張り続けるのが巧みなところ。
時には身につまされ、時には笑わせられるやり取りの中にはヘイトスピーチの「元凶」的なものに関する考察(?)なども含まれており考えさせられたりも…。
また、人物の職業を的確に表した衣裳も◎。
恐ろしいほどにど真ん中の直球と言うか、言いたいことがこれでもかと言わんばかりにハッキリ前面に押し出されていて大変ワカり易く、なおかつとても面白かった。←題材にしても手法にしても好みだったから余計そう感じたのかも知れないが。

なお、翌27日マチネの追加公演を逆サイドから観たら、見える人物の表情が違うだけでなく、「会議中の書き込み」を目撃できたり、後の展開を知らないと気付かない伏線がワカったりもして、更に楽しめた。
対面客席などの公演でリピーター割引というサービスはありがたいなぁ。

【参考】三谷幸喜の逸話
ハッキリと自分の意見を述べるアメリカ人たちだからこそ「12人の怒れる男」が成立するのであって、奥ゆかしく議論が不得手な日本人だったらどうなるか?というのが「12人の優しい日本人」の執筆理由

キリンの夢

キリンの夢

THE REDFACE

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

新たな
昨年のキリンの夢 壮絶だった
一度のつもりがリピートし何度も号泣した作品

大幅にキャスト変更があって
前回の印象が強かったので 正直戸惑っていた

音が大きくなり暗くなって最初の自殺の場面で
武田さんが砂押くんに似ているというのもあって
昨年の舞台が蘇る


キャスト紹介的なシーンで それも変わる
榊さん 奥田さん 大和さん以外は別キャスト
だけど それがスッと入ってくる

初演とは違う舞台だ!
このシーンから 違う目で観ることが出来た
初演はドロドロした感じで 今回は空気で圧迫される感じ
どちらも違って どちらも良い

今回一番驚いたのは勇人くんと乙女さん
これほど仕上げてくるとは正直思っていなかった
特に前回の勇人くんの演じた島田を乙女さん
テツさんの演じた三木を勇人くん
ごちゃ混ぜになるのではと思っていた
同じような設定で全く違う三木と島田
多分 それが前回と違う作品だと認識して観る切っ掛けになった
榊さん 奥田さん 大和さんは更に深い芝居になっていた

なんともいえない緊張感と圧迫感が心地よい
今回は同じ期間に3公演の舞台があるのだが
REDFACEを複数観る予定にしていて良かった!

次までにどれだけ進化しているのだろうか
楽しみだ




嘆きのベイルート

嘆きのベイルート

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★

【追記あり】金属光沢を放つような硬質な芝居
60を超える数の場を素早く転換することを可能ならしめた装置と演出は買うが、逆に「あ、もう次の場なのか」「また換わったのか」などと考えながら観ることになり忙しなく、入り込みにくい欠点も併せ持つ。
そんな中で語られるのは紛争の続くベイルートでの2人の若者を中心とした物語。
銃声や砲撃音が響く中での日常、当然のことながら登場人物は全てカタカナ名前、などから小説を原作とした邦人オリジナル脚本にもかかわらず翻訳劇的な印象。
そんなこんなにより金属光沢を放つ(色はブルースティール)硬質で直線的な芝居で、なおかつ映画を舞台で再現したような感覚。(作者の狙い通り?)
観応えもあったが、どこか取っつきにくさもあったというのが正直なところ。

【追記】
あと、音楽がクドいのには参った。
個人的な感覚だが、アクションやコメディならまだしも、シリアスな芝居の場合、管弦楽を使った映画音楽風の大仰な曲を使われると醒めてしまう。
「ここが山場ですよ」「さぁ、感動しなさい」などと押し付けられる気がするし、芝居自体で感動させる自信がないので音楽の助けを借りているようにさえ感じられてしまうのだ。
(シリアスな)芝居には簡素なBGMで十分ではなかろうか?

ほのぼの村のなかよしマーチ

ほのぼの村のなかよしマーチ

シベリア少女鉄道

シアターブラッツ(東京都)

2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

シベリア少女鉄道初観劇。。。
ある意味予想通りの予想外の展開(笑)。

あまりのバカバカしさに笑わずにはいられないと言うか。


ただ序盤はとても面白かったけど、中盤から終盤にかけて今ひとつ盛り上がりに欠ける感じがしたので、もっと過激さがエスカレートしていくような展開が欲しかったかな。


上演時間:105分

愛フォンブース

愛フォンブース

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

好みの作風
チャレンジング興行以外の作品は初めての観劇。
これまで観た作品は発想、設定は面白いのだけど、
肝心の中身が(個人的に)今ひとつという印象だったのですが、今作はストーリーも面白かったです。

最近のiPhoneを巡る過熱ぶりを皮肉りつつ、
行列に並ぶ人々の悲喜こもごも、企業に振り回される姿がコミカルに上手く表現されていたと思います。
ラストのオチも良かった。

役者さんでは玉村役の武田さん、芝原役の浦川さんが印象に残った。
特に浦川さんの演技が素晴らしかった。
ちょっと棒読みチックな木訥としたしゃべり方は凄い雰囲気があって良かったです。

演出では、暗転の多用が少し気になったかな。
そして、いつもながら舞台美術のクオリティが素晴らしかった。
特にiPhoneブースは一見の価値あり。

ネタバレBOX

行列に並んでいる理由は概ね明らかになっていたと思うけど、
肝心の中野さんが固執する理由が今ひとつ分からず。
ラストの台詞から判断するに何でもいいから一番になってみたかった、ってことなのかな?

序盤から一人ハイタッチの予行練習をする中野が結構ツボでした。




[memo]
ア○プルの新製品、電話ボックス型デバイスのiPhoneブースを求めて
発売前からショップに行列を作る10人の男女。
スタッフは思わせぶりな発言をしたり拳銃(おもちゃ)を置いていったり、謎の行動をとる。
発売直前になって資料が配布される。定価69万円、しかも抽選販売。
発狂する中野を始め、全員に行き渡らない可能性に動揺する10人。
様々な理由から一人、また一人と列を去っていく。
発売当日の朝、最後に残ったのは中野と芝原。
芝原は実はショップのスタッフだった。iPhoneブースは中野のものに。
これまでの10人の行動をサンプルとして取得したので、代金は無料。
中野は母親に電話をかける。
もげげげげげげ

もげげげげげげ

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

時代劇アクション・ファンタジーの大作。
初日を観劇。学生演劇の枠をはるかに超えたスケールの大きな作品で、とても見応えがあった。

キャストも適材適所で好演だったし(特に”宿無丸””シキミ”の二人の演技が素晴らしい)、殺陣やダンスも学生演劇とは思えないほどのクオリティでお見事だった!!


上演時間:135分

ネタバレBOX

内容的には商業演劇に比肩するレベルの作品だけに気になる点も…。

あくまでも”時代劇ファンタジー”ではあるけど、もう少し考証的な部分(衣装や身分など)への配慮が欲しかったのと、キャストが多いだけにもっと人物の関係性を掘り下げて”群像劇的な展開”も見せて欲しかったかな。
愛フォンブース

愛フォンブース

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

奇天烈な発想
今や風物詩となった新製品に並ぶ人たちを題材にして、ブランドに心酔する様をユーモラスに表現している。
その滑稽ぶりは、派手であり、時には地味に笑いを誘い、楽しめる喜劇に仕上がっている。

このページのQRコードです。

拡大