嘆きのベイルート 公演情報 ピープルシアター「嘆きのベイルート」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    【追記あり】金属光沢を放つような硬質な芝居
    60を超える数の場を素早く転換することを可能ならしめた装置と演出は買うが、逆に「あ、もう次の場なのか」「また換わったのか」などと考えながら観ることになり忙しなく、入り込みにくい欠点も併せ持つ。
    そんな中で語られるのは紛争の続くベイルートでの2人の若者を中心とした物語。
    銃声や砲撃音が響く中での日常、当然のことながら登場人物は全てカタカナ名前、などから小説を原作とした邦人オリジナル脚本にもかかわらず翻訳劇的な印象。
    そんなこんなにより金属光沢を放つ(色はブルースティール)硬質で直線的な芝居で、なおかつ映画を舞台で再現したような感覚。(作者の狙い通り?)
    観応えもあったが、どこか取っつきにくさもあったというのが正直なところ。

    【追記】
    あと、音楽がクドいのには参った。
    個人的な感覚だが、アクションやコメディならまだしも、シリアスな芝居の場合、管弦楽を使った映画音楽風の大仰な曲を使われると醒めてしまう。
    「ここが山場ですよ」「さぁ、感動しなさい」などと押し付けられる気がするし、芝居自体で感動させる自信がないので音楽の助けを借りているようにさえ感じられてしまうのだ。
    (シリアスな)芝居には簡素なBGMで十分ではなかろうか?

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    2014/10/30 08:43

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