愛フォンブース 公演情報 劇団フルタ丸「愛フォンブース」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    好みの作風
    チャレンジング興行以外の作品は初めての観劇。
    これまで観た作品は発想、設定は面白いのだけど、
    肝心の中身が(個人的に)今ひとつという印象だったのですが、今作はストーリーも面白かったです。

    最近のiPhoneを巡る過熱ぶりを皮肉りつつ、
    行列に並ぶ人々の悲喜こもごも、企業に振り回される姿がコミカルに上手く表現されていたと思います。
    ラストのオチも良かった。

    役者さんでは玉村役の武田さん、芝原役の浦川さんが印象に残った。
    特に浦川さんの演技が素晴らしかった。
    ちょっと棒読みチックな木訥としたしゃべり方は凄い雰囲気があって良かったです。

    演出では、暗転の多用が少し気になったかな。
    そして、いつもながら舞台美術のクオリティが素晴らしかった。
    特にiPhoneブースは一見の価値あり。

    ネタバレBOX

    行列に並んでいる理由は概ね明らかになっていたと思うけど、
    肝心の中野さんが固執する理由が今ひとつ分からず。
    ラストの台詞から判断するに何でもいいから一番になってみたかった、ってことなのかな?

    序盤から一人ハイタッチの予行練習をする中野が結構ツボでした。




    [memo]
    ア○プルの新製品、電話ボックス型デバイスのiPhoneブースを求めて
    発売前からショップに行列を作る10人の男女。
    スタッフは思わせぶりな発言をしたり拳銃(おもちゃ)を置いていったり、謎の行動をとる。
    発売直前になって資料が配布される。定価69万円、しかも抽選販売。
    発狂する中野を始め、全員に行き渡らない可能性に動揺する10人。
    様々な理由から一人、また一人と列を去っていく。
    発売当日の朝、最後に残ったのは中野と芝原。
    芝原は実はショップのスタッフだった。iPhoneブースは中野のものに。
    これまでの10人の行動をサンプルとして取得したので、代金は無料。
    中野は母親に電話をかける。

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    2014/10/30 02:09

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