愛フォンブース 公演情報 愛フォンブース」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★★★

    最高!
    いやー面白かった!スティーブ・ジョブスへのオマージュ⁉︎(笑)といえなくもない!にしても、最後に出てきたブースはもちろんハリボテだが、もっと華奢なモノで間に合わせるのかと思っていたので、なかなかの完成度にビックリした。フルタ丸、侮れない劇団だ。

  • 満足度★★★★

    間違いない!
    登場人物すべてが「落ち着いて考えたらこんな人いないよね?」っていう人達だけど、フルタ丸にかかると「なんか居そう」と不思議と思わされるのが凄い。
    新製品の発売に並ぶ人達の気持ちは自分にはわからないけれども、1つの同じ目的、に対して並んだ人間たちでも色々な人生を抱え、それでいて笑ってしまうほどの馬鹿馬鹿しさや可愛らしさが描かれている。
    気取らない、そしてこっけいなまでの人物設定の中に、人の内側にある「熱さ」「愛情」を見せて頂けました。良作です!

  • 満足度★★★★★

    バッチグー
     着眼点の面白さに十人十色の性格描写を溶け込ませた作りは見事。(追記2014.11.12)

    ネタバレBOX

     欠けた林檎マークの新発売製品は、唯でさえ秘密主義のこの会社 にあってさえ、今迄無かったほどの秘密主義は、マニアを更に熱狂の渦に巻き込んだ。新製品をゲットする為に集まった10人。愛フォンブースという名称とサイズのみが明示されたが、スペックや値段、特性など、顧客が通常購入の際に必要とする情報は、伏せられたままである。而もこのメーカー、情報を秘匿すること、センスの良さ及び発想の奇抜で、ユーザーの疑心暗鬼を煽り巧みに誘導して、購買衝動をエスカレートさせる。その上で、飢餓感や品薄感を用いて虜にするという高等テクニックに長けている。集まった人間の殆どが、それらを重々承知の上で集まっているのだが、その他の人々も排除しないのが、今作にことよせて上手さを見せるフルタ丸の力である。具体例を挙げよう。10人の内、1人だけ、マニアで無いどころか携帯さえ持っていない主婦が紛れ込んでいるのである。
     彼女は、何故、此処にやってきたのか? ちょっと前まで、ママ友も、互いに回覧や固定電話によって連絡を取り合っていたのだが、携帯・Iフォンの普及によって皆ラインで繋がるようになり、これらの機器を持たないこの母子は、仲間はずれにされ馬鹿にされてしまった。それを見返す為に、此処に並んでいるのである。この辺り、こういうキャラを持ち込むシナリオの上手さ、現代文明批評の鋭さは、流石にフルタ丸である。
     ところで、1番は中村という名の男。2番はジュエルというハンドルネームのこの業界では名の売れた男。矢鱈、知ったかぶり&仕切りたがり屋でプレシオジテ臭フンプンの都会人を装った田舎者である。おまけに、新製品だから過去製品から類推することも難しい。発売される個数も不明な為、並んだ順番が重要になる可能性もある。そんな訳で、順番を買う者迄現れた。然し、必ずしも順番が総てに優先するという保証もない。
     こんな何もかも分からない状況で、煽られるだけ期待は煽られた。その結果現れるのは、其々の人間が持っているエゴである。このエゴのぶつかり合いこそ、今作の描こうとするものであることは言う迄もない。
     ところで、最後に落ちがある。順番を買ったり、大事な所で、ちょっと言葉を挟んで直前に発した言葉に何食わぬ顔をして責任を取らせてきた男は、スタッフであった。一種のスパイである。こんなことまでシナリオに織り込む所が、この劇団の作家の鋭い所である。綿密な計算を意識させない出来なのだ。本物である。
  • 満足度★★★★

    お疲れ様ー!買えて満足ですか?
    この芝居では並んだのは10人でしたが、
    実際に現実だったら一体何人並ぶんですかねー!

    ネタバレBOX

    並んでいる10人が助け合う連帯感があったり、信じられない論理で自己主張したりする。10人の列自体を集合体として捉えたり、個々の人物を明確化する発想と演出は良かったです。
  • 満足度★★★★

    愛フォンブース
    かっこいい。

    ネタバレBOX

    愛フォンブースの発売開始を待つ行列の10人の話。

    iPhoneを等身大よりもやや大きく、人が入れるだけの厚みを持たせ、中に入って内部の四方と上面のタッチパネルを操作して表示を楽しみ、さらに電話機能も付いている、それが愛フォンブースでした。

    コメディですが、背景が黒いせいか、スカッと爽やかではありません。何か悩みのあるような人物たちが少し何かを見つけたような自分探しの話は、2年前の『青春ゲットバック』のようでした。シリアスコメディの中に棒読み作演が一人加わることが面白いとも思えませんでした。
  • 満足度★★★★

    行列に関する考察・・・・みたいな・・・
    「バスを待ちながら」(でよかったかな)という映画を思い出しました。
    バス停に集まった方々の人生ドラマでしたが、似てる~(^^)

    発売品が欲しいのか、人より先に手に入れることが望みなのか。

    なかなかに面白い展開が楽しめた1時間40分

    ネタバレBOX

    行列嫌いで、ガラケーもスマホも持っていない自分としては登場人物達が新発売品を欲しがる様はホンに絵空事でしたが。ユニークな人物設定と新発売品の設定が面白かったです。

    オチの実物登場はインパクトあった~(^^)

    ちなみに客席は追加のパイプ椅子入れてギッシリの満席でした
  • 無題1285(14-334)
    19:30の回(晴)。18:45受付(整理番号あり)、19:00開場。

    下手、(たぶん)大きな道路沿いにある「ショップ」...ロゴでそれとわかる、外壁に時計。上手、少し離れたところに汚れが目立つ電話ボックス。

    19:30前説(アナウンス、110分)、19:35開演~21:23終演。

    きっといろなんところでみることができる「一番乗り」、それは劇場でも同じなんだろうと思うのでした。

    ネタバレBOX

    画期的、想像を超えているだろう「新製品」を待つにしてはほとんど高揚感がなく、あっさりした仕上がりだと感じました。それは行列をつくる人物たちの「用意周到さ」、「万全の態勢で臨む」というイベントに対する熱量が低いからなのかもしれません。

    10人並びましたが、これを11人にして、屁理屈でもいいから「11人いる!」にしたら面白かったのに。

    暗転すると時計の針が進みますが、時間の経過がわかりにくかった。

    順番を売る、という行為(経済価値を設定する)は面白かったです。

    ショップによる調査だとすると、(実際にあったと仮定してみて)相当な非難が集まってしまうだろうと思いました。
  • 満足度★★★★

    テレフォンを巡る人間模様
    iphoneとりんごマークを信奉する人々の人間模様を面白おかしく描いて秀逸。そこには失なう愛あり、新たに生まれる愛もあり悲喜こもごもでした。電話ボックスまで発売してしまうところに皮肉がたっぷり。しかし発売の何日も前から並ぶ人の気持ちはやっぱり理解できない。

  • 満足度★★★★

    少々退屈な低空飛行
    緩さの中にも知的な遊び心が有るのがこの劇団の持ち味なのだが、その緩さがダレてしまい、少々退屈に感じてしまった。

  • 満足度★★★★

    内容を知らないで見たのでびっくり
    ついこないだアイフォンにしたばかりです!!

    千秋楽まで頑張ってください!!!

    ネタバレBOX

    アップル社の前に並ぶ人たちの話だなんて全く知らずに見たので、途中まで意味がわかりませんでした。
    でも、わかってからは「なるほど」と思わず膝を打ってしまった!
    (古!!!)

    これ、新しいシットコムに思えました。
    一時間おきの暗転は、ややまどろっこしく感じましたが、視点が新しいし、物語の展開も意外性が多くて斬新だと思いました。

    フルタ丸ってはずれがない!!
    すごい劇団です。
  • 満足度★★★★★

    並ぶ
    “並ぶ”もドラマになってしまった。“並ぶカリスマ”も現れた。最新作の為に並んだ10人。彼らがどうやってその情報を手に入れたのかはわからないままだったが、同じものを欲しがっている者達の背中にあるものの違いや、妙な連帯感は面白かった。不安の中でショップの店員のちょっとした行動についつい考えてしまうあれこれ。そのザワザワ感は良く出ていたと思う。

  • 満足度★★★★

    これぞ空極のシットコム!?
    と言いたくなるような、面白い設定でした。台詞がみなさん綺麗ですごく聞きとり易く、せりふ劇の楽しさを堪能。お芝居ってこうじゃなくちゃ!と思った。平日のマチネにもかかわらず、通路もすべて補助席で埋まるほどの盛況も納得。客層も老若男女を問わない。これは携帯電話に係わるお話ということもあるのだろうと思う。この異常な発達を遂げている機器に関しては、便利さとともに何か不穏なものを感じている人も多いのではないだろうか。一時社会現象にもなったゲーム機の発売はまだ理解の範疇だが、携帯は現代のアジテーターに近い力を持ちつつある所が何だか怖い。この、人を引き付けて止まないものに魅入られた人々のシリアスさと、いきなりどーでもよくなる瞬間を描いて、単なるお笑いで終わらない、すごく上質のコメディでした。う~ん、中野さんは果たして幸福な人なのがどうか、考えてしまいますね。

    ネタバレBOX

    ええと、八時以降時計が止まっていましたね。あれ?と思った。←細かいですが・・・・。
  • 満足度★★★★

    好みの作風
    チャレンジング興行以外の作品は初めての観劇。
    これまで観た作品は発想、設定は面白いのだけど、
    肝心の中身が(個人的に)今ひとつという印象だったのですが、今作はストーリーも面白かったです。

    最近のiPhoneを巡る過熱ぶりを皮肉りつつ、
    行列に並ぶ人々の悲喜こもごも、企業に振り回される姿がコミカルに上手く表現されていたと思います。
    ラストのオチも良かった。

    役者さんでは玉村役の武田さん、芝原役の浦川さんが印象に残った。
    特に浦川さんの演技が素晴らしかった。
    ちょっと棒読みチックな木訥としたしゃべり方は凄い雰囲気があって良かったです。

    演出では、暗転の多用が少し気になったかな。
    そして、いつもながら舞台美術のクオリティが素晴らしかった。
    特にiPhoneブースは一見の価値あり。

    ネタバレBOX

    行列に並んでいる理由は概ね明らかになっていたと思うけど、
    肝心の中野さんが固執する理由が今ひとつ分からず。
    ラストの台詞から判断するに何でもいいから一番になってみたかった、ってことなのかな?

    序盤から一人ハイタッチの予行練習をする中野が結構ツボでした。




    [memo]
    ア○プルの新製品、電話ボックス型デバイスのiPhoneブースを求めて
    発売前からショップに行列を作る10人の男女。
    スタッフは思わせぶりな発言をしたり拳銃(おもちゃ)を置いていったり、謎の行動をとる。
    発売直前になって資料が配布される。定価69万円、しかも抽選販売。
    発狂する中野を始め、全員に行き渡らない可能性に動揺する10人。
    様々な理由から一人、また一人と列を去っていく。
    発売当日の朝、最後に残ったのは中野と芝原。
    芝原は実はショップのスタッフだった。iPhoneブースは中野のものに。
    これまでの10人の行動をサンプルとして取得したので、代金は無料。
    中野は母親に電話をかける。
  • 満足度★★★★

    奇天烈な発想
    今や風物詩となった新製品に並ぶ人たちを題材にして、ブランドに心酔する様をユーモラスに表現している。
    その滑稽ぶりは、派手であり、時には地味に笑いを誘い、楽しめる喜劇に仕上がっている。

  • 満足度★★★★

    人間観察かも…
    新発売される「愛フォンブース」を買い求めるまでの人間模様。そして携帯電話に代表される通信機器などの利便性至上主義に対する批判が鋭い。
    さて主筋は、実に愛すべき人間の心理・行動がコミカルに描かれている。
    そぅそぅと頷くような場面が多々あり面白い。少し気になるところがあるが…。

    ネタバレBOX

    全体としては見応えのある楽しい公演であった。
    しかし、次の点が整理できなかった。
    第一は、
    新製品発売の際は大勢の人が並び、メディアも来るとあった。しかし、今回は限定された人数しか並ばないという特異な状況で、携帯電話も持たない人がどうやって情報を入手したのであろう。
    第二に、
    このショップは、購買意欲・行動をモニタリング(少なくても二週間)していたというのが結末だが、その目的は何か。70万円弱という高価な「愛フォンブース」を無料で提供するメリットはなんだったんだろうか。

    今後の公演にも期待しております。

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