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「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)-髪結新三-」「三人形(みつにんぎょう)」

「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)-髪結新三-」「三人形(みつにんぎょう)」

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2015/03/04 (水) ~ 2015/03/27 (金)公演終了

満足度★★★★

分かりやすい
梅雨小袖昔八丈は世話物。橋之助の信三がちょっとやくざな役柄が小気味よい。全体的にわかりやすく楽しめた。
三 人 形は舞踊。こちらも踊りのテンポがよく華やかで面白く舞っていた。

悪い冗談

悪い冗談

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

隔てる川
それに浮かぶ、水の泡のごとし。


かなり呑気な気分で客席についた。

(またまた、誤読的に感想を書いたら、とんでもなく、長文になってしまった)

ネタバレBOX

かなり呑気な気分で客席についた。

それは、「「江戸」にも似たとある都市の姿」とか、「観光立国となるべく国全体をテーマパークと化」などという、当初の惹句に引っかけられた(笑)からである。

しかし、花火のシークエンスからそこへ移っていくのかと思っていたら、「東京大空襲」。

偶然とは恐いもので、3月10日のその日が近づいてきたことで、昔々に読んだ早乙女勝元著の『東京が燃えた日』をアマゾンで購入して読んだばかりだったのだ(子ども向けの本だけどね)。

だから、空襲と隅田川の様子を描写したシークエンスというか、説明台詞には、かなり揺さぶられた。いや、気分が悪くなったと言っていい。読んだばかりの本の内容がリピートされてしまったからだ。それは、もう、外に出ようかと思ったほど。
隣とか後ろの観客には、変な感じになっている私は気持ちが悪かったかもしれない。それには、申し訳ないと思う。

さて、舞台だが、東京大空襲はとても強烈なイメージだったが、「川」が象徴的に表現されていた。
「赤い帯」として。

最初は受刑囚と被害者家族との「埋められない溝」のようなもの、であると思っていた。
「赤い」ということで、かなり強烈なイメージを受けた。
被害者が流した「血の色」であり、また加害者が浴びていて、一生、拭い去ることができないものだからだ。互いにその色が見えて、自分の身体にも見えているはずだ。そして、それを拭うことができなければ(自分だけでは拭えない)、両者の溝は埋まらないということ。

「殺してほしい」「殺したい」「しかし、しない」というやり取りが、単純に復讐すれば終わりではないことを示している。

そして、隅田川のシーンとなる。
3月ぐらいの季節外れの花火大会を待っている、男性と女性のグループが隅田川を訪れる。
両グループは、片方は男性がほとんどで女性が1人、もう片方は女性がほとんどで男性が1人というグルーブだ。しかも、男性側には韓国人がいて、女性側には台湾の人がいる。

いつまでたっても上がらない花火から東京大空襲がオーバーラップするような方向へ行く。

それを導くのは、けんけんぱ、をしながらやって来る少女だ。
浴衣のような衣装を身にまとっている。
人には見えない存在らしい。

浴衣は花火を連想させるが、彼女が引きずってきたのは、東京大空襲である。

この少女と隅田川、そして、多くの死者たちから連想したのは、能の『隅田川』である。
子どもを亡くした狂女が、隅田川にやってきて、死んだ子どもの話を聞き、それは自分の子どもだと悟る。狂女(母)が念仏を唱えると子どもの亡霊が現れるのだが、やがて朝になり、消えていくという話だ。
びっくりしたのは、この能のストーリーの設定が「3月」ということだ(気になったので、家に帰ってから調べた)。

なんと東京大空襲と重なってくる。偶然だとは思うが。

なので、浴衣の少女は、空襲によって隅田川で亡くなった子どもではないかと思ったのだ。
彼女が現れているのは、夜であるし。

そもそも隅田川の花火大会は、もともと死者の霊を弔うために行われていたもので、そういう意味でも3月の花火大会なのである。

台湾の女性が、川について話す台詞がある。
正確には覚えてないが、「目の前の川は、ずっとあるが、違うものである」というようなことだ。
それを聞いてピンときたのが、『方丈記』。
「水の泡のごとし」なんだな、と。

(正確には覚えてないので、先ほど調べたものを書き写す)
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」

過去と現在と、そして、たぶん未来が交差する舞台の上は、「川」だったのだ。
人(の世)は、水の泡の如し、である。

犯罪者と被害者を隔てているのも川。
生者と死者を隔てているのも川。

人の罪は、時代が変わっても変わらない。
人が死んで悲しむことで生まれるのが「罪」である。

しかし、人はそれに対していろいろと屁理屈を捏ねる。
マラソン男がベンチで独白する台詞が強烈である。

焼夷弾に焼かれて死んでいった者に「罪」はあるのか。

アダムとイブから背負ってしまった「原罪」があるのか。

そういうところへ、気持ちは持っていかれた。

しかし、ラストは違っていた。
「花火」を待ちわびる2つのグルーブはやすやすと、川を越え、1つの合唱となっていった(2部合唱・笑)。

これがひとつの「答え」なのではないだろうか。

つまり、川には「橋」が架かっている。舞台にも大きな橋が架かっていた。
その橋の上で人は炎に責め立てられるのだが、そうでないシーンがあった。

転勤で宮崎に行く予定の男性と、彼と付き合っている女性のシーンだ。
なんとなく、「別れること」を前提として、特に男性は話を進めているのかと思っていたら、どうもそうではないらしい。女性に仕事を辞めて宮崎についてきてほしい、というのが本音のようだ。うまく話せないのがいい。簡単ではないからだ。

「橋の上」には「愛」がある。
炎によって命を奪った場所の橋が、愛の橋となっている。
それが、さきほどの「答え」を強化する。

「人間なのだから」という台詞が何度か象徴的に発せられるものそれである。

台湾の女性と韓国の男性から、わかるのは、われわれはあまりに近隣の人々に対して「無知」であることだ。言語のことや民族のこと、対日感情など、知らないことばかりで、それを素直に尋ねることで知ることができる。これもキーワードではないか。

踊りには「富士山の初日の出」と「隅田川の様子(焼け野原の東京と死体)」が語られる。
そこには、「祈り」がある。

つまり、「人間だし」「話せばいいし」「愛があればもっといい」ということだ。
それによって、未来が良くなるのではないか、という(ロマンチックすぎる)広田さんの祈りが込められている物語とみた。

冒頭の受刑囚と被害者の家族も、なぜか対話をしている。
「赦す」ということはできないとしても、「対話」はできる。
というか唯一の方法ではないか。

ラストは、花火を見に来た男が、高校時代の友だちと出会うシーンが再現される。
この「一歩」から、友だちが集まり、女性グループと一体化していく。

つまり、ここが「現在」の、「2015年の3月」の姿ではないか。
今、混沌としている世界が、より良くなるための、「一歩」を踏み出している、という希望を込めたシーンではないか、と思った。
ここから、その一歩が踏み出せるのだ。

「罪」とか「悪」とかというレベルではない、もう少し「高み」へ作品が昇っていきそうな具合で、三部作は幕を閉じる。

ただし、もちろん、それは、そんな簡単にはいかない。
マラソンをしている男の存在がそれを示す。
彼が常に舞台の上に「不安」を撒き散らしている。
「通り魔」という言葉が、身体にまとわりついている。
弱い者だけを狙った通り魔。
それが「人間だ」と言っているようでもある。
そして、受刑囚が、暗転の中で、わざわざ這って「川」を越えていく姿は意味深すぎる。

今回の作品は、多方面へ広げていきながら、最後にシュッと収まり、別世界へ連れて行ってくれるような、アマヤドリ的快感には少し足りなかった。アマヤドリは演劇的な表現がとても優れているカンパニーだと思うから。

とても失礼な言い方をすれば、今回上演して、それを再咀嚼した上で、再度吐き出して、再演したものを観たい、と思った。
つまり、今、固いままの、いろんなエピソードやシークエンスを砕いて、練り上げ、さらに「演劇的な面白さ」を追加したら、凄い作品になるのではないかと思うのだ。

中村早苗さんと笠井里美さんが揃って舞台の上にあるのが、とてもいい。
この2人が声を揃えて言う台詞が好きだ。
ト書きのような台詞でさえ、美しく感じる。

渡邉圭介さんの、なんとも、あの、恋人に気持ちを伝えようとする、もどもどした感じがいい。
今回も糸山和則さんが屈折して(開き直った)受刑囚にしか見えない。

今回もいい塩梅で笑いがあった。

まだまだ書きたいことがあるのだが、長すぎるのでこのへんにしておく。
できれば、もう1回観たかった。
黒塚

黒塚

木ノ下歌舞伎

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

歌舞伎の「骨」はあくまで残す。/約95分
劇団初見。
歌舞伎を現代風に変えてはいるが、骨抜きにはしていない。
この点が、木ノ下「歌舞伎」を標榜するこの団体の味噌だと思った。
口語的セリフやイマっぽい趣向を盛っても、歌舞伎の「骨」すなわち構造は残してあるので、歌舞伎固有の構造が生み出す緊張感は息づいており、とても見応えがある。

崩し方にこのようなこだわりがなかったならば、本作は歌舞伎を原作として用いただけの凡庸な劇に終わっていたことだろうし、こりっち舞台芸術まつりでグランプリに輝き、今回このような形で大々的な再演ツアーが組まれることもきっとなかったに違いない。

ネタバレBOX

東北の老婆の家に泊めてもらった修行僧の一行が、老婆が出かけている隙に禁を破って寝屋を覗いてしまい、死体の断片がゴロゴロしている部屋の様子から老婆が食人鬼であると悟り、裏切りを知った老婆の怒りを買うお話。

本作の演出家・杉原邦生さんと監修者・木ノ下裕一さんによるアフタートークによれば、正統的な歌舞伎の演目としての『黒塚』は勧善懲悪的なお話らしく、修行僧一行が“善”、老婆が“悪”とはっきり区別されており、木ノ下歌舞伎版とはかなり趣を異にするという。

一方、木ノ下歌舞伎版では、老婆が食人鬼と化したやむにやまれぬ理由が判る回想シーンが足されており、老婆がつらすぎる体験をして気が狂い、人を食らうようになったのだと説明される。
すなわち木ノ下版において、老婆は絶対悪ではなく、同情の余地ある哀れな人物として描かれ、片や、自らの罪深さを悔い地獄行きを恐れる老婆に「仏に帰依すれば罪は赦される」と説く修行僧一行は、寝屋を覗いた破戒行為をもってその善良性に疑問が投げかけられる。

私は、老婆をただの化け物でなく、悲運に翻弄された“憐れむべき一人の人間”として描いている点に大いに感じ入ったし、一行との戦いに敗れた老婆に一行の一人が黙祷を捧げるひと幕には胸を衝かれた。
老婆は食人という大罪を犯してはいても、罪を犯した背景には同情に値する事情があって、だからこそ一行の一人は、つらい人生を生き抜いた老婆に敬意を表して黙祷を捧げたのだ。

だからこそ言うのだが、なぜ老婆は、仏への帰依により食人の罪も赦されないものだろうかと僧に相談しなかったのか?
この点が私には釈然としなかった。
老婆の為した罪が食人だとは知らずに仏教への帰依を進めた僧は、「食人は例外!」と一蹴したかもしれないが、老婆の為した食人が不可抗力だったことを強調するためにも、上の質問は為されても良かったのではないだろうか?

この違和感が、本作に5つ星をつけることを私にためらわせた。

5つ星をつけなかったもう一つの理由は、裏切った一行への憎しみを舞などを交えつつ老婆が表現するシーンが長すぎたこと。
引っ張るからこそ怒りの強さは伝わるのだろうが、“もう充分! 怒ってるのは分かったから!”とこちらが思ってもシーンは終わらず、ちょっと食傷してしまった。

罪が赦されると知りいったん歓喜の極みに運ばれた老婆を、一行を演じた4人が役柄を離れラップによって寿ぐくだりが印象的でした。
十二夜

十二夜

青年団リンク・RoMT

アトリエ春風舎(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/30 (月)公演終了

満足度★★★★

結構バタバタと、
あらすじをを急いで流しているような感じでした。

ネタバレBOX

オーシーノ公爵に仕えるヴァレンタイン役を無隣館の横地梢さんが演じていましたが、殊更に存在感がありました。オーシーノがシザーリオを寵愛するのを見て憂いた表情をするので女かと思いましたが、アントーニオを捕縛するのを見て一応男だと考えました。二組のカップルが誕生した大団円の後のラストシーンで、再度物思いに耽っていましたが、彼はゲイなのか、なぜわざわざ女優を使ったのか、なぜドタバタコメディのハッピーエンドの後に物思いに耽らせる必要性があるのか理解に苦しみました。

李そじんさんは出ずっぱりで可愛かったですが、男に変装するのに髪を束ねただけというのはちょっと芸がありませんでした。現在、日生劇場でやっている『十二夜』や歌舞伎版は一人二役です。どっちがいいとも言えませんが、少なくとも今回はそんなん間違えるかと思いました。

それよりも、兄を助けたのも、妹を助けたのも同じ俳優さんというのでは、アントーニオのことは知らなくても、自分を助けてくれた船長さんのことぐらいは覚えているでしょうって思ってしまい、頭が混乱しました。

経費節減なのでしょうが、二組のカップルのドレス姿など見てみたかったです。

ところで、道化が太鼓叩いてハンカチ広げ投げ銭を要求するシーンがありました。最前列の席でなかったのでできませんでしたが、最前列にいたら間違いなくハンカチの中にそっと小銭を入れました。残念でした。
はてしないものがたり

はてしないものがたり

キシノカワモト

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

全力で感
クズで、熱く、無気力なクソメンの生態に関わるコントですが、出演者全員の「全力で感」を感じました。

ネタバレBOX

モテない男たちに関わるコント、『三人の関係者』、『嘘だと言ってよ、ハリー!』、『吉崎、かく語りき』、『ほんとだよ』の四編。

肩に触られてその気になって、これはちょっとわざとらしかったですが、バッグの斜め掛けを見て勝手にその気になるクソメンと、自分はモテないと達観するクソメンに笑いました。

全世界の人類全員が持つロックンローラーのイメージと相反するハリーこと張本君の体型だけでも受けます。

モテない男と美人には接点がなく、お互いが幻であるという相対性幻論の世界観、良く分かります。

バイクにペダルは笑いましたが、正直、ファルコンにお金を掛ける必要は無いと思いました。
鷹と雀

鷹と雀

劇団ORIGINAL COLOR

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

いのちあらたなり
演出・演技とも未だ稚拙な部分があり、突っ込み所満載ではある。然し、主張がハッキリしており、ブレが無い。

ネタバレBOX

即ち、キチンとしたパースペクティブを持ったシナリオが紡がれ、それが正鵠を射ているということだ。その結果、今作は、今当に進行しているアメリカ植民地・日本でのファシズムの在り様をある意味で映し出している。無論、今作は、フィクションであるが、若く鋭敏な感性が時代の本質をキチンと射抜いている点を評価したい。
鷹と雀

鷹と雀

劇団ORIGINAL COLOR

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

骨組みがしっかりしていたなぁと感想
でも肉付けとかが、まだまだ盛り付け足りないとは思ったが。
質実剛健というかシンプルイズビューティフルな感じを受けた1時間45分。

ネタバレBOX

特に精進して欲しいかなぁと思ったのが舞台セットでしたが、
衣装とかは個性・世界観がよく表現されていたと思ったデス。

弁当のラピュタネタで笑わせといて、
しっかり伏線にしていた周到さはGoodでした。
こ~ゆ~感じの笑いがも少し欲しかったかなぁとかも思ったデス。

世界観はよく練っていたようですが、まぁ多分人物も。
いろいろと情報を細かく盛り込んだ台詞の応酬をして話の深みとか出して欲しかったなぁ。

入り口とかの扉の音や家の外の足音とか表現が良かった分、
家の造りや壁の薄さ・食事のシーンや内容というような
世界観を台詞で表現してみて欲しかったです。

さてお話は~上下階層の社会にて、結局『貧民区』が『富豪区』の支配による横暴に耐え切れなくなって暴動を起こして現体制が崩壊するという結末です。でも流血は無し=会話=コミュニケーションをしましょうと”力”に寄らない結末は気に入りました(^^)

EX:中世の食事は塩漬けにした魚をテーブルの中央から吊り下げて千切ったパンを魚にコスって味付けて食べてたりしたとか聞いた事あるです。
こんな感じとかランプが油で芯を短くして油の節約するとかも語っていてもよかったのではとか思った。

吟遊詩人VS港湾労働者の喧嘩では、肉体労働者のワンパンチで決着ついたのはリアリティあったですなぁ(^^)
クロノス・ジョウンターの伝説『クロノス』

クロノス・ジョウンターの伝説『クロノス』

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2015/03/06 (金) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

何度も泣いてしまった。 そして夏の演目発表!驚きの・・・
前回公演も観たけど、今回も良かった!
めちゃくちゃ何度も泣いてしまった。
彼女を助けるために、何度も失敗してボロボロになっても、
もし助けられても、自分がまた大変なことになってしまうのに。
それでも繰り返し助けに行く様に、単純に感動してしまった。

ちなみに千秋楽だったために、終焉後に、撮影タイムや、
次回公演予告編(寸劇)、
そして夏公演の演目の発表!(驚きのあの作品!ネタバレ参照)
盛りだくさんで楽しかったぁ!

ネタバレBOX

夏公演は、何とついに、原作:筒井康隆 『時をかける少女』 だ!!
悪い冗談

悪い冗談

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

スタイリッシュなお芝居☆
悪と自由 三部作すべて観ましたが、 今回のお芝居が一番良かったです。

都会的というか何というか、  独特な 演出なんだけど、 ここの役者さんたちは、 ホント うまい!と思います☆

ネタバレBOX

なんか 観終わった後、 不思議な感覚がありました。。   
楽しいわけじゃなく、  感動したわけでもなく、  だけど 退屈してたわけでもなく、、、  最後まで すごく集中して観れた気がします。。  
 
どんな人の中にも 「悪」 は潜んでいるもの   
人間の  残酷さ、 愚かさ を描き出しているように感じたけど、 最後は 闇の中に 光が見えるような  そんな終わり方だったように思いました。
      4.2 点
忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

承知!!次作も参る!!
再演ということで、劇団主催・脚本・演出の久保田唱さんが何を変えないで何を進化させるか。
まず気が付いたのは楽曲。初演からのを変更していて最初面喰いましたけれど、結果単なる食わず嫌いと判明しましたw

戦国物なので’合戦’の名前、順や敵対関係を、予習するのがベストかも?!
「桶狭間の戦い」「姉川の戦い」の2つを知っているだけで全然違うと思いました。
こうだったら面白いだろうなぁと想像を膨らませて練り上げた「理屈」(もしかすると屁理屈w)をコツコツ積み重ねてエンターテイメント舞台を創ってしまった!!まさに「ボクラ団義」さんらしい作品。

観劇回は千秋楽ということもあり熱量がとにかくあった。
役者さんは個性豊か。ライティングは下手壁際から見たときの美しさに感動。

また次回作の告知もありました。

承知!!(笑) 

もちろん参ります☆



マザーテレサ

マザーテレサ

赤い猫

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

胸を打つお芝居
最初から最後まで握りつづけた掌に、ひどく汗をかきました。

とても力強いお芝居でした。脚本の内容も、役者さんの演技も、辛く苦しい物語に真っ向から取り組んでくださっているので、観ているこちらの心にもずしんと来るものがあります。でも、だからこそささやかな希望を感じる終わりに、本当にささやかなのに心救われるんだと思います。
なんといっても役者さんたちの演技が皆本当にすごい。個人的には特に、主演の女優さんのラストシーンの演技がいつまでも心に残りました。忘れられません。ぐっ、と何度も思い出しては心に噛みしめてしまいます。

加えて、矛盾や疑問が最後に綺麗につながる脚本はミステリーとしても綺麗に出来ていて面白いです。開演の仕方や終演の仕方、セットや小道具の使い方(終演後にも若干の変化が…)、回想を利用した見事な場面転換等、演出面でも様々な工夫がされていて、舞台の特徴を活かし、脚本の特徴を大事にしているんだな、と感じました。

まだ観始めたばかりの若僧にとって、小劇場の舞台という物ならではの魅力をこれでもか、と味あわせて頂いた気がします。楽しかった、とも感動した、とも違うような…なんだろう、胸を打つような舞台でした。観ることができてよかったです。

ぶた草の庭

ぶた草の庭

MONO

HEP HALL(大阪府)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
土田さんの書く本って、自分好みのように感じるのに、なぜか今まで完全にはまるものにめぐり合えなかった。まあそんなに観ているわけではないけど・・・
でもこの作品はすごく良かった。
思い当たることが多かったからだろうか。
こういう芝居をまた観たいです。次も観にいきます
舞台セットも良かったです

紅白旗合戦

紅白旗合戦

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

初の長編観劇!
アガリスク作品はコントレックスで3回拝見していたものの、長編は初めて。周囲の評判があまりに良かったのと、客演に好きな俳優さん達が並んでいるのとでとても期待していたのですが、期待に違わない面白さでした!たまに役者さんが噛んでしまうと途端に現実に引き戻されてしまうものの、この点はきっと千秋楽に向けてどんどん良くなっていくと思われるので、次の機会にも期待大。出来ればリピートしたいと思いながらも時間なく無念(TT) 更なる笑いの渦に客席が包まれることを確信しています。

ネタバレBOX

「観劇女子会。」というコミュニティのブログにて詳しく感想を書きました!
ご興味ありましたらこちらを読んでいただけると嬉しいです。
http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12004769945.html
紅白旗合戦

紅白旗合戦

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

安定したシチュエーションコメディ
今回で3回目の観劇となる本劇団。コメディ劇団として安定した役者陣の技量と捻りの効いた脚本で相変わらず、面白い。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

本劇団の名作「ナイゲン」は観ていないが、それに続く会議物。
先生側と生徒側に別れて、それぞれの案を通す為の裏工作が実に面白い。脅迫、取引、時間稼ぎ等、多くの工作を企てる。
だが、どうしてもそれぞれの側で交互に行うためか、公演時間が2時間と、
1テーマの会議物としては少し長いか。
以前観劇した「出会わなければよかったふたり」が20分間で実に良くまとめられていて、スピーディだった為、余計に長く感じてしまった。
国歌、国旗の議論は個人個人で見解があるので触れないが、会議初日で
多数決を取れば、案外村松さんが生徒側に味方して終わったかも(笑)

役者さんは技量が高い方が多く、安心して楽しめるが、舞台の関係上、ほとんど後ろ姿しか見えない方が出てしまうのが残念。
(今回、生徒側後方に座ったので、生徒役の役者さんの議論中の表情などが見えなかった。セリフが無いシーンでの演技を観るのも好きなので。)

最後の、多数決で9対1になる場面は印象的。


ぶた草の庭

ぶた草の庭

MONO

HEP HALL(大阪府)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/24 (火)公演終了

満足度★★★★

☆★シュールさと笑いのバランスが良かった★☆
喜劇⁈ 群集心理を描いたドラマの様な⁈
あまり見たことのないお芝居で面白かった~!
舞台美術も窓の外の風景などの見え方などクオリティも高くていいですね♪

初めて観る劇団なので演じる役者さんも普段見たことのない人ばかりで新鮮!
唯一見たことあるのは客演の松原由希子さん(匿名劇壇)ぐらい⁈
そんな役者さんの自然な感じの味わいある演技で人間模様を描く

新しい人の登場で人間の輪が乱れていく…
これは現代社会の問題にも見えてる
後半になってストレスから感情が爆発する
そして光が見えたのか⁈
色々な関係の心情が入り乱れる展開にどんどんと惹きこまれました!

笑いとシュールさをほどよいバランスを兼ね備えたお芝居で愉しかった♪

紅白旗合戦

紅白旗合戦

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

先ずは一回目
面白い。『ナイゲン』超えてる。でも、これからもっと良くなる。来週の再訪が楽しみ。

悪い冗談

悪い冗談

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

ドン、ドドン!
追記前の「事前のあらすじ」を念頭においての観劇だったので、開演しばらくは正直戸惑いました。あれ、なんだか様子が違うぞ、と。そして物語が始まっているのかいないのか、それも判然としないままで舞台上にいくつもの場面が入れ替わり立ち替わり。その場で起こっている事を淡々と見ている事を強いられているような気持ちになったころ、いよいよ物語を探すのがシンドくなってきました。
でも、物語を探さずともそこに世界はずっとあり、ずっと動き続けています。そしてそれを見ている事は決して不愉快ではなかったのです。

全部を見終えての感想は「これこそが悪い冗談だ」。
どこに主眼を置こうが、何を正面から見ようが、それは主観でしかなくて、補正がかかってて、自己擁護が常に働いて。
そんな我々の生命活動なんて「悪い冗談」だ。

それもまた、悪い冗談なのでしょうか。
ぐるぐるするね。

アマヤドリの真骨頂の集団パフォーマンスは今回も見事。
鳴り響く足音、打ち上がる花火、そして70年を渡った爆発音。
シアターイーストがはちきれそうになった瞬間でした。

悪い冗談

悪い冗談

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

みてきた
前観たときと芸風がかわったような。私にはいいようにかわってたように思います。

踊る家族

踊る家族

森脇洋平ダンス公演

こった創作空間(東京都)

2015/03/19 (木) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1431(15-079)
16:00の回(晴)。15:15受付、15:30開場。舞台上にはダンサー、正面奥に椅子(6脚)、12:57前説(森脇さん、70分)、13:03開演~14:15終演。

朝もやがかかったような舞台、透明な音楽、ゆっくりとカラダを動かすダンサー。

リジッター企画で観ている森脇さんの公演ということで観に来ました。

どなたか観たことがあるかなと思い、調べると。仁志さん「春木桜子の死に関する考察(2014/6@セッションハウス)」。喜多さん(観に行けませんでしたが「高襟」に出ていた!)「UDC13th「13sun-愛燦々-」(2014/3@セッションハウス)」。

「ミロウのヴィーナス(2014/8)」では依田さん、喜多さん。

「家族」がカラダと表情を通じて伝わってきます。ダンスで客席にすすり声。優しさ、慈愛、思いやり、別れと再会。あらゆる感情が、肌のぬくもりが、哀しみが会場を包み込みます。

何回も観たいと思う作品です。再演希望です。

ネタバレBOX

親子、家族、姉妹、恋、ひとつの喪失とひとつの誕生、父の思い、母の思いが柔らかな身体の動きで表現されています。コトバはなくともまっすぐに伝わってくるのは、構成、振り付け、そしてダンサー全員がひとつになっているからだと思わずにはいられません。

悲しみの中、冒頭の部分が繰り返され、新たな命に展開するシーン、とても感銘を受けました。
紅白旗合戦

紅白旗合戦

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1430(15-078)
19:30の回(晴)。18:50会場着、受付(18:45から/整理券あり)、入口ドアに座席配置図(コの字の会議室テーブル、対面式の客席)、19:01開場。

入口からみて左奥側から対角線上にテーブル、逆の対角線上には、(右奥)生徒側の机、(左手前)先生側のベンチ、床は紅白に色分け。19:30前説(120分)、19:33開演~21:26終演。

内容は「説明」にある通り。

「ナイゲン(2012/9、2013/9)」「時をかける稽古場(2014/6)」「劇王(2015/1)」、4作目になります。

調べてみると。
熊谷さん「EMPTYMAN(2011/1@ミラクル)」「サイキックバレンタイン(2011/2@ミラクル)」「Nazca -ナスカ-(2011/8@吉祥寺)」「うれしい悲鳴(2012/3@吉祥寺)」。津和野さん「林檎ト大地ノ黙示録(2012/9@ポケット)」「空想、甚だ濃いめのブルー(2013/12@眼科画廊)」「だいなし(2015/1@王子)」。野澤さん「東京ユートリア(2013/4@王子)」。前田さん「だいなし(2015/1@王子)」「2番目でもいいの(2014/4@MOMO)」。沈さんは「狂犬百景(2014/11@Vacant)」。

対面式の客席、先生/生徒の配置も対面、というわけで入って手前、上手一番端に座ります。ここからですと「議長」の二人がほぼ正面に、生徒/先生の領域も観やすい。

「ナイゲン」に続く、とありますが生徒と先生という図式だともつれ込んでの大騒動にはならないだろうと思っていました。2者の溝は広く、深いから。セリフの応酬もそんな雰囲気でした。

本作では「熊谷」の拘りが興味深く、一人喧騒を離れ座っているときの横顔(ちょうど席の真ん前)が何とも言えませんでした。「ナイゲン」で塩原さんが演じた3年生を思わせます。その塩原さんがどうするのか...「俺達も国府台高校だよ」というセリフに拍手。

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