死に顔ピース
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
徐々にのめり込む
実話を元にしている為か、派手は演出などは無いがラストに向けてのめり込む感じの作品でした。
さよならに橙色が霞む(ご来場ありがとうございました!
劇団えのぐ
遊空間がざびぃ(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
珠玉&珠玉の連作のような
観劇した日は、すでに春分の日を過ぎていたが寒かった。本作は劇団の番外公演として、2人の作・演出家(松下勇サン、佐伯さやかサン)が同じタイトル・同じ場所でそれぞれの物語を書いている。同じように見えて違って見える橙色が、今回の「えのぐ」色である。その内容は気温は寒いが心は温かくなるような話である。春分の日(2016年は3月20日)の前後3日間を合わせた7日間を「彼岸(ひがん)」というが、この時に“ご先祖様”の墓参りをする人が多いと思う。そして彼岸に欠かせないのが、牡丹餅(ぼたもち)である。この包まれた餡(あん)、その素になる小豆は邪気を払うと考えられているそうで…。このチラシにある舞台セット、駅を比喩として人と人の出会いと別れがしっとり描かれる珠玉な両作品である。なお、別々の物語ではあるが、そこはしっかり連作風にまとめる。
(各45分、途中休憩なし)
ネタバレBOX
舞台は本日廃線になる某ローカル線の駅(道曳-みちびき)ホーム。そこにベンチが置かれている。駅の雰囲気を出すため防護柵や白線。
まず松下作品…主人公の男(25歳)が、友人(医師インターン)に余命が後わずかと告げられ、4人の幼なじみとの思い出を回想する。疎遠になったがゆえに、気になり身近に感じる人、2度と聞けなくなるから、胸の中で反芻する言葉がある。不器用であるから、あえて深く交わらない。しかし出会いがあって別れるまで、そこに流れた時間は永遠の一瞬として照らし出される。もう夜明け...そこに見える朝焼けは橙色である。
次に佐伯作品…こちらも余命がわずかという婦人を、死神専門学校の生徒があの世へ導くまでを描く。この生徒(学籍番号の末尾が…9)がなかなか卒業できない。要は寿命がきている人を導けず落第している。導くためには、その人の想いを叶えること。さて、この婦人は亡くなった夫を待ち焦がれている。既に亡くなっていることは承知している。はたして、この婦■◇人の望みを叶え無事卒業できるか。鐘が鳴る夕方、そこに夕焼けの橙色がまぶしい。結果はルール違反があり、以降33回も落第している。
さて、「9」は、「終わらせない」「できないことだらけの現実を受け止め、失敗したり苦しんだりしつつ、安易な幕引きに頼らない生活を送る」こともあるという。中国では、永遠を意味する「久」と同じ発音の「九」が好まれるらしい。そして落第を続けること33回を数える。それは三回忌、七回忌などの回忌上げの回数と言われ、個人から”先祖“になることを意味するという。まさしく、公演にある生生世世のようである。
観たことがあるシチュエーションであり、重厚感があるわけでもない。しかし、逆に優しく見守られているような安心感がある。それは、強調した色ではなく、淡く霞むような…そう橙色という印象である。
最後に冒頭シーン、少し強引に思うが、この駅で自殺を図ろとした少女がこの話の繋ぎとなる。それは是非劇場で…。
次回公演を楽しみにしております。
if
TEAM 6g
d-倉庫(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/30 (水)公演終了
満足度★★★★★
良かったです!
色々と考えさせられました。
「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。
演劇ユニットG.com
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/28 (月)公演終了
満足度★★★★
肉弾
戦争さなかの上官との対話はもっと激しく厳しく感じで表現されてもいいのにと感じがしましたが、お芝居を観ていくうちに、笑わせるところが多々あり、柔らかく表現されたお芝居でとても心地よく観させていただきました。
ネタバレBOX
男性だけではなく、女性のスッポポンになるシーンにはおどろかされました。ただ、フライヤーにその辺については記載されていなかったように思います。何らかの注意書きは必要ではないでしょうか、
リア王
人形劇団ひとみ座
県民共済みらいホール(神奈川県)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
シェイクスピアを骨太に表現
終演から随分経っても未だに人気の「ひょっこりひょうたん島」を担った人形劇団、ひとみ座の公演は、シェイクスピア作品中でも傑作の誉れ高い「リア王」だ。
ネタバレBOX
無論、人形劇として演じられるのだが、演出家の伊東 史郎さんが興味深いことをおっしゃっている。即ち人間が死を演じる時は、生きたまま物化することを強いられるが、人形はもともと死んだ物でそれに息吹を吹き込むのは人形遣いだということである。これは実に興味深い指摘である。ポーランドのカントルは、役者達を殊更死体として演じさせ、同時に人形も多用する演出を見せた。而も彼の舞台に立つ役者達は、所謂プロの俳優ではなく、他に研究者だの何だのと言う生活手段を持つ者達であった。案外、こんな所にも演劇というものの本質の一端が垣間見られるように思う。
基本的に主要登場人物の人形は一体を二人で操る。頭部と手あとは背骨部分で形作られた人形であとは衣装である。演技が大きく見え、自在度が高い作りだ。狂った王と道化の過ごす嵐の夜、仏軍がドーバー海峡を渡って攻めてくるさま。このシーンは、兵士たちのフォーメーションを様々に変えることで大群であることをまざまざと感じさせ、而も上陸寸前の場面では、兵士たちの足元だけを青い光線で照射して海から上がる場面を演出している。この演出センスと照明のコラボレーションには正直驚いた。流石である。ほかにも、グロスターが目をえぐり取られるシーンなど、人形ならではの即物的効果をうまく活かしている。
仮面夫婦の鏡
iaku
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2016/02/02 (火) ~ 2016/02/02 (火)公演終了
満足度★★★★
役者さんの会話だけでも愉しめる♪
夫婦二人だけのリビングでの会話劇
脚本/横山さんらしい台詞が面白い♪
夫やるせない気持ちが間違った方向に走らせてしまった現実
奥さんの戸惑い、呆れた様子
微笑ましくも切なくも夫婦の絆の感じるお芝居
設定にあったナイスキャスティングで
インディペンデント1stの空間にマッチした
夫婦の世界を描いてました♪
役者さんの会話だけで成立するお芝居!
第14回公演 『闇細工ふく子ちゃん』 第15回公演 『おまぬけくんと、おかしこちゃん』
劇団天然ポリエステル
シアター711(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
闇細工福子ちゃんを観劇しました。
とっても面白かったです。
最後までたっぷりと楽しめました。
脚本は、わりとオーソドックスな舞台喜劇ですが、
演出が意外とエキセントリックで、
ほぼ素舞台の中、多めの出演者を駆使して
これでもか、これでもか、とパワーで押されました。
ただどうしても気になってしまったことが一つだけ。
以下、ネタバレBOXへ。
ネタバレBOX
小さい頃からスカートめくりもされない福子が、
大人になって整形をして人生を謳歌できると思いきや、
何度整形してもなかなか気に入った顔にならなくなって……。
という内容の中で、
整形後含めた「福子」を全部で5人の女優が演じる。
彼女らのキャラクターがそれぞれ個性的で、
最後までその魅力に引っ張られました。
この先は、かなりネタバレしますので、ご注意ください。
結局全員が「キチガイ」か?
というような結論に行きそうになった時は正直萎えましたが(それはないだろうと思う。そうなると「なんでもアリ」になってしまうために、ここまで素舞台で積み上げたリアルなディテールが瓦解してしまう)、
「実は好きだからスカートめくりしなかった」というオチは、オーソドックスで、安心できました。
そこに「何度でもスカートをめくってやる!」というおバカな展開が絡み、笑えるけど、スカートをめくられる「もう一回」が、まるで子供のようで、愛情を感じました。可愛かったです。
私がどうしても気になってしまったのは、
この福子を演じる一人の女優さんの所作です。
私自身が舞台の制作側にもある立場なので、
多少窮屈なことを言って恐縮ですが、
劇場は大事に扱って欲しいと思いました。
壁を蹴ったり、物を力いっぱい投げつけることは表現ではないし、
演技でもないと思います、小劇場では。
それが見ていてとても気になってしまった。
もちろん、ゲネ等で劇場側とは折り合いがついているのだとは思うのですが、それでも本番で力んだら思わぬ事故を起こしかねない気がしました。
そうなると小劇場を拠点としている人たち全員の連帯責任にもなりかねないのでは?と考えてしまいました。
作品や劇団を批判する気持ちは全くありません。
ただ、このようなことを感じる観客もいる、ということだけを
こちらに記しておきます。
ですので、最後まで楽しく観劇できたのですが、
こちらの分を一つ引かせていただき、☆3つとさせていただきました。
砂漠の一室
ゴーナナズ
劇場MOMO(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★
物足りなさが勝りました
一部演出は面白いと思いましたが、全体で言うと物足りなさが際立っていた気がします。
もっと捻りや凹凸があったら違った作品になったのかなと思いました。
そして座っての演技が多いので、場所によっては演者が全く見えません。
好演していただけに、勿体ない部分かなと…
チケットがないこと、スタッフの声が小さいこと、観劇マナーに対しての注意喚起が足りないこと。
内容と関係ありませんが、上記の件も残念に感じました。
小さなことかもしれませんが、徹底してらっしゃる劇団さんと比べてしまいます。
例え一元でも、観劇に来るであろうお客さんがいるという事を分かって頂けたら嬉しいです。
「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。
演劇ユニットG.com
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/28 (月)公演終了
満足度★★★
演技は素晴らしい。
序盤は楽しかったが、古めかしい表現に徐々に退屈の大波に飲み込まれてしまった。味わいのある俳優さんばかり集めた贅沢な舞台ではある。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】
壱劇屋
千種文化小劇場(愛知県)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/24 (木)公演終了
満足度★★★★★
とにかくすごい!
大阪公演、そして愛知公演と両方観に行かせていただいたんですが、何回でも観たくなる!続きを知っていても楽しめる舞台です!
音響もすごくて、めっちゃ体に響いてきてそれがまた良くて!
東京公演も楽しみです!
どの面から観ても良かったです!
タルタロスの契り
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
手堅いなぁ
俳小らしい上手な芝居で手堅い作品。戦後の時代と博打に生きる男たちと人間模様を描ききっている。博打をテーマにしている分だけ,自分にとっては理解しづらく感情移入も出来なかったが,芝居としては立派な作品と思う。とにかく演技は良かった。
ETERNAL CHIKAMATSU
梅田芸術劇場
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2016/03/10 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
優雅
ちょっとした舞踏会みたいな感じ。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】
壱劇屋
千種文化小劇場(愛知県)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/24 (木)公演終了
満足度★★★★
すごくおもしろかった!
壱劇屋を見るのは初めてでしたがとてもおもしろかったです。
パントマイムとかすごく上手くて本当に壁があるみたいでした。
セリフは舞台では珍しいくらい、すごく自然なリズムの会話で、これ台本?それともアドリブ?って思いました!笑
笑のセンスが私は大好きでした。
四角と紙面という観点もとてもおもしろかったです。
また名古屋に来て欲しいです。
タルタロスの契り
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
タルタロス
副題に、=「命より大切なものがあるんだ」=、とあるのですが、
この作品の云いたいこと(テーマ)が、あまり伝わってきませんでした。
“奈落”を経験したことがないからかもしれませんが、
≪博打好きの人間が集まって、何~か盛り上がっているな~。≫と・・・。
上手な芝居をする役者さん達でしたので、勿体無いと思いました。
タルタロスの契り
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
まじめなつくり
碧血碑というものがあるという。義に殉じた士の血は、死後三年を経て碧玉に変わるとの言が荘子にあるとか。(
ネタバレBOX
荘子外物篇「萇弘は蜀に死す。其の血を蔵すること三年にして化して碧と為る」ウィキペディアより)函館五稜郭で榎本武揚に従った土方らが最後を遂げたことは周知の事実だが、彼らを顕彰して建てられた碑にこの名がつけられたという。だが、今作は幕末の話でもなければ、武士の話でもない。時代設定は第二次大戦後のどさくさから大阪万博辺り迄だ。
明日は閉めるというかつての賭場、五稜郭で、伝説となった一騎打ちがあった。卓の上に置かれた牌はその時用いた牌であるとの振りで、戦争中、左翼であった為に特高に捕まり拷問を受けたが口を割らなかったガミが、20年前の話を語りだすという設定だ。
話の中心は敗戦直後、米兵にレイプされ、パンパンになった女性が100万人とも言われた時代の博打打ちの話である。
敗戦を終戦と呼び換え、その真実に向き合おうとしない日本人は圧倒的に多かろう(その証拠に終戦は9月2日であるにも関わらず、それが敗戦なのを誤魔化す為に8月15日を終戦記念日と言っているではないか)が、戦中、特攻隊として徴用され死の恐怖を逃れさせる為にシャブを使われ死だけを目的として強要され続けたにも関わらず、エンジントラブル等の事情で死に損なった元特攻隊員、死線を掻い潜って漸く生き残ったものの、裕仁の一言で今度は敗戦の屈辱を舐めねばならなくなった兵士達は、完全に生きる実感を失い虚脱状態に陥ってしまった。
そんな彼らにも生きる実感を掴ませてくれたのが、博打であった。負ければ自分の姉・妹迄売り飛ばしてでも金を作って博打に賭ける。切羽詰ればヤクザに殺されることは目に見えているのだが、本当に彼らの賭けているものは、無論金などではない。己の命である。そんな博打打の中でも殊更に強い四人の勝負と各々の打ち方、性格を、勝負の様子を演じるのが、今作の見どころだ。この勝負、最後は差しで張り合う、アイヌのふくろうとシャモのらば伝説の名勝負である。
真面目な作りかたの作品だが、どちらかというとコンセプチュアルな作りで、唯一の主権者天皇と天皇制、軍部の跳梁跋扈に振り回された民衆の、苦しみと傷みの意味する所を掘り下げその視座からこの鵺社会を捌いていない点が気になった。
死に顔ピース
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
いつか考えなければならない死を
こんな形で見せてくれる劇に出会えたことに感謝!!なんだか死に向かうための勇気をもらったような気がした。もうそんな勇気を持ってもいい頃だと思うの。楠美の最後の演技、死へ向かう一息一息はあんな風にして演じているんですね。アフタートークで聞いてびっくりしました。脚本や構成は言うに及ばず、明確なテーマと演技力に始終心を鷲掴みにされました。いつもの緊張感に満ち満ちている舞台とは一味も二味も違う温かい舞台、なんという豊かな表現力、演技力なんだろう。溜め息が出ます。また、クラウンの方の「病院でクラウンをやる時は患者さんにつま先を向けて立つんです」って深すぎる言葉だ・・・・。こんな人だから脚本家の方はこのクラウンを選んだんだろうと思った。いつか私が愛する近親を見送る時、私はきっとこの言葉を思い出すだろうなぁ。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】
壱劇屋
千種文化小劇場(愛知県)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/24 (木)公演終了
満足度★★★★★
スクエリ最高!!
私は普段、同じ作品は観ません。(DVDは別だけど…)
でも、スクエリは4面あるから何度でも観たくなる。
どんどんレベルが上がるから何度観ても楽しめる。
むしろ観たいっ!!
リア王
人形劇団ひとみ座
県民共済みらいホール(神奈川県)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
これで開演時間厳守されてれば・・・・
すまない!
今年からのマイルールで開演時間厳守できないと
5つ星は出さないようにしています
(基準が辛くなったのです)
それ以外は満点だ~♪と語れる2時間20分途中に休憩10分あり
ネタバレBOX
シリアスながらもユ~モラスに
解り易く上演されたリア王でした!
子育て誤った頑固爺が不運に見舞われて悲しみを増大し受け取る話ですよね
まぁ悪人と元凶が死ぬのはいいけど
優しかった三女が殺されるのは悲劇ですね・・・・
道化のマペットのキャラクターとか
独特の風貌の人形たち
色分けされた衣装で
より登場人物が判別しやすく
本当に細かく出来が良かった♪
二人組のリコーダーもよい雰囲気で
フランス軍お抱えのドクターが
音楽をとリコーダー呼んで
報酬にさりげなくペロペロキャンディー渡すのが
自分的にユ~モラスで受けたですよ(^。^)
ミュージカル「お・ど・ろ」
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
俳優座劇場(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
食事は大切だよなぁと再認識させてくれます(^-^)
結構好みに合ってたけど
未就学児には小難しい理屈のトコは解り難かったかも~
と思えた2幕2時間の作品♪
~内容は説明通りです~
ネタバレBOX
アンパンマンのミュージカルもこんな感じになるのでは?と感じた出来でした(^^)
カビとハエと菌のトリオの休憩に入る歌が受けたですよ♪
タルタロスの契り
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
時代背景の用語などを詳しく知らなくとも・・・・
賭博の凄さは伝わってきたなぁと感じた約2時間強の舞台
世の中にはギャンブラーとギャンブラーでない奴しかいないという言葉を思い出し=自分はギャンブラーではないなぁと再確認させてくれた話でした
ネタバレBOX
原作:さいふうめい氏の台本でしたのね・・・漫画は読んでないですけど
戦後・昭和22年の北海道・函館を舞台に、麻雀牌を使った手本引「牌(ハイ)ホンビキ」(親の出す数当て)によるギャンブルで、玄人(バイニン。- 博打打ち。)たちの命を懸けた駆け引きを描いていく物語。舞台は賭場である”五稜郭”という雀荘内。中央に1卓だけある雀卓で命の駆け引きである博打が繰り広げられてゆきます。
函館中の賭場を荒らしまわる1人の玄人(バイニン)がいた。その名は「フクロウ」と呼ばれ、「牌ホンビキ」で幾多もの賭場を潰していった。女郎屋・開陽楼の主人・ミィは雀荘・五稜郭のマネージャー・ガミに、フクロウに対抗すべく強い玄人を探させ、集めたコゲ沼、ヒー坊、そしてガミのかつての親友・ラバと呼ばれる打ち手を雇いフクロウを迎え撃つ…。
フクロウ=函館中の賭場を荒らしまわる玄人。牌ホンビキでは百発百中出目を当てる凄腕。長髪とアイヌ民族風の衣裳を纏っている。実はレイテ島に一兵卒として出兵し、本土の兵の盾とされたアイヌのたった1人の生き残りであり、本土の人間を憎んでいる。
ガミ=雀荘・五稜郭のマネージャー。本名「三上(みかみ)」。ミィに依頼され、フクロウに対抗すべく玄人を探す。また勝負の解説もしてくれて話が分かりやすかった(^^) 冒頭では来年が万博で明日には五稜郭を閉店するという話。
ミィ姉さん=女郎屋・開陽楼の女主人で五稜郭を仕切る責任者。ガミをこき使う策士でもある。ため込んだ金を狙った悪党に刺され死亡・・・。持ち金の半分を女郎の墓にと、もう半分は教会の鐘の再建の寄付にと遺言する。
ラバ=ガミの幼馴染で親友。本名「桜庭浩一朗(さくらば こういちろう)」。ステッドラーの6Bの鉛筆を持っている。戦時中は特攻に出兵して生還した強運の持ち主。しかし、それ以来博打の話ししかせず、不貞腐れた風貌となっていたが、ガミに「賭場が立つ」話を持ちかけられそれに乗り、勝つことを前提にフクロウに挑む。ガミ曰く「昔から喧嘩は滅法強い」。話の冒頭は20年ぶりにガミと五稜郭で再会するシーンからです。フランスで画家として有名になっての凱旋なのですが本当はフクロウとの約束の絵を渡しにきたのでした。
コゲ沼(コゲぬま)=室蘭の玄人。2年前の室蘭大空襲で「真っ黒コゲ」になっても生き残った強者。牌ホンビキでは、胴(親)においては子が何人いようがその出目をかわす「かわしの天才」の異名を持つ。右頬に火傷の跡がある。1番勝負で狙い撃ちされ100万の借金を負うも、2番勝負で起死回生し妹の女郎屋流しも免れて博打にコリて足を洗った。
ヒー坊=長万部の玄人。医者の息子で医大生・・・・・のふりをしていた貧乏な家の出であり、ヒモやってた・・。大量のタネ銭を背景にフクロウに挑むも2番勝負で大敗し自刃する。
碧(みどり)=フクロウの女。空襲で家族を失い失語症となっていた。記憶力が良く、牛骨竹背の麻雀パイの竹の目を覚えてフクロウに伝えてイカサマして勝たせていた。
チヨ=コゲ沼の妹。絵を描くことが好きで東京へ絵の勉強しに行くために5千円を貯めていた。
仁美(ひとみ)=ヒー坊の女。ストリッパー。何とかヒモであるヒー坊を博打から・・せめてレートの低い博打へと変えて欲しく言うも伝わらず・・・。
パンパンとかヒロポンとかの時代用語説明とかは販売パンフに載ってたのかしら・・?