第14回公演 『闇細工ふく子ちゃん』  第15回公演 『おまぬけくんと、おかしこちゃん』 公演情報 劇団天然ポリエステル「第14回公演 『闇細工ふく子ちゃん』 第15回公演 『おまぬけくんと、おかしこちゃん』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    闇細工福子ちゃんを観劇しました。
    とっても面白かったです。
    最後までたっぷりと楽しめました。

    脚本は、わりとオーソドックスな舞台喜劇ですが、
    演出が意外とエキセントリックで、
    ほぼ素舞台の中、多めの出演者を駆使して
    これでもか、これでもか、とパワーで押されました。

    ただどうしても気になってしまったことが一つだけ。


    以下、ネタバレBOXへ。

    ネタバレBOX

    小さい頃からスカートめくりもされない福子が、
    大人になって整形をして人生を謳歌できると思いきや、
    何度整形してもなかなか気に入った顔にならなくなって……。

    という内容の中で、
    整形後含めた「福子」を全部で5人の女優が演じる。
    彼女らのキャラクターがそれぞれ個性的で、
    最後までその魅力に引っ張られました。


    この先は、かなりネタバレしますので、ご注意ください。


    結局全員が「キチガイ」か?
    というような結論に行きそうになった時は正直萎えましたが(それはないだろうと思う。そうなると「なんでもアリ」になってしまうために、ここまで素舞台で積み上げたリアルなディテールが瓦解してしまう)、
    「実は好きだからスカートめくりしなかった」というオチは、オーソドックスで、安心できました。
    そこに「何度でもスカートをめくってやる!」というおバカな展開が絡み、笑えるけど、スカートをめくられる「もう一回」が、まるで子供のようで、愛情を感じました。可愛かったです。


    私がどうしても気になってしまったのは、
    この福子を演じる一人の女優さんの所作です。

    私自身が舞台の制作側にもある立場なので、
    多少窮屈なことを言って恐縮ですが、
    劇場は大事に扱って欲しいと思いました。
    壁を蹴ったり、物を力いっぱい投げつけることは表現ではないし、
    演技でもないと思います、小劇場では。
    それが見ていてとても気になってしまった。
    もちろん、ゲネ等で劇場側とは折り合いがついているのだとは思うのですが、それでも本番で力んだら思わぬ事故を起こしかねない気がしました。
    そうなると小劇場を拠点としている人たち全員の連帯責任にもなりかねないのでは?と考えてしまいました。
    作品や劇団を批判する気持ちは全くありません。
    ただ、このようなことを感じる観客もいる、ということだけを
    こちらに記しておきます。

    ですので、最後まで楽しく観劇できたのですが、
    こちらの分を一つ引かせていただき、☆3つとさせていただきました。

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    2016/03/26 12:07

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