タルタロスの契り 公演情報 劇団俳小「タルタロスの契り」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    時代背景の用語などを詳しく知らなくとも・・・・
    賭博の凄さは伝わってきたなぁと感じた約2時間強の舞台

    世の中にはギャンブラーとギャンブラーでない奴しかいないという言葉を思い出し=自分はギャンブラーではないなぁと再確認させてくれた話でした

    ネタバレBOX

    原作:さいふうめい氏の台本でしたのね・・・漫画は読んでないですけど

    戦後・昭和22年の北海道・函館を舞台に、麻雀牌を使った手本引「牌(ハイ)ホンビキ」(親の出す数当て)によるギャンブルで、玄人(バイニン。- 博打打ち。)たちの命を懸けた駆け引きを描いていく物語。舞台は賭場である”五稜郭”という雀荘内。中央に1卓だけある雀卓で命の駆け引きである博打が繰り広げられてゆきます。

    函館中の賭場を荒らしまわる1人の玄人(バイニン)がいた。その名は「フクロウ」と呼ばれ、「牌ホンビキ」で幾多もの賭場を潰していった。女郎屋・開陽楼の主人・ミィは雀荘・五稜郭のマネージャー・ガミに、フクロウに対抗すべく強い玄人を探させ、集めたコゲ沼、ヒー坊、そしてガミのかつての親友・ラバと呼ばれる打ち手を雇いフクロウを迎え撃つ…。

    フクロウ=函館中の賭場を荒らしまわる玄人。牌ホンビキでは百発百中出目を当てる凄腕。長髪とアイヌ民族風の衣裳を纏っている。実はレイテ島に一兵卒として出兵し、本土の兵の盾とされたアイヌのたった1人の生き残りであり、本土の人間を憎んでいる。
    ガミ=雀荘・五稜郭のマネージャー。本名「三上(みかみ)」。ミィに依頼され、フクロウに対抗すべく玄人を探す。また勝負の解説もしてくれて話が分かりやすかった(^^) 冒頭では来年が万博で明日には五稜郭を閉店するという話。
    ミィ姉さん=女郎屋・開陽楼の女主人で五稜郭を仕切る責任者。ガミをこき使う策士でもある。ため込んだ金を狙った悪党に刺され死亡・・・。持ち金の半分を女郎の墓にと、もう半分は教会の鐘の再建の寄付にと遺言する。
    ラバ=ガミの幼馴染で親友。本名「桜庭浩一朗(さくらば こういちろう)」。ステッドラーの6Bの鉛筆を持っている。戦時中は特攻に出兵して生還した強運の持ち主。しかし、それ以来博打の話ししかせず、不貞腐れた風貌となっていたが、ガミに「賭場が立つ」話を持ちかけられそれに乗り、勝つことを前提にフクロウに挑む。ガミ曰く「昔から喧嘩は滅法強い」。話の冒頭は20年ぶりにガミと五稜郭で再会するシーンからです。フランスで画家として有名になっての凱旋なのですが本当はフクロウとの約束の絵を渡しにきたのでした。
    コゲ沼(コゲぬま)=室蘭の玄人。2年前の室蘭大空襲で「真っ黒コゲ」になっても生き残った強者。牌ホンビキでは、胴(親)においては子が何人いようがその出目をかわす「かわしの天才」の異名を持つ。右頬に火傷の跡がある。1番勝負で狙い撃ちされ100万の借金を負うも、2番勝負で起死回生し妹の女郎屋流しも免れて博打にコリて足を洗った。
    ヒー坊=長万部の玄人。医者の息子で医大生・・・・・のふりをしていた貧乏な家の出であり、ヒモやってた・・。大量のタネ銭を背景にフクロウに挑むも2番勝負で大敗し自刃する。
    碧(みどり)=フクロウの女。空襲で家族を失い失語症となっていた。記憶力が良く、牛骨竹背の麻雀パイの竹の目を覚えてフクロウに伝えてイカサマして勝たせていた。
    チヨ=コゲ沼の妹。絵を描くことが好きで東京へ絵の勉強しに行くために5千円を貯めていた。
    仁美(ひとみ)=ヒー坊の女。ストリッパー。何とかヒモであるヒー坊を博打から・・せめてレートの低い博打へと変えて欲しく言うも伝わらず・・・。

    パンパンとかヒロポンとかの時代用語説明とかは販売パンフに載ってたのかしら・・?

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    2016/03/26 00:48

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