初心者のための永遠
白いたんぽぽ
ウイングフィールド(大阪府)
2024/02/24 (土) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
満足度★★
頭の良い高校の演劇関係ということで、ファイナルを躊躇したが…😞
全く😖… かぐや姫、水族館(鰯の群で眠らない?)、隣接した部屋そして月と地球が出てくるが、後半になっても全く繋がらない…
作演は繋がっているのだろうが、私には最後まで繋がらず…😓ウイングカップは審査員目線でつくられていて、一般観客には???が今回(今までも)の感想
もう少し、いやかなり噛み砕いて欲しいけど…
猛獣のくちづけ
くちびるの会
OFF OFFシアター(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/27 (火)公演終了
ナイゲン(劇団感情のロジック)
劇団感情のロジック
JOY JOY THEATRE(東京都)
2024/02/24 (土) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
脚本の勝利。
演技が荒削りでもある程度面白くなるなぁと。
女性陣はそれぞれの役を上手く演じていた印象。特にハワイ庵と監査が良かった。
男性陣の奮闘も、肝の花鳥風月とどさまわりがもう一息といったところかな。
今後の舞台を期待しつつ総じて楽しめた。
寉峯~カクホウ~
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
悪い人が1人もいない優しさ溢れる人情劇。
過去と現在が交錯するも、不思議と今がどちらなのかを感じ取れる演出・演技は見事。
父の生き方にやや嫌悪を見せていた娘の一言、ありきたりだけど胸が熱くなった。
実は天召の様な熱い人間ドラマを期待してたが、これはこれで良き。
長谷川圭一事件簿 ~Episode Zero~
劇団Cheminèe
エリア543(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
テーマはわかりやすい家族再生の物語。
それが露わになるのが終盤で、探偵物語からの繋がりにかなりの唐突さを感じた。
また、探偵が軽すぎて、テーマの重たさが損なわれた感も否めない。
役者さんたちは皆しっかり演じていて好印象。
4年ぶり復活との事で今後に期待。
柏原照観展
牡丹茶房
スタジオ空洞(東京都)
2024/02/21 (水) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
凄いものを観た。
まだ2月なのに今年一かも!
三代に渡る緻密な構成の物語が素晴らしく、各代の中心となる役者の怪演にぐいぐい惹き込まれた。
特に2場の終盤の一瞬の憑依に背筋が凍った。
ラストシーン、子々孫々続くのか?あれで終焉なのか?気になる。
面白く、怖かった。
枯れた心臓になる前に-再起-
とりのこいろ
アルネ543(東京都)
2024/02/21 (水) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
近未来SF?ダークファンタジー?
物語の展開は割とシンプルだけど人物設定や感情の絡み合いが複雑で完全に受け取れきれず。
世界観、テイストは好きなので団体としては今後も注目したい。
役者さん、皆それぞれに熱演で良かった。
朝が来る、半ば狂う。
TEAM909
雑遊(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
白黒
創像工房 in front of.
慶應義塾大学日吉キャンパス塾生会館(神奈川県)
2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
いろいろと頑張ってたなぁと
ただ学生演劇では
なんというか声を張り上げるのが
デェフォルトなんでしょうか?
普通に強弱付けての発声セリフで良いのでは
などと思ったデス
なんか皆さん同じようにするのは
そーゆー指導とかがあるのであろか・・・・
さておき
これも学生演劇の流行りなのか
OPでは動画が綺麗に流されていました
特に難解な話でもなく
普通にエンターテイメントとして
楽しめた110分の作品
川にはとうぜんはしがある
ばぶれるりぐる
こまばアゴラ劇場(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/02/25 (日) 13:00
観るのが2回目の、全編土佐弁で上演するユニット。面白い。110分。
古い民家、母屋と離れを結ぶ土間が舞台。家に残った次女の陽子と入り婿の博樹・娘のみまが住んでいるが、諸事情で神戸に出た長女の早希が離れに住むことになる。その引っ越しの日に、空き家バンクの募集を見て借りようとして来た生田目を加えた5人の会話劇。一定した生活を送っていた陽子の一家が、出戻りの長女と「異物」の生田目を得て、変化する様を丁寧に描く。どうするんだろう、と思わせる展開もあるけど、希望を持って終わるあたりがいい。母屋と離れの微妙な距離が、近づけるけれども一歩では行けない「家族」の有り様を示しているのだと思う。
猛獣のくちづけ
くちびるの会
OFF OFFシアター(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
土曜夜アフタートークまで拝見しました。不思議な話なのですが面白かったです。内容としてはシュールで重い話だと思うのですが、なんだか不思議と悲壮感が出ないのはなぜなんだろうですね。
世の中がどうなっちゃうのかは気になりましたね。不思議な時間楽しかったです。
リベルテ Vol.26
END es PRODUCE
本所松坂亭(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/03/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ナンバーズエヴァジオンを拝見しました。面白い企画で、挑戦的でしたね。演技しつつも役者のみなさんの素が出たりして。人間性も役のうちなのかもですね。推理はなかなか難しかったです。役者の皆さんの演技に騙されたと言うことでしょうか。最後の挨拶良かったです。縁をためるエンタメ いいですね。共感しました。また機会があればみたいですね。
寉峯~カクホウ~
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ラビット番長十八番の将棋モノ。ただし今回の主役は棋士ではなくて、将棋の駒を作る駒師。勝負の緊張感はないけど、実にいい話ですね。今後は将棋界周辺の人たちがクローズアップされるのでしょうか。
長谷川圭一事件簿 ~Episode Zero~
劇団Cheminèe
エリア543(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
猛獣のくちづけ
くちびるの会
OFF OFFシアター(東京都)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
シュールな話なのだけど、すごく身につまされますね。いろんな意味でググっと惹きつけられます。しかしながら、主宰は観客にえらく親切だなー。
ワークショップから生まれた演劇 「マクベス」
彩の国さいたま芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2024/02/17 (土) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
角書きに「はえぎわX彩の国さいたま芸術劇場・ワークショップから生まれた演劇」とある。若い世代に向けた作品作りを目指し、試演を重ねて、親しみやすく、飽きさせない構成と演出で制作された、いままでいくつもの舞台を見てきた「マクベス」のニューヴァージョンである。リーダーは演出のノゾエ征爾。デビュー三十年になるベテランである。
特色としては、舞台がいかにも今時の若者好みにきれいに様式化されていること、演出者か音響担当者か、あるいはワークショップの民総意か解らないが、何曲か、現代作曲の音楽が使われていること。それに応じて(ひきずられて、といった方が良いかもしれない)ダンス的表現(美術での8X8の椅子を俳優全員が動きながら美術大小道具の役割をさせていくところも含め)が多用されていること、テキストは、現代に残る名台詞、名場面を残らず山場として強調してあり、今まで再演ではマクベス夫人(が最も多いだろう)や敵対する武将などの視点をとることが多かったが、この再演では原作通り、今となっては類型的な普通の人間、マクベスの原作に従っていること、制作に携わった俳優、制作など舞台の現場が(多分)平均年齢以下の若者ばかりだったこと。が上げられるだろう。それらが良くも悪くもこの公演を特徴付けていて、それに耐えるのも古典戯曲の役割だとも感じた。
もうずいぶん前になるが、中屋敷法仁が、 踊るシェイクスピア というシリーズを上演していて、オールフィメールキャスト(だったと思う)で、名作を踊り抜く舞台があった。確かに新しくはあった(それなりに愉快ではあったが)が、だからといって、シェイクスピアに新しい発見があったと言うことはなかった。そこが古典のしたたかなところで、ノゾエは、真面目に考える方の人らしく、やはり難物だなぁ、と感じた由で、客席には若者と同じくらい成人客層も見に来ていて、なかなか、観客世代を変えようとするほどの作品は作れない。上に挙げたような小手先ではどうにもならない。アノ、野田秀樹ですら、ずいぶん脇では使っているが、正面からはほとんど4大悲劇と戦っていない。入りは6分。
う蝕
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2024/02/10 (土) ~ 2024/03/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
僕の好きな横山ワールドはリアルな会話劇だったので、架空の島の架空の災害という話は意外だった。しかも今回は不条理劇。ちょっと戸惑った。それでも横山らしい会話で展開するのだが、その中でからグッと引きつける ドラマ が立ち上がってこない 恨みがある。後輩役の坂東龍沙汰がうぶな好青年をはつらつと演じてよかった。
冒頭で舞台幕代わりの封筒が開いて、荒野が現れるという舞台装置は驚いた。演出は頑張っていたと思う。途中一度、時間がさかのぼるのだけれど、その場面が過去だったことは、後でわかる。その場ではぼんやり、違う時らしいなと、舞台の地面の変化で示す程度。
そういえば「粛々と運針」はファンタジーだった。が、あれも最初からずっと、ホームドラマのような会話劇で、二組の登場人物の片方の真実がわかるのは終盤。その意外性に感動があった。
「悲劇喜劇」3月号に戯曲掲載
1時間45分
掟
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2024/02/15 (木) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
改革派の若い市長と、古い議員たちとの対立を描いた。腐敗の温床だったなれ合い市政を変えるという市長の姿勢はいいが、議員に前もって予算案の説明や根回しは一切しないというかたくなさには首をかしげた。しかし、「調整、というのは、結局、議員へのご機嫌伺ですよね」という市長の言葉になるほどとも思った。
さらに財政改革として公共施設の3割削減を打ち出して進める。これは住民サービスの切り捨てにならないか? 議会からも「失業者が出るのに、当事者に視聴は直接会おうともしない」とつかれる。これは議会に理があるように見える。
つまり、議会もかたくなだが、市長もワンマンすぎる。どちらかが一方的に悪いとはなっていないところが、この芝居の最大の長所である。
新聞記者(目黒省吾)が、自分の小5の息子の不登校を打ち明けて、子どもの未来のために、議員たちに副市長人事に賛成してほしいと訴える場面は心に響いた。人を動かすのは、大声ではなく、静かな声だと感じた。議長(葛西和雄=青年劇場)が、支援者の息子が農業を継ぐ気になってくれたんだ、だから「無印企画」との提携のため、議員に一言説明してくれと、市長に土下座する場面もよかった。互いに、対照的な関係になっているが、この舞台の二大ハイライトである。
青年座の山本龍二をはじめ、新劇系劇団から、5人のベテラン俳優が参加したことで、議会の古参議員たちに説得力があった。このキャスティングが素晴らしい。葛西だけでなく、それぞれの見せ場をもう少し練りこめば、さらに良かった。
骨と軽蔑
KERA CROSS
シアタークリエ(東京都)
2024/02/23 (金) ~ 2024/03/23 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ケラの頭の上にウクライナとガザの戦争が、重くのしかかっていることがわかる稀有な作品。ケラのような、一見、浮世離れした別世界を舞台上で追求する演劇人でさえ、これほど時代の動きに強く反応するとは意外だった。
もちろんストレートな反戦ではないし、ブラックなユーモアで一貫している。しかし、開幕から最後まで、周辺で砲声が鳴り響き、西と東に分かれて内戦が長く続いている設定である。若い男たちは死んでほとんど残っておらず、女性と子供が戦場で戦っている。「戦争のおかげで食べている」軍需工場を経営する一家の物語となれば、戦争にどう向き合うかは避けて通れない。ときおりつけるラジオから、「本日の死亡確定者数」が知らされ、「○○はいなくなってしまった」が延々続く投書や、DJ自身の「墓森の父が職を失った。墓地を兵器工場にするからだ」という 告発が、家の外では何が起きているかを思い出させる。そのうえで、ラストのどんでん返しと急展開は見事だった。
誤解のないように書いておけば、堅苦しい社会派ではない。基本は、ナンセンスとすれ違いの笑いに満ちた、俗物ブルジョア一家のホームコメディである。作家の姉マーゴ(宮沢りえ)と妹(鈴木杏)の、欲しいもののとりあい(真剣だが笑える)、テンションの高い居候ナッツ(小池栄子)、アル中の母グルカ(峯村リエ)、家の財産を狙う、父の秘書のソフィー(水川あさみ)、登場は一番遅いが、重要な舞台回しの編集者ミロンガ(堀内敬子)、そしてナレーターでもあるおしゃべりなメイドのネネ(犬山イヌコ)。花も芸もある女優陣は、期待にたがわない。宮沢りえと小池栄子の、呼び捨てで呼び合って心が通じ合うダンスシーンなど、見ているだけで幸せな気分になる(二階では父が危篤だというコントラストもいい)。
徴兵忌避で家出した夫から、何通も届く手紙が道糸になり、戦争と直接つながってもいる。
上演時間3時間(20分休憩こみ)
柏原照観展
牡丹茶房
スタジオ空洞(東京都)
2024/02/21 (水) ~ 2024/02/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
流石に面白い。舞台上は展示室になっており、数々の仏画が並べられている。(エアブラシ・アートなのが時代背景と合わず気になるが···)。中央に置かれた台座。
画家柏原照観(山本佳希氏)の大ファンである資産家(越路隆之氏)が道楽で運営する個人美術館。1954年(昭和29年)、柏原照観のアトリエで見初めた彫刻品を購入、それを展示することに。運ばれて来たそれは漆黒の消し炭で作られたような異形の禍々しいフォルム。何本も腕が突き出している奇形の阿修羅像。
柏原照観の妻(赤猫座ちこさん)はその像の前で涙を零す。「本当は売りたくないんです。必ずお金を用意して買い戻しますから、決して誰にも売らないで下さい。」
資産家の娘(小森かなさん)と結婚し、入婿となった次期当主(とのむらゆうだい氏)はそれを約束する。
だが、しかし・・・。
赤猫座ちこさんは増村保造顔。こういう暗い過去を背負った役がハマる。
今作のような設定の閃きがこの作家のかけがえのない財産なのだと思う。