
ある日、ぼくらは夢の中で出会う
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★
正直、難解でした。
不条理劇というジャンルで、もしかしたら答えが無いのが正解なのかな、とも思いますが。
演者の4名は、本当に誰も彼もが魅力的で、流石の皆さまでした。
ドンドン現実がどこにあるのか、誰の言葉を追えば良いのか分からなくなる世界で、
それでも全員が求心力のある演技を続けられていて、惹き付けられ続けました。
回転舞台で、新たな魅せ方なども模索されていて、
またガヤなどが全くお互いの言葉を遮っていなくて、本当に上手だなと終始感心していました。

見よ、飛行機の高く飛べるを
ことのはbox
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
非常に上質な作品で、正直とても驚きました。
2時間30分は確かに短くはなかったですが、それだけの時間をかける価値が十分ある、
例えるなら朝の連続テレビ小説を1シーズン分ぐらい丸々観ているほどの満足感がありました。
明治時代の抑圧された女学生達の心情、葛藤などがヒシヒシと伝わる様で、
当時と現在のズレもコミカルに描かれていて、とても楽しめました。
主演の春名風花さんの演技もまた、目の前にいらっしゃるのに100年前の世界を生きているかの様で、
とても自然で素直に世界観に入る込む事が出来ました。

みんなの伝統芸能―浪曲・落語・狂言―
あうるすぽっと
あうるすぽっと(東京都)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
「みんなの伝統芸能」―浪曲・落語・狂言―として、みんなで一緒に日本の芸能を楽しんでみませんか?という謳い文句で3日間に亘って違う分野の日本伝統芸能が演じられた。その1つが「ケイコ先生の浪曲でナイト!」であった。
「進ぬ!電波少年」で家庭教師をしたこともあり、先生というだけあって「浪曲」の楽しみ方をたっぷり観(魅)せ、聴かせてくれた。
(上演時間1時間30分 途中休憩15分)

テンペスト
劇団つばめ組
シアター風姿花伝(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★
旗揚げ10周年を迎える劇団つばめ組が上演するのは、シェイクスピア最後の戯曲テンペスト。自分は未見であったが、こういう劇なのかと呆れ驚いた。前説によれば「テンペスト」を邦訳すると「嵐」であり「バカ騒ぎ」になるらしい。粗筋からすると前者「嵐」のような気がするが、この公演の描き方は後者「バカ騒ぎ」に思える。その捉え方によって観客の好みは分かれるだろう。
(上演時間1時間50分)

川、くらめくくらい遠のく
ムニ
新宿眼科画廊(東京都)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★
チラシには、川を見ている人よりも、3つの川の見え方がある…そんなことを信じてやっていきたいと書かれている。
本公演は何を伝えたかったのか、観せたかったのか最後まで解らなかった。60分という短編にも関わらず冗長に感じてしまい残念に思う。
(上演時間1時間)

search and destroy
うんなま
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/02/17 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★
公演の内容は、”結論”めいたものがあるような、もしくは観えるようであるが、実際は終わらない創作過程の思索面を描いている、そんな印象を受けた。深い理屈の世界、観客の思考を強く刺激するもので、その表現はコミカルなショートコントを織り込む手法で飽きさせない工夫をしているが…。
それでも自分は、もっと気軽に観て楽しめる公演が好みである。もちろん喜劇であり悲劇であっても何らかの”モノ”が自分に残れば満足である。その意味で、本公演は自分には合わなかった。
(上演時間1時間20分)2018.2.23追記

search and destroy
うんなま
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/02/17 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

スモール・フリーク・ショー
ひねもすほろすけ
シアターシャイン(東京都)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★
鑑賞日2018/02/17 (土) 17:00
フリーク好き、タブーなんて糞くらえ、見世物小屋をやりたい、といういうのなら心意気やよし。力いっぱいやればよい。
しかし、暗いの、醜いの、禍々しいの大好き!ということなら、決定的に力不足。
障害者、欠損者の役はただただ不快だし、一方差別用語や猥雑な表現の頻発は何らカタルシスを晴らしてくれない。
だって、小さいとは言ってもフリークショーなんでしょ、もっとフリークに敬意を払って楽しませて欲しいなあ。

ジャスティスのミカタ
つねプロデュース
PICO2(愛知県)
2018/02/17 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

夕-ゆう-
愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
美人な役者さんが涙をポロポロと流していたが、涙はずるい。
私も、泣きそうになってしまった。
何度でも観たいが、もう観られない。でも、また観たい。

テンペスト
劇団つばめ組
シアター風姿花伝(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/02/17 (土) 13:00
座席1階1列
新たな表現・解釈なのか、それとも悪ふざけ・仲間内ウケなのか。
観る側の評価は分かれるでしょうね。
当日劇場に向かうと、前説をやっていてシェークスピア演劇について役者さんたちがウォーミングアップをしながら語っている。はかない一生の仕上げをするのは眠りなのだ」よいセリフを、久しぶりに思い出させてくれました。
そこで、言葉の多義性について語られるのだけれど、私も以前思っていたことそのまま。何で「テンペスト」って題なの?「嵐」でいいじゃない、嵐が起きる話なんだから。その後、「テンペスト」には「バカ騒ぎ」とかいう意味があるので、そういう意味を含めて、多義性を残すために「テンペスト」という題のままにしているんだよ、と誰かに教わった。(でも、シェークスピアがそう言ったのか?彼の戯曲の題名は人名が多いし、喜劇のタイトルでもそんな多義性を持たされて現代まま、ってあったか?)
前説では、その後シェークスピアは難しい、という意見を受けて、だったら私たちが判りやすく演じればいいんじゃないかということになり、舞台が始まる。
「テンペスト」の「バカ騒ぎ」という意味を、「嵐」同様に尊重しながら。(というより、思いっきりそちらに振り切れながら)
当日のパンフには、仲条裕さんが、
そもそも、当時イタリアになど行ったことがない人物が、イタリアの物語を作り、それはなんと英語でセリフが書かれており、その400年前の戯曲を日本人が今や演じるというとんでもないことしよういうのに、本格的とか亜流とかがあるはずもない
ということを書かれていた。
結局、そこが肝なのだろう。
歌謡ショーあり、水着あり、i-phoneあり、バレーボールあり、確かにバカ騒ぎが展開される。
面白くないかと言えば、展開の読めなさ加減は心地よいくらいだし、確かにストーリーの骨格は原作通り。まあ、そういう作りもあるよな、というのが感想だ。
ただし、1つ提案させていただくけれど、フライヤーを見る限りでは、こうした展開になることは微塵も感じさせていなかった。(正確には「潤色・演出」という肩書と「人間と妖精のカーニヴァル」という表現にそれを読み込むべきか)
パンフにあった仲条裕さんのコメントを少しでも織り込んでくれたらと思う。
なぜなら、おそらく観劇の可否の判断には役立ったろうから。
私の左の男性は眠ってしまったし、右の女性は明らかに舞台の進行に混乱していた。
シェークスピアを観よう、つばめ座は西洋古典の正統派劇団だという認識で来た方の戸惑い(あるいは怒り?)は、間違いなくあったように思う。
試み自体を否定するのではない。その宣言が欲しかったと思う。
We are such stuff as dreams are made on, and our little life is rounded with a sleep.
「われわれ人間は、夢と同じもので織りなされている。

法師ノ旅
直也の会
シアターX(東京都)
2018/02/10 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/16 (金) 18:30
座席1階1列5番
仏は人間を救えるのか。
凄い芝居を観たな。スケール感ももちろんだけれど、人間の内面にある仏性とは何かについて、ダーマという修行僧を通して突き詰めていく物語は、さながら怒涛の心象風景。
フライヤーでは、二反田雅澄賛のコメントが数多く掲載されていましたけれど、何とも言わんおや。前半の豪快で粗野な、それでいて人の好いダーマが、中盤を通じて師の教えを振り返りながら、自身の仏性に目覚めていく姿は美しい。サシャシカとダーマとの問答は、この舞台最大の見せ場だけれど、どんな言葉が発せられるのか、時間が止まったような緊張感を発していた。
最前列上手通路側、おそらくだけれど上手の通路の方が役者さんの通行量が多かった。
とにかく、戦闘シーンで通路と舞台を駆け上がり、駈け下りる時の迫力はヒェーてな感じ。皆、槍や剣を振り回して(といっても、観客に当たらないようにちゃんと加減しているのだろうけれど)声を張り上げて走るので、ワッ、ワッ、ワッとなってしまう。
結構、舞台下に隠れたりするシーンもあり、足元にダーマが這いつくばっていたりと、臨場感が凄い席でした。そういう芝居中もセリフを喋っているのだけれど、多くの人には見れない、聞こえないのだろうな、この経験ができたのは14名だけだったとはちょっと至福。

二人芝居「パ・ド・ドゥ」
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
スーパーエキセントリックシアターSETアトリエ(東京都)
2018/02/19 (月) ~ 2018/02/21 (水)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/19 (月) 19:30
座席1階1列
価格1,800円
ノワール(永澤洋、立川ユカ子)の回を鑑賞。
SETアトリエへの地図を検索しても出てこないので、難儀しました。
会場は満杯で追加の椅子も設けられるほどに盛況。関係者も多かったのかもしれない。
受付、案内などの劇団関係者の手筈もきびきびして気持ちがよい。やはり、若手劇団員はこうじゃなきゃ。
昨日、紀伊国屋サザンシアターで三宅さんの芝居(コント)を観たばかりだからか、舞台の内容と相俟って、これがSET?とよい意味での違和感を得た観劇でした。
被疑者の女性Aは殺人未遂で訴えられている。これを弁護する弁護士Bは女性の元夫。
Bは他に好きな女性ができて、離婚。BにはAへの慰謝料500万円が重くのしかかっている。
しかし、そのBを弁護士に指名したのは、A自身である。そして、殺人未遂の被害者Cは、Bの大学時代からの親友で、AをBに引き合わせた人物。CはAのマンション4階の部屋のベランダから落下し、意識不明である。Cは現在Aと付き合い、妻帯者であるが離婚を進め、将来的にはAとの結婚を視野に入れている。Aは被害者の子供を身ごもっている。(妊娠はしているが、誰の子かは明確にされていない)
こうした設定で、AとBのパ・ド・ドゥが進められていく。
Aの行為は殺人なのか、過失なのか、事故なのか。殺人とすれば、その動機は?Aの子供の父親は本当にCなのか?そもそも、AとCとは、どういう関係にあったのか?CはBをどう思っていたのか?遡ってAとBとの離婚の引き金は、本当にBの浮気だけなのか?
現象としての真実があるとすれば、それを知っているのはAだけだ。Aに翻弄されるBというのが、物語の骨子なのだが、Bも負けてはいない。幾つかの調査で、Aの嘘を暴いていく。それをAが別の展開でまた切り返して(Aの言い分としては、真相を語るといった形で)いくのだが、その切り返しも切り返されて、、、
それでも、舞台は深い愛の物語、涙涙に終わるかと思いきや、、、
2人舞台では、セリフのキャッチボールを緩急・抑揚で、喜怒哀楽を織り交ぜながらリズミカルに呼吸を合わせなくてはならない。何せ、独白を除けば、セリフを話す相手は1人なのだから、同一のリズムに落ち込んだらアウト。そうすると、セリフを聞いている側の表情・動作が重要なのだけれど、ノワールの2人はその受身に空白がない。相手の長セリフの間も、無言だが一切停止することがない。言葉を1つ1つ受け取りながら、その感情を表現していく。見事。
ただ、この芝居は会話劇に失われがちな動きを、ところどころに散りばめながら、停滞をうまく回避している。2人の抱擁シーンのギミックも、演出の勝利です。
これで映画1回分1800円は安いわ。今後も同様な企画を期待しています。

君の願いは雪となる
K-FARCE
萬劇場(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★
誰かを愛すること、命を守ることを伝える良い作品だとは思うのですが、どうも設定が無駄に話をややこしくしているような気がするし、結局ノゾムがどうして?という疑問が最後まで語られない。さらにラストが納得できない。若手の頑張りには拍手したいが、どうも消化不良。

The Musical AIDA アイーダ
梅田芸術劇場
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2009/08/29 (土) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
退団後初出演作が思い入れのある「アイーダ」
瞳子ちゃんがどれだけか宝塚に愛されていた人なのかが、わかりました。
本物の男性と組んでみると、より瞳子ちゃんの華奢さが引き立ち、繊細なアイーダ姫の姿に心を掴まれました。

ワンダフルタウン
梅田芸術劇場
青山劇場(東京都)
2010/10/23 (土) ~ 2010/11/04 (木)公演終了

エディット・ピアフ
日本テレビ
天王洲 銀河劇場(東京都)
2011/01/20 (木) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

MITSUKO
梅田芸術劇場
梅田芸術劇場メインホール(大阪府)
2011/05/15 (日) ~ 2011/05/23 (月)公演終了

アントニーとクレオパトラ
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2011/10/01 (土) ~ 2011/10/15 (土)公演終了

アリス・イン・ワンダーランド
ホリプロ
青山劇場(東京都)
2012/11/17 (土) ~ 2012/12/07 (金)公演終了