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Z-Studio  ~ゾンビ映画は愛を育む~

Z-Studio ~ゾンビ映画は愛を育む~

スズキプロジェクトバージョンファイブ

小劇場B1(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/13 (金) 19:00

2045年、ゾンビ映画を撮影していた面々が体験する思わぬ出来事……。
コメフェス参加などで培ってきた力はホンモノ、単なるお笑いだけではなくきちんとテーマも持った良作。
問題解決後の2ステップが「あ、それね」なのは珠に疵だがそこまでの出来に免じて片目を瞑るか。

なお、開場が少し遅れたが、定刻にきちんと「只今開場時刻となりましたが機材トラブルにより少し遅れさせていただきます、大変申し訳ございません」とアナウンスし、その後も度々告知・謝罪したのは適切で、トラブル解消後にすぐ入場できるよう列を作り、待っている客の気を紛らわせるべく物販説明をしたのもグッジョブ。

ネタバレBOX

ただのゾンビものコメディにとどまらず、社会的(?)要素を2つ組み込んだのはアッパレ。
ゾンビ化の原因(の1つ)に食品添加物が挙げられており、今から四半世紀余も先なら添加物もヤバいことになっているかもしれず、そんなことにならなければいいな、と。
また、「ゾンビ状態から回復させるにはアツくなるものを思い出させる」ということからゾンビ化とうのはディスコミュニケーション傾向の隠喩で、相手のことを考えて興味を持っているものを会話のきっかけにするという解決法の1つの提案では?とも思える。
さらにコミュ障気味の恵木がゾンビにはなっていなかった、というのは冒頭の「助かるためにゾンビのふりをする」と対応するのではなかろうか?

問題が解決したあとの「この内容を映画に……」は定番だし、さらにラストの一件落着かと思いきやまだもう一つの要素が、というのもありがちではあるが食品添加物禍を思い出させて終わるのでアリかな、とも。
最後の炎

最後の炎

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2018/04/14 (土) ~ 2018/04/28 (土)公演終了

 観ながら聴きながら頭をフル回転させてオーディエンス側が
各々のイメージを想起し膨らませてゆくことを強く求められる戯曲。

 惹きつけられる場面もありスマートな演出だが、意気込みが
盆に乗って空回りして一本調子になっている感は否めず、
次々と解き放たれ押し寄せるコトバ(特に、「私たち」のセリフ)の波に
対してイメージが追いついていかないところもあり、観慣れていないと
2時間強の上演時間の間しばしば襲ってくる睡魔と格闘せざるを得なくなる
スタイルの、でも、言葉に鋭敏な役者さんなどは気に入りそうな作品
(より深く鑑賞するにはリピート観劇が必要なタイプの作品。
現在芸劇ウエストで公演中の『Photo.51』も、劇構造や
戯曲のたち上げ方など同様の印象あり、フィーリングや感覚的に
ではなくきちんと鑑賞するためには最低限高校レベルの化学、生物学の
知識をもって臨むことが大前提となっている点を別にしても)。

 盆が終始廻る仕掛けは同じで面白いが、視点が逆転する豊洲の劇場で
上演中の作品群とは対極に位置する作品。

春の花びら3回転!!

春の花びら3回転!!

チームまん○(まんまる)

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

下ネタも満載しつつ和やかな前説からの本番突入。
思っていたよりも下ネタが前面に出る訳ではなく見ているとどれもこれも涙をポロリとさせるいいはなしの三本立てでした。
直接的な感じじゃなく小学高学年、中学生がゲラゲラ笑い合う下ネタなのでいやらしい雰囲気や不快感はないと思います。
幕間の背伸びや空調の調整を促すのはとても優しく感じました。

山の上のHOTEL・別館~2018~

山の上のHOTEL・別館~2018~

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

カンタービレさんらしいコメディタッチに、なかなか重いテーマを放り込んで来た問題作!でした。お芝居としても面白かったしとっても楽しめましたし、何より心に響く意外なラストは予想外で驚かされました。再演というだけの素敵なストーリーでしたね。

組曲~touch 2 you~

組曲~touch 2 you~

touch my brassiere? company

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

そんなヤクザ、いるわけねえじゃないか!

他の登場人物も作演出家が操作するゲームキャラのようだった。

春の花びら3回転!!

春の花びら3回転!!

チームまん○(まんまる)

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

オムニバス3短編で、共通テーマが”下ネタ”ということらしい。もっとも下ネタというよりは、身の上・身の下相談という「人間」観察したような物語で、笑いの中に感情_その悲喜交々が紡がれている。タイトルはもちろん通俗性を意味しているのだろう。
(上演時間2時間強)

ネタバレBOX

基本は全て素舞台。物語によって小道具(Box椅子)が運び込まれる。3つの話の間に1~2分のリラックスタイム(単に少し体を動かすだけ)がある。

3つの話(タイトル)は次のとおり。
①「おめこ星」
人付き合いが苦手なサラリーマン、それが電子機器(スマートフォンか?)で検索・調査をさせているうちに、頼りきってしまう。一方、電子機器も男に彼氏のような感情を抱きだし…という物理的には非現実的であるが、人間心理の悲哀、狂気、恐怖が観える。そして生身の彼女との関係が絡んで嫉妬、懐疑という機械が人間並みの感情を抱き…。

②「じ まんげ~自慢気~」
もっぱら男性が持っているであろうアダルトDVDの所在、その隠蔽方法に観る男女の駆け引きを面白可笑しく描く。その男女は「母と息子」という親子関係であり「彼と彼女」という恋人関係という観点の違いを用い上手く表現している。演出では隠すベット下、本棚等の場所を擬人化させているが、これが体力演技で笑える。

③「うんKO」
便秘という生理的現象…現実(シチュエーション)場面において”便秘”がもたらす悲喜交々を面白可笑しく観せる。もちろん便秘は歓迎(排便はオートメーション、人の意識はあまり関係)されない、だから簡単に「うん KO」などという肯定した言葉は出ない。むしろ感覚的には「う~ん固」に近い描き方だった。

3回転とも人間の生きる姿を描いている。「おめこ星」は電子機器(AI搭載?)という”性能”に依存したサラリーマンの”知性”の不足。「じ まんげ~自慢気」は”性春”時におけるエロ媒体を巡る”理性”の不足。「うんKO」は”生理”現象という習性のコントロールの不足といった描きであろうか。普遍的な行為のようだが、その日常にある、またはありそうな情景・状況を笑いと甘酸っぱい感覚で観せるところは巧み。人間は完璧ではない、それが共通の”不足”であり、その特徴的なことを下ネタ(材料)として観せていると思えば頷ける。

素舞台であるにも関わらず、情景描写が上手くとても楽しめた。
次回公演も楽しみにしております。
山の上のHOTEL・別館~2018~

山の上のHOTEL・別館~2018~

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★

”山の上”のHOTEL・別館というタイトルは、観終わって納得。チラシ説明からは想像出来ない展開、そして秀逸なラストに感動する。
過去の記憶に囚われ彷徨い続ける魂…その人達が日本全国から集まって「第1回超常現象閣僚級会議」を開催するという。果たしてその会議の内容と行方は…
(上演時間1時間45分)

ネタバレBOX

舞台セットは、「山の上のHOTEL・別館」のフロアー。上手側に木棚とカウンター、下手側奥に窓、手前にソファー・テーブルのセット。メイン舞台以外に、出入り口脇に別スペースを設けている。HOTELは山奥にあり、ここなら津波で浚われる事もなかっただろう。

2つの物語が同時に進行し、ラストに交差し収束する展開である。まずチラシの説明にある、このホテルに特殊な能力を持つ若者が集まり「第1回超常現象閣僚級会議」を行う。その招集者はHOTEL支配人の妹・山中友里で、まず自己紹介を兼ねて、それぞれの超能力…透視、物体移動、念写、予知、スプーン曲げ、事象操作などが披瀝される。
一方、この山奥には刑務所があり脱獄犯が…。2つの物語は、東日本大震災・原発事故という共通した点で交わる。設定は事故4年後になっており、その傷が癒えていない。脱獄犯に拘束されたメンバーは、犯人の境遇や今後の行動を聞くことで、自分たちの思いと重なり…。

心痛に耐えない震災・原発事故を超常現象という比喩的な場(会議)を設け、その被害者をブラックユーモア、悲劇と喜劇を巧妙に混在させ観客の心を揺さぶる。特に物質・環境汚染によってもたらされた人、その普通の人の”思い”を神経を尖らせしっかり伝えようとしている。ちなみに会議開催にも意味(霊魂の昇天)があり、ラストに明かされる。

災害によって失われた夢・希望という未来、その悔しさが過去に捉われ、魂が彷徨し成仏できない。ラストは重い=想いを昇華させたようでホッとさせる。空想的な物語から社会的な物語に変化させ、面白さの中に今も、これからも考えさせるテーマをしっかり突き付けた秀作。

役者の演技は、それぞれの人物像を立ち上げ見事でバランスも良かった。また舞台技術、特に照明は時間経過を順々に感じさせ、雰囲気作りも巧みであった。
次回公演も楽しみにしております。
ドールズハウス

ドールズハウス

u-you.company

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

「グリーンフェスタ2018」参加作品。
家族という身近な人間関係を独特な観点から描いた作品で、雰囲気はメルヘン・ファンタジーといった感じであるが、内容は人間の深層心理…それも姉妹間の蟠り、確執を描くことで浮き彫りにする。全体の雰囲気はメルヘンチックに満ちているが、それは舞台技術、特に照明効果によってもたらされている。物語を強く印象付けるため、色違いの単色をスポット的に照射する。柄・文様ある照明で美しさで印象付ける等、照射バリエーションに富んでいる。
少しネタバレするが…。タイトルから連想できると思うが、登場するのは「人間」と「人形」という存在や役割の違いはあるが、人間を物理的に小さくし人形がいる空間へ投じることで、同じ世界観で物語が紡れていく。
(上演時間2時間)

ネタバレBOX

舞台セットは、二元的に創出することで人間世界と人形世界を区別し、異次元ということを分かり易く観せている。上演前は中央の通路奥に照明で十字架を写しだし、両側は衝立のようなもので仕切っている。それが人形世界になると、衝立の奥が現れ左右対称の階段状の立体感ある空間を演出する。
階段の上り下りという動作が躍動感を生み、軽快なテンポで展開していく。また役者の立つ位置、例えば姉妹(人間)は、立体空間に立たず板に居り、人形は階段を利用し色々な場所に出没し、空間の広がり=夢想をイメージさせる。

物語は、歌謡界のカリスマ的存在だった母が亡くなった。その葬儀に集まった四人姉妹は仲が悪く、嫌悪・憎悪に満ちている。その感情は母に対しても同様であり、四人の父親は全員異なり、母の奔放さが観てとれる。四人姉妹に葬儀を行わせたい、そんな思いから姉妹を宥めて仕切らせようとする亡母のマネージャー(脚本・杉山夕サン)、遺産相続で揉める事を心配し遺言を託した法律事務所の弁護士、この2人がストーリーテラー役を担っている。

母の葬儀で久し振りに会う姉妹であるが、葬儀より遺産相続のことが気になる。それぞれの性格が多少デフォルメして描かれるが、相容れないことがしっかり伝わる。葬儀の最中に落雷が…気が付いたら人形と同じ大きさになっており戸惑う姉妹。一方、マネージャーと弁護士は居なくなった姉妹たちが葬儀を放棄して逃げたか、誘拐されたか心配しだす。葬儀日程、マスコミ対策で探し出す猶予は3日間。物語は「期限」と「場所」を限定することで緊迫感を持たせる。

子供の時に遊んでいた人形、今ではその記憶も無くなっていた。姉妹の性格によって人形の好み種類(お姫様、兵隊など)が異なる。メルヘン・ファンタジーの世界観がリアルで地に足を付けた物語に変わる。元の人間(大きさ姿・形)に戻りたい思いを見透かすように一体の人形が囁く。その魅力的な言葉を信じて右往左往する姉妹の滑稽さ、悲哀さを思わせる姿が見所の1つ。
物語はハッピーエンドという予定調和で終わるが、底流には母の愛情、人間的成長を促す寓意的な要素も含んでいる。

少し気になったのは、人間・人形という括りで観れば動作・ダンスパフォーマンスの違いはある。しかし全員が女優という外見上の華やかさはあるが、物語の登場人物(人形)としての魅力(個性)は印象が薄くなったように思う。ストーリーテラーの役割を担う2人以外は同世代、濃いメイクという均一化したイメージを持ってしまったのが残念。

次回公演を楽しみにしております。
露出狂

露出狂

アカズノマ

ABCホール (大阪府)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

タイトルが【露出狂】なんぞやと思いました!が
まさかの笑いありx100の展開!
終盤の白峰役のるりこさんの台詞「バラバラになるために一つになったんや!」泣きそうになりました!

熱海殺人事件

熱海殺人事件

カガミ想馬プロデュース

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/16 (月) 13:00

正直芝居としてもう一歩感はあったものの、中だるみもなく楽しめた、熱海殺人事件お初の人にはこのバージョンは良いかもしれない。

来てけつかるべき新世界

来てけつかるべき新世界

自由劇場

神戸大学・出光佐三記念六甲台講堂(兵庫県)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった!映像との掛け合いを始め、
とにかく『間』が良かった。
次回公演も楽しみです。

凡人の言い訳

凡人の言い訳

小田尚稔の演劇

新宿眼科画廊(東京都)

2018/04/14 (土) ~ 2018/04/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/04/15 (日) 16:00

価格2,300円

16:00の回(曇)

山下智代さんの回。

15:20受付、15:30開場。

入って左に客席(前後2列)。

本作、ちゃんと数えたら4公演目でした。
 ※サイトに抜粋版映像あり
2016/3(眼科画廊)山村麻由美さん
2017/4(眼科画廊)豊島晴香さん
2017/12(どらま館)山村麻由美さん
2018/4(眼科画廊)山下智代さん(今回)
 ※山下さんは大学の頃から観ています。

ということで珍しくお話は知っているので、演者による違いがみどころかなと思いやってきました。

入口側にテーブル(いつものちゃぶ台)、ハンガー(つり革)、奥が本棚でプラトンやノルウェーの森、タバスコ、折りたたみ傘。

満員電車、駅前の風景、寮、実家のことなど。

誰にでもありそうなことがいつの間にかひとり(自分)のこととして伝わってきます。

五分咲き、不恰好で、中途半端な自分が後ろについて歩いていたのが、いつのまにか横に並び、重なり、共感してゆくような錯覚。

余談1 たしかに荻窪に「ぎょうざの満州」があり、いつもそれを横目に勅使川原さんのダンス公演に行くのでした。

余談2 さっき、wikiっていたら→「めぞん一刻」の高橋さんは日本女子大卒でした。

春の花びら3回転!!

春の花びら3回転!!

チームまん○(まんまる)

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/04/13 (金) 14:00

他の方々のコメントにあるように、3話とも結構、まじめなテーマを扱っています。
下ネタを謳っている劇団ですが、下ネタとして過剰さはなく、むしろそれを強調して、話のバランスを崩すこともあるのではないかと、ちょっと心配。

例えば、1話目の「おめこ星」での、ラストのカップルでの会話。
男性が女性にお願いをするだけれど、ピー音で隠しながらも、意味は十分推測できます。でも、この件必要かなあ、とか。

3話目の「うんKO」は、ちょっと生理的にはダメでした。何とも話が粘着質で、消化器系や便の擬人化や、排泄の流れの演技はちょっとなあ。無理くりな感じがして。

私的には、一番ツボに入ったのは2話目の「自慢気」。いやあ、良い話だ。
年頃の男の子2人を持ち、自らの経験と照らし合わせると、説得力バツグン。
こちらの子供部屋の家具の擬人化は、もの凄くツボに嵌りました。
親子の話だけではなく、カップルの話も、よく判りますしね。

下ネタ期待には、ちょっとおとなし気味かな。

眠り木の精霊

眠り木の精霊

NOLCA SOLCA Stage

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2018/03/01 (木) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

*☆

露出狂

露出狂

アカズノマ

ABCホール (大阪府)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/15 (日) 16:00

座席J列10番

価格4,000円

*☆

みかんの部屋

みかんの部屋

劇団フーダニット

タワーホール船堀 小ホール(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/13 (金) 18:30

座席1階1列

過去2回、当劇団の存在を知ってから観たいと思ったのに、日程が合わずに断念。
ミステリー専門の劇団ということで、好事家特有の興味がありました。
でも1公演が3日間という制限は厳しい。そして、ようやく今回の観劇となりました。

「みかんの部屋」
トマは「罠」で知っているのだけれど、この作品は全く知らない。
ただ、「罠」の面白さから推測するに、外れはないよな、という思いがありました。

全6話の短編から構成され、3話ずつ休憩を挟んで上演されます。

実のところ、船堀を拠点に活動する地元劇団ということで、チケット価格も安いし、問合せ時の対応もよいし、好印象なのですが、何かサークル活動の延長線かなという感じで(そうした劇団も多いことに違いはないのですが)あまり芝居自体は期待はしておりませんでした。

しかし、舞台装置もきちんとしているし、会場も公共施設としては手ごろで快適。
全体的に、いい雰囲気なのです。

1話目は、妻と夫に駆け落ちされた2人の男女が、みかんの部屋と言われる(みかんの絵が飾られている部屋)ホテルの27号室で、今後の復讐についてやりとりをします。

しかし舞台が始まった際に、予感は当たったかなと思いました。
フロアを仕切るボーイ長の方のセリフの歯切れが悪い。来客の男性の演技が(悲嘆を上げる)どうも拙い。彼を追いかけてくる女性の演技がオーバーで落ち着きがない。
オチとしては、中々ブラックで面白いのですが、これは予想のレベルかな、と納得。

2話目は、銀行強盗の仲間割れの話。芝居としてはとても安心して観られましたが、通り一遍の愛憎劇で、こちらは話が面白くない。

と、ここまでは、こんなものかな、と思いましたが、、、、
いやあ、3話目からは、面白いのなんの。
橘さんのメイドの登場でメリハリが出たのと、甲斐さんの花が備わったからかしら。

3話目は、導入から嫌な感じの話(間男の話)で、夫役の行動が???でストーリー進行も何なのこれ、という感じでいたが、ラストのオチが秀逸。全ての不自然さを回収します。フランスの話だよねえ、と妙に納得。

4話目は、叔父から多額の遺産を相続して、田舎から出てきた女性の話。
支配人役は、ちょっともたつき気味でしたが、主演の女性は軽快に話を進めていきます。実はこの女性は、、、というお話。

5話目は、残酷なまでの悲劇。夫を殺した女性が5年の刑期を経て、刑務所から出てくると、愛する男性の出迎えもなく、、、そして、というお話。ラスト間近では、観客もおいおいおい、となります。

6話目はかなり倒錯した話。神父と娼婦のホテルの一室での話。話の入り口から予定調和を期待すると、かなり外されまくります。終盤、甲斐さんの生○○えでの話の転換が絶妙なニュアンスとなっています。

休憩時の紅茶もおいしかったですし。

ちょっと侮ってしまってごめんなさい。
大変、面白うございました。

また観に行きます。(船堀って、船橋住まいの私にとっては近くて便利!助かります)

Romale(ロマーレ)~ロマを生き抜いた女 カルメン~

Romale(ロマーレ)~ロマを生き抜いた女 カルメン~

梅田芸術劇場

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/21 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/04/13 (金) 13:00

座席1階

13日公演を観て参りました!

露出狂

露出狂

アカズノマ

ABCホール (大阪府)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めての舞台でした!
凄くパワフルで元気の出るものでした😊 何回でも観たいなと思え楽しかったです。キャストさんもあんちゅは同級生でそういった点も凄いなと思いました。初めての舞台がアカズノマ露出狂で良かったなと思います。舞台にとても興味を持ちました。自分のアカズノマも開いたかもしれません😁

組曲~touch 2 you~

組曲~touch 2 you~

touch my brassiere? company

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

作者の熱い想いが凝縮された飛礫の様に投げつけられる舞台。
観る者の精神状態で受け方も大きく変わるとは思うが、総じて欠けた心のピースを探し求め相手の傷を埋めようとする優しさにあふれた物語。
傷追い人が普通でいられる特殊な街、新宿歌舞伎町の存在意義をあらためて感じさせられた。
花火みたいな人生。  そうなのかもしれない。

ネタバレBOX

後半から怒涛の様に展開する感情の嵐が結構気持ちよい。
晒される傷と、そっと撫でる様に覆う言葉に涙をこらえる。
何の情報も持たずに観ると、人間関係を把握するまでに時間を要するのが少々残念。
しかしそれ以上に心を素手でつかむ物語は切なくも面白い。
WS 象をなでる↔魔王を倒す

WS 象をなでる↔魔王を倒す

アムリタ

新宿眼科画廊(東京都)

2018/04/14 (土) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

鑑賞日2018/04/13 (金) 20:00

価格0円

20:00の回(曇)公開ゲネ

19:30受付(チケット代わりのサイリウムは手首に、また手持ちライトを受け取る)、19:45開場、案内には1,500円とありましたが事情により無料となっていました。

入って左右の壁際に客席。中央(舞台部分)椅子が4つ、縦(あるいは横)長の舞台。いつのまにか客席に素足の方。

ライトは基本自由に使うがひとつ約束あり。

20:02開演~21:09終演。

ずいぶん空いてしまいました。
「死に至る眼、光る(2015/9@サブテレニアン)」「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話(2015/6@プロト)」「廻天遊魚(2013/8@@眼科画廊)」「演習3 第七官界彷徨(2011/6@学生会館)」。

振り返るとなかなかの異色作揃いで、本作も違わず。

・出演者
「白いブラウス」の紺さんは「佐伯紺さん」とのことですが、初めて。田中晶子さんは「誤解です。(2011/12@バビロン)」のスタッフにお名前がある方?

・ワークショップの案内に
「魔王、勇者、異世界ファンタジー、RPGに親しんでいる人」とあります。ここらは私が苦手とする(剣と魔法もの的)領域...。

道程が繰り返されている感があるもののどこから→どこへが直感的につかめず。篭ったというよりは少し開放したような感覚。

ライトを点け、対象に向ける。という行為(観劇中、そのことに意識を振り向けるリソースが足りていない)に馴染めないような気がする。少しのことで覚醒してしまう体質なのかもしれません。

ここらでようやく、照らす人(観客とスタッフ)を含め、照らしたものが(お客さんそれぞれの)作品なのかもしれないという気がしてきました。

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