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愛される資格

愛される資格

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

松田航輝が前作とはかけ離れた役を演じ切る。

誰もが過去に持つコンプレックスに打ち勝つためには、どうすれば良いのか。
家族とは何なのか、愛とは何なのか、生きるとは何なのか。

家族の意味、愛の意味、6gらしく変化球も含めて、芸達者なわき役たちが色々な側面をみせてくれます。
希望をもつ事、希望がもてる為には、何が必要なのか、主役の成長の覚悟が感じられる作品です。

ギリギリ立っているジェンガのような青年が、自分の根元をきっちりと固めて、自分の意志で立ち上がる瞬間、是非、見届けてください。

明日からの自分の力にもきっとなります!

ネタバレBOX

舞台の使い方にも是非注目して欲しい。
舞台は、1シチュエーションのように見えるが、照明や魅せ方でうまく何通りにも魅せてきます。
(先週の作品も、舞台の土台は同じだから、どれだけ凄いことやっているんだ、この劇団は(笑))



害虫

害虫

劇団普通

ギャラリーLE DECO(東京都)

2018/05/22 (火) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/05/22 (火) 19:30

価格2,300円

関係が複雑な5人の兄弟姉妹(と母)の会話劇、大半を占める場面は自宅(のLDKのテーブル?)での会話でその内容も一部不可解な部分はあれ基本的には普通なのに現実味が乏しく夢の中のように不確かに感じられてしまうのはこの会場の白っぽくてがらんとした雰囲気と1灯固定の明かりのせいか? 終盤の別の「場」での会話がよりそれを強調する感じ。
その終盤の別の場との対比に加えて、つい先日Gallery&Space しあんで観たあさがお企画「言葉を纏ふ 纏の二 太宰治「きりぎりす」」の固定5灯ながら組合せによる雄弁な明かりとの対比もあり、印象が深くなったかも。
さらに1灯というのが電柱の下での不条理系を想起させたのではないか?
本作を例えば東中野のRAFTで上演したら声は響かないし、会場の内装もしっとり落ち着いた感じなので、受ける印象がかなり違うのではないか?なんてことも考えた。

ネタバレBOX

終盤は明治通りに面した窓の下に置いた机を挟んでの二人の会話で、借景もあって劇中でも「外」であり(聞いたところによるとそこまでの場面は裸足で、そこから靴を履いているそうな)ハッキリと対比されている。
CAFE BIANCO~Finale~

CAFE BIANCO~Finale~

兎団

中野スタジオあくとれ(東京都)

2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/05/24 (木)

24日ソワレ(115分)を拝見。

ネタバレBOX

少年少女に美術品狙いの窃盗団、そして屋敷に巣造う亡霊や妖怪達…賑やかな登場人物?達に彩られた、だが、芯のストーリーは純粋な白だった、伝奇ロマンな2時間弱。
今回で封印してしまうのが惜しまれる、優れた作品だった。

役者陣。見知った役者さんが多い中、個人的には、振り向いてくれないモームの霊を慕い続ける、升野紗綾香さん演ずる娼館の女主人に感情移入させられた。

最後に、配役を記しておく。
画家モーム(恋人メイの没後、死んでからも世界を放浪し、メイを描くに相応しい、純粋な白を追い求める)
…斉藤可南子さん(開演前の15分バージョンでは、メイ役も!)
恋人メイ…美友さん(容姿も佇まいも、まさに「薄幸の美少女」!!)
娼館の女主人…升野紗綾香さん(好演!)
高校生の少年アイス(内気な男の子が持てる勇気を振り絞って…)…田代佳穂さん
高校生の少女メイ(「恋人メイ」とは対照的な、現代のメイ)…石黒礼子さん
美術窃盗団…松尾武志さん&柳橋龍さん
黒猫プルートー…藤井優果さん(☜当て書き?)
人形&恋人メイの仲の良い同僚…菊地晴美さん
死神…又吉宏美さん
サンジェルマン伯爵…松村瀬里香さん
ドラキュラ伯爵…ドナルド松山さん
狼女…初山ほのかさん
フランケンシュタイン…たかやまさん
花園の少女…村瀬明季さん
腐った死体…佐藤海斗さん
百合の魔女パーニャ…タカサキカヤさん(Twitterとの雰囲気の違いにビックリ!好感)
百合の魔女パネマ…紅鮭プリンさん
iaku演劇作品集

iaku演劇作品集

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★

『人の気も知らないで』観劇

ネタバレBOX

交通事故で腕を切断した同僚の見舞いの帰りに、別の同僚の結婚式の余興の打ち合わせで集まった女性三人の女子トーク。

身体が不自由になった人への配慮などの話題から、三人のうち一人が乳癌で片方の乳房を切除していたことが明らかになったりして、若干病気自慢的なオチの作品になりました。

腕を失くした女性に対する取引先の社長の言葉や態度は、口は悪いが親身だということは分かりましたが、これは少し以前の作品なのでしょうか、セクハラ発言はもう今となっては許される範囲を超えていました。親身さを上回るアウト発言でした。

時の流れとは恐ろしいものです。

障害や老いについては、動物に倣うようにしています。動物は、過去の体調と比べて悲観することなく、今を基準に一番最適な生活を送ることを考えているようです。
ゼロバヤシモトコたち

ゼロバヤシモトコたち

ジョン・スミスと探る演劇

新宿眼科画廊(東京都)

2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

憑依型女優・嶋野さんによる皆殺しのメロディ(エンヤ)。

通る夜・2018

通る夜・2018

劇団芝居屋

劇場MOMO(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

家族だからこそ相手に対する思いが些細なことで大きくこじれてしまうことがある。
”親の心、子知らず” 生きてるうちに解り合えたいですね!

ネタバレBOX

増田恵美さん扮する霧島寿々子のひねくれた性格はいささか大げさには感じたものの、熱演でした。
死んだ父親を呼ぶ言葉が”あの人”から”お父ちゃん”に変わって本当に良かったです。
でも死んでからでないと親の本心を知ろう,解ろうとしなかったのはおおバカ娘です(笑)!
アップデイトダンスNo.51「青い花」

アップデイトダンスNo.51「青い花」

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2018/05/17 (木) ~ 2018/05/25 (金)公演終了

鑑賞日2018/05/22 (火) 20:00

価格3,000円

20:00の回(晴)

19:40会場着、受付、19:50開場、20:05開演~21:07終演、21:17トーク終了。

アップデイトダンスNo.50「ピグマリオン」からNo.51の本作まで4ケ月のブランク、その間の特別公演とシアターXは観に行けず。

アップデイトダンスはなんとか初見から通い続け5年目に入りました。

開演前はじっと息をひそめているような舞台、真っ暗闇のなかから音もなくおぼろげに現れる像、ダンサーを青く染めるあかり、自然の恐ろしさを感じる音、繊細で力強い楽曲。どれもが体の中に緊張感を生み出し、客席から飢えたような感覚で観ているその像はあるときは動かず、あるときは空間を激しく撹拌する。

すべての動きが美として結晶し、闇に溶け込んだのかみえない表情、眼は何も語らないようでまた深い洞察を繰り返しているようにもみえました。

Silent Majority

Silent Majority

劇団龍門

サンモールスタジオ(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

もし現在、問題を抱えて行き詰っている人には、きっと何らかの指針になってくれるのではないかと思えるエンターテインメント作品。
予定調和に収まらないエネルギッシュな展開に終始圧倒されながらも観終わった後には、登場人物に比べ全然平穏で甘ちゃんな私にも、どこか視界が開けてくる様なスッキリ感をもたらしてくれました。

既に見た目だけで人生ドラマを感じさせる趣ある役者さんと、若さ溢れる役者さんが混在していて実にバラエティーに富んだ座組でした。

ネタバレBOX

場所は歌舞伎町なのでしょうか。
ギリギリを歩む人生サンプルの数々。
それこそ生きるの死ぬのの連続ですが、それぞれに人を恨んだり愛したりを通して、それでも生きていく姿は、ほろ苦い人間賛歌として沁みてきます。
本作の意図する問いかけは自身を見つめ直すよい機会となりましたが、同時にこの問いかけを日大アメフト部の幹部陣にぶつけてみたい気持ちもよぎりました。
Brand new OZAWA mermaid!

Brand new OZAWA mermaid!

EPOCH MAN〈エポックマン〉

APOCシアター(東京都)

2018/05/05 (土) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

彼の一人芝居を見るのは今回で3回目かな?
毎年、今年はドンナ内容で装置を見せてくれるのか・・楽しみになってます。
人魚姫はどんどん大人の女性になっていっていとおしく感じました。
今も東京の海ですいすいと軽やかに泳いでいて欲しいな。

通る夜・2018

通る夜・2018

劇団芝居屋

劇場MOMO(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

わかりやすいお芝居を目指しているだけあって、とてもわかりやすかったです。
演出家が指示した通りでの演技ではなく、役者自身が考えての演技で、他の団体とはちょっと
変わったお芝居という感じがにじみ出ていました。役への思い入れも中途半端ではないみたいで、
観ていてすごいなと感じっでとてもよかったです。

ヒュプノス

ヒュプノス

Oi-SCALE

明石スタジオ(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★

登場人物が入れ替わり立ち替わり、それぞれの価値観を披露する短編集のような印象を受けました。どこまでが夢でどこからが現実なのか、生きているのか死んでいるのか、全ての境界が曖昧な感じがして、終始幻想的な空気がありました。夢は記憶であり、望んだ夢ばかり見ることはできないけれど、深層心理からのメッセージなんだと思って、自分の夢とも向き合ってみたいと思いました。

ハングマン

ハングマン

パルコ・プロデュース

世田谷パブリックシアター(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

イギリスの現代劇作家の作品では頻繁に紹介されるマクドナーの新作。この作家の作品は土着的な味わいがあって馴染みやすいのか、何本も紹介されている。今回も、田舎のしけたパブを舞台にした近過去物。イギリスで絞首刑が廃止されたのは70年代のようで、そこからはまだ50年しかたっていない。この絞首刑執行人だった男が、死刑廃止後もその仕事に誇りを持ち、その結果・・と言うなかなか厳しい指摘が土俗性が残る村落的社会の中で展開する。一幕は、やや説明的だが、二幕になると俄然、サスペンス仕立ての誘拐劇、殺人劇が、外では嵐の雷鳴の中で展開する。社会的なテーマのある現代劇なのだが、ウエストエンドでも観客が集められる面白い犯罪劇になっている。
長塚圭史の演出的確。田中哲司、羽場祐一、ともにいつのまにかにか世田パブの舞台負けしない力をつけている。小劇場出身の市川、谷川、村上の庶民三人組はもう商業演劇で鍛えられた大劇場脇役に劣らないほどうまくなった。秋山奈津子、この人はホントに隙がない。芝居が終わると、カーテンコールで中央にいながらさっさと引き上げる役者らしい熱の醒め方がいい。
ところで、今世田パブでは下のトラムで「バリーターク」をやっている。現代イギリス作品で、これも見てみたいのだが、チケットが全く手に入らない。芝居好きにきくと皆お手上げである。つまり出演者のミーハーファンが手をまわしてチケットを買い占めて、連日ファンクラブの総会のようなことになっているよし。全公演を見たと自慢するような、芝居の何たるかを全く分からない観客に劇場を占拠されるのは本当に困ったものだ。タレントのためにもならない。いっそ、武道館ででもやったらどうだと憎まれ口をたたきたくなる。

殉情わりだす演算子

殉情わりだす演算子

電動夏子安置システム

赤坂RED/THEATER(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/05/23 (水) 19:30

 ロジカルコメディの雄、電動夏子アンチシステムの、いわゆる「館」シリーズの第4弾。面白い!ただ、主宰で脚本の竹田によれば、自分が「館」シリーズと呼んだことはないそうである。不思議な特性を持つ建物を舞台とした作品群をそう呼んでいるのだが、今回は、鍵穴にトランプのカードを差し込むと、そのカードに書かれている行為を、赤なら「できない」、黒なら「しなければいけない」というルールに縛られた館。そのことで起こる笑いも巧いが、今までの総集編的位置付けの作品らしく、過去の作品へと繋がるヒントも見せてくれる(勿論、今までの作品を観ていなくても問題ない)。道井がいつものテンションで引っ張るが、犬井が道井と対抗するまでに育ったところは見事。

市ヶ尾の坂

市ヶ尾の坂

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2018/05/17 (木) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

男性の深層心理を表したもののようでした。

ネタバレBOX

市ヶ尾の拡幅工事が予定されている道路に面した家に住む男三兄弟と知り合いになった女性との話。

年の差のある三兄弟の女性に対する親愛の情には微妙な差がありましたが、結局彼らが求めていたのは亡くなった母親の面影でした。三兄弟の間でどろどろとした感情が渦巻くのかと思っていましたが、男性は母親を求めるものというステレオタイプなオチに少々盛り下がりました。

女性の夫が登場する意味は全くありませんでした。出たがり作演のために作品の質が落ちることを認識すべきだと思いました。
あしおと

あしおと

アンティークス

シアター711(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。どんな謎があるのか?と、どんどん惹き込まれました。役者さん達の熱演は良かったですが、声がやや大き過ぎる気もしました(実際の高校生の賑やかさを考えると、リアルかもしれませんが)
友達というのは、やはり素敵だなぁと感じ、昔の友達の顔が浮かんできました。不思議な感覚を感じられる面白い舞台でした。

殉情わりだす演算子

殉情わりだす演算子

電動夏子安置システム

赤坂RED/THEATER(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/05/23 (水)

23日・ソワレの初日舞台(120分弱)を拝見。

ネタバレBOX

サスペンス仕立てのコメディーは、ヒトの動かし方で『場違いの一日前』を、笑いの仕掛けに既知の作品群を、それぞれ想起させられたが、それでも、結局のところ、無抵抗で爆笑するしか術のない、一級品の舞台だった。
ただ、アカリの相神への復讐から、冬子達の2年後の後日談的光景へのラストシーン。
個人的な見方だが、ここまで来て「サスペンス仕立てのコメディー」→「コメディー仕立てのサスペンス」にテイストを変えるんだぁ? コメディーで通した方があと味がよかったのになぁ、とは感じた。

役者陣。
2年前の『男装音楽劇 くるみ割り人形』以来、来月も『野外劇 新譚 糸地獄』で拝見する予定の、高畑亜実さんの、他の方と質感の異なる(コメディーよりもサスペンスな色合いの濃い)佇まいと、「白い服の謎の男女」’Sの紅一点・新野アヤコさんの(開演前にロビーでお見かけした、生真面目な雰囲気とは打って変わっての)可愛らしさ満点の演技が印象に残った。

最後に一つ。最近の大相撲に不案内でも、道井良樹さんの前説は愉しく拝見させてもらった。

【配役】
有端(ありはし)アカリ(資産家の養女。出産後間もない我が子を誘拐された)
…高畑亜実さん
要(かなめ)(ロシア帰り。ある建築家が手掛けた建物を探訪している)
…町屋圭祐さん
埴生(記憶喪失な男性。自分を殺し屋だと思い込んでいたが、実は…)
…片桐俊次さん
千秋(冬子の友人の一人。おっちょこちょい。大海の会社の社員)
…犬井のぞみさん
冬子(交際相手・大海を殺したはずなのに…)
…川島佳帆里さん
春香(冬子の友人の一人。何故か彼氏無し)
…小舘絵梨さん
多夏美(たかみ)(冬子の友人の一人。失踪中の夫とまさかの…)
…本多晴さん
大海(おおみ)(中堅建設会社の跡継ぎ。放蕩の限りを尽くして、その都度、周囲に尻ぬぐいさせている)
…日向翔梧さん
金弥(建物を所有する有端の級友。ある目的のために家族と別れて、この屋敷に…)
…北川竜二さん
相神(さがみ)(建物を所有する有端の級友。建物の管理人と自称するも、実は…)
…渡邊聡さん

不法占有の目的で屋敷に居座っている「白い服の謎の男女」’S
…じょんさん、道井良樹さん、樋口夢祈さん、小原雄平さん、新野アコヤさん
あしおと

あしおと

アンティークス

シアター711(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

鑑賞日2018/05/23 (水) 19:30

価格3,300円

役者さんがきちんとやっていて好感が持てた。

ネタバレBOX

後半、話がわかりにくくなるので感情移入が難しい。パラレルワールドの処理が曖昧になってしまったのが残念なところである。
ノンバーバルシアター『ギア-GEAR-』Ver.4.60【3/18~公演中止】

ノンバーバルシアター『ギア-GEAR-』Ver.4.60【3/18~公演中止】

ギア公演事務局

ギア専用劇場(京都府)

2019/04/01 (月) ~ 2020/06/29 (月)公演終了

満足度★★★★

初めてみましたが、これはもう独立したエンターテイメントですね

ファイアフライ

ファイアフライ

ステージタイガー

近鉄アート館(大阪府)

2017/01/21 (土) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

アツい芝居でした!

幾望

幾望

真紅組

近鉄アート館(大阪府)

2018/05/11 (金) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

4面舞台で行われる舞台構造での天体観測の物語。
恐らく基本は時計回りにぐるぐる回る。
俳優陣の苦労は相当だと思われる。

長屋のおばちゃん達、懐徳堂の変人達、木津屋の人々、そしてそこに放り込まれる主人公の麻田剛立。
その空気の差が非常に面白く、作品にメリハリを与えている。

最後の天体観測のシーンでは自然と客席から上を見上げてしまう。
そして、月食を舞台全体で表現する美しさと、完璧に音響にハマる計算された作り。
非常に洗練されていて、地味な物語をエンターテイメントに変えている。
これを何事もなくやってのけるのには脱帽である。

一つ気になった点は、最後にお雪さんが出家するまでの流れがちょっと唐突。
淡い男女の恋の行方、二人の想い、もう少しそこを丁寧に描けたような気もする。

とはいえ、全体としては素晴らしい舞台。
天体とか詳しくないので不安だったが、とても面白かった。

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