最新の観てきた!クチコミ一覧

42561-42580件 / 191778件中
飲み干せダブルスープセット 冷たいももじるスープ&ぐつぐつ闇鍋スープ

飲み干せダブルスープセット 冷たいももじるスープ&ぐつぐつ闇鍋スープ

劇団冷たいかぼちゃスープ

APOCシアター(東京都)

2019/03/23 (土) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

始発まで

始発まで

ハトノス

現代座会館(東京都)

2019/03/22 (金) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/03/23 (土) 15:30

価格2,000円

広島の街、広島の人々が選んだ平和。あの3日後に復興した広電を通して物語が進みます。史実だけでなく「きっとあっただろうな」というテイストがいい塩梅。4人の役者さんが真摯に演んじ好感持てる演技でした。1時間ちょっとでは少し物足りないぐらい充実した観劇時間でした。

次回はどんな作品でしょうか。楽しみです。

伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

吉祥寺シアター(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/03/24 (日) 14:00

座席1階1列

価格4,000円

近世から宇宙最後の日までのとにかく壮大なラブストーリー。しっかりふざけていてもしっかりしんみりさせてくれる、いつものMrs.fictions。
特にラストシーンが素晴らしい。岡野さんの頬に光ったのは汗か涙か。しっかりカッコ良かった

猩獣-shoju-

猩獣-shoju-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2019/03/21 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

壱劇屋さんのWordless × 殺陣芝居は、やっぱり凄い!
殺陣もそうだが、言葉が無い分余計想像力をかき立てられる。
色々な事を感じ取れる舞台でした。

キャンパーズ シークレット

キャンパーズ シークレット

Oi-SCALE

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2019/03/19 (火) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★

小竹向原の地下にあんな空間があることにびっくり。
キャンプ場のセットの見事さにうっとり。

ここまでは良かったのだが、最初の40分はひたすら集まった人の雑談で、とくに盛り上がりもなく、伏線かと思ったものも後から振り返ると回収もされない。その後も小さな事件とかアクセントのおちゃらけはあるものの淡々と進んで行く。アラフォー会社員あるあるをキャンプ場でやっているだけだ。

これは作、演出、出演の林灰二さんのファンクラブのミーティングなのだろう。一見さんの私にはお金を払って近所のおじさんのお話を聞いてきたようなものだった。

新・ワーグナー家の女

新・ワーグナー家の女

劇団 新人会

上野ストアハウス(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ナチスへの協力を悪かったとしない母とナチスを良しとしない娘の対話がメインで、笑いなど一切求めないたった8人のだけの真剣勝負の舞台。
圧巻は何と言っても踊りのシーン。収容所で死んでいったユダヤ人たちを上半身裸姿で見せる踊りや、朝鮮装束の男の悲しさを表した一人の踊りは、セリフ以上にの戦争の悲劇を語っていたように思いますが、個人的にはやや長かった印象。
高校生などにも見て欲しいという想いからか格安の高校生以下割引なども準備してありましたが、時代背景など複雑でかなり難解だったのでは。小学生と見受けられるお子さんもちらほらと見受けられましたが、果たして楽しめたかのかはちょっと疑問(ただし、地名や人名、舞台の背景などを説明する解説書が当日パンフとして配布されていたのはとても親切でした)
他の劇団ではあまり見たことのない、ちょっと異色の見ごたえのある2時間弱の舞台でした。

宴もたけなわ。【当日券あり〼】

宴もたけなわ。【当日券あり〼】

ひとりぼっちのみんな

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです。人数が多いシーンは、うるさくてセリフが聞き取り難くなりゃしないか不安でしたが、2階を使ったことで立体感が出たのか(座った位置によるのかもしれないけど)、心配したほどではなく助かりました。

ネタバレBOX

ただ、開演前に舞台奥から聞こえてくる大声の会話は、こういうことを面白くやれる腕がないのならやらなきゃいいのに…と思ってしまうような寒々しい出来で残念。
ルーラースケーラー

ルーラースケーラー

劇団 夢神楽

ザ・ポケット(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ファンタジーがベースの劇団と聞いていたので、予想外の殺陣の良さに驚いた!また、ストーリー、長い上演時間を感じさせない。“その先が気になる”というそそり感がある。話の構成もしっかりしている。ご都合無しで納得のいく造り。次回も期待したい。

テースターズ

テースターズ

京央惨事

新宿眼科画廊(東京都)

2019/03/22 (金) ~ 2019/03/25 (月)公演終了

満足度★★★★

本劇団は初めて観劇しました。よくありそうでなさそうな、でもきっと知らないだけでこんなことどこにでもあるようなそんなお話しの印象です。
みんな抱えている悩みや秘密の1つ2つは。。 といった感じですかね。とっても面白かったです。
また時間もちょうどいいと思いました。 仕事帰りに軽くお芝居を見て帰る という感じで私はとても好きでした。
役者の皆さんの演技もよかったと思います。 次回も期待です 気になる劇団の1つになりました。

プリンスハズネバーカム

プリンスハズネバーカム

なりそこないプリンセス

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2019/03/22 (金) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

精神的承認欲求は人それぞれの立場で、どのように満たされるのか?
ズッシリと刺さりました。
そして、登場人物それぞれを愛くるしく感じました。
ありがとう☆☆☆

ReMemory  『生きのこった森の石松』  『あい子の東京日記』

ReMemory 『生きのこった森の石松』 『あい子の東京日記』

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2019/03/19 (火) ~ 2019/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

  名優中山マリさん、鴨川てんしさんお二人が、それぞれの演目を一人で演じる。お名前の順番は、レディーファーストにさせて頂いた。総論から始めると、極私的演劇論ということになろうか。今更、言うまでもないことだが、演劇は総合芸術だ。それは、劇作家、役者、演出家、舞台美術家、照明さん、音響さん、制作スタッフや観客総てが相俟って創る壮大な想像力の時空であり、その総合力が機能する場である。そのキーになるのが、本番で板の上に立つ役者さんだ。殊にその能力の高さ、個性、そして個人史を当に我々も生きている同時代の現代史に刻んでこられたお二方の、齢を重ねた身体を通して人間を晒す力には、改めて世界を見直す契機を頂いた。(追記3.26本日、マチソワあり)

ネタバレBOX

「あい子の東京日記」2019/3/23 19時 ザ・スズナリ
 第2次世界大戦直後、空襲や敵襲の恐れは無くなったものの、一般庶民の食糧事情、殊に都市部のそれは、戦中より寧ろ悪化していた。何故なら、戦中は隣組等の締め付けもあり、配給制度がそれなりに機能して居た為、最低必要な物資は比較的まんべんなく行き渡って居た為だ。然し敗戦後は、強い者が正しい、という強者の論理が幅を利かせた。だから、ヤクザや政治屋、資本家、食糧を持つ者、のし上がった悪党、権力者等が必要物資を独占的に私有していた。つまり富の集中・寡占が起こり庶民の生活は戦中より厳しかったのだ。現在で言えば、自民党議員やその支持者、与党支持者らが喧伝するトリクルダウンがまかり通っていたのである。ただGHQを始めとする占領軍が放出する物資は、闇市にも出回っていた。そんな時代、夫をレイテで亡くした戦争未亡人、中山あい子は、中間小説の旗手として頭角を顕し、アメリカ大使館でタイピストの職にも在りついた為、日本人従業員用の宿舎に住むことができ、食糧に困ることなど全くない当時の庶民からみれば別天地での暮らしをしていた。子供とはいえ、千代田区町1丁目1番地という華やかな暮らしをさせてくれる番地を誇らしく思っていたという。自分も何回か東京を転々とした際、住んでいた白銀の迎賓館を誇りに思っていたことを思い出した。雨の降った直後、庭には蛙がのそのそ出て来たし当時の日本としては偉く垢抜けた外車や高級車が迎賓館の出入り口を往来する姿、植え込みの美しさなどを今も鮮明に思い出す。
 更に、諸般の事情から大使館を出ることになった母娘は神田にあったビルの管理人としての生活を始めるのだが、ヨーロッパのアパルトマンのように中庭を中央に持ったビルでは、動物を飼うことも許されていたので、鶏を飼い新鮮な卵を入手することもできたのだという。無論、あい子が管理人を選んだのは、小説を書く時間が得られたからであった。様々な人の出入りも多かったようで、マリさんは自由な雰囲気の中で時代を明確に印象ずけながら育ったようだ。興味深いのは、マリさんが死んでしまいたい! と言った時のお母さん、あい子さんの返事。敗戦へまっしぐらに突き進んでいた頃、あい子さんは、こんな時代に子供は産みたくないと堕ろす為、冷たい海などに何度も浸かった李、ガタゴト揺れの酷いバスに長時間乗ったりして堕胎を試みたのだが総て失敗、マリさんは無事に生まれた。生命力の強い子なのだから絶対自分から死ぬ、などと言ってはいけないとさとされるのだが、話はもう1つあって敵機が超低空飛行で母子を狙ってきた折、米兵の嘲笑うような笑顔が見えたという。もうダメか、と覚悟した母に米兵がウィンクをして飛び去った。おぶっていたマリさんはいつも笑っていたので、その笑顔が2人の命を救ったのだとマリさんは言われた。生涯の仕事となった女優になった経緯なども小学校時代に遡って語られるのだが母と娘の人生に時代が密接に関与して、時が経った今、下北のスズナリで1人芝居を打っている彼女の姿が現実とフィクションの統合性として姿を現すさまが、グー。
「生き残った森の石松」2019.3.23 20時10分 ザ・スズナリ
 鴨川てんしさんの石松は,屋台のおでんやである。それもはんぺんに黒いのがある、名古屋おでんというのが渋い。無論、黒は悪や異界を象徴するのが常であるから、白・黒双方を以て世界をより多様に表現する器として機能しているのは当然だ。
中でも森の石松は、次郎長一家の大物で最も人気のあるキャラクターかも知れないから、その逸話は数多く、伝説の類も異譚も数多い。無論、講談や映画など娯楽芸能にもたくさんの作品やバージョンがあるから、その資料だけでも大変な数に上ろうが、そういった背景をベースにしながら、ここで語られることは一点に集約する。即ち1979年に亡くなった友である。友を通じて紡がれるアウトローへの共感である。それは、日本人の殆どが実感しなかった1989年という世界的パラダイムシフトへの注意喚起であり、内向きな日本人の状況への余りにも無防備でナイーブな感性及び鈍感へのアウトサイドからの呼号である。
 一宿一飯の恩義ということが股旅物では良く出てきた。これは、江戸幕府が無宿人を徹底的に取り締まる中で、水呑み百姓の多かった当時の長子相続制下で次男、三男に生まれれば、家を出て都市の下層労働者や職人になるか無宿人、即ち流れ者、ヤクザになるしかなかったアウトローの生活の底の底で、野垂れ死にを救って貰ったことに対する恩義を意味した。このような下層社会を見た者、経験した者、そして想像力を働かせ繋がろうとした者達への普遍的レクイエムの象徴として日本の学生運動退潮期に亡くなった友への痛恨の痛みを、ヤクザではありながら、情に弱く、義侠心に篤い、無鉄砲な所が何故か可愛い森の石松に仮託して描かれたのが今作ということになろうか。
 “団塊の世代”という言葉を発明したのは堺屋太一さんだが、この中で用いられている団塊という単語は元々、地学の言葉だそうで、地層中に見られる周囲とは異なった成分で形成された塊を言う。学生運動が盛り上がった頃の世代を指すが、この年代の人々は、友人や知己、或いは親族・眷属に闘争の過程で亡くなった方や傷ついた方を抱える人々が多い。そのことで心の傷を抱える人々が多いのだ。そういった人々への慰めのメッセージでもあるから、世代が異なると恐らく理解できない内容をも含むのだが、そのギャップをてんしさんの存在感、何とも言えない人間的な味、そして過ごしてこられた時の重さが滲み出ている演技で見事に形象化している。
第27班 本公演9つめ『蛍』

第27班 本公演9つめ『蛍』

オフィス上の空

萬劇場(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

A観劇 関係性の見えない中盤までが少し長く多かったように感じましたが、繋がりが見えてからは話には引き込まれていきました!含みをもたせたラスト、その後が凄く気になります...

第27班 本公演9つめ『蛍』

第27班 本公演9つめ『蛍』

オフィス上の空

萬劇場(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/03/23 (土) 18:00

座席1階2列

価格4,500円

決してスタイリッシュでなく人の業や性を群像劇で表現してくれる27班さんですが、今回は少し踏み込み過ぎた感じがしました。

ネタバレBOX

父と娘のところね...。
近親相姦は病気になりやすいと言った表現があったけど、血が濃い人は世の中に沢山いるのでもう少し配慮が欲しかったですね。うちもいとこ同士ですし、私も不治の病ですし。

全体的にシンクロ少女が昨年上演した「Last night in the city」のテイストに似ていて新鮮味も欠けました。

あと「妻の出身地」の台詞はなくてもラストは映えたかも。鈴木研さんの熱演は印象的。三浦真由さんは今回も素敵でした。あの声は痺れちゃう。
地球ロックンロード

地球ロックンロード

えーびーがた

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2019/03/14 (木) ~ 2019/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

甘〜いハートフルな青春友情ストーリーっと言った感じでしょうか^ ^
主役のお二人の演技が良かったですね♪
あの演技で違和感なく入り込めて感情移入ができました
それを支えるベテランの役者さん
急遽、代役として出演した是常さんをはじめ皆さんの安定した演技
このバランスがいい感じ

初の作演出を担当した主役の真壁愛さんの作品、楽しいお芝居でした!

空ばかり見ていた

空ばかり見ていた

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2019/03/09 (土) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

岩松了作・演出舞台を初観劇。数年前の松井周演出「蒲団と達磨」、「市ヶ尾の坂」のドキュメント映像(市販DVD)、戯曲「テレビ・デイズ」も読んだが、岩松作品は戯曲と演出ともに目的を一にする印象があり(「書く脳」と「演出する脳」は違うとよく言われる)、岩松演出舞台を一度観たいと思っていた。
も少し岩松氏の印象を書けば・・社会派とは言われない「静かな演劇」の作家であり、自分の方法論と視点を明確に持ち、ルーティンのように作品を生み出せる職人の一人。時代に寄せる細波を敏感に感じ取り、そのインスピレーション即ち一片の細胞からクローン=劇世界を生み出す。役者への要求が人間の微妙な心理に及び、優れた俳優でないと務まらない・・そんな感じ。
舞台はその印象は裏切らなかったが、予想外な面もあり、それは意外に「静か」でなく躍動的でさえあり、まあ普通の演劇だった。ただストーリー説明は不親切(思わせぶりの時間も長い)、ただし私の見た所ストーリーは一応完成しており、小出しにして客を待たせる分だけ、役者が担う負担も大である。役者は十分やっていて人物を体現している分だけ躍動もあるが、それでもヒントは少ない。
ストーリーラインは、とある国(人の雰囲気は普通に日本っぽいが背景の植物は南方っぽい)の山中にある元学校のような建造物を拠点にして、「反政府軍」的グループ(の支部?)数名が武装ながらも日常性豊かに暮らしている。「戦闘状態」を表わすのは敵軍の存在でなく(捕虜は居るが彼らでもなく)、兵士らの「戦闘意識」である。
時々ヘリが通過し、対立する勢力との間の戦況も緩やかに進行する模様。部隊員の他、二人の捕虜、保険外交員の女性(営業に来る)、若い兵士の母親(差入れに来る)が行き交う。
過去何が起きてどういう経緯でどんな勢力図となって今こうなっている・・といった説明は台詞の端に上らない。常態化した対立関係の中で生きる事、にまつわるあれこれ(恋愛も含まれる)を徹頭徹尾個々人の「あり方」から描き出しており、関心の眼差しは人の「あり方」にあるという感じである。
架空の世界では、今の日本で一般的でない要素が強調されている。即ち、己と公との間に生じる大義、上下関係に流れる忠義・信頼、また不信。そこに様々な欲望が絡む。
発する言葉には必ず動機があり、言動は相手に影響を与え、思考や行動を引き出す。時にそれは考え方と態度の変化をもたらし、人はそれを喜びまた失望する。失望はその代償を求め、思わぬ行動へと駆り立てる。死への恐怖を押し殺すため享楽を愛す者、使命感を持ち続けようとする者・・。人と人の絡み合いの曼荼羅模様が私はよく作られていたと思う。
そこはかと流れる憂い、戦いに倦んだ身体、それをおチャラかすような女性の存在との対比など、絵としての美しさがあった。

ネタバレBOX

以下思い切りネタバレ。
ラスト、部隊で紅一点の兵士(平岩紙)の恋人である主人公(森田剛)が、森の中で彼女を襲おうとした疑惑のメンバー(勝地涼)と対峙する。
その前の経過はこうだ。暴行現場で服から外れたボタンを発見した新米兵士(三村和敬?)は、平岩本人ではなく、平岩に信頼の厚い保険の女性(筒井真理子)にボタンを託す。そして筒井はそれを平岩をよろしく的に恋人である森田に渡していた。
リーダー(村上淳)の変節を機に、森田はリーダーの妹である平岩との間に距離を置くようになり、一方三村が勝地と二人になった時「現場」を見ただろうと詰め寄られ、危うく逃れるも不穏な存在として勝地が不気味に浮かび上がる。
終盤、己に正直な森田は平岩にその本心を明かし、そして結婚を申し込む。終わったと思っていた平岩は素直に涙を流す。そこからのラスト、先の場面である。
勝地は終始無表情に疑惑の刃を森田にも向けようとする(黙しているがそれが判る)、だが森田は平岩との関係を喜びをもって語るのだ。そして校舎の床から地面に降りた際、(あの大事な)「ボタンが・・」と、それが地面に落ちたらしく探し始める。床下にそれを見つけ、手を伸ばすが結局届かず、ついに「取れねえや」と大仰に諦めてみせる。ここでオール暗転。
主人公が葛藤の末に平岩との未来を、戦いの大義に付随する存在としてでなく伴侶として選んだことが、彼女の過去にまつわる疑惑を断ち切る態度に表れる。それは本来祝福すべき自分たちの関係を、認知する一人として勝地を招いた事をも意味する。
最も晴れやかな場面をラストに置いた完成された劇であるが、「岩松作品=ちょっと変わった作品」との前情報に当たる部分を持ち帰れなかったのは、淋しいといえば淋しい。
こそぎ落としの明け暮れ

こそぎ落としの明け暮れ

ベッド&メイキングス

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/03/15 (金) ~ 2019/03/27 (水)公演終了

満足度★★★

昨年の岸田戯曲賞受賞ということで、初めてこの作者と劇団を見に行った。パーツパーツは面白いところもあるのだが、全体としては話が分裂していて、よくわからない印象。メインプロットだけでなくサブプロットも絡ませるのはシェイクスピアがよくやった手法だが、今回は二つ(あるいは三つ)のプロットがお互いに無関係過ぎた。そのうえ、俳優もみな全力投球で、すべてのプロット・役が自己主張している。とっ散らかった感が強かった。

ただし、言葉遊びや詩的言葉、比喩、ギャグ、下ネタ、人生論などごった煮ではあるが、多彩なセリフに才能を感じた。岸田賞を受賞したのはこういうところだろうか。

岸田戯曲賞を受賞した舞台「あたらしいエクスプロージョン」のDVDと戯曲を買って、帰ってから見た。これは傑作だった。ホンもよかったが、八嶋智人のコミカルで柔軟な演技もさえわたっていて、おすすめです。

岸田國士戯曲百景

岸田國士戯曲百景

百景社

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

【③ 「麺麭屋文六の思案」「遂に「知らん」文六」】観劇

ネタバレBOX

「麺麭屋文六の思案」  娘が、妻が実家に帰って下宿している小学校の先生の子を宿してしまい、心配して別れさせようとするパン屋の主人の話から、彗星が地球に衝突するという噂が流れ、「遂に「知らん」文六」  流言によるどさくさに紛れて色々な男女が本能的にくっついて、その中で娘の結婚も認められたのかなというような話。

変な話でしたが、神は人間が作ったというところは納得しました。
血のように真っ赤な夕陽

血のように真っ赤な夕陽

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2019/03/15 (金) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

満蒙開拓団の悲劇だが、あえて辛口で言わせてもらえば甘い。主人公たちは善意の開拓団で、「満人」から慕われ、敗戦後の窮地を助けられる。こういう開拓団もあったのだろうが、幸福な例外だったろう。満人を差別的に扱い約束も守らない傲慢な開拓団や、集団自決で全滅した開拓団の話も出てくるが、隣の開拓団の話として、伝聞でしかない物足りなさは残る。(ただ、それを舞台で血みどろで演じるのがいいか、というのはまた別の話であることも分かる)

最初に不満を書いたが、いいところももちろんたくさんある。「誰か故郷を思わざる」の歌は聞いていて、しみじみした。ベテラン岩崎加根子もよかった。特に、体を張って満洲人を守るところ、集団自決に思いつめた仲間をひとまず和ませるところ。集団自決で同胞を殺してきた役の、谷部央年のすごみはまさに鬼気迫った。満洲人のリーダー役の渡辺聡も、被支配民族の苦しい立場と誇りをよく演じていた。

30万人の開拓団のうち9万人が犠牲になった(27万人中8万人犠牲という説もある)、そのうち1万が集団自決という。同じ満洲でも都市部の日本人とはレベルの違う、開拓団の悲劇の構造と政府・軍の責任があぶりだされていた。藤原てい「流れる星は生きている」なかにし礼「赤い月」など、引き揚げ体験を書き記す人は、都市にいたインテリ層(あるいはその子弟)が多い。そういう点でも、改めて満蒙開拓団の悲劇を現代の観客に追体験させた意味は大きい。

殺し屋ジョー

殺し屋ジョー

劇団俳小

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

スピーディーな展開でそこそこ長時間にもかかわらずあっという間に終わった印象です。役者さんの熱演の目を見張るものがありました。
また、ハードボイルド調ですが、いろんな要素を織り交ぜながら、映画の1シーンを見るような演出でよかったと思います。
暴力的なシーンやもろもろ、好き嫌いはあると思いますが、それらを差し引いても、おもしろかったです。個人的にはハッピーエンドが好きなタイプなので、先に見た探偵さんのお芝居の方が好きだったかな 
でも、こちらの劇団は、とにかく役者さんがうまくてストーリーに引き込むので、次回作も期待ですね。

新・ワーグナー家の女

新・ワーグナー家の女

劇団 新人会

上野ストアハウス(東京都)

2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

戦後もナチス協力を反省しない母(大ワーグナーの息子の妻・ヴィニフレッド・ワーグナー)と、亡命してナチス批判を展開した娘フリーデリント・ワーグナー(愛称マウジ=ハツカネズミ)の対話劇。予備審問の場の米軍人たちが、場面場面で役を変えながら、コロスの役割をする。ほぼ二人の回想の語りで終始するが、なんといっても素材となった歴史と人間関係が劇的だし、ワーグナーという偉大な芸術家の一族への興味もあって面白く見られた。
後半、ガス室で死んだユダヤ人たちをコロスたちの群舞で見せる。少し長すぎる気もするが、悶え、あがき、脱出を求めながら死んでいく姿が、セリフの裏の悲劇を語っていた。
また、作者福田善之は、日本の朝鮮人迫害にもきちんと触れ、それは朝鮮装束の男の悲しい踊りで示した。ただの海の向こうの話にしていない。ほかにも過去の話にしてはいけないという意識が随所に見られた。休憩なし1時間50分

ネタバレBOX

娘マウジの最後のセリフ「やはり言っておかなければならない。私はリヒャルト・ワーグナーの音楽を愛している。しかし、もう一方で、ワーグナーのように巨大でも医大でもない、多くは心貧しく不幸な人びと運命を思う。私もその一人なのだから」がよかった。心貧しい不幸な人間の一人である私のことを、優しく認めてもらえた気がした。

このページのQRコードです。

拡大