
死んだら流石に愛しく思え
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/15 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/09 (木) 19:30
2015年に初演したものを大幅改訂しての再演だそうだが、初演は観てない。実在のシリアル・キラーの実話をモデルにしているのだそうで、事前に少し調べていったために、他の人が笑ってる場面でも笑えない感じを持ってしまった。MCRにしても、かなりダークな話だが、伊達香苗演じる母の存在感が特に見事だった。

無敵望遠鏡
宇宙食堂
吉祥寺シアター(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/14 (火)公演終了
満足度★★★★
アニミズムとテクノロジーが綯い交ぜになった異星の世界観。エンターテイメントな観せ方の中に色々な課題・問題を提起する社会性を潜ませた公演。タイトルにちなんだラストの台詞が印象的だ。
物語はある時期の日本の情勢を想起させるところがあり、それに鑑みるとこの公演はある目的地に行くまでの過程を描いている。できればその後の行動(何をするか)をもう少し鮮明にしておくと深みが増す公演になったと思う。それはある程度、物語の中で示唆するか観客の”想像力”に委ねてもよいが…。
(上演時間2時間)【Bチーム】 2019.5.13追記

尾を咥えたり愚者の口
電動夏子安置システム
駅前劇場(東京都)
2019/05/07 (火) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
劇団名は言はずもがな劇タイトルも独自思考が滲む劇団(個人の感想)を初観劇。
予想に反して役者力あり、エンタメ性あり、もっとも解読困難な混み入ったストーリー、だが娯楽重視らしく「物語」は役者の飛躍からステロへ着地する演技と雰囲気をヒントに、流れに乗って観られる。
作劇は、相互に微妙な接点のある5、6組の対話(ほぼ2人一組)がリレーしながら快速で走行、数組の逸話がどう繋がるのか判らずもどかしいまま、しかも二つの異なる次元(時代)を跨ぎながら場面としては隣接して展開し、その事態の観察者であり渦中から脱しようとする者(主人公的グループ)が、今見ている場がどの次元の話なのかが判らないらしいという事が観客に判るまでの滞空時間も結構長い。事態は冒頭より何やらドラマティックに、面白おかしく展開するが、事態の推移は見守るしかなく、思わせ振りでクリアな演技で役者らがこの滞空時間を甲斐甲斐しく繋ぐ訳である。
ミステリーな物語の裂け目から世相への皮肉が覗き、馬鹿馬鹿しい騒ぎの末絡まりに絡まった糸が解けると、元来利害相容れない者らが(図らずして)困難を共に克服して大団円を迎えるという、「構造」だけは王道、テイストはかなりの程度亜種な人情喜劇。

ソリチュードタウンの死神
空想嬉劇団イナヅマコネコ
上野ストアハウス(東京都)
2019/05/10 (金) ~ 2019/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/10 (金) 19:00
価格3,900円
初日観劇。 細部までこだわった脚本と緻密な画作り。全キャストが遺憾無く実力を発揮し、哀しくも愛のあるテーマを美しく紡いでいる。主演・倉垣まどかさんのラストの姿には打ちのめされる

あえてここでの大決算
はりねずみのパジャマ
ARAKAWA dust bunny(東京都)
2019/05/01 (水) ~ 2019/05/05 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/05 (日) 12:00
価格2,500円
この廃墟で芝居を観るのは2回目だが、半野外で空気の入替えが絶えず起こっているので2時間超の長尺でも問題は無かった。
脚本がよく出来ており、言葉のチョイスや現在と過去の多重構造の描写・切り替えが見事。
役者の熱演と的確なツッコミがうまくマッチしていた。
女優陣も可愛く、あみゴリラとタンスの神様がお気に入り

アクトカンタービレ
博品館劇場
博品館劇場(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
今回は『Smoky Dog』を改訂、ブラッシュアップしたものを『森新吾へのオマージュ』として上演されました。それほど熱心なファンとは言えませんがDIAMOND☆DOGSのステージは何回か拝見していました。2月に見た「SINGULAR-シンギュラ-」が最後のステージになってしまって残念です。
まさかこんなことになるとは誰も思ってもいなかったであろうと言うようなお話でした。
神様がお側に置きたいと思われたのかもしれません。
改めて森新吾さんのご冥福をお祈りします。

團菊祭五月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2019/05/03 (金) ~ 2019/05/27 (月)公演終了
満足度★★★★
昼と夜を鑑賞。客席盛況。両方とも花道がよく見える席にすべし。尾上丑之助わずか5歳の初舞台、堂々とした舞台度胸だ。祝い幕の宮崎駿の絵は2階に掲示してある。

改訂版「埒もなく汚れなく」
オフィスコットーネ
シアター711(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
先年、小劇場からは珍しく大竹野正典作品が読売演劇大賞を受賞した。これはその舞台を制作したカンパニーが作者をモデルにした創作劇のの再演。
再演と言うと、初演をなぞったお披露目だったり、役者を派手に入れ替えたり、小屋を大きくしたりするのだが、この再演は主役の二人を初演のママに置きながら、新しい舞台を目指して思い切って整理している。話が昭和期の売れない劇作家の話だから、関西風を生かすと、夫婦善哉のようになってしまいがちで、初演はかなりその味が残っていた。しかし、この再演は作家の水難の事件ドラマや、家庭ドラマの世話物的なところは整理して、夫婦のあり方と、作家の宿命を、最後は山に登ることに託してまとめている。つまりは、物を作る芸術家と、男女、家庭、日々の生活の葛藤に絞ったわけで、よく出来ている.古い話なのに全く新しい。令和の新しい舞台の誕生の第一弾と言っていいだろう。
作・演出は瀬戸山美咲。初演は大竹野一代記のような世話物的な作りであったが、そこを作家の現場として作り直して成功している。しかし、作中人物では東京の制作者は、余分だったと思う。こういう第三者は、セメント会社の社長がうまくかけているからそれで充分コメディリリーフの役割も出来ている。演劇製作者の役割としても、いささか以上に皮相過ぎて笑えない。ここを切ると2時間以内でまとまてよかったと思う。
出演者では、なんといっても西尾友樹、占部房子の小劇場のキングとクイーンが揃って目いっぱい技術の限りを尽くして演じてくれたのが大きい。西尾は受けに回って目立たないが、出処進退見事なものだ。占部は今回の方がむしろガラがあっている。抽象的な役柄をいろいろ工夫して形でも見せようとしている。ほとんど日常性を捨象して、演技と台詞で見せる。それでいて、様式性の欺瞞を毫も感じさせない。俳優にも劇場との相性があって、この二人、二百人くらいまでの劇場だと圧倒的な力を発揮する。読売演劇賞も商業演劇の大劇場の役者だけでなく、小劇場で演劇の魅力を素で伝えるこういう人々に光を当ててほしいものだ。脇ではラッパ屋の福本伸一がさりげなくていい。

「舞い上がれ、レジャーシート」「ばいびー、23区の恋人」
マチルダアパルトマン
すむぞう外苑前スタジオ(東京都)
2019/04/12 (金) ~ 2019/05/12 (日)公演終了

叫べ!生きる、黒い肌で
アブラクサス
サンモールスタジオ(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
無くならない人種差別ですが、こんなひどい状況が5、60年前くらいであったことを再認識しました。自身の才能に目覚め、権利を勝ち取るために戦い、犠牲を強いられる姿が痛々しくも雄々しくて胸に響きました。彼女を支え、自分自身も変わっていくビリーも素敵でした。
せっかくの歌声。もっと聞きたかったです。

叫べ!生きる、黒い肌で
アブラクサス
サンモールスタジオ(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/12 (日)公演終了

りさ子のガチ恋♡俳優沼
バードランドミュージックエンタテインメント
新宿シアターモリエール(東京都)
2019/04/19 (金) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/26 (金) 19:00
座席L列12番
価格6,000円
2.5次元舞台の出演者の1人に入れ込むあまり勘違いと思い込みから暴走した熱狂的ファンの顛末。
程度の違いはあれりさ子が抱いたような妄想は少なからずあると思われ、また、りさ子の観劇仲間の言動やSNSの投稿(舞台上での表現方法も巧いしかつ愉快)などまさしくそのまんま、みたいな?
さらに2.5次元舞台の内幕(と言うかバックステージ?)もさもありなんな描かれ方をしており虚実ない交ぜ。
開演直前のちょっとした仕掛けや終わり方も現実世界と劇中との境界線をぼかす効果をあげていたと思う。
なお、りさ子のキャラクターにバーベット・シュローダー監督「ルームメイト」(1992年)のジェニファー・ジェイソン・リーやジョナサン・カプラン監督「不法侵入」(1992年)のレイ・リオッタを思い出した。
ガチ勢とは対極の一線(いや、破線か?)を引いた接し方をしている身ゆえ本作も冷静かつ客観的に観ることができた。

叫べ!生きる、黒い肌で
アブラクサス
サンモールスタジオ(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
差別に対するメッセージ劇かと思っていたが黒人女性たちの人生ドラマであった。人種差別は実感がないのでその臨場感はうすかったが、人生ドラマとしては、LIVE感もあって面白かった。SETUKOさんはプロ歌手なのですね。情感深い歌が素敵であった。

「舞い上がれ、レジャーシート」「ばいびー、23区の恋人」
マチルダアパルトマン
すむぞう外苑前スタジオ(東京都)
2019/04/12 (金) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/10 (金) 20:00
「舞い上がれ、レジャーシート」を観劇。
同じワードを聞き続けていると、言葉の概念から考えてしまった。
限られた空間での喧騒劇、非常に面白い。

慶應不思議草子
真紅組
近鉄アート館(大阪府)
2019/05/10 (金) ~ 2019/05/12 (日)公演終了

ハッピー・new・メリークリスマス
劇団マリーシア兄弟
Geki地下Liberty(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
牢獄の大部屋に4組の寝具が敷かれそこでの囚人たちのやり取り。なるほどと頷けることもあり90分とても面白かったです。青畳のイグサのにおい少し気になりましたが。。。。

改訂版「埒もなく汚れなく」
オフィスコットーネ
シアター711(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/19 (日)公演終了

演劇♡顧問
神保町花月
神保町花月(東京都)
2019/04/26 (金) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
個性溢れる、演劇部の顧問の先生たち、吉本新喜劇の香りを感じつつのステージ、もう少しお笑いが前面に出てくるかなと思いましたが、楽しかったです!

叫べ!生きる、黒い肌で
アブラクサス
サンモールスタジオ(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日を観劇。
歴史的な様々な出来事やそこにいた人々の思いを、凝縮して作り上げていて見応えある作品。
主演Setsukoさんのストーリーが進むにつれて、顔つきが変わり、モデルであるニーナ・シモンそのものに見えてくる迫力が凄かった。
歌も圧素晴らしかった。

一人ミュージカル「壁の中の妖精」
Pカンパニー
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/05/10 (金) 14:00
座席1階
春風ひとみ、見事というしかない。間違いなく彼女ならではの一人舞台であり、高度な一人ミュージカルだ。何度も再演を重ねている、木山事務所の作品では上演回数1位というが、見ていない人はぜひ、見た人もあの感動をもう一度味わいたい。
舞台はスペイン内戦。フランコ圧政のなか、30年もの間自宅の壁の中に隠れて生き続けた革命の闘士、その男と妻、娘の物語を春風ひとみがナレーターも含めて一人で演じる。演じるのは幼女から老女まで、性別も年代も超える。舞台を目一杯使い、客席まで巻き込んで物語をかき立てる。
ピアノとギターの音楽、効果音。さらにデフォルメされた影絵。上演を重ね練り上げられた舞台を一体化し、見事な芸術作品に昇華させた。
これは、一つの至宝。見ないと損するぞ。