満足度★★★★★
鑑賞日2019/03/22 (金) 19:00
まあ、ジェットコースターに乗ったような2時間20分。あれ休憩無かったらどうだったのだろう。
あっという間に終わった感は、やはりあったのだろうなあ。
劇団俳小の芝居は、古典劇でも現代劇でも、割とどっしりと構えて、テーマを掘り下げるような作りの印象なのだけれど、これは全く違ったなあ。脚本の特性もあったのだろうけれど、やはりシライケイタ氏がギアを一気に上げちゃったことが大きいのだろう。いかれちゃったというか。
クリスが父の家を深夜訪れて一騒動。混沌とした出だしから、この騒動の顛末が示されるまでには、すでに観客はジェットコースターの席に座り、振り落とされないようにきっちりと安全ベルトをしている。ここで、母親殺しが示されると、ジョーの登場の静かなイントロに逆戻り。落ち着きを取り戻した舞台空間は、その後、スピードを徐々に上げて、スクリュー回転、前方回転、急降下と予測だにしない展開に目もくらむばかりだ。
母親殺しがクライマックスになるかと思いきや、ラストの乱闘はよくもまあ、あそこまで徹底してやれるものだと、感心を通り越して呆けてしまった。
実のところ、スミス一家によって語られる実母の存在には実態感がなく、クリスをはめるレックスに至っても、人物像は一切見えないままだ。ただ、この5人がいるという、その存在感が、全ての場面で全面を覆い尽くし、暴力とSEX、そして露わな欲望(性欲、金銭欲、食欲などおなど)がだけが垂れ流されていく。
まあ、凄い芝居でした。
でもやはり、定時開始は守って欲しいなあ。途中入場者による周囲の迷惑を考えないこともないけれど、あと3名とか待っているのは、待たされた身からするとちょっと。