最新の観てきた!クチコミ一覧

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Taking Sides~それぞれの旋律~

Taking Sides~それぞれの旋律~

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2019/05/15 (水) ~ 2019/05/29 (水)公演終了

満足度★★★

長台詞のオンパレード。

絶対彼死

絶対彼死

ACT UNIT 依存

cafe&bar 木星劇場(東京都)

2019/05/28 (火) ~ 2019/05/28 (火)公演終了

満足度★★★★

雨の降る中池袋へ。
アフタートークで2日前に台本オール変更有りとの話。
賛否ありそうだが、それでもテーマを伝えようとする熱意を評価したい。
笑いも散りばめられていたので、ぜひ完全形を観たかった。
後半の巻き返しは良かった。

自由を我らに

自由を我らに

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2019/05/28 (火) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台上に続々と集まってくる言論・文章に長けた登場人物。
序盤にてその人柄が順々に伝わってくるのですが、 これは絶対揉めるわ(笑)
一般人にとって読解しづらい日本国憲法を分かりやすい口語文に書き換える為に集められたというのに皆発言が自由過ぎ。あぁ~だからッ 意味まで変えちゃいけないんだってばっ(笑)

文言の解釈と表現方法に対して、作家・歌人・随筆家、いわゆる文章で楽しませる職業人の発言は、ここでまかり通ったとしても、どうせ後で訂正されるでしょう的な微笑ましく笑えるものが多かったけれども、同じ文章を楽しませる職業人とはいえ広告文案家の発言はその笑いに紛れて「んっ?」どさくさにちょっと怖い事を言っている気が・・・

一番の見どころはやっぱり9条のくだり。
ここで一気に身が引き締まったし、そう!正にこんな論争が観たかった!という思い。
それこそ一言一言を噛みしめるように聞き入りました。

毎回役者さんが、その場の感情で自由に演じるという「フリー・リアクション演劇」
皆さん負けず劣らずの熱き言論・演技バトルを繰り広げられてていましたが、そこをあえての個人的熱弁賞は新聞記者・大町さんと政府の役人・生粋さん。
観る回、観る人によって変動する可能性が面白いです。

「マンナカノホシゾラ」「カレーライス殺人事件」

「マンナカノホシゾラ」「カレーライス殺人事件」

しみくれ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/05/08 (水) ~ 2019/05/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

「マンナカノホシゾラ」「カレーライス殺人事件」共にロスが長く続く作品です。
千秋楽を終えたあとでも、演者さんによる感想解説の場が多くあり、話のネタが尽きません。
さて、「マンナカノホシゾラ」のラストシーンについて、狙っているのか偶然なのか、偶然だとしてもあまりにもできすぎていることに気が付いたので、ネタバレBOXに書きます。

ネタバレBOX

マンナカノホシゾラの丘パートのラストシーン
「清水の舞台から飛び降りる」

清水寺には高い崖に張り出して作られた舞台があり、その崖から飛び降りると所願成就のときに怪我をせずに済み、もしくは死んで成仏できるといわれ、身を投げる者が絶えなかったという。 その舞台から飛び降りるほど、必死の覚悟で実行するという意味。 (故事ことわざ辞典より)

何か成就してほしいことでもあったのか、清水さんの舞台から飛び降りるイルミさんなのでした。
絶対彼死

絶対彼死

ACT UNIT 依存

cafe&bar 木星劇場(東京都)

2019/05/28 (火) ~ 2019/05/28 (火)公演終了

満足度

非常に残念なStageだった。作品モチーフ、ストーリー、キャラ設定も好みであっただけに完成度が低すぎた。

ネタバレBOX

本番2日前に台本差し替えという作家(主宰)の判断は批判しないが、台詞の入りが悪く感情が乗ってこない。
台本数ページを飛ばしてしまったとの懺悔があり朗読でのリカバリをしていたが、いっそ全編朗読でも良かったのではないか?

照明の当てがうまくなく演者の顔が真っ白だった…そういうキャラ設定かと思った笑笑
かげつみのツミ

かげつみのツミ

おぼんろ

BASEMENT MONSTAR王子(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

「かいじゅう」チームに参加。先日の「パズル」チームでは見られなかったシーンに出会う。キャストさんの思わぬミス(らしいのですが)に笑う(呆れる?)
こうなったらあとひとつ「つみき」チームにも参加して見なくては。

向井坂良い子と長い呪いの歌

向井坂良い子と長い呪いの歌

少女都市

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/05/21 (火) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

主宰・葭本未織さんの自伝的なお話と受け取ってよろしいのでしょうか?
だとしたら、最初にどこでどんな風に演劇と出会うかは大事ですね。特に演じる方に属する方は。演劇の基本はあるのでしょうが、いろんな考えややり方があるんだなあと思うことがあったので。本人の性格とかもあるのでしょうし。

殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

ポップンマッシュルームチキン野郎

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/05/16 (木) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

終演後の挨拶が長過ぎました。米国トランプ大統領の相撲観戦の様子が見たいんだから。

ネタバレBOX

宇宙で生命を活性化させる光線を浴びたために不死身で長生きすることになった男が、今はその経験を切り売りして小説家として生きていたものの、いよいよ光線の力がなくなって死んだという話。

バカバカしい話で終始すれば良いものを、何か夫婦愛みたいなものを描こうとするあまり面白味が尻切れトンボになりました。
15少年漂流記

15少年漂流記

兎団

中野スタジオあくとれ(東京都)

2019/05/23 (木) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

会場に入ると変形座席。思わずスタッフさんに「どこがオススメですか?」と聞いてしまいました。案内された座席は開演してみると納得の席でした。
開演前のパフォーマンスが楽しかったです。
チケット代が安いので「大丈夫なんですか?」と聞いてしまったのですが、自分たちが楽しいので良いのだそうです。

骨ノ憂鬱

骨ノ憂鬱

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2019/05/21 (火) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

今回もラストシーンが凄かったですが、舞台セットのご苦労の一部を談話会で聞くことができました。
家族三代の物語でしたが、たった一人の三代目の男の子。大人ばかりの中で「一平ちゃん一平ちゃん」と注目され続けるのはしんどいだろうにと思ってしまいました。
説明にあった言葉から想像していたのとは全然違う物語でした。

ネタバレBOX

傘婆ちゃんの言葉通り故郷を離れたのに、悲劇を招いてしまった一平。「僕の少年時代は7歳で終わった」と言っていましたが、祖母と東京に出て来てからどんな生活を送って成長したのか。菜緒とはどんな風に出会って結婚したのか。祖母は賢そうでしたので一平をちゃんと育ててくれたと思うし、話もしないままで結婚するとは思えないしで、トマトが赤かったからなんて殺人に至るのは納得できなかったです。
殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

ポップンマッシュルームチキン野郎

HEP HALL(大阪府)

2019/05/30 (木) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

全人類に観てほしい劇団、それがポップンマッシュルームチキン野郎です。
その荒唐無稽なキャラクターや、時に脱ぐことを躊躇わない作風に惑わされてはいけません。とんでもないキャラクターたちも、無駄に思えるようなギャグシーンも、全ては計算づくの演出であり、どんなにバカバカしいシーンにも意味があるのです。また、さっきまで爆笑していた直後に胸を締め付けるようなシリアスなシーンがあっても、不思議と振り落とされないんですよね。一瞬で空気を変える技術がすごい。ラストには全てが回収され、大きな大きな感動とともにあたたかい涙を流す…主催自ら大傑作と銘打つ今作を、どうか観て、感じていただきたいです。

作品がびっくりするくらい面白いのに加えて、PMC野郎さんの運営スタッフさんがいつも迅速丁寧でわかりやすくて優しいので、たいへんありがたく思っております。もう観ない理由がない!

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

中野劇団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/05/24 (金) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

前向きで、SFとしても理由が通っていて最高に素晴らしかったです!!

ネタバレBOX

元映研の飲み会で、10分経つともう一度10分前に戻ってしまう10分ループにはまった女性が、ループを繰り返すうちに次第に抜け出す方法を知り、10分がスタートする際に目にした当時のメンバーで映画を撮るという夢を実現させる道筋をつけることで時の流れを正常化させることができたというストーリー。

同じことの繰り返しで同じシーンを何度も見させられるのではないかと心配しましたが、杞憂に終わりました。同じシーンも、言葉を少し噛むところも同じだったり、淡々と着替えをしたりするなど工夫がされていて感心しました。

少しずつ解決法が分かったり、今回はもうあきらめてやり過ごそうなどと、確かにそうだろうと思えて、人間の行動として自然で素晴らしかったです。

女性の足が悪かったことが分かるシーンはドキッとしました。そして、その理由が分かり、そしてそのことで苦しんでいた男が監督を引き受けるところまで行きつくなど前向きなストーリーで感動しました。

予算が少なくて済むのなら、本当に映画化したらどうでしょう。小劇場より二匹目のドジョウ狙ってみては!
シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!

シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2019/05/27 (月) ~ 2019/07/16 (火)公演終了

満足度★★★★

地点ならではのパフォーマンスである。演劇ともダンスとも朗読とも芝居とも言えない。どれかのジャンルの上に総合しようという方向があるわけでもなく、このテキストはこう表現する、という演出の意志に貫かれている。よって、地点は地点、としか言いようがない。
廣いKAATの中スタジオ。一方に150席ほどの階段席が組まれている。席に向かって奥に、雪を思わせる霞のかかった大きな鏡。これが照明によってさまざまに表情を変える。舞台七三に天井から僅かに葉を付けた白樺の木がさかさまに吊るされている。その前、客席の前に、正方形の金属製の枠。上には悪路を思わせるようにバラバラに長い板が置かている。天井に着くように白い風船が五つあがっている。風船はもう一つ俳優の一人安倍総子の首にもついている。
そのほかの広いスペースを、俳優六人が、「まるで」としか言いようがないが、馬がギャロップを踏むように、走り回りながら、ときにはシベリアの悪路を走る馬車になったり、それに乗ったチェーホフになったり、さまざまな役を担って(つまり、せりふは斉唱になったり、ひとりで読んだりする)チェーホフの「シベリア紀行」を読んでいく。ほとんど動きを止めることなく、馬の走りをしながら、地点語、とも言われる重複や、濁音を多用したテキストを台詞にする。発声訓練が行き届いていて、その台詞が全部観客に届く。台詞の流れは、ときに掛け声や、馬のいななき、鞭音などをリズミカルに取り入れ、馬車の進みにも似て、紀行文に合う。
で、この異色の新趣向の舞台は面白いのか。これが、面白いのである。馬たちと共にシベリアの僻地を文明から逃れるように旅をしたチェーホフの気分がよく表現されている。十九世紀の後半にはこういう自然のなかへ!という運動もあったようで、日本でも、明治の末から昭和初期、シベリアや南洋は人気があった。いまの時代の空気に似ているところがあるのかもしれない。紀行文をテキストにするパフォーマンスとしては大成功だろう。1時間20分。初日からほぼ満席。

カケコミウッタエ

カケコミウッタエ

日本のラジオ

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2019/05/25 (土) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

屋代さんが人間ドラマを書いたなと思った
これはフジタタイセイであるし宝保里実でもある作品で
二人という人間がこの世にいなければ存在しない物語
それぞれがそれぞれであることに苦しくなって居場所を無くすし
二人であるからこそ救われる物語が有った
とにかくみんなに見てもらいたいのが宝保さんその人
中性的な役柄の宝保里実が自分のことを「僕」と言って微笑んだりほくそ笑んだり
奔放だったり純信だったりする姿、みんな想像してみて欲しい
そうそこに舞台にいるのそれが!
誰もが胸を鷲掴まれるようなそれが!

本作には舞台を言葉で埋める美しさがあって
坊園さんや安東さんや辻さんが橋をかけて
横手さんや沈さんや岡野さんが石を投げる
大きく静かな河のような空間に居心地の良さと劣情が同居する

ぼくのタネ 2019

ぼくのタネ 2019

TAIYO MAGIC FILM

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/05/24 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

終わってみれば伝統的な人情物、人生物なのだが、うまく泣かされたなあというのは先日の「YELL!」と同様である。「YELL!」では中間のビデオ再生という飛び道具が「心の宿便はがし」を行ってくれたが、本作ではドタバタ喜劇との緻密なキメラ構成が同様の効果を与えている。

泣きたい人、泣かされたい人にはかなりおすすめ。

ネタバレBOX

始まってしばらくは喜劇であるが、そこから徐々に主人公の一生の話にシフトして行く。彼のモットーは「困っている人がいれば助ける。たとえ自分が損をすることになっても」である。このことだけで勘の良い人なら結末まで見通すことができるだろう。お馴染みの話をこの舞台はどういう趣向で観せてくれるのだろうか、どう泣かせてくれるのだろうかお楽しみに。

当然ながらハッピーエンドである。
獣の柱

獣の柱

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2019/05/14 (火) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

イキウメ、初観劇。
好き嫌いがハッキリと分かれるのではないかなと思った。自分にはよくわからなかった。
役者さんたちの演技は惹きつけられるとこもあって魅力的だった。

四月の霊【福岡公演】

四月の霊【福岡公演】

劇団ディアステージ

ぽんプラザホール(福岡県)

2019/05/23 (木) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇団☆ディアステージさんや数名のキャストさんが東京から遠征してくるということで楽しみにしていましたが、とても満足できる舞台でした。
コメディーとして笑えるところ、生歌で楽しく曲に乗れる所もあれば、観劇後には命とは、周りいる人達の大切さとはということも考えてしまう。
軽演劇としてのとっつきやすくさもありながら内容が軽いという訳では無くしっかりと見応えのある作品でした。
またの福岡でのコラボ公演を期待しています。

俺が代

俺が代

かもめマシーン

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2019/04/27 (土) ~ 2019/04/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/04/30 (火) 15:00

価格2,800円

2016年の(東京)初演は観たもののその後の再演は見ず3年ぶりに観たが大きく進歩。2016年版はビルの屋上だったため演者の身一つだったのが演技エリアの真ん中に樹木を思わせる金属製のオブジェがあり、冒頭も入口から演者がゆっくりと入って来るし、それ以降も伝統芸能の様式美を想わせる演出になっているし、これは徐々にこのスタイルに変化していったものか?あるいは屋内版(?)となった時にほぼこのスタイルに変じたもか?
そして、やはり時期が時期だけに3年前よりもメッセージ性が強くなったように感じた。

骨ノ憂鬱

骨ノ憂鬱

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2019/05/21 (火) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★

冒頭は東京、荒川沿い。一平が妻を殺したという告白から始まり、「僕の少年時代は7歳で終わった」と、50年前の東京五輪のころ、九州の山村の旧家の大家族の話に飛ぶ。殺された妻も常に舞台の隅にいて、夫の7歳の時の体験を見ることになる。

そこは、祖父の大旦那が林業で成功して人財産を築いたが、今は長男が後を継ぎ、林業も斜陽が始まり、家族関係もギクシャクし始めていた。一平の父は次男で家業を手伝い、、三男は中学校教師である。隠居しても精力的で圧倒的な存在感のある1代目と、善良だが小人物の2代目の三兄弟。そして、いつも母親の陰に隠れている3代目の幼い一平。代が下るほど生活力を失っていく構図は「ブッデンブローグ家」のようだと、これは後で気づいたことである。

原田大二郎が破天荒な1代目を生き生き演じていた。客演の斉藤とも子が祖父の後妻として、この崩れそうな旧家を支える気丈な女性を演じて貫禄があった。個人的感想としては「黄色い叫び」よりよかった。一平役の稲葉能敬は、少年時代はずっと、黄色い帽子を目深にかぶり、感情を見せないナレーター役で影のような存在だったが、このナレーターがメリハリがあってよかった。

旧家の素朴な人たちのズレと諍いが、時にユーモラスに時に力強く演じられる。どこに感情移入してみるか、多焦点のドラマでモヤモヤした。ただ、愛していながら、愛がうまく伝わらない、自分の思いとは全く違うことをしてしまう、人間の切なさ、悲しさが最後には残った。

ネタバレBOX

一平の父が起こした決定てきな事件(ひき逃げ)がもとで、一家は財産を失い、バラバラになる。でも、この事件が一平の妻殺しの原因というのは無理があるし、作者もそう書いてはいない。結局、平成の夫婦のもつれと、昭和の家族の軋轢が結びつくようで繋がらない。そこは物足りないし、見ていても不完全燃焼の思いが残った。
かげつみのツミ

かげつみのツミ

おぼんろ

BASEMENT MONSTAR王子(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

 3種類の変わり餡入りどら焼きにゃ~~~~(華4つ☆)

ネタバレBOX

 おぼんろ幕間の物語とされる今作、外部出演者のパフォーマンスレヴェルの高いことに驚かされる。バトンを操る妙技の見事さは、当に体の一部としてバトンが動く。自分も野毛の大道芸を仕掛けた人物とは既に何十年来の知己ではあり、彼はフランスで教えていた日本人であるから未だに野毛の大道芸にはフランスの芸人が多く集まる。自分自身もフランスで暮らしていたから大道芸は至る所で見て来たが、これほど見事なバトンの妙技を見たのは初めてである。この他、天井から吊り下げた布を己の身体だけを用いて体操ともダンスとも取れるパフォーマンスをしながら登り、降りてくる身体表現では、床にネットやマットの防護施設も無い中で、緊張した演技が展開され、一瞬たりとも目を離せない。狭い空間の中で、身体の柔軟性だけを武器に踊られるダンスや、切れのあるダンスを披露してくれるダンサーらの演技も見事である。
 このほか、いつもの語り部、4人。殊に類稀なほど他人を惹き付ける魅力を持つ女優、わかばやし めぐみさんの登場シーンは、カリスマ性さえ感じさせる。他に、白い着ぐるみの???たちが、裏周りの案内だの、本編中、様々なシーンでの雑事に登場して可愛らしさを醸し出しており、中々効果的。そういえば、中国、四川省で体中真っ白な野生パンダが設置カメラに写っていたというニュースがあった。
 ところで、今作、丁度どら焼きのような構成で餡の部分が3つの別の物語になっており、観客は、???(=キュルタムにゃ。後ろで解説してるのも、最初???なのも、にゃこが丸まって遊んでるんだにゃ~~~~)達に先導されて各々の物語が演じられる場所に移動して個々の物語を観るので餡の種類によって観る内容が異なる。つまり皮の部分(最初と最後)だけが観客全員が共有する部分であり、餡の部分は、粒餡、漉し餡、チーズ等で食感も味も全く異なると考えられるのであるが、自分は、体験箇所しか知らないので、こういう想像をし、それは作家の狙いでもあるハズである。
 脚本に関しては、導入部がマンネリ化しつつあるようにも思う。無論、細かな部分では新たな創意工夫もみられるのだが、これだけ世の中が狂いまくってくると、善意と素直さだけではなく、別次元の要素を織り込めれば、層の異なる観客層へも広がる可能性があるだろう。無論、今迄贔屓にしてくれた観客への配慮も必要だから一概には言えないが考えてみて欲しい。今作だけではなく、おぼんろの作品にはいつもアンビヴァレンツが内包されているが、作家にはもう一段地獄の階段を下りての視座を期待したいのである。
 演出では、ハイライトシーンで天井からミラーボールが降りてくる等細かいが効果的な配慮が為されており気に入った。

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