満足度★★★★
舞台上に続々と集まってくる言論・文章に長けた登場人物。
序盤にてその人柄が順々に伝わってくるのですが、 これは絶対揉めるわ(笑)
一般人にとって読解しづらい日本国憲法を分かりやすい口語文に書き換える為に集められたというのに皆発言が自由過ぎ。あぁ~だからッ 意味まで変えちゃいけないんだってばっ(笑)
文言の解釈と表現方法に対して、作家・歌人・随筆家、いわゆる文章で楽しませる職業人の発言は、ここでまかり通ったとしても、どうせ後で訂正されるでしょう的な微笑ましく笑えるものが多かったけれども、同じ文章を楽しませる職業人とはいえ広告文案家の発言はその笑いに紛れて「んっ?」どさくさにちょっと怖い事を言っている気が・・・
一番の見どころはやっぱり9条のくだり。
ここで一気に身が引き締まったし、そう!正にこんな論争が観たかった!という思い。
それこそ一言一言を噛みしめるように聞き入りました。
毎回役者さんが、その場の感情で自由に演じるという「フリー・リアクション演劇」
皆さん負けず劣らずの熱き言論・演技バトルを繰り広げられてていましたが、そこをあえての個人的熱弁賞は新聞記者・大町さんと政府の役人・生粋さん。
観る回、観る人によって変動する可能性が面白いです。