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舞台「アンフェアな月」第2弾 ~刑事 雪平夏見シリーズ~ 殺してもいい命

舞台「アンフェアな月」第2弾 ~刑事 雪平夏見シリーズ~ 殺してもいい命

刑事・雪平夏見シリーズ製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2019/06/21 (金) ~ 2019/06/30 (日)公演終了

初日観劇。主演篠田麻里子は、長台詞も良く覚え、滑舌も良かったものの、声量の問題か、マイクでフォローされている声しか聞こえず。クールな芝居で、今後場数を踏めば、ポスト高島礼子の座もねらえるかも。
BGMや映像も駆使され、まるでテレビのサスペンスを見ているかのような演出でした。

すべては原子で満満ちている

すべては原子で満満ちている

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/06/14 (金) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

昨年知って以来ニアミス続きのユニットと漸く相見えた。
いきなりだが、何か考えられているらしいのだが伝わって来ない理由を考えた。既成の物語の舞踊表現であればこんな感じにもなったろう形態に、オリジナルゆえにテキスト部分も加えられたというような出し物だ。まずもって客席が四面(通常の客席側のみ二列、他は一列)となっている。ところが幾何学的デザインのオブジェが4つ置かれている内の一つが柱の形状で手前にあると、まことに見づらい(私の座った席が結果的にそうだった)。柱の向こう側のエリアだけで一番手が踊る場面があり、柱には隙間があいてて様子は見えるものの、形の美しさを見せる意味合いではないにせよ、顔は見えないし不自由感この上ない。
その部分だけならスルーしてもいい。ただ、全体に動きと台詞の呟きの組み合わせられた抽象的な「形」を伝える表現において、見る場所によって図が異なる形態をとった理由が判らない。
演技が通常客席側を意識した形に見える箇所もあったが、恐らくそれが正しい。だが敢えて四面客席にした。その理由は・・開始数分後と、終演数分前のちょっとした演出にあると推察される。いやそれだけじゃないよと反論されそうだが私にはそう思えた。反則ギリギリを攻める的なその演出も「本体」あってのモノダネ、あれを仕組むための四面客席なら本末転倒。ああいう事でもやらなきゃ今の演劇は枯れコンもいいとこだ、との謂いなのだろうか。発される言葉には時折鋭い響きを認めたが、こう抽象に紛れさせては力の持ち腐れ、糠床に眠らせた拳銃を想像する。
私の角度からは、という限定付ではあるが、よく言えば隠し事の多い表現、悪く言えばワークショップでたまたま出来上がったのをさも価値あるもののように体裁を整えた表現、との印象だ。残念な初見であった。

オフィス上の空プロデュース・トルツメの蜃気楼

オフィス上の空プロデュース・トルツメの蜃気楼

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2019/06/19 (水) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

アイドルを目指した女性を通して夢と現実とは、というある意味普遍的な問題を示している公演。すべて女性キャストで描くことで恋愛話を排除し、問題を逸らさず夢と現実に焦点を当てることによってテーマが鮮明になる。
自分はまだ何者でもない、いや、やりたいことすらも定まらず、何となく目の前の与えられた仕事を行うだけ。モヤモヤとした心の内に鬱積してくる不安や苛立ちを、親友の死や職場の状況から浮かび上がらせた心象が観る人の共感を誘う。
(上演時間1時間45分)【Aチーム】

ネタバレBOX

セットは、(木)枠のようなものが重なり合った不可思議な造作。それは不安定であり重なり合うことによって補完(助け合い)するような心の内であり、また主人公の故郷である富山県・立山や今住んでいる東京・高層ビルの風景をイメージすることができる。その意味を持っているのかいないのか分からない後景、一方前景には現実に働くオフィスを思わせる机・椅子、パソコンが四方に配置されている。この舞台美術が物語のイメージを醸し出しているようで面白い。

梗概…編集プロダクション・サニーサイド舎で働く横井ユリ(27歳)が、先輩からアイドルにならないかと誘われることによって物語が動き出す。本人は自分がアイドルになれるのか半信半疑、しかし心は揺れ動く。実は高校時代の親友が自分の名前・横井ユリを名乗り芸能活動をしていたが、TV画面の華やかさの裏にある厳しい現実のため自殺をした悲しい出来事があった。親友の心情を探るため、自分自身も短期間アイドルを目指した時期があったが…。ラスト、誰のためでもない、自分の人生を歩み出す。
現在と自分の心にある親友との思い出・幻影、その交差するような展開は現実的と抒情的といった違いで観せる演出の巧みさ。

登場人物のキャクターと立場をしっかり描くことで、物語の展開とそこで交わされる台詞の応酬に観応えが生まれる。プロダクションで働く取締役は経営責任、一方アルバイトは気楽、正社員は副業や校閲業務に拘りを持つ者。そして主人公は何事にも自信を持てない派遣社員、いわゆる普通の人々を描く。他方、容姿・年齢に関わらずアイドルを目指すユニットは、夢・希望を諦めず信じる道を進むという夢追い人(親友アヤも含め)のような。そして芸能プロデューサーは現実的考え方の持ち主。考え方や立場の違いによって発せられる台詞、それには正解も不正解もなく、あるのは今ある現状のみ。人の生き方は人それぞれだが、自分の意思のようなものが見出せないもどかしさ。何者でもない、それどころか何者になりたいのかさえ見つけられない迷い人...しかし人は皆”明確”な意思を持って人生を歩んでいるのだろうか?

物語の圧巻は、芸能プロデューサーとアイドルユニットの愛梨(通称あいりん)の夢・アイドル議論。醒めたビジネス感覚と熱き思いのぶつかり合いは、どちらの言い分も分かるような気がする。あくまでアイドルを介在させているが、この議論は夢ばかり追い求め、いつまでも現実を見ないという夢と現実の狭間で悩む普遍的なテーマが透けて見えてくる。台詞の応酬、そこで発せられる言葉は鋭く、そして輝いている。それが手の指の間から零れ落ちるようで勿体ない気がしたが、文字で読んでも...。やはり体内から発した言葉には魂、言霊の力があり物語を観応えあるものにしていた。
「好きなことは仕事にしない、でも好きなことからは離れられない」⇒自分にとって演劇は好きだが仕事には出来ない。でも観劇し続けたい...なんて含蓄ある台詞だろうか。
次回公演も楽しみにしております。
THE NUMBER

THE NUMBER

演劇企画集団THE・ガジラ

ワーサルシアター(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

THE・ガジラの「年間ワークショップ発表」が今年は「GAZIRA S.A.T」(=サテライト)と呼称が固有名詞になり、あな嬉しやいずれ「劇団」化も視野に?と想像を膨らませたが、説明のくだりには「鐘下による実験的公演」とだけ。「発表」というレベルでないな、とは前から感じてはいたが、見合う名称をという事か?
それよりも、鐘下流の「かなぐり捨てる」演技領域にまで身体を追い込む劇が、「劇団でもないのに」やれてる事に着目すべきかも?遠未来SFの独特な世界をワーサルに作りこんだ装置、照明、演出趣向もさりながら、俳優の貢献の比重は非常に高いと感じた。作品もユニーク。

ネタバレBOX

今作はSF作品を台本に書き下ろした、一応「新作」のようである。今まで無かった特徴として、なぜか体言止めの台詞が多く、話し言葉化しきれないニュアンスを「詩」に寄せたような感じを持った。オドシに近い音響効果が「単なる場転じゃん」な箇所にも使われたりと部分的引っ掛かりがあったが、終演してみればこのソ連時代(戦前)に執筆され冷戦崩壊まで陽の目をみなかったSF小説の世界=1200年後の未来の世界に、浸っていた。
「これは隠喩ではない。この目で見た事実だ」として本人の手記を元に紹介されるエピソードは、「管理社会」を隠喩したSF作品である点で「1984」を連想させるが、風合いは随分違う。
宇宙開発競争を既に見通したかのような記述や政治的泥臭さを連想させる要素は無いわけではないが、この物語の議論は人間の権力志向の極限での管理社会化でなく、人類自身が選択した社会であるとしている点が特徴。人間は自由を求めるが、それを使いこなせなかった、との強い反省が高度な管理システム(の正当化)の下地にある。恋愛が管理主義と相容れない要素としてドラマを動かす部分など「1984」とも共通するが、物語の流れとしては(小説の出来は知らないが)こちらの方が飲み込み易い寓話である。
計画経済の優位性は東欧社会主義体制の崩壊で瓦解したとされるが、最大の弊害は「正しさ」を背景に正統化される一党独裁制と官僚制にあって、チェック機能の働かない仕組みでは「何がより適切な計画か」は判定できない、ばかりか粛清までが起きた。しかし、という事は一定の適切性が担保されるシステムがあれば計画経済も理論上は悪ではないとも...。科学文明が人類自身に差し向ける危険と、自由主義がもたらす恩恵とを天秤にかけ、どちらが人類が選ぶ道に相応しいのかを「二百年戦争」という自由がもたらした惨劇というフィクションを付加して(下駄を履かせて)議論しているのが今作であるが、どちらが正しいかは実は自明でない事を思う。
舞台「GATSBY」

舞台「GATSBY」

BAlliSTA

本所松坂亭(東京都)

2019/06/19 (水) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

Bチームを拝見。(華3つ☆)

ネタバレBOX


 極めてオーソドックスな作りだ。かなりの数の作品を拝見しているということもあってかありきたりの発想で創られた作品には既視感が強く、最近の好みとしては、何が演じられているのか良く分からないほど深いか、自分の今迄持っていた知識や経験からは容易に類推できない世界観を提示してくれたり、途轍もなくユニークな発想やセンスで創られた作品が好みだ。要は頭をフル回転させてくれる作品、作品とがっぷり四つに組んで格闘できる作品が好きなのである。
 無論、今作も捻りはキチンと作品化しているのだが、其処に自分のイマジネーションを根底から揺さぶるほどのインパクトはなかった。劇団制作の方やスタッフの方々から受ける印象はとても良いものだったので、想定内をどう超えるか、今後に期待したい。
暁の帝〜朱鳥の乱編〜

暁の帝〜朱鳥の乱編〜

Nemeton

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2019/06/13 (木) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

チーム「朱」観劇。古典的悲劇に通じるような物語展開はともかく,演技,演出がお見事!全体として見応えのある舞台でした。満足できる舞台。オススメです。

Paranoia Papers 〜偏執狂短編集ⅣΣ〜

Paranoia Papers 〜偏執狂短編集ⅣΣ〜

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/07/01 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/21 (金)

「聴の章」21日18時半開演回を拝見。

10分間の途中休憩有りとはいえ、上演時間・計3時間の長丁場。
だが、エロ・グロ・残虐の(語弊はあるが)「遊園地」で繰り広げられる、ドッシリとした人間の業(ごう)のドラマ、時の経つのも忘れて、じっくり堪能させてもらった。

ただ、自分が2年前に観た「Paranoia Papers~黝(あおぐろ)の章」と比べても、誰得?と首をかしげる程、描写の過激度が増したためか、途中で舞台から目をそらしていた方、体調を悪くされた方もおられたようだった。地上波のテレビと違って、舞台作品には観に行く・行かないの選択肢がある以上、観劇でダメージを負うのも自己責任のうちだとは思うが、演じ手達の大熱演にもかかわらず、やはり、迂闊にヒトには薦められない内容だな、と改めて感じさせられた作品でもあった。

ネタバレBOX

【配役】
「千年狐狸精蘇妲己凌遅演義」
妲己…大森さつきさん(カラダもココロも張った高テンションの演技に只ひたすら圧倒された)
紂王…鈴木大二郎さん(私には「とても悲しいヒト」に映った紂王を好演)
胡喜媚(こきび。妲己の妹)…里仲景さん(客演先での「善いヒト」と違い、ホームでの里中さん、お馴染みの「活き活きとした悪役」!)
王貴人(寵姫の一人?)…安井茉穂さん
邑姜(ゆうきょう。妲己等に虐げられる。姫発の恋人)…春名風花さん(熱演!)
姫昌(きしょう。商の王朝の重臣)…常川博行さん
姫伯邑考(きはくゆうこう。姫昌の長男)…折原啓太さん
姫発(姫昌の次男。後に紂王を討つ)…田口真太朗さん
姜妃(紂王の正式の皇后。冒頭で…)/蟲毒の女王…新井舞衣さん
獄卒…山本恵太郎さん・井口ジョージさん・邑上笙太朗さん・根来武志さん
姜族の女…今野未来さん、他
酒・池・肉・林…新早由季さん・武田法子さん・山口晃洋さん・石田輝さん
蟲毒の女王…中村つぐみさん        

(途中休憩10分)

「魔女狩り処刑人PL」
レベッカ(富豪の娘)…川添美和さん
エロイーズ…酒井菜々夏さん
マリア(レベッカの妹)…春名風花さん
ユニウス…丸山翔さん
アダム(マリアと恋仲)…平良和義さん
ビセンテ…山下諒さん クロエ…新早由季さん
ピエール(審問官側の悪玉)…山本恵太郎さん
ジヌディーヌ…芹澤あいさん
シニストラリ…井口ジョージさん
リリアン…邑上笙太朗(むらかみ・しょうたろう)さん
リュリュ(女性審問官)…加々見千懐さん
ヴァンサン…石田輝さん
エメ…新井舞衣さん
アルベルティーヌ…武田法子さん
ジョゼ…ちるちる★いちるさん
マヌエラ…今野未来さん
カリエラ…清藤ひとみさん
ジョゼステティーヌ…安井茉穂さん
リザベラ(密告者)…里仲景さん
キリアン…田口真太朗さん
町民(審問官)…根来武志さん
審問官…山口晃洋さん・鈴木大二郎さん

「向こう側の世界―Missa―」
チェックの男…田口真太朗さん
セーターの女…中村つぐみさん(「薄幸そうな表情(失礼ッ!)」がストーリーにマッチ)
オフィス上の空プロデュース・トルツメの蜃気楼

オフィス上の空プロデュース・トルツメの蜃気楼

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2019/06/19 (水) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

昔より格段に間口が広がった分、成功者になれる確率はずっと下がってしまったであろうアイドル界の現実。
そういった事は重々承知していながらも、より輪郭をハッキリさせた厳しさで突き付けてくるのが さすが!でありました、松澤くれは作品。

繰り広げられる沢山の「対話」、その一言一言は、持ち主の人間性を如実に表していて、それらの言葉達は時にはリアルな生活だったり無邪気な光であったり鋭いナイフになったり。
ひとつでも台詞を聞き漏らすとストーリーから脱落する、などという心配は無いにも関わらず、必死で咀嚼咀嚼の観劇だったので終演後は結構クタクタ・・・良質なモノを食べまくり挙句お腹一杯になりすぎましたというのも随分な言い草ではありますが。

オール女性キャストのみならず男性の影すらも極力排除したのには何か狙いが伺えますが、私的にはストイックな痛みがヒリついてくる、そんな印象を残す作品となりました。

ネタバレBOX

芸能界のみならず小さな編集プロダクションも中々に厳しい世界。
楽な業界など滅多にないにしろ、自らの力、社員同志の力で切り開く事のできる部分には希望を見いだせます。

いくら親友とはいえ他人の痛みを自分に取り込んでしまう主人公横井ユリ。
思わず知人の女性を思い浮かべました。
親友アヤの出逢いが無ければ全く違う人生を歩んでいたのではないかと思えますが、回り道も財産。
終盤になってようやく本当の彼女らしい彼女自身の人生がスタートするのではないかと思えて救われます。
主人公以外の登場人物にまで思いを馳せると・・・もう頭がパンクしそうです(笑)
それだけ沢山の女性達が力強く舞台に息づいていました。
祝儀の礼には及ばない-愛憎版-

祝儀の礼には及ばない-愛憎版-

劇想からまわりえっちゃん

小劇場B1(東京都)

2019/06/21 (金) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/21 (金) 19:30

あきらの切なさが胸に刺さりました。
中村さんの「ないない」が、よりからまわりえっちゃんの世界を感じた。
6DX演劇、面白い。
ゲストのgull2さんも良かった。

THE NUMBER

THE NUMBER

演劇企画集団THE・ガジラ

ワーサルシアター(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

この種の演目は「分からない」と言って駄々をこねるのが私の常だが、今回は珍しく分かった気がした。「じべ。」さんが書かれているように、いろいろな作品で慣れているからであろう(もちろん本作の方が古いが)。それに、結構単純な話だと思う(ほらほらやっぱり分かっていない!と言われそうだが)。

田村真帆さんの立派なお椀を拝見(拝観)して幸せを感じた。古代人で良かった。

【後日追記】
*あの時代にここまで考えていたなんてザミャーチン凄い!と色々感心していたが、鐘下さんの書き換えが大きいのだろう。D-503がコンピュータ・プログラマという設定だって1921年にはそんな職業は想像もされていない(原作では宇宙船インテグラルの製作担当官。フォン・ノイマンがプログラム内蔵式計算機を提唱したのは1945年)。だからあのガラス窓の向こうにHAL9000の存在を意識してしまったのも鐘下さんのせいなのだ。暇があったら原作との違いをリストアップしたいが演劇の方を忘れてしまうなあ。

*英語の自信はないが「THE NUMBER」より「THE NUMBERS」の方が良いのではないだろうか。原題も「мы(私たち、われら)」と複数になっているし。

オフィス上の空プロデュース・トルツメの蜃気楼

オフィス上の空プロデュース・トルツメの蜃気楼

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2019/06/19 (水) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

【Aチームを観劇】
シリアスな話かと思ったら、王道のエンターテインメントだった。
菅井育美さんと南出めぐみさんの怪演には感動した。
アフタートークによると作者の松澤くれはさんは実際に校正(校閲)の会社で働いていたことがあるとのこと。

プロデューサーの厳しい言葉に同感してしまうのは、私が年をとったせいもあるのだが、アイドル志望の若い娘に限って言えば、某オーディション番組を熱心に見ていた時に「力の限り頑張ってきました」という人に期待しては(歌も踊りもダメダメで)呆れかえるの繰り返しだったという経験があるからでもある。もちろん乃木坂46などで毎回選抜に入るような人は才能も努力も我々が遠く及ばないところにある。

「成功した人は努力している」というのは限りなく正しい。一方で、その逆の「努力した人は成功する」の旗色が最近よろしくないのは個人的に嬉しい。

・昭和 王貞治
「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」

・平成 為末大『諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない』
「耐える人生か。選ぶ人生か。
前向きに「諦める」ことから、自分らしい人生が開けてくる。
諦めることは、逃げることにあらず。
与えられた現実を直視し、限られた人生を思い切り生きるために、
よりよい選択を重ねていくことこそが「諦める」ことの本質である。
オリンピックに3度出場したトップアスリート・為末大が、
競技生活を通して辿り着いた境地。」(amazonのページから)

・令和では誰のどんな言葉が刺さるんでしょうか。

トリコロールスター

トリコロールスター

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/06/15 (土) ~ 2019/06/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

「青いザクロ〜ベニクラゲマンの憂鬱〜」ベニクラゲマンサーガ完結編!と説明にあるからには連続ものだったのでしょうか?ベニクラゲマンの来し方をもっと見たかったです。
こちらも殺陣とダンスパフォーマンスがかっこよかったですが「エプロンに剣を隠してあるのはここと〇〇(よく聞こえなかった 汗)くらいです」と笑わせてくれました。
リュウグウノツカイの擬人化(?)と言うのは初めて見ましたが、私のイメージとはちょっと違うかも(笑)。

THE NUMBER

THE NUMBER

演劇企画集団THE・ガジラ

ワーサルシアター(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/18 (火) 19:00

価格3,500円

いかにも社会主義国のSFにしていくつかの作品を連想。
ヴァンゲリスのあの曲を知っていたのもプラスに作用した。
(詳報はネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

開場時から目隠しに手錠の女性が舞台上にいて、開演すると彼女の手記がクローズアップされるので「ドグラ・マグラか?」と。
そうして始まる本編は管理された未来社会が舞台なのでジョージ・オーウェルの「1984」(概要しか知らないが)を連想。さらに比喩的にもそうでなくても薄暗い雰囲気の未来図に「ブレードランナー」も想起。
そうして後半で彼らは「壁の中」で生活しており、外には「劣等遺伝子をもった人々」がいることが明かされ「進撃の巨人」も連想……と言うより、城壁都市(ブルグ)で生活している上流階級(ブルジョア)のことか?と推察。
そんな風に勝手にあれこれと結び付けるのが面白く、カタくて理屈っぽい台詞が多い140分ではあったが、何とか堪えることができた。(←言い方!)

また、冒頭で小さくヴァンゲリスらしき曲(パターンが「アルファ」に似ている)が流れる中、「無慈悲」に関する台詞があり、終盤ではヴァンゲリスの「アルファ」が流れ、無慈悲に関する台詞が再び語られるという対の構造もいかにも。

あと、壁のハーフミラーや床のガラスを使った照明効果も良かった。(と言うか、ここは照明も毎回見事)
THE NUMBER

THE NUMBER

演劇企画集団THE・ガジラ

ワーサルシアター(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

ああびっくりした!と言うのが本日マチネを観劇した人たちの感想ではないか・・・

人間ってきっとコントロールしきれないんだと思う。1000年経っても愚かなのねと思いましたが、どっちが本当に愚かなのかわかりません。
観客席が対面になっている舞台で面白かったですが、段差が微妙で年寄りには危ないなと見ていたら年寄りじゃなくても危なかったです。観客が向こうの席に行くために舞台上にカーペットが敷いてあるのは良かったです。

祝儀の礼には及ばない-愛憎版-

祝儀の礼には及ばない-愛憎版-

劇想からまわりえっちゃん

小劇場B1(東京都)

2019/06/21 (金) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても よかったのです

ルピナスの遺産

ルピナスの遺産

ムーンビームマシン

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/06/21 (金) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/21 (金)

Sarah版【8人の女たち】って感じの正に映画観てるような楽しいお芝居でした★オープニングが華やかなんでどんな物語かワクワクするんだけど、そこから一気に会話劇に引き込まれて行きます♪【ラ・ラ・ランド】から【クリスティ・ミステリー】に移行する感じ★それが全然強引じゃなく自然に展開されて行くんで観やすかったですね♪そして終盤ジーンとさせてラストは見事なコメディオチ☆全編通してブラボーなお芝居でした★

想い出の鐘が鳴る街/想い出はコンビーフに乗せて

想い出の鐘が鳴る街/想い出はコンビーフに乗せて

ねこのしま

APOCシアター(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

キャスト皆ホンを良く読み込んでおり、なかなかの熱演だった
ストーリーとしてはコンビーフの方が良く出来ていた
鐘の方は果たして朗読劇というカテゴリーにふさわしいのかいささか疑問

ルピナスの遺産

ルピナスの遺産

ムーンビームマシン

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/06/21 (金) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

シンプルで、引き込まれやすい。笑
ルーの歌声に魅せられました。
教訓:おいしいものはみんなで分けろです。
ありがとう♪♪♪

想い出の鐘が鳴る街/想い出はコンビーフに乗せて

想い出の鐘が鳴る街/想い出はコンビーフに乗せて

ねこのしま

APOCシアター(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

 劇団名からも類推できるように、2作ともにゃこ、にゃこキャラが登場するにゃ! にゃ~~~~~、観に来いにゃ~~~~~。(追記2019.6.22)

ネタバレBOX

 朗読劇であるが、正面に設えられた楕円形の鏡に作中に登場する登場人物らのイラストが浮かび上がったり、やや上手のスクリーンに翻訳やイマージュが投影されたりとかなり工夫が凝らされ、演者達の滑舌も良い。上演作品2本は、脚本のタイプが全く異なるが、その異質性を対比させることで全体のバランスを良くし、相補的に作品を深める働きをしている点もグー。
 Baudelaireの名詩集「Les fleurs du mal/悪の華」Au Lecteur/読者に には我らの偽善者振りが暴かれているが、生存競争渦中にある我々にとって他人の不幸は蜜の味、という言い方には一面の表層的真理があろう。無論、自分の頭でキチンと考える人々の見出す真理ではなく、他人の痛みなどには想像力の及ばない、己だけで賢いと思い込むレベルの小賢しい大多数の人々の留まっている地平でのことだが、一方でこの唾棄すべき状態が現実であることも否めない。そんなこんなで、今回、演じられた2作品、コンビーフの方は、ちょっとおっちょこちょいで、気のいい、大のにゃこ好きの夫が、にゃこ好きが嵩じて交通事故死してしまい、寂しさに身を焼く妻と夫そっくりな息子を毎日身近にしながら悩ましい生活を送っているハズの母子の話(つまり日常性に於ける悲劇)なのに作品から受ける印象は妙に明るいという逆転が為されている実に珍しい作品。
 鐘の方は、宿命を背負った相思相愛の恋人のアンヴィヴァレンツな生を、壮大なファンタジーとして描き、その悲恋の痛切なまでの哀しみが観客の胸を掻き毟る傑作。実に深い作品に仕上がっているが、この2作の不可思議なコントラストも素晴らしい。
 

 
THE NUMBER

THE NUMBER

演劇企画集団THE・ガジラ

ワーサルシアター(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

 原作はロシアの作品ということで納得がいった。

ネタバレBOX

ザミャーチンは1920~21年に掛けて執筆したとされているが、無論ソ連で出版されることは無かった。初出版は英訳版が1924年NYで、ロシア語版が1927年にチェコで為され、ソ連での出版はペレストロイカ以降である。ヴォルシェビキにも関わった彼だったが、このように早い時期に、今作のような作品を書いた彼の慧眼には驚かされると共に、レーニンをして止められなかった組織の論理にこそ、現在を生きる我々へのメッセージを汲み取るべきであろう。
 基本的に当パンだの、フライヤーに書いてある説明などの予備知識を排除して観劇する習慣なので、観劇中は、ひょっとしたら日本の官僚主義批判或いはアイロニーと取れる部分もあるな、などと思いながら拝見していたのだが、冒頭に書いた通りの感想を得たのは、観劇後劇団の方から伺ってのこと。
旧約聖書の楽園追放の場面が幾度となく繰り返されるが、この寓意が今作では知恵の実を食べ結果として知恵をつけた罪を問う物語としてより、寧ろ自由と幸福の内人間は自由を選んだことにより、欲望を肯定しその結果として欲望充足の社会システムとして資本主義を選んだことによって戦争を不可避のものにし、結果200年戦争を引き起こして人類の99.8%を失い、現在ブルーウォールで囲まれ一点の曇りもない青天井を持つ住環境の下、機械(人工知能)に管理される社会を作って千年の時を過ごしてきた。ホルモンの調整により人々は老いに至ることを防ぐことができ優勢な遺伝子のみを残す政策と技術的進歩により、また管理されることを是とする教育と異分子排除(必ず有罪とされるジャッジメントという一種の裁判を行う)原子分解の刑を受けるので劣性(即ち本能とか自由を求め体制を逸脱する傾向)遺伝子を持つ者は、原子レベルで破壊されるので当然のこと乍ら遺伝子も残らない。
 無限は否定的に捉えられている。というのも欲望のように果ての無いもの・価値観が戦争を引き起こしたと考えらえているせいだが、この主張を数学者が説くという矛盾を内包していることでこのドグマを強制する体制の根本的誤謬を今作は示しているということができよう。というのは、有限と無限が同時に存在するという実例を我々は身近に持つからである。1例を挙げれば球体を1つ考えてみよう。玉は容積を有限とする固体だが、球面上に任意の1点を措定しそこからどの方向を目指すことも自由に出発したとして果てを求めた所で無駄であることは一目瞭然であるからだ。
 また、表現方法として面白いのが、動詞など個々人の判断や思考が如実に現れる表現を省略した表現が多いことが挙げられる。無論、これは受けてに判断を任せることで表現者自身が罪に問われることを免れる為に用いられているテクニックであると同時に、表現を限定しないことで解釈の余地を大きくする効果も狙っているのは無論である。
 また人間の尊厳を奪い、管理の対象物として扱う為に、今作では住民をNo.で呼んでいる訳だが、これは囚人に対する扱いと同じだということも指摘しておきたい。
 ところで、反逆の根底にあるのが、単に論理ではなく、我々の抗いがたい本能と疑問を持ち解決しようとする営為である点も見逃せない。


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