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ナイゲン 暴力団版

ナイゲン 暴力団版

日本のラジオ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/10/23 (水) ~ 2019/10/28 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/23 (水) 20:00

座席1階1列

価格3,000円

Twitterでは「本家ナイゲンを見ていなくても楽しめる作品。」とは書いたものの見た方が笑いが増すのは間違いありません。
学校ではなく任侠の世界ならルールは違い、話の運びも違う。その視点がこの公演の切っ掛けならば色んなバージョンできてもいいかなと思いました。

ネタバレBOX

この話の肝はじゃんけんでも多数決でも決めないこと、かな。
露出狂

露出狂

劇団ジグザグバイト

甘棠館show劇場(福岡県)

2019/10/29 (火) ~ 2019/10/31 (木)公演終了

満足度★★★

スピード感あり、1時間40分ほどがあっという間でした。
関西弁風の香森は笑えました。

ネタバレBOX

わたしが以前観たのは男性バージョンだったと思いますが、今回は女学生バージョンです。14名の若手男優さんが女学生に扮装し、時に男言葉満載でみせてくれます。

凜として

凜として

東京ストーリーテラー

d-倉庫(東京都)

2019/10/24 (木) ~ 2019/10/28 (月)公演終了

満足度★★★★

名もない庶民が、戦争という時期を経てその傷にも関わらず力強く一歩を踏み出す姿。佐世保のとある漁村を舞台に長崎弁が飛び交う物語は、冒頭に提示された逸話を軸に巧みに織られて行く。「ストーリーテラー」とはよく名づけたもの、テキストに熟練を感じさせ、役者は堅実に演じて決め台詞を外さない。
「凜」とは物語の村の出来事を見つめ時に人の間に介入する、ある出来た親子(嫁と姑)の嫁の名でもある。
役者が言葉に命を吹き込む時、言葉はイデオロギーを超え言葉にひそむ陥穽を超える。その証左としてこの芝居で唯一、「戦争の欺瞞と愚かさ」を痛罵する直裁な言葉を凛の姑すえに吐かせる場面がある。他の村からこの漁村にやって来た女(パンパン)が戦時中非道を行った地元の顔役を発見し、復讐を企てた時、彼女の話を聴いたすえは彼女の報復を押し留め、息子を送り出した自分もこの男も同じ罪人だと己の胸を拳で叩いて嘆く。この言葉は戦争責任論で言う「一億総懺悔」(誰も責任を取らない結果に落ち着く)の類型に他ならないが、すえの口から零れ出た言葉は格別の意味を持つ。「私が誰かの掛け声に踊らされて死地へ送り出し、無残に死んで行った犠牲に報いるには、二度と踊らされない事だ。」
だが・・と、ひねた私はやはり考える。A級戦犯は裁かれ、死刑に処せられたが、処せられなかったA級戦犯もいる(例:安倍晋三の祖父岸信介)。裁かれる者と裁かれない者との境い目はどこか。。物語では、住職を騙って成りすましていた、かの女が見つけた顔役は、彼を和尚と信じる村の人々に尽くした事をもって村人に慕われ、偽和尚である事も咎め立てされない。徴兵を免れていた心臓病みの兄を、ヤロウの点数稼ぎに(との表現は芝居には出ないが)戦場に送られた女の復讐心は行き場を失う。
先日の『屠殺人ブッチャー』には復讐を成し遂げる女がいた。しかし日本人「同士」という意識からは、やはり「同じ被害者である」、同質であり同じ立場であるとして同民族内に区別や対立が生じるのを回避する殆ど無意識レベルの指向性がある。ある場合には悪習となるこの「美徳」は、本当の敵への訴追を阻み、社会が良い方へ前進しようとする気配をも拒んでしまう「被支配者たち」のありように帰結する。
もっとも「凛として」には的外れな論であるかも知れない。この芝居には人間の行動の裏側にある真の願望・心情へ届こうとする(すえにおいて体現される)眼差しがある。結論ありき・予定調和の要素が排されたその先に、このドラマは調和を手にした。真情のぶつかりが調和(平穏な日常)をもたらす保証はないが、「凛として」ではこの地を訪れた絵描きの頼みに殊勝に従い、年寄りまでを佐世保の海、九十九島を眺望する石岳へ登らせる。自然が織りなす美に人皆の心は溶け、解かれていく。所有を競う狭隘な世界観が、自然や美といった所有を拒む存在の前に砂粒と散る感覚。
細やかな人間心理の機微にフォーカスした作り手の術中に嵌り、幾度も涙した。

死に顔ピース

死に顔ピース

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2019/10/24 (木) ~ 2019/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

ワンツーワークスさんの事を知る以前の過去公演の中で、最も観たかった作品。
観る事ができて本当に良かったと!心から思える公演でした。

「将来癌になるのでは」という思いは自分にもあって、保険もしっかり癌になる前提な入り方をしているくらい。
自分自身だけでなく家族も含めれば「癌」と全く無縁のまま生涯を終える。なんていうのは、現代の死亡原因の割合から考えてもかなり難しく、それだけに非常に関心の高いテーマでした。

最期の場所は自宅を望む「在宅治療」講演やセミナーとは全く違ったアプローチでもっての説得力と迫力。
演劇テクニックの宝石箱か!というくらい上質な魅せる工夫が駆使されているのがビシバシ伝わってきますが、難しい事抜きに引き込まれてしまうのは、その全てが登場人物の心情表現に繋がっていたから。
「家族に負担をかけるのでは」という理由もあって、自分の中で在宅治療という考え方は無かったし、観た後もそれ自体には変わりないのだけれども、いろいろ問いかけられたり参考になったり、何より実在の医師と家族で紡がれた物語として心揺さぶられ、とても実の多い観劇になりました。
演出・演技力をはじめとした公演に関わる全てのクオリティーの高さはもう言わずもがな です。

~崩壊シリーズ~「派」

~崩壊シリーズ~「派」

エイベックス・エンタテインメント / シーエイティプロデュース

俳優座劇場(東京都)

2019/10/18 (金) ~ 2019/11/04 (月)公演終了

CoRichの「説明」を読んでシリアスなものを想像していたら、真逆のドタバタ喜劇だった。チラシを見たら大きくそう書いてあるではないか。しっかりしろよ→自分。

気を取り直して、元を取ろうと観始めたが、音響係が音飛びを叩いて直すという昭和のギャグに気を失い、目が覚めたら終わっていた。満足度は判定不能。

ゴールデンエイジ

ゴールデンエイジ

KING&HEAVY

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2019/10/18 (金) ~ 2019/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

運命は変えられない 神が変えた 変わらない事 オープニングのホームランと最後の場面のホームラン 運命は変わらないが人生は変わるはず 事故を避ける為に繰り返す時間 もがく姿 3人の役者の魅力が一杯の芝居 たのしかった。最後のホームランは、オープニングのホームランじゃないんだ。復活のホームランなんだ。

ネタバレBOX

1番センター ナスケン ホームラン
リリリ リリリ リリリ うるさい 起きますよ 遅刻だよ。 上手くいかない 人生 やり直してー ほなやり直すか 俺、神や どっか行け やり直すたいやろ 成りたい自分にしたる 野球選手に成りたい タイムスリップの始まりや 1990年3月21日 赤ちゃん もっと過去へ先祖の遺伝子を変える 1万年前 マンモス 先祖に野球を教える 遺伝子に植え付けた 次 源義経 馬の戦闘 平安時代 那須与一宗高 弓の名手 扇をいぬいてみよ 臆病者(バックツウザフューチャー)貝殻を投げた 扇の的に当たる 方が強い遺伝子を獲得(ゲームの様な展開) 産まれたばかり、父 私がお前を強い男にしてやる 殴る 新生児 死んじゃう ボクシンク 世界チャンピオン・・・違う もう一回 ムエタイ 違う 親父を変える 高校 喧嘩は止めなさい 武田だ 喧嘩の強さだけが強さじゃない 勉強 家族を守れる男になれ 戻る ノーベル賞 父に野球選手に成りたいと言え ・・・ 一番ナスケン ホームラン お立ち台 感謝 誕生日か ププー ドン 一命は取り止めました 野球は出来ない 神 事故に遭う前に戻してくれ ププー ドン 神 もう一回 タクシーに乗れば ププー ドン 運命 ボクサーになれば・・・ 学者だ・・・ 生きてて 良かった 死んだも同じ 父さんがお前を支えてやる 俺は 。
1番 センター ナスダ ホームラン

運命は変えられない 神が変えた 変わらない事故 オープニングのホームランと最後の場面のホームラン 運命は変わらないが 人生は変わるはず 事故を避ける為に繰り返す時間 もがく姿 3人の役者の魅力が一杯の芝居 たのしかった。最後のホームランは、オープニングのホームランじゃないんだ。復活のホームランなんだ。
死に顔ピース

死に顔ピース

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2019/10/24 (木) ~ 2019/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

再再演という作品を見に行ってつまらなかったことが無い。 どの劇団も流石に3回もやるというには所謂「自信作」であり「観客の満足度も高い」はずだからだ。「死に顔ピース」はまさにそんな作品だった。 ガンにかかる、そして死んでいく、という身もふたもない話を、医者、看護師と言う立場と、患者、家族の立場の双方で、正面から、そして決して暗すぎもなく、むしろエンタメに仕立てることができるって凄いこと。 このカンパニー、いつも期待通りのクオリティ。たまたま自分が見た回には終演後「バックステージツアー」までついていてなんともお得でした。

令和元年10月歌舞伎公演「通し狂言 天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)」

令和元年10月歌舞伎公演「通し狂言 天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)」

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2019/10/02 (水) ~ 2019/10/26 (土)公演終了

満足度★★★★

初の国立劇場です。歌舞伎座も良いですけど、こちらも高級感があって良いですね。

お話は有名な妖術ガマガエルが出てくる話ということで、ケロロ軍曹とコラボしており、劇場内のあちこちにケロログッズや撮影スポット、食事処にはコラボメニューまであり、マンガアニメに理解のある方は笑顔がこぼれたでしょう。

お話についてですが、やはり舞台にデカデカと現れる妖術大ガマガエルは圧巻でしたね。その後の妖術ガエル対人間の戦いも面白かったです。その後は私の予習が甘かったせいか、最後ちょっとわからない所もあったんですが…。とにかくカエルが一番盛り上がる所ですね。教養として見ておくのも良いでしょう。ちなみに私は一番安い1800円の席だったのですが、これで4時間観れるのはお得ですね。ただ席が狭くて大柄な人は辛いかもしれません。歌舞伎座の一幕見席よりも狭い感じです。

野外劇 吾輩は猫である

野外劇 吾輩は猫である

東京芸術劇場

東京芸術劇場 劇場前広場(東京都)

2019/10/19 (土) ~ 2019/10/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

いいなあ。
こんな公演に出てみたいなあ。
楽しいだろうなあ。

「隣の家-THE NEIGHBOURS」 「屠殺人 ブッチャー」

「隣の家-THE NEIGHBOURS」 「屠殺人 ブッチャー」

名取事務所

「劇」小劇場(東京都)

2019/10/17 (木) ~ 2019/10/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/10/28 (月) 19:00

座席E列2番

 「隣の家」を観劇。

 世界初演とのこと。脚本が7月に上がってきたというのだから、再演の「屠殺人ブッチャー」と違い、準備のバタバタ感は半端じゃなかっただろうなあ、と推察します。しかしながら、よく消化できていると感心しました。
 話は、ルーシーとサイモンの夫婦の住む家の隣で、12年前に失踪した少女が、地下に監禁され続け、妊娠をして子供を産み、その娘が救出された後日譚として始まる。夫婦は隣人として、警察やマスコミからひきりなしに質問や取材を受ける。その趣旨たるは、「12年間も何も気が付かなかったのか?」というもの。
 
 舞台は正面左側で、夫婦のやり取りを通して進む。画像を使った説明を交えながら、全体の時間のおよそ9割強を占める。中央には、その隣家の模型があり、舞台右側では、その隣に住むスズキという東洋人が部屋で寛いでいる。彼は夫婦の会話には、一切絡まない。

 冒頭は事件について、観客に語りかける。そして夫婦仲の良さが示され、他愛のない近所のうわさ話に花が咲く。ところどころ、観客にも笑いが溢れ、いかにも穏やかな午後の世間話の様相だが、次第に、、、

ネタバレBOX

夫婦は確かに、この監禁事件を知らなかった。少なくとも、悪意を持って関わることもなかった。しかし、夫婦は間接的に、この監禁事件に大きな関りをもっていた。気づくことはできなかったのか。疑心をもっていれば、何か気づくことができ、監禁を発見できたのではないか。しかし、そうした態度は正しいものなのか。
 サイモンは自らのおぞましい関りに絶望し、ルーシーは平穏を取り戻すためにスズキ宅へ、夕食の誘いをしに赴く。そこには、夫婦の娘ルーシーが、スズキから聞いた「ぶんぷく茶釜」の話のお礼に贈ったピンクのポットがあった。スズキは言う「今後はサトシと呼んでください。お隣なのですから。」
 ルーシーとサイモンは、今後、スズキに疑念なく暮らしていくことができるだろうか。
さけび

さけび

LAL STORY

サンモールスタジオ(東京都)

2019/10/17 (木) ~ 2019/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/26 (土) 19:00

座席XA列7番

朴璐美さん人気は健在。このような芝居に、女性客の多いこと。満員です。

テネシー・ウィリアムズの戯曲、「さけび」という作品自体は全く意識になかったのだが、
とにかく彼の作品は観てみようと思って来場。
 舞台上には、大きなカネゴンの繭みたいなセットがあり、舞台の大半を占めている。このセット、何か後半にでも機能するのかな、と思ったのだが、、、、
 よって、演じるスペースはとても狭い。

 舞台が始まって、少しして、あれこれ観たことあるぞ、と気づく。といっても、舞台上で役者の兄妹が演じる芝居の名前が「二人だけの芝居」と言われているのだから、気づかない方が変か。その時の「二人だけの芝居」は、奈良岡朋子と岡本健一が演じていて、役名は同じだけれど、兄妹ではなく姉弟だった。

 パンフレットを見ると、「二人だけの芝居」は上演後にも、何度も推敲が重ねられて、「さけび」という題名になったらしい。

ネタバレBOX

虚構と現実がないまぜになって、終わりのない「二人だけの芝居」は演じられていく。そして観客はいなくなり、兄妹は劇場に閉じ込められ、終わりを求めて芝居は続けられる。6メートルにもなろうかというヒマワリは、太陽を求める兄妹の象徴か(劇場で凍死しようかという気候で、ヒマワリが咲いているわけがない)。シャボン玉の儚さは、兄妹の精神の比喩か(彼らは、あるいは兄は、ヘイヴン州立精神病院にいたらしい)。
 観客は幻想?ならば、彼らが狂っていると書置きを残して去っていった劇団員は、そもそも存在していたのか?
 舞台上の閉塞感が強烈で、山路和弘と朴璐美、フェリースとクレア、彼らは罵り合うか、抱擁するか、どちらかが縋り付くか、他に何もしようがない。
 外界と通じているはずの電話は、世界と何とか繋がりを持てている保証。しかし、その電話も繋がらなくなって、、、神は何の前触れもなく、回線を打ち切ってしまったのか。

 わかばやしめぐみさんが演出助手で、何となく舞台装置におぼんろ感が滲み出ていると見るのは、気のせいか。
Home Not Alone

Home Not Alone

Pシェーレ8

上智大学 11号館505教室(東京都)

2019/10/25 (金) ~ 2019/10/28 (月)公演終了

鑑賞日2019/10/28 (月) 19:30

価格0円

10月28(月)19:30の回 曇

19:00受付、開場、505号室

舞台には椅子が4つ。向かい合うように客席。

19:35開演(5分おし)~20:24終演。

高校卒業から社会人になるまでを四季の変化で表現。

強い結びつきの4人が成長するにしたがってだんだんと緩い関係になるとともに互いに気づくこと、知らなかったこと、気になってくることなどがセリフに現れてくる。
それは世界が広がったためであり、また、一面では閉塞感に覆われたからかもしれない。

きっとどこにいてもおかしくないような若者たち。
場所、季節の変化を衣装(靴を含む)でさりげなく表現。
スマホでのリアル会話(だと思う)、
「そういう」演出をする時代になったのかとしみじみ。

向かいあって座る二人、
自分の近況について語る男の顔、
なにかを伝えたいように揺れる女の後ろ姿、
その一瞬
照明が落ち、世界は閉ざされた...のか。

全員一年生というキャストにとってはありふれたいつもの会話だろうか、
セリフがよく聴こえる、
上階か下階かかすかに演奏のようなものが聴こえる、
耳をすませばいろんなものが聴こえる、
そのなかの小さなひとつの物語、
時は流れ、風景は変わる。

さて、ソフィア祭にいくか、(高校演劇)湘南地区の発表会に行くか...

墓場、女子高生

墓場、女子高生

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2019/10/09 (水) ~ 2019/10/22 (火)公演終了

満足度★★★★

一度は観たいと思っていた戯曲。根本さんが演出で主演というこでチケットをとりました。期待以上でした。
合唱部の仲間たちの歌もすばらしく、先生やサラリーマンや幽霊たちとの交流も楽しい。

ノート

ノート

ティーファクトリー

吉祥寺シアター(東京都)

2019/10/24 (木) ~ 2019/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

初日を観た。川村氏程の熟練なら客の受け止め方を鋭く嗅ぎ分け、日々修正を加えるも手慣れていそうだ(個人の想像です)、という事を考えたのは出来立てナマ物な感触の舞台であったから。原稿用紙の鉛筆書き(かどうかは知らないが)の文字が背中から立ち上るような俳優の様子でもあり。これ即ち筆一本で世に挑む作家魂の顕われ方であろうか・・そんな事を思った。
オウム事件を題材に書かれた戯曲。架空の教団を設定し、脚色はあるが国政選挙出馬から弁護士殺人事件、地下鉄サリン事件と、それと判る事跡を辿る。
当日パンフに川村氏は人間の忘却と記憶について記している。確かに事件は確実に風化している。自分の中でも・・若者たち、それも高学歴の者たちがサティアンなる工場まで建て、高度な技術を要する化学兵器を作って無差別殺人をやらかしてしまった。現代の病理が取り沙汰されたがあの問題はどうなったか。人間疎外(これも今や懐かしい単語)が再生産される構造は所与のもの、この世の自然な姿と受容されている、という事ではないか(別の見解もありそうだが)。
リアルタイムで知る者には未解決のまま思考放棄した疼きのある事件。このテーマに対峙した舞台だ。

ネタバレBOX

この戯曲での事件への言及の仕方は、一人の若い死刑囚(=事件の執行部隊)が事件の記憶を失い、そこへ(後で分かるが)既に刑死した他の幹部メンバーたちが彼に語りかけるという形。主に前半では個々の事件が焦点になるが、印象的なのは後半、各人の入団へ至るいきさつを語る場面だ。皆自分なりの必然性を実感的に語る演技は、無論実際の主犯格たちの事情を網羅していないだろうにせよこの戯曲の核であり、「勝負所」かも知れない。彼らは特殊な人間ではなかった・・むしろ時代性を担う典型的な人格であった・・。
個人史を語る者は誰しも生き生きとする。ちょうど老人から航空兵に憧れて予科練を目指した戦争末期の話を聴く時のような。戦争は悲劇だと判っていても彼の青春は他に譲ることのできない彼自身のものだ。日常生活に倦み、麻原に出会い、教えに魅了された者が確かに居た。
「いつ間違ったのか」・・どう総括し反省するべきかを事件を起こした当人(教団側)が追及する事は重要であるし、彼らを監視する事も大事だが、犯罪は往々にしてそれを生んだ社会に問いを投げる。社会の側は彼らにどういう反省を求めるのか、また何故彼らのような存在、また事件を社会は生み出してしまったか。
この芝居の1名を除く登場人物は皆教団に属する人間だが、彼らは死者である事により、一歩社会の側に寄った視線を兼ね、密かに問いを投げている。
コンドーム0.01

コンドーム0.01

serial number(風琴工房改め)

ザ・スズナリ(東京都)

2019/10/25 (金) ~ 2019/10/31 (木)公演終了

満足度★★★★

内容はおもしろい。が、あんなに皆がやる気満々で前向きな会社は見たことがない。売上落ちてきているのに。異様というか非現実的というか、そこが気になってしまった。芝居でそんなことを気にしても意味ないのだが・・・。

コンドーム0.01

コンドーム0.01

serial number(風琴工房改め)

ザ・スズナリ(東京都)

2019/10/25 (金) ~ 2019/10/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

面白かった。めっちゃ面白かった。
コンドーム新製品開発に取り組む開発部を中心に企画・広報・営業、それぞれの立場と個人としての想いを、序盤は笑い多めに、そしてしだいに切実に描いていく。
男性側から見た性の話だけれど、女性作家ならではの目線が感じられて心地よかった。

ネタバレBOX

冒頭のアイドルぶりとコンドームエンジェルのチャーミングさは反則(笑)
まじめな隣人

まじめな隣人

BASEプロデュース

BAR BASE(東京都)

2019/10/17 (木) ~ 2019/10/24 (木)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/22 (火) 15:00

価格3,000円

鬼の居ぬ間ににおける望月作品は近代日本の過酷な労働などを描いたものだが、本作は近未来のとある状況下を3人の人物によって語るもので、上演時間が短いこともあり一見オーソドックスで派手さ(?)はない。
がしかし、物語の背景となる設定が(身近(?)な上にないとは言い切れないだけに)ゾッとする。
政府与党(と言うより主席宰相?)が目論んでいる「アレ」が実現するとこのようなことになる、という警鐘と受け取った。

コンドーム0.01

コンドーム0.01

serial number(風琴工房改め)

ザ・スズナリ(東京都)

2019/10/25 (金) ~ 2019/10/31 (木)公演終了

満足度★★★

プロジェクト物の新書本を立ち上げたような味気無さが残る舞台だった。
男女の性の営みを、その必然である出産の成否を人工的に塩梅するコンドームから見る、というのは、小道具的には意表を突くスキャンダラスで面白い発想ではあるが、人間のドラマは別のところにあるだろう。
舞台の前半はコンドームについてのインフォメーション、後半はコンドーム制作工場の職員たちの家族問題になるが、それを超薄型のコンドーム開発と重ねるには無理があるし、登場人物も多いので、一つ一つのエピソードが、よくある話で終わってしまう。議論や情感が深まらないのは、ほとんどのシーンが会議室で次々に代わるからでもある。会議ドラマは「12人の怒れる男たち」のように、問題の焦点を絞っていく題材にはいいが、多様な方向に展開するこのような素材には向いていない。焦点の定まらない会議で持たなくなると、あまりうまくない踊りと歌が入るのもどうかと思う。また、この素材を男性の登場人物だけで組んでしまうのも乱暴な(大胆で恐れ入るともいえるが)取り組みだと感じた。
この作者、前回のロシアアヴァンギャルドと同じく、素材で見せようとすると説明が先になって、ドラマの方向を失う。原子力発電を扱った作品のように良いときは、きれいに決まっていい舞台になるのに、どうも企画先行で出来不出来が激しい。それも作者の特徴だし、もともと芝居はテレビや映画に比べると打率は低くても、客は次への期待をする(打率一割五分までは我慢する)。ブレヒトだって駄作はたくさん、山ほどある。これはアンネの対をやってみました、というだけにとどめて次を大いに期待したい。


会議

会議

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2019/10/25 (金) ~ 2019/10/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

別役実偉い!星5つ!戯曲が素晴らしいので誰が演じても面白いのかもしれないが、研修生の出しゃばらない演技はこの奇妙な味わいをストレートに伝えてくれる。演技を合わせても星5つ以外にありえない。十分楽しませてもらった。

昨今は「民主主義ってこの先も機能するの?」というのが世界的な心配事になっている。もっとも、その基本である会議(とか選挙とか)がそもそも機能するのかというのは昔から誰もが持つ疑問であったから当然の成り行きではある。会議劇では会議をマウンティング合戦として描く。最近なら「ナイゲン」が代表的だ。「ナイゲン」は会話のプロレスに徹しているが、70年代に書かれた本作は社会的な(ただし本作は政治的ではない)メッセージを提示せずにはいられない。フフとかムフとかウーンとかウームとかつぶやきながら少し笑って少し考え、最後は無言となる、そういう演劇を観たい人には超お勧めである。

ネタバレBOX

最初に白衣の男が言った実験の会議は失敗したが、実は包帯の男も仕掛け人で最後に始まる会議が計画通りのものなのではないかとも思えてきた。そうすると、殺すところは見せかけということになって、運んでいく男たちに分からないというのは無理があるんじゃないか。では彼らも共犯かなどと考えていると収拾がつかなくなる。ううむ。

追記:要するに、どこまでを(劇中の)事実と捉えて良いか分からなくなったのだ。その原因の一つに白衣の男の腹に、刺される前から血糊がそれとわかるくらいに沁み出ていたことがある。それが役者のミスなのか、血が出ても現実ではないよとあらかじめ断っているのかが判断できなかった。原作ではどうなっているのか確かめようと思ったがamazonにも売っていないし、過去の公演ではナイフでなくピストルだったと知って図書館にすぐに行く気も薄れてしまった。
『忠臣蔵・破 エートス/死』

『忠臣蔵・破 エートス/死』

エイチエムピー・シアターカンパニー(一般社団法人HMP)

AI・HALL(兵庫県)

2019/10/10 (木) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

舞台床正面中央に白いゴムのセット 出たり 廊下 塀 視界の中で感覚かずれる 視界感覚か壊れる。
中納言は武士に憧れた 覚悟を決めた武士。殿中の事件は吉良 赤穂だけの事件に成った 赤穂藩は、近隣藩を巻き込む事も出来ず、せめてもの吉良討ち入りだけに 武家社会は、政治的になり 公家社会の形式 格式 に寄り添う 忠臣蔵は殿中事件が発端の革命失敗 事件だったんだ。

ネタバレBOX

舞台床正面中央に白いゴムのセット 出たり 廊下 塀 視界の中で感覚かずれる 視界感覚か壊れる

ようこそ 京は良いぞ ぞんしております 何を 吉良の後任
キラ 柳澤 大納言 つまらん 赤穂だけか面白いのは 接待費を削って 何故、侮辱の有無を確めない だんまりか 戸田殿 お好きな様に 柳澤様に御報告を 吉良は身を粉にしていたぞ そなたに出来るか。赤穂の一室 ヤスベイ 大石内蔵助 京都の一室 花の後 含み笑いの つまとつま 刀を抜けなかった中納言 言葉巧みに 公家の生き方 わずかに残る武士の生き方 吉良は転居 この時に運命は決まった、赤穂家の藩主が認められない お家取り潰し 討ち入り 中納言は武士に憧れた 覚悟を決めた武士。殿中の事件は吉良 赤穂だけの事件に成った 赤穂藩は、近隣藩を巻き込む事も出来ず、せめてもの吉良討ち入りだけに 武家社会は、政治的になり 公家社会の形式 格式 に寄り添う 忠臣蔵は殿中事件が発端の革命失敗 事件だったんだ。

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