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僕にまほうをかけろ魔女

僕にまほうをかけろ魔女

札幌ハムプロジェクト

ナンジャーレ(愛知県)

2019/10/23 (水) ~ 2019/10/23 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/23 (水)

まるで白昼夢の様に目まぐるしく姿を変える「周りのヒト/モノ」がとても小気味良い。このハイテンポな変化は絶品。大道具、小道具のコンビネーションも巧みで、何となく人形劇の風味も混ざった面白みでしたね。そして滑稽でありながら不気味でもあるその空気が…主人公 麻子の心象風景にも映ってみえるのがダブルミーニング的に良い効果です。

そして三十路カウンセラー麻子と魔女になりたい中学生クライアント摩耶の…傷つき…足掻き…自分の言葉の行き先を探す者同士の交歓、寄り添う気持ち、分かり合える喜びは観ていて心地良かったし、麻子が自分を理解していく過程や言葉にもとても納得感がありましたね。

一方でそれに対する落差… 臨床心理学観点での分析やリスクが描写されることで、話や関係性が夢物語に留まらない客観性を帯びるのが興味深かった。私の好みで言えば、もう少しサスペンスを煽っても良いぐらいに方向性としては好きでしたね。

さて、大方の観客の心情では…麻子や摩耶に心を寄せることと思うが、私個人としてはマネージャーの振る舞いと…そこに窺える過去が興味深く、おそらくは彼こそがこの業界で最も辛い経験をしたきた筈で、だからこそ… リスクを理解し、人間をしっかり見て、作中で語られぬ事情も調べ上げ、疑われる不安要素を排除した上で あの事に及んだに違いない。思い付きや感情ではない… 彼の理性的な庇護の上でこの奇跡は起きている。そんな気がしているんだよね。勿論、麻子の熱意あってこそだけど。

みんなの力

みんなの力

オイスターズ

【閉館】損保ジャパン人形劇場ひまわりホール(愛知県)

2019/10/04 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/11 (金)

パンフに書いてある戯曲作成の過程が面白くって、これでホントに作っちゃうのも凄いけど、観てると… あぁ、これは頭の中の「10人の平塚さん」の攻防を描いているのかも…って思ったりもする笑。

それと、役者の…いわゆる演技とも一風異なる「特殊な技巧」を求める仕掛けがとても面白い。平塚さん、時々こういう「役者の限界に挑戦!」的な作品作るよね。他じゃあんまりやらない趣向で楽しい。

役者のミスが舞台の出来に直結するアスリート的緊張感もあって、観る回で感じる印象が変わるかもね。

焱-HONOH-

焱-HONOH-

劇団アルデンテ

岐阜市文化センター(岐阜県)

2019/10/05 (土) ~ 2019/10/06 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/10/06 (日)

固いこと言うなよ、肩の力抜けよ、楽しもうじゃないかって、自由奔放・ルール無用の"やりたい放題"作品でした笑。
導入部こそ、社会の二分化対立構造を揶揄するかのような雰囲気を醸し出し、このファンタジックな世界が…異世界でも過去でもなく、現代日本の未来であるというミステリアスさを漂わせてたんだけどね笑。
何かに準えるとすれば、「少年ジャンプ風ナンセンスギャグ漫画演劇」…とでも言うべきか。思った以上にギャグが連発で、いきなり縄跳び始めるわ、ゴールデン フラワー マウンテン…って金華山やないか~いとか、黄金の信長像に対するdisりトークとか、雷太が死んじゃった時に流れる禁断の音楽(笑)とか、結構スレスレの際どいネタと岐阜ローカルさが満載で、各所にニンマリ。

そしてシリアスは山場だけ美味しく頂く…、状況説明や成長の過程は… メタやギャグでスルっと流す怒涛のスピード展開。 情緒こそほとんど無くなるけど(笑)、脳内で補完する感じで盛り上がりへ一直線。

ここまで清々しく徹すれば、エンタメとしてはアリですねぇ。

そのクセ、山場の各々の登場人物の「口上」はとても格好良いもので、その背景は物語ではなく、観客の頭の中から引っ張り出す感じでしょうか。

チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』(劇場版)

チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』(劇場版)

チェルフィッチュ

ロームシアター京都サウスホール(京都府)

2019/10/05 (土) ~ 2019/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/05 (土)

ヒトとモノとの関係性をゼロベースで捉え直す印象。必ずしも新しいばかりではない感触も文化人類学的な視点で面白いかも。

ちょっとオムニバス感もあり、世相への懸念を随所に発露。今時タイムリーな暗喩を感じさせる箇所も多い。観客への問い掛けにも聞こえてくるシニカルさも好き。納得感ある。

現代アートとのコラボで視覚的に妄想を膨らます一方、テキストがかなり重要で、掴み損ねた言葉を反芻したい想いがある。戯曲読みたいなぁ。

あ… ある1パートだけはきっと文意取れなくて良いのだと思う、あからさまだなぁ笑。

眠れない妻たちへ

眠れない妻たちへ

浪漫サラダボウル

天満天六・音太小屋(大阪府)

2019/09/28 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/29 (日)

海外戯曲を思わせるようなシチュエーションだけど、これもオリジナルなんですね。

バカンス中の3人の妻の出会いに… 各々の夫のそっくりさん(2役)を充てて、ギクシャクしていた夫婦仲に一石を投じていく。オーソドックスな作りながら、冷めたところから再構築されていく関係性が面白かった。本人達がちょっとしたセレブ的な立場にあるところを… 自身の出自を元にシニカルに振り返る過程とかも良かったです。

あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/09/26 (木) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/29 (日)

意外性や事件性は控え目なれど…こんなにも引き込まれて沁みてくるのは何故だろう。過去 観た中で最も身近に起こり得るiaku作品だったが、登場人物の内面や関係性が如実に伝わる丁寧かつ自然な演技演出ゆえなのか、人の想いの機微に触れられる作品でした。

千夏の会話のトーンが相手によって如実に移ろい心情を表すのがとても甘酸っぱい。昭子の見事な天然大阪オカンぶりには何度も笑わされたし、木村係長のキモい笑いは不思議に惹かれたし、完璧お姉さん 透子の不意に表に出た可愛さと… コロッといっちゃう意外な現実は印象的。そして… 若くして悪魔のごときイケメン天然たらし振りを発動したコウちゃんには驚きを隠せない(笑)

そうやって、しっかり作り込まれた登場人物のディテールが色んなことを感じさせてくれた。

三獣士 ─ヴァリアント・マスケティアーズ─

三獣士 ─ヴァリアント・マスケティアーズ─

X-QUEST

シアターサンモール(東京都)

2019/12/25 (水) ~ 2019/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/12/25 (水) 19:00

座席K列4番

価格5,000円

「あの三銃士」が「そのキャラ」で、に始まりあんなキャラやそんなキャラまで交えて展開するが芯はちゃんとしたSF(なのか?)だし細部にコアなギャグも挟むし……なのはX-QUESTの真骨頂。
三獣士が白塗りなことと主題歌の歌詞の投影に某若手団体を連想し、終盤の「驚愕の真相」には某SF作品を想起。にしても近年のX-QUEST作品の最高峰ではないか?

また、改めて台詞が耳に心地よいことを認識する。
X-QUESTの台詞の心地よさというのは、様々な要素が複合されて成立しているのではないか。
例えば七五調などのリズムの良さ、語彙の美しさ、良い意味での芝居がかった抑揚、聞き取り易い発声……などなど。
これ、トクナガ主宰が野田秀樹ファンである、というのも関係しているかも。

ネタバレBOX

ドラキュラ、狼男、フランケンだと思っていた三獣士こそが実は人間で、周囲が皆妖怪(化物?)だったと終盤で明かされた時に想起したのはリチャード・マシスン「地球最後の男(原題:I Am Legend)」(映画化タイトル「地球最後の男オメガマン」「アイ・アム・レジェンド」)。
また、白塗りと歌詞投影で連想したのはレティクル東京座。
「笑顔の砦」RE-CREATION

「笑顔の砦」RE-CREATION

庭劇団ペニノ

穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース(愛知県)

2019/09/28 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/28 (土)

徹底したリアリティに痺れる。公式の写真を見るだけでもその細微さに対する私の驚きを理解して貰えると思うが、実のところ…その実在感は舞台美術に留まらない。
その光 … 環境音… 雨音ひとつとっても、単一の響きではなく、複合的な深みとリアリティで迫ってきて、まさしくその場に居合わせている感覚だ。役者の生活感も本当に徹底的。

優れた対比構図が双方の心情を引き立て、深夜に物思いに耽る空気が共感を誘う。色んな想いとモチーフを重ねたタイトルが… 観劇後に改めて沁みてきました。

しっぽをつかまれた欲望

しっぽをつかまれた欲望

体現帝国

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2019/09/25 (水) ~ 2019/09/25 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/25 (水)

無意味とも思える装飾過多の言葉の数々(私好み笑)で彩られた文脈の芯には明らかにエロチシズムが潜み、どうも文筆家らしい大足の語りだけでも…既に「動く官能小説」の様相を呈していた。 装飾込みでは なかなか文意が頭に残らないけど、概ね様々な欲望の源泉掛け流し、文学的な形容が返って滑稽で面白い。

そしてオブラートに包まれていたソレが、タルトの登場辺りから物理的にもその傾向を顕著にしていくのには驚きを隠せない。体現帝国とはいえ、芸小でこんな表現が観れるとは芸小の歴史に一夜で伝説を作ったか笑。
そして黒子(顔面まで全身黒づくめの女)達に、登場人物達が…人形さながらに操られる様は、何かしらの暗喩を窺わせる。

特に不安姉妹(?)の語りは、黒子が口だけを剥き出しにして…姉妹の言葉すら操るが如きで、な~んかシニカルな想像を呼び起こす。このシーンはビジュアルも含めてお気に入りです。

表の煌びやかな欲望と狂乱の裏で… 何かに操られているような感覚、背景に続く軍靴の様な響き、そして最後のナレーションを含めて…伝える気が無いようにも思える言葉たち… もやもやぁ~と何かを暗示する空気を漂わせた時間でした。まだ客がほとんど残っているうちから… 速攻でバラシを始めて、余韻を破壊するのも、敢えての演出なのかなぁ… 何かを窺っちゃうね。

青年と死[秋]

青年と死[秋]

Contondo

ささしまスタジオ(愛知県)

2019/09/22 (日) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/22 (日)

4月の「青年と死 [春]」を継承しつつ… より現代アート… インスタレーションの趣きが強まった。

印象としては… 原作「青年と死」をバラして各所に散りばめた… 一種のコラージュかな。芥川龍之介の原戯曲をとても効果的な構成にアレンジして、観る者にじっくり浸透してくる感触。小道具の見立ても実に良い。

そして何より女優陣の醸す雰囲気が… 妖しくも美しく… 狭い劇空間に密度濃く全方位に漂う。かなりグッとくるものあり。 観るというよりも… この場に浸りながら… 原作の原意をどう孕んでいると読み取るべきか…と思索を巡らしたが、これはかなり観る者の感性に負うところが大きそうだね。

私自身、作り手の思惑に対する疑問や妄想とかが生まれては消えたが、独力で落しどころを探そうとすると難しいねぇ。勿論、そんなことを一切考えずに楽しめる様にもなっている。女優陣の醸す妖しくも美しい佇まいは、原作テキストの枠をはみ出して… 各々が生ける作品の様に会場を徘徊する。まるで生態観察する様な面白味も湧きました。

理解せずとも楽しめる雰囲気は実に現代アート的… とても自由だ。 本作は今後を含めて4会場を彷徨うのだが、1会場の中でも彷徨っている感覚があり…さしずめキャラバンの様相。妙に日常感がこぼれる時もあって、全般的に結構自由に振る舞っている気がするが、その空気を律するキッカケ音とその直後の女優の振る舞いの緊張感がとても印象に残っています。どんな風に観れるのか… 観るべきか、迷う人もいるかもしれないけど、観る側もかなり好き勝手に周囲を動いて観ることができますし、観る側が臆さなければ、かなり間近でも観れます。

2時間超 滞在したけど、もっと居たかったし、別の会場でどんな見え方になるのかは興味を湧かせてくれました。

Blank Blank Brain

Blank Blank Brain

劇団芝居屋かいとうらんま

御浪町ホール(岐阜県)

2019/09/20 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/21 (土)

多作の作家の頭を覗きみる… てんでジャンル違いの3作品を通じて目の当たりにする混沌と発散と重なりと貫く芯… 一概に論理では説明しきれない「揺らぎ」に作家の…人間の本質と限界と欲望と足掻きが見え隠れ。まるで… 後藤さん自身が自分に語り掛けるような展開と、最後に観客に託すかの様な想いにとても痺れる。

更に今回、まるでオムニバスの様な構成の中、各々のキャラの立ち方が際立ってて、役者鑑賞的にも美味しいことこの上ない。

サプライズ、いりません。

サプライズ、いりません。

試験管ベビー

千種文化小劇場(愛知県)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/14 (土)

試験管ベビーはコメディ一筋で構成や進行も割とシンプルなイメージでしたが、今回はちょっと演劇的な技巧を凝らす試みが面白かった。

ネタバレBOX

同一のオフィスに2つの職場… ほぼ男対女の様相を成す ㈱試験管小型エレベーターと高倉デザイン事務所が共存。これが…コントラストのはっきりした青組vs赤組の雰囲気で仕分けられ、単に出ハケで切り替わるのだけでなく、サプライズ体験ネタで盛り上がるに連れ、両方の職場が舞台に居続ける… あたかも時空間が重なっているかの趣きだ。一方が動いている間は、他方は彫像の様に役者が静止する… 切り替わりのセリフはシームレスに繋がっていく… 妙に現代アート風な装いを感じさせるパフォーマンスで、あぁ演劇を観ているなぁ… という気持ちを起こさせました。
第8回名古屋学生演劇祭

第8回名古屋学生演劇祭

第8回名古屋学生演劇祭

うりんこ劇場(愛知県)

2019/09/06 (金) ~ 2019/09/10 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/08 (日)

今年も全作品フルコースを堪能!
何故だか特にAとBに各々似たテイストが集中したという組み合わせの妙が印象的で、誰が呟いていた「Aは死のブロック」ってソッチのことかい笑。Bは総じて一筋縄ではいかない…感想しんどい笑

全くの個人的な趣味でのブロック別推しは、…

Aがハイセコとひとみしりがタイ、
Bが在り処・次点がグリーきんかん、
Cはポスト人類・次点がムヂンエキ、
(Bの 1秒/sに気まぐれ には好みの空気があるが、私の理解が及ばず、咀嚼要で除外。)

でした。

7th

7th

team.ups!

スタジオ・座・ウィークエンド(愛知県)

2019/09/06 (金) ~ 2019/09/08 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/07 (土)

ミステリー調コメディ。空知さんの個性が活きる探偵とラーメン屋の掛け合いが面白くて好み。秘密もラーメン屋のがバカバカしくも意外性があって面白い。ヒロインも意外に飛び道具だったり ダークさを覗かせる等、全般にキャラ使いが巧み。

ギョエー! 旧校舎の77不思議

ギョエー! 旧校舎の77不思議

ヨーロッパ企画

名古屋市東文化小劇場(愛知県)

2019/09/04 (水) ~ 2019/09/04 (水)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/04 (水)

タイトル通り! 怒涛の不思議77連荘(笑)
ネタの1つ1つは割とベタなんだけど、使い方と見せ方が本当に上手いよなぁ。オーソドックスさとハイテクが噛み合う装置・道具・映像の巧みさは見事と言う他はない。驚きに満ちている。 観ていて本当に楽しい… 生で観ることの楽しみを満喫させてくれるよね。
笑い以外のネタや演出もオーソドックスなツボを突いてくる感じが巧みで、新鮮味は薄いけど着実に良い気持ちにさせてくれる… コメディの良い味付けになっている。これぞ王道ってヤツなのかもしれない。

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

DULL-COLORED POP

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/08/31 (土) ~ 2019/09/02 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/08/31 (土)

「1961年:夜に昇る太陽」史実ありきだからこそ、流れに乗っていく悪意なき勢い…リスクを呑み込まざるを得ないシビアな背景、時代感が良い…まずは客観的に描かれる所に好感。演出としても演劇的な面白みがふんだんで、重い話が無理なく吞み込める。役者の剛柔の振れ幅もすごいな。剛の圧は半端ないし、コミカルさにも長けているし、コレを真ん前、至近距離で観れる幸せ。

「1986年:メビウスの輪」せっかく握った舵なのに… 加速度的にモヤモヤを増していく展開。決して単純な欲などでは語れない…言葉にし難い"ままならなさ"がキツイ。ヤクザ論法の演技が秀逸。そして…物言わぬモノの視点と声の描写がとても良いなぁ。

「2011年:語られたがる言葉たち」ひたすら"生"を叩きつけくる感覚。1,2部とは打って変わって… 芝居っ気から遠ざかり、ドキュメンタリーを眺めていた… ただ ただ言葉の奔流に晒されていた… その圧力が終盤の印象的なシーンに結実していくの見事。纏まりが感じられないのが演劇としては不満にもなるのだが、まさしくそこが本作の訴える本質でもあるのは伝わる。現実が…描く対象の母体があまりにも大きすぎ…煩雑すぎるのだ。確かにここにしか落とし所はないのだろう…作り手の実直さを感じる一方で、相性というキーワードが皮肉に響く。

三人寄れば、文句の杖

三人寄れば、文句の杖

劇団あおきりみかん

シアターウィークエンド(愛知県)

2019/08/22 (木) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/08/25 (日)

割と簡素な舞台美術になりがちなこの劇場に…ガチのリアル志向の神社の美術、不惑の女性たちに謎の着ぐるみ女子会、どめどもなく溢れる文句(不平不満)の数々… ありとあらゆる組み合わせで「ギャップ」が発生しているのが実に楽しい。特に着ぐるみのインパクトが大きくって、これがなかったらだいぶん印象違うよなぁ。

そして、怒涛の文句の洪水なのにぜんぜん嫌みに感じられない味が良いね。そしてまた… その文句の言葉を見事に具現化して出てくる隅田佳乃(私が観たのは平林ももこさん)が良かったです。誇張されたインスタ女子、世渡りうまそで嫌みに気取った様な振る舞いの中に… 秘めていた「趣味のあった仲間」を渇望するアグレッシブさや そのクセたやすく折れそうになるという性格の揺れがコメディに合うねぇ。

名古屋-新大阪

名古屋-新大阪

NPO法人C,A,ワークス

ナビロフト(愛知県)

2019/08/23 (金) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/08/24 (土)

不思議な感触… 一人芝居を6本同時に観ている感覚に陥って、どこを見ていれば良いのか分からなくなる時間があった。
空間は環境音が馴染んで良い… そしてそこからの振れ幅。

とりあえず、ニノさんはかなりヤバくて かなりレアだとは言っておかねばならない。
おぐりさんもかなりキテた…想像力次第だけど、アレはかなり怖いよ。
そしてミヤマまゆ恐るべし。これは語り草になる:(;゙゚'ω゚'):

「いつだって窓際であたしたち」+「いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した」

「いつだって窓際であたしたち」+「いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した」

ロロ

三重県文化会館(三重県)

2019/08/24 (土) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/08/24 (土)

高校生の日常/現実の振る舞いを ある意味理想化/洗練させた"超"日常演劇。有りそで無い…無さそで有る…現実に散りばめられたアレコレを磨いて再構築した一種のコラージュ/現代アート感、仄かに不条理で楽しく切ない。なんて言って果たして伝わるだろうか笑… この不思議な感覚が。

実際の高校生ver.とロロ役者ver.の2本立てであることで、どちらの愉しみも湧き立たせてくれたのがとても尊いね。
個人的にタイムリーな要素もあって、あの世界には廃墟文藝部のめ〜さんも潜んでいる様な気になって観てました(笑)

Lovers

Lovers

南山大学演劇部「HI-SECO」企画

ナビロフト(愛知県)

2019/08/16 (金) ~ 2019/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/08/17 (土)

アガリスク作品とその影響濃いめな創作コメディの連荘は面白い試み。
もはやダニエル小柳 独壇場感… どこまで突っ走るのか

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