しっぽをつかまれた欲望 公演情報 体現帝国「しっぽをつかまれた欲望」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/09/25 (水)

    無意味とも思える装飾過多の言葉の数々(私好み笑)で彩られた文脈の芯には明らかにエロチシズムが潜み、どうも文筆家らしい大足の語りだけでも…既に「動く官能小説」の様相を呈していた。 装飾込みでは なかなか文意が頭に残らないけど、概ね様々な欲望の源泉掛け流し、文学的な形容が返って滑稽で面白い。

    そしてオブラートに包まれていたソレが、タルトの登場辺りから物理的にもその傾向を顕著にしていくのには驚きを隠せない。体現帝国とはいえ、芸小でこんな表現が観れるとは芸小の歴史に一夜で伝説を作ったか笑。
    そして黒子(顔面まで全身黒づくめの女)達に、登場人物達が…人形さながらに操られる様は、何かしらの暗喩を窺わせる。

    特に不安姉妹(?)の語りは、黒子が口だけを剥き出しにして…姉妹の言葉すら操るが如きで、な~んかシニカルな想像を呼び起こす。このシーンはビジュアルも含めてお気に入りです。

    表の煌びやかな欲望と狂乱の裏で… 何かに操られているような感覚、背景に続く軍靴の様な響き、そして最後のナレーションを含めて…伝える気が無いようにも思える言葉たち… もやもやぁ~と何かを暗示する空気を漂わせた時間でした。まだ客がほとんど残っているうちから… 速攻でバラシを始めて、余韻を破壊するのも、敢えての演出なのかなぁ… 何かを窺っちゃうね。

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    2020/01/08 21:02

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