満足度★★★
鑑賞日2019/10/06 (日)
固いこと言うなよ、肩の力抜けよ、楽しもうじゃないかって、自由奔放・ルール無用の"やりたい放題"作品でした笑。
導入部こそ、社会の二分化対立構造を揶揄するかのような雰囲気を醸し出し、このファンタジックな世界が…異世界でも過去でもなく、現代日本の未来であるというミステリアスさを漂わせてたんだけどね笑。
何かに準えるとすれば、「少年ジャンプ風ナンセンスギャグ漫画演劇」…とでも言うべきか。思った以上にギャグが連発で、いきなり縄跳び始めるわ、ゴールデン フラワー マウンテン…って金華山やないか~いとか、黄金の信長像に対するdisりトークとか、雷太が死んじゃった時に流れる禁断の音楽(笑)とか、結構スレスレの際どいネタと岐阜ローカルさが満載で、各所にニンマリ。
そしてシリアスは山場だけ美味しく頂く…、状況説明や成長の過程は… メタやギャグでスルっと流す怒涛のスピード展開。 情緒こそほとんど無くなるけど(笑)、脳内で補完する感じで盛り上がりへ一直線。
ここまで清々しく徹すれば、エンタメとしてはアリですねぇ。
そのクセ、山場の各々の登場人物の「口上」はとても格好良いもので、その背景は物語ではなく、観客の頭の中から引っ張り出す感じでしょうか。