最新の観てきた!クチコミ一覧

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対岸の絢爛

対岸の絢爛

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい作品だった。この時勢だけれど、やはり観に行ってよかった。
2時間40分の上演時間を感じさせないほど、作品の世界に没入させる力がある。特に最後の勉強会のシーンは、自分も勉強会に参加しているよう。長谷川景さんの芝居に共鳴して、一緒に声をあげたくなった。
本当に観に行ってよかった。

蜚蠊

蜚蠊

劇団女体盛り

シアターシャイン(東京都)

2020/03/11 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

お芝居をやってくれていることに感謝です。

ネタバレBOX

人間と過度に遭遇して殺傷されることを防ぐため出産管理をしている上流階級層の指示に従って、やたらと産み続ける下層階級地区の妊娠した者を捕らえては殺処分していた作業者たちが、下層階級の反乱によって処刑されるというゴキブリ界の話。

処刑場に向かう作業者が、理不尽だとして、客席に向かって死刑に反対の声を上げてくれと主張するシーンがありましたが、こういうのっていつも困ります。声を上げなければお前らも同罪だと言うのですが、声を上げたら上げたで迷惑だと思うのでなかなか心理テストに答えられません。
蜚蠊

蜚蠊

劇団女体盛り

シアターシャイン(東京都)

2020/03/11 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

自分が、ゴキブリになった気分でした。本当に、自分がゴキブリになったら、こんなふうに、生きるんじゃないか、って感じ。納得できるように描かれていた。個人的には、すごくおもしろかった。
ゴキブリさんの歌はおもしろかった。笑ってしまいました。楽しい。
女性の役者さん、声が大きくて、聞きやすかった。しかし、きんきん頭に響く感じで、そこだけ、ちょっぴり残念でした。

ゆうめいの座標軸

ゆうめいの座標軸

ゆうめい

こまばアゴラ劇場(東京都)

2020/03/04 (水) ~ 2020/03/16 (月)公演終了

満足度★★★★

いろいろ考えさせる舞台でした。解釈や想起
させられることの多様性を許す作品はそれだけ豊かで優れているものと思います。観劇後、少したってからは"言葉"というものについて考えることしきりでした。言葉は大切にしなくてはいけない、というのはわざわざ演劇をやったり観にいったりする人間にはあたりまえのことてすが、それでも不可避に私たちの放った言葉は他者の中で独自の意味や重さを持って私たちを突き放すようにふるまってしまうことがあります。そういったことが決定的な形で現実化、実体化することがあるわけです。それは言葉を受ける一人一人が独自の独立した人間であるから当たり前なことなのですが、人間存在や他者との関係性といったものにおける絶望的な孤独感を産むものだったりするわけです。劇中、最後に主人公はある人の言葉に対し対し激怒します。しかしその言葉は自分が過去に守るべき人に対して放った言葉と同じなのです。彼は本当は何に対してキレてしまったののでしょうか。生きるってつらいね。

蜚蠊

蜚蠊

劇団女体盛り

シアターシャイン(東京都)

2020/03/11 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

 観たいにも書いたから読んだ人も居るかも知れないが、

ネタバレBOX

タイトルは“ヒレン”と読む。まあ、人間に最も嫌われている虫の一つ、ゴキのことで、沖縄ではアマミと言い、大和に居るのとはまるっきりサイズが違う。By the way,海外のジョークで~国人に対して、それぞれのお国柄をからかった傑作ジョークがあるのは、良く知られた事実だが、以下日本人の特質を見事に表したジョークを引用しておく。
豪華客船が航海中に沈みだした。船長は船客たちに速やかに船から海に飛び込むように指示しなければならなかった。
彼は、それぞれの船客にこう言った。
アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄です」
イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則です」
イタリア人には「女性にもてますよ」
フランス人には「飛び込まないでください」
日本人には「みなさん飛び込んでますよ」
良くそれぞれの特質を掴んでいると思わないか? 
さて、本題に入ろう。主人公は3地区に住むエリート家庭に生まれ、親に期待される通りに歩んできた。だが、勤務地が変わる。この地区は貧しい同種族が住むが、主人公のようなエリート地区居住者との激しい格差社会を為している。当然乍ら、基本的に互いの行き来は無い。だが公にされていない人口問題がある。非エリート地区の人口増加率はエリート地区より遥かに高く中央管理局は非エリート地区内に対策施設を設けそこにエリート地区の中から選抜されたメンバーを送り込み非エリート地区の妊婦抹殺を行い続けて人口調整をしていた。ここに送り込まれたエリートたちが、任期を全うすれば彼らは栄転、1区住民となる資格を与えられていた。施設周囲のフェンスには猛毒が塗られていて、非エリート達は施設内に入ることができない。だが、この秘密は一部に漏れ、反対するエリート住民が非エリート地区にも徐々に入り込んで地域住民をサポートするようにもなっていた。
 所謂、優生保護思想に基づく差別問題を扱った作品で相模原の凄惨な殺傷事件が直ぐ頭に浮かぶが、自分が作品を拝見しながら思い浮かべていたのは、アンナ・ハーレントがアイヒマン裁判を傍聴した後の証言である。1963年ザ・ニューヨーカーに発表された(Eichmann in Jerusalem: A Report on the Banality of Evil)余りにも有名な記事だからご存じの方も多かろう。彼女は、アイヒマンの凡庸に驚きを隠さなかったが、そもそも優生保護という発想をすること自体、陳腐な頭脳と自己判断の欠如を示し、凡庸であるが故の無責任と狡さを表しているに過ぎないことは、アイヒマン裁判を検証するだけで良く分かることだろう。
蜚蠊

蜚蠊

劇団女体盛り

シアターシャイン(東京都)

2020/03/11 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

アスレチックというか工場みたいなセットがすごい 生音に度肝を抜かれました
主人公が何故裁かれるのか、だんだんと壊れて盲信していく姿がみどころでした
ありがとうございました

水平線の歩き方 【大阪芸術大学 君と羊】

水平線の歩き方 【大阪芸術大学 君と羊】

君と羊

STAGE+PLUS(大阪府)

2020/03/03 (火) ~ 2020/03/04 (水)公演終了

満足度★★★★

色々なイベントが中止される中、
やってて良かった。観に行って良かった。
楽しいお芝居をありがとう。
『ありがとうなら蜂は3匹』

ハルカのすべて

ハルカのすべて

ももちの世界

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

ももちの世界
『ハルカのすべて』千秋楽観劇

マイノリティの映画監督の半生、挫折と成功、子や弟子への愛情…
どこまでが現実で、虚構で…

全ての効果音が、多数の出演陣によるアカペラでなされており、今まで体験したことがない、現実と虚構の狭間を漂う様な演出、とても面白かった。

共骨

共骨

オフィス上の空

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2020/03/07 (土) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

まず演ってくれて有難う♪
この時期相当気を使っての公演開催・・・一人の客は一席空けての配置・・・♪
普通の小劇場ではまず出来ない事なのだが・・・凄いとしか言えない♪
なのでこれから観る方は安心して御覧下さい♪
新垣さんの演技もさることながら・・・周りを固めている役者陣もとても良い味を出している♪

共骨

共骨

オフィス上の空

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2020/03/07 (土) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

 役者陣は中々魅力的なのだが。

ネタバレBOX

 極めて深く深刻で実際にはこれに近い問題が多く起こっているであろう。然し表へ出てこない、という問題があるであろうに。ヒロイン、美沙が狂った実父に襲われる近親相姦問題のつけを友人たち、殊にムードメーカーを自称する奈々海(同年輩の不良を集め、家族と称して共同生活の音頭を取りつつオレオレ詐欺の受け子や先輩と呼ばれるヤクザ関係の儲けをちょろまかしていたらしいという理由で殺されたか、沈められたか、売られたか)に負わせてしまっている点に難があるように思う。また、母の骨を食べたからといってそれをトラウマとし大人になっても克服できないという設定も幼稚である。もう少しリアリティーを持った脚本にするか、美沙が取返しのつかないダメージを負う脚本にすべきである。何となれば全き孤立は、自同律を反復せざるを得なくする。それが亡くなった母を美沙が己の分身として作り出した原因だ。従ってそこにはトートロジー以外の何の意味も発見できないことは明白な事実なのだし、作劇法として上に挙げたような作り方の方が観客を引き込める。この点で脚本が弱い。つまり観客を引きずり込む点で弱さを感じる。
お通夜イレブン

お通夜イレブン

なにわニコルソンズ

TORII HALL(大阪府)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

楽日観劇

女性陣が犯人を追い詰めてゆく1幕目。
同一シチュエーションで、ヘナチョコ男性陣に見事に裏をかかれた2幕目。
この1,2幕も凄かったが…
黄泉の顛末が秀逸でした!
拝見できて良かった。

できれば、笑顔良しの #岩田尚也 さんの回も拝見したかった。

I Live My Life

I Live My Life

Brand new stage

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2020/02/08 (土) ~ 2020/02/08 (土)公演終了

満足度★★★★★

素直に良かった。
感動した。

オリジナル楽曲も、歌も、ハモりも、ストーリーもgood。
普通でない自分、皆と違う自分に向き合う青春ストーリー。

主人公の心の動き、先生の存在もアクセントに。
言い過ぎず、良い塩梅のラストも好き。

彼方のソナタ

彼方のソナタ

SSTプロデュース

難波サザンシアター(大阪府)

2020/02/07 (金) ~ 2020/02/10 (月)公演終了

満足度★★★★

浮浪者3人が季節外れの別荘に転がり込むが…

降り続ける雪は止みそうにない。
閉ざされた世界。
世界の終わり、死、1人、
3人の愉しいやり取り(ケラケラワラ笑わせて頂いた)を通して、人の俗っぽさと脆弱さを露わにしつつ、何故かとても虚しい感情がわいてくる。
面白かった。

TRANS(トランス)

TRANS(トランス)

をまちながら

未来ワークスタジオ(大阪府)

2020/01/31 (金) ~ 2020/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

この演目の観劇3度目、毎回印象が異なるが、「をまちながら」さんのトランス は人物描写が丁寧で、人間味溢れる味わい深いドラマの様でした。
ラスト、背中がゾクゾク。

オカマ佐竹さんも拝見したかったが、オカマ清水さんも板についてた。
大西さんの演技も好きです!

好きな役者さんが出てるので、満足度は少しオマケして★5つです。

RE:PLAY track.1 『三人分の欠陥』

RE:PLAY track.1 『三人分の欠陥』

劇団 右脳爆発

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2020/02/01 (土) ~ 2020/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽観劇

幾つもの時代,場所で同時進行する物語が、お互いに絡み合いながら、1つの結末に向かって流れこむ!

其々の関係が丁寧に表され、数多の伏線が一気に解消されてゆく。ちょこちょこ入る笑いも愉し。
初演も観たが、より分かり易く完成度凄く上がってた。
すばらしい。
むっちゃ良かった

対岸の絢爛

対岸の絢爛

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/03/11 (水) 19:00

 トラッシュの新作があまりにも凄かったので、2度目の観劇。やはり凄かった。3つの時代,3つの場所を、家族の物語として繋ぐ構成力ある戯曲が魅力的だが、加えて、それを体現する役者陣も熱演だと思う。同じ役者が異なる時代に異なる役割を演ずることで、ある種の連続性を感じさせる芝居が作り上げられていると、改めて感じた。3つの時代で全く異なるキャラクターの役を演じた長谷川景と、物語を動かす役割の藤堂海という、2人の若手の活躍が目に止まる。
 休憩なし2時間40分というのは、初心者に勧められるものではないが、あえて勧めておきたい。是非観て欲しい。

是でいいのだ

是でいいのだ

小田尚稔の演劇

SCOOL(東京都)

2020/03/11 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

主に若者の一人語りで構成された現代口語劇。3.11に観るのにふさわしいお芝居だったかも。上演時間は約2時間15分、5分休憩込み。受付に消毒液があり、マスクも配布。途中休憩で換気。終演後のトークはドア開け放し。座席間にも余裕あり。

ネタバレBOX

若い男性の幼さ、甘えを肯定し、許容する物語なのが不思議だった。ちょうど観たばかりの、らまのだ『優しい顔ぶれ』でも感じたこと。

手に持った懐中電灯でミラーボールを照らす照明効果は、優しい手作り感も付加されて好きだった。壁に映写する夜の星座も可愛らしかった。

初日終演後はSCOOL共同プロデューサーで小説家の佐々木敦さんと、作・演出・主宰の小田尚稔さんのトーク。東日本大震災の当日を描いた『是でいいのだ』はこれが4演目とのこと。帰宅困難者が最後に三鷹にたどり居つくので、SCOOLで上演しているそう。勝手ながら小田さんは真面目で、愚直で、繊細な、とてもいい人なのだろうと思った。
対岸の絢爛

対岸の絢爛

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

IR法によるカジノ誘致にゆれる関東Y市・現代。漁民が軍により船の供出を強いられようとする九州の漁村・1940年代。大規模公共事業だか誘致だかへの反対運動が熾烈化する中国地方F市・1980年代。ロザリオを受け継ぐ家族史を縦糸に流しつつ「公」と個人・市民の対立局面を切り取りその本質に迫った力作。
人物造形が秀逸。付和雷同で思想の無い人間が自分の正しさを疑わず異質を目の敵にする姿、異なる価値観の折り合い地点を見出そうとする善意の人間が結果的に陥る欺瞞。。登場する凡そ末端に等しい人間を通して、こうした「事業」が持つ本質と、事業推進の根源となる何者かが「空白」として浮かび上がり、それについて考え始める。
2時間20分によくまとめたと思える濃さ。

優しい顔ぶれ

優しい顔ぶれ

らまのだ

OFF・OFFシアター(東京都)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/11 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/03/11 (水)

11日18時回の大楽(2時間強)を拝見。

男女の間に生じたキリキリとした摩擦音がいつしか耳を覆うばかりとなった『麻酔みたいな』
万事、事なかれ主義と自己主張とでドタドタしているうちに社会は悪しき方向に流れていく『あたらしいニュース』
男と妻・愛人との三角関係がズルズルと続いていきながらも奇妙な調和を形成していく、公演名の『優しい顔ぶれ』…
泥濘に足を踏み入れてしまったかのような、名状し難い、でも、そんな泥濘の中であがく人々に注ぐ、作者の視線の優しさに感じ入った2時間15分。

それにしても、3作共に、あの会話の間の置き方とか・迷走ぶりとか・逆走ぶりとか…自分にとっては、普段なかなか出逢わないタイプの演劇だった(関西系ラジオ局の深夜放送のテイスト、かなぁ)。また体験してみたいな、と一晩経った今も願い続ける、奇妙な味わいの作品だった。

最後に蛇足だが、いつもはギュウギュウ詰めの客席が、新型コロナウイルス対策として、席間にゆとりを持たせてあって、実にリラックスして観劇できた。
普段もこうだといいんだけどなぁw

ネタバレBOX

【配役】
「麻酔みたいな」
翔平…塩原俊之さん
裕理…松本みゆきさん

「あたらしいニュース」
下請編集プロダクションの上司・前田…竹井亮介さん
前田の部下のライター…宮原奨伍さん
自衛隊員募集ボランティア職員…板倉哲さん
元請代理店の担当・吉本…吐山ゆんさん
吉本の上司・青木…井上幸太郎さん

「優しい顔ぶれ」
男(アパレル店長)…緒方晋さん
女(古株の店員)…田崎小春さん
黒い鳥

黒い鳥

アートグループ青涯

アトリエ第Q藝術(東京都)

2020/03/07 (土) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★

初の成城学園前そしてアトリエ第Q藝術。駅から徒歩2分の道のりだったが見失い、心細くなったその時、前方から歩いて来るある若手演出家(先日舞台を観たばかり)の家族連れが目に入った。「このへん?、いや違う」的会話をしている風。これは心強い先客と安堵し、後をついて行こうかと家族を追った視線をふと進行方向に戻すと、数間先に劇場の小さな看板が手招きしているではないか。やあそこに居たのか君は。さっきの演出家はここに立ち寄ったのかい? 無言の対応で、どうやら全く無縁だったと了解。暖かいお出かけ日和、さほど遠くない土地にこんな劇場が、と嬉しくなる。調べれば2017年~とまだ新しい。狭い受付スペースを通って劇場へ入ると、どことなくアトリエ春風舎似。座席はゆったり幅に置かれ、隣席の脚に接触する(嫌がられる)心配なく、心は舞台に集中した。
劇団阿彌出身の二人のユニットによる立上げ一発目公演が実現の由。パフォーマンスは阿彌特有の世界がやはりベースにある。と言っても私は十年以上前、王子神谷駅からの道を迷いに迷ってたどり着いて20分程度目にしただけだが、舞踏と能を観た目には馴染みある世界。超低速の身こなしと、面の使用、劇的シチュエーション(ストーリーでなく)の吟味の時間。パフォーマンス中の時間は、人間のある劇的状況をするめを噛むように噛み締める時間であり、視覚的な美が物語の状況を突き放すように端麗さを保っている、という能の風景は阿彌のそれと(多分)共通している。舞台は霊的交感が目指され、そのための俳優の身体的鍛錬が恐らくあり、観客はその念を共有し霊性を感受する。観客(信者)を説得し続けるのが「道」の探求者となった者の宿命。

さて今回の舞台は、私には、阿彌の特徴がある仕方で継承可能である事を示した、という感想になる。それ自体物語を持つ個体(身体)と、物語の世界とを橋渡す言語が、今探り始めたように恐る恐る、ぎこちなく吐かれ、培われたそれなりの年輪と、素人性が同居する独自な空気が流れていた。つまり、阿彌との比較では言語世界の方へ一歩踏み出そうというベクトルを感じ、しかし未だ不分明、手探りとの印象だ。
現在進行形のストーリーを追う「お芝居」的側面がそれに当たるが、言葉は詩のモードで書かれ、出来事を既にあったこととして俯瞰的に捉える場所に誘う(彼女らの出自)。ストーリーとして見た整合性の甘さは、「芝居」のモードで浮き上がり、一方詩劇の基調となれば、ディテイルよりは全体を覆うディストピアに生きる人間の実存に意識が向かう。問題は「芝居」な部分で、舞台にメリハリを与えるピースにはなっていたが、演技態かテキストか、いささかぎこちなかった。
美術、照明含めシンプルな中に趣向(意図)が窺える。次の点を探り当て「青涯」の線(足跡)を画いて行ってほしい。

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