
雪の中の三人
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2021/03/16 (火) ~ 2021/03/30 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
貧乏人の格好をした億万長者が、高級ホテルで見事冷遇され、最後は追い出される。でもほかでは得られない「友達ができた」。友達は、億万長者と勘違いされた貧乏な青年。青年の恋愛の行方まで絡んで、出来過ぎなくらい出来過ぎのハッピーエンド。ケストナーってこんなに甘い作風だったかな?と思ったけれど、厳しいナチス政権下だからこそ、明るい芝居を作ったのかもしれない。
ヒルデ役の佐藤礼菜の可憐さ、上流夫人役の瑞木和加子、安藤みどりの弾けたコミカルな演技がよかった。召使役の加藤頼も、板につかない富豪役から、召使に「仮装」するとイキイキするあたり、見事だった。

Don’t say you can’t
一般社団法人グランツ
駅前劇場(東京都)
2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
知的障害者施設を舞台に、他人の支えなしに生きられないことは「罪」なのかとじんわり語りかけてくる。1964東京五輪・パラリンピックの立役者・中村裕医師の史実もストレートに織り込んでいた。障害者が社会復帰の自信を持つために、医療よりもスポーツが力になると、障害者スポーツを広めていった人。道を切り開いた当時の選手のドラマも劇中劇で演じて、素直に感動した。
障害者の娘に「厳しくしてください」と執拗に施設に求める母親。その心中は「この子は自分で自分を守らないといけないから」という親の思いも切実に分かる。施設で働き始めるシングルマザーと、事故で車椅子生活になった元彼氏の再会のストーリーが、この芝居をいわゆる「障害者もの」に終わらせていない。ぐんと幅広い作品にしている。ふたりはかつて演劇仲間で、この再会が新たな演劇への情熱をうみ、障害者たちによる芝居作りへとつながっていく。演劇愛がこめられた展開だ。そこに娘の出生の秘密、シングルマザーとして生きていく決意を後押ししてくれた曽祖父のこと、など心に訴える場面も絡んで、本当によくできた舞台だった。
2020東京五輪・パラリンピックは開催できるかどうか不透明だが、たとえ今回できなくても、パラリンピックの意義は変わらない。

D.C. -コドモと家族の物語-
劇団YAKAN
池袋GEKIBA(東京都)
2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

INDESINENCE
LUCKUP
赤坂RED/THEATER(東京都)
2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
良く練られた台本、ポテンシャルの高い役者陣、Covid-19の影響さえなければ立ち見が出てもおかしくない程(この劇場でそれが許されるか否かは兎も角)、極めつけの舞台。華5つ☆。若干噛む役者が居てもこの評価は下せる内容だ。 ベシミル(追記27日22時25分)

聖なる日
劇団俳小
d-倉庫(東京都)
2021/03/19 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

アン
やみ・あがりシアター
王子スタジオ1(東京都)
2021/03/26 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

座布団劇場 番外二人会~花散るやかがみのなかの障子口(万太郎)
占子の兎
阿佐谷ワークショップ(東京都)
2021/03/26 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
しみず由紀さんと、今井耕二さんの、三の酉は、とてよかった。
人間賛歌がつまった悲哀と優しさが、確かに滲む、素晴らしいはなしでした。
おふたりの、表情、仕草がなんとも素敵で、酔いしれてしまいました。
今井さんは、(猫の目)のときと、雰囲気が全く違い、うわー、こんな、優しい、いい表情!!!うっとりしました。

「-D-の軌跡」
赤猫プロジェクト
道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)
2021/03/26 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
満足度★★★★
ダンス💃も良かったが、内容も良かった。いじめ、差別等の問題もかぶって考えると、人間の自分勝手さを改めて感じました。生きていくことのつらさ、大切さを噛みしめました。

生きてる風/ ブタに真珠の首飾り
アマヤドリ
シアター風姿花伝(東京都)
2021/03/18 (木) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#アマヤドリ
#生きてる風
現代社会が抱える闇…病み。海底生物のごとく閉ざした世界にひっそりと生きる。かつての世でも俗世との交流を断ち、山奥で暮らしたりする歌人や詩人などもいた。ここにいるのは、その世界から抜け出そうとする者、抜け出す手助けをしようとする者、抜け出さずにいる者。解決するきっかけとなる事件……なんて起きない。特効薬もない。その心理…真理について抉る……ことはできなくても、一歩踏み込む。
主宰の広田淳一さんの新作はいつでも刺激的だ。その言葉が観客の心を絡め取って行く。
今回、劇団を離れていた #松下仁 さんの出演を知り、リアルに叫び声を上げ、泣いた。アマヤドリらしさというものがあるとすれば、間違いなく彼の中にそれはあった。そして彼の妹役の台詞の向こう側に、劇団を離れた女優の姿…言葉があった。彼女は彼女であると同時にアマヤドリそのものだったと、改めて知る。わかっていたけれど、わかっていなくて……凄い発見だった。
同時に、初見の #宮川飛鳥 さんと #徳倉マドカ さんという若い二人の力強さに惚れ惚れもしている。魅力的な若い俳優さんとの出会いは、なんとも幸せだ。
そして、開場から客出しまで130分リアルに引きこもる、ほぼオブジェの #大塚由祈子 さんに敬意を。

聖なる日
劇団俳小
d-倉庫(東京都)
2021/03/19 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

生きてる風/ ブタに真珠の首飾り
アマヤドリ
シアター風姿花伝(東京都)
2021/03/18 (木) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
『生きてる風』
昨年から延期になった公演。
「ひきこもり」の意味合いが微妙に異なってきた時代の「社会的ひきこもり」。
なのだが、ひきこもりの人たちについて語っているようで、どうやらそれだけではなさそうだ。

白昼夢
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2021/03/20 (土) ~ 2021/04/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/03/23 (火)
赤堀雅秋さんの描く人間臭が最初はわからず徐々に漂いだしラストには鼻に付き帰り道には拭っても拭いきれないほど胸やけしている。
でもそれが心地よくも悪くもあり、だから好きなのかな。
劇場で観劇できて良かった。

聖なる日
劇団俳小
d-倉庫(東京都)
2021/03/19 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
骨太なテーマに正面から挑んだ力作。2時間40分という時間を長く感じなかったのは役者の熱演と演出の巧みさか。人種、性、宗教、様々な違いが差別を生んでいる今、この演劇は私たちに問い詰める。
正義とは何か、生きていく本能には逆らえないのか、いろいろ考えさせられるが、答えは簡単には出ない。。。実際にあった事件はリアルであるがゆえに生々しい。否定しなければいけないのに、どう否定していいのかわからない。人が持つ原罪なのか、そもそも人は不条理に存在しているのか。そんなことを考えながら帰途に就いた。
オーストラリアという国を、その成り立ちを考えながら。。。

D.C. -コドモと家族の物語-
劇団YAKAN
池袋GEKIBA(東京都)
2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
脚本が、素晴らしかった。
単なる、家族のお茶の間、ホームドラマか、と思っていたが、全然違った。それでは、つまらない。意外性があり、おもしろい。
死後の暗く、気が滅入る話と違い、明るくおもしろい。私的には、すごーくよかった。
犬役の役者さん、やーさん役の役者さん、インパクトがあり、よかった。
やーさん役、俳優の伊原剛志さんにちょっぴり似てるような?カッコいい。また、観たい。
これはもう、もうひとつのほうの作品も、ぜーったい観たい。
お気に入りの劇団さんが、ひとつ、増えた。

D.C. -コドモと家族の物語-
劇団YAKAN
池袋GEKIBA(東京都)
2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

吉祥寺ダンスリライト vol.2
公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター
吉祥寺シアター(東京都)
2021/03/20 (土) ~ 2021/03/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
横文字の耳慣れない企画であるが参加グループの名前に食指が動き、特に観たかった妖精大図鑑の出るAプログラムを観劇。
トークによれば吉祥寺シアターが主催する「リライト」の狙いは若者の作品披露機会の提供、さらに第2弾となる今回は総合プロデューサー北尾亘の振付作品を公募の若手ダンサーが踊る演目を加え、振付師との作品製作の機会(ダンスカンパニー所属しない/できないダンサーには貴重)も提供の由。A・B各プログラム3演目の一つとしてA・B2チームが踊った。この作品が最も舞踊らしい舞踊作品。数名の若者が溌剌と登場、動体の緩急と姿態の毅然とした美しさ、アンサンブルの充実、コミカルさシュールさが止まらないという感じで。幾つかの相(場面)の移り変りもダイナミックで質の高い舞台であった。
続く2演目は、企画側がオファーした若手、浜田純平と妖精大図鑑。
前者は舞踊の既成概念(自体も更新されてるが)拡張を担う部類、意表をつく展開のある変ダンス、というか出し物。一人で作るためか主観の強さが良くも悪くも横溢、妙に長い場面(ここそんな長くなくてよくね?みたいな)があったりだがそれも含めて予測を裏切り続けたパフォーマンス。
休憩を挟んだ後者はより演劇的で、ストーリーがあり、その「語り」に身体表現、踊りが組み込まれる。ノリよくギャグありコメディ色強めだが、出演者(女4人男1人)個々の、またグループでの舞踊力がストーリー叙述の中に実に効果的なだけでなく、「<ダンス>を探す旅」がのっけに迷い込んだスーパーという世界が具象世界から迷走の中で抽象世界へ、シュールから芸術に昇華する瞬間を垣間見せる(計算による主産物でなく「面白い」を追求した結果の副産物に見える)。
休暇込みで各演目30~40分のそこそこ長い充実した公演。ゲスト岩淵貞太と大図鑑3名とのトークにて、ショーケースとしては持ち時間が長いのは劇場的に今後単独公演を見据えた企画だという。

日本人のへそ
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

D.C. -コドモと家族の物語-
劇団YAKAN
池袋GEKIBA(東京都)
2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「全、大人に告ぐ」を拝見。若い人達の直球勝負に好感を持った。今後もこのように、自分に嘘を吐かない作品作りをして欲しい。華5つ☆。(追記愉しみにすべし)

つかの門
kondaba
生野地方卸売市場跡地3F(大阪府)
2021/03/25 (木) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
町中にズンと建つ三階建てコンクリの卸売市場の三階での上演。場所に行き着くだけでもちょっとした冒険みたいで楽しかった!
夕方6時30分はまだ少し明るくて、外の光が窓から入ってくるのだけど、それがふと気がつくと外が真っ暗になってて、少し雰囲気が変わるのも面白い。
役者さん達は「なんとなくズレたひと」のような演じ方をしていて、相対的に全体的のバランスがずれていく感じが不思議な雰囲気を醸している。役者の身体性の特徴が際立つ場面がぶつ切りで入ってくる時のカオス感が楽しい。
戯曲と上演は全然違うだろうなという作品。
メビウスの輪の中に迷い込んだ人達みたいな印象を受ける内容で、『ゴドーを待ちながら』的な感触もある。
もっともっと、観客に忍耐を強いる内容にしても面白いとおもう。まだまだ練り上げられる。
期待を込めて、星4です。

雪の中の三人
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2021/03/16 (火) ~ 2021/03/30 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
他の方が言われてますが、上品なコメディという言葉がぴったりくる作品でした。
品のない笑いではなく、また登場人物皆が幸せになれるような佳作です。