実演鑑賞
満足度★★★★
町中にズンと建つ三階建てコンクリの卸売市場の三階での上演。場所に行き着くだけでもちょっとした冒険みたいで楽しかった!
夕方6時30分はまだ少し明るくて、外の光が窓から入ってくるのだけど、それがふと気がつくと外が真っ暗になってて、少し雰囲気が変わるのも面白い。
役者さん達は「なんとなくズレたひと」のような演じ方をしていて、相対的に全体的のバランスがずれていく感じが不思議な雰囲気を醸している。役者の身体性の特徴が際立つ場面がぶつ切りで入ってくる時のカオス感が楽しい。
戯曲と上演は全然違うだろうなという作品。
メビウスの輪の中に迷い込んだ人達みたいな印象を受ける内容で、『ゴドーを待ちながら』的な感触もある。
もっともっと、観客に忍耐を強いる内容にしても面白いとおもう。まだまだ練り上げられる。
期待を込めて、星4です。