最新の観てきた!クチコミ一覧

28081-28100件 / 191867件中
つみ

つみ

アブラクサス

すみだパークシアター倉(東京都)

2021/08/22 (日) ~ 2021/08/28 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ガラガラの客席、20数人程度か。逆に期待は高まる。こういう状況でこそ、凄え舞台を観せてくれ。
シャーリーズ・セロンがアカデミー主演女優賞を獲ったことで有名な女シリアル・キラー実録映画『モンスター』。それをモチーフに『羊たちの沈黙』や『ヘンリー』、『ラストダンス』や『デッドマン・ウォーキング』の風味も。
子供の頃のトラウマが人の後半生を決定付け、徹底的に苦しめ続けることは最早自明の理。それに対してどんな回答を導き出せるのか、救済に至るのかがこの手の作品の最重要テーマ。

主演の女性牧師役は頼経明子さん、相対するシリアル・キラー役は作・演出アサノ倭雅(しずか)=羽杏(うあ)さん。育ての親役の山森信太郎氏が幾つもの見せ場を作り、相対する被害者の母親役、坂東七笑さんも負けじと見せてくれる。被疑者のレズビアンの恋人役、古藤(ことう)ロレナさんが美しい。初見サヘル・ローズさんかと思った。

頼経明子さんの醸し出す雰囲気が良い。常にハンドバッグにチョコを入れてつまみ食いしている。彼女をシリアル・キラー役にして観てみたい気も。
Stingの「Englishman In New York」が効果的。

ネタバレBOX

やろうとしていることは支持できるのだが、全てにおいて力不足な印象。構成を変えて現実味のある視点で語り直すか、別の人間が述懐する物語を後年他の誰かが聴いているように話を幾重か被せた方が良いのでは。直接的にやると粗が目立ち過ぎ、些細な点のチープさばかりに引っ掛かってしまう。設定に既視感があり過ぎて登場人物に感情移入できない為、ちっとも胸に来ないのだ。
プロローグの教会での捨て猫のエピソードが秀逸。猫を中心に据えて病んだ痛んだ魂の交錯に出来なかっただろうか?三人殺しているのに一人目のエピソードしか語られないのも不思議。古藤ロレナさんを庇っているように見せかけたミスリードも解せない。

「加害者(幼い自分を性的に弄んだ牧師)を許したい、許せる道を模索する」と言う女性牧師の言葉は凄味がある。そこで遠藤周作のように、本当の意味でのキリストが出現しなくては駄目な話だ。
不用意な稚拙な台詞、安っぽく雑な演出が気になる。80年代のレンタル・ビデオでよく観たB級アメリカ映画のシーンの寄せ集めのような。音楽は83年っぽい。
ただ高い志は本当に素晴らしい。何故こんなにも子供への性的虐待が多いのか?キリスト教の説く“愛”と“性欲”の関係性を掘り下げてみるべきだろう。
完全版マハーバーラタ

完全版マハーバーラタ

小池博史ブリッジプロジェクト

なかのZERO(東京都)

2021/08/20 (金) ~ 2021/08/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/08/22 (日) 12:00

この時期に全6時間以上の大作の上演とはまさに大冒険! 海外から役者を呼んだり、感染対策をしたり、とてつもなく大変だったことでしょう。インドの物語なのに、東南〜東アジア全域の共通遺産として再構成したアイデアには驚きました。評価で☆がひとつ足りないのは、私の予習不足に対する反省を込めてです。

化粧二題

化粧二題

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2021/08/17 (火) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

渡辺美佐子の持ちネタであった時期、退く何年か前に観ているが、幕間から小屋取り壊しへとドラマティックに展開する後半は後年に追加執筆されたもの、という事だった。「二題」に収められたのは旧作だろうか。後半はない。
一人芝居だが客いじりあり、エアの相手役とのやり取り、又は相手の台詞まで言うパターンありと自由。
久々に見た有森也実はまだ可憐さを残し、女座長は背伸びのキャラながら演じきっていた。内野聖陽は聞かせる声を自在に使い貫禄である。

追記 この日は初日だったのだな。十日後に気づいた。ネタバレにて注文を付けたが、楽日を観たい気がもたげてきた。

ネタバレBOX

男版「化粧」は、内野氏がこなしている分、戯曲の方の「無理」が見える気がしなくもない。
ベテラン座員がトンズラを決めたその日、折しも彼が幼少時に入った養護施設の元園長(と書いたが解説によると「先生」らしい)が訪ねてくる。母への恨みをバネに生きてきた男に、母に対する考えを変えろと外人の先生は言う。「瞼の土俵入り」(長谷川伸のパロディと思われるが詳細不詳)が当日の演目だったが、逃げた座員の代役を、自ら衣裳を着ながら若手に仕込むやり取りは見事。芝居の場面が描写され、役者が押えるべきポイントを代役の役者に伝え、本人は関取の主人公になっていくのは、女版で喋くりながら「化粧」が塗られて行くのと並ぶ見モノ。
ただし芝居は劇中劇の母とを重ね、男は涙を拭い払っていざ舞台へ出て行く終幕となるが、これがいささか強引な運びに見える。あるいは、内野氏に盛りを過ぎた大衆演劇の座長のくたびれ感がないのが憾みであるかも知れない。もっともパリッとやってもらわないとサザンシアターの客席の方は沸かないから難しい塩梅だ。
カメラ・ラブズ・ミー!【兵庫公演中止】

カメラ・ラブズ・ミー!【兵庫公演中止】

ムニ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/08/19 (木) ~ 2021/08/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

平田オリザ直系の現代口語演劇ユニットは多いので突出した印象を残しにくいが、ムニ又は宮﨑企画はどこかで観て「悪くなかった」との記憶だけある。
「須磨浦旅行譚」は殆ど事件らしい事件は起きないが(いや事件と言えば冒頭の「遭遇」がそれだと言えばそれで道程にさざ波を与えているが)、日常と旅の混じる小旅行独特な気分が伝わり、質素感が何とも言えず心地よい。女子二人に同道する事になった青年が不思議と馴染み、一期一会の切なさ(刹那さ)が旅気分を嵩増しする。若者だけに長い人生の旅に重なり、重さの中の僅かばかりの明るさが「戦前?」と思わせるばかりに慎ましい。無常感というのがむしろ近いか。
こちらが良かったので短編二編の方も観た。不可思議な「回る顔」はメタファーを読み取れず。後半の「昼間森を抜ける」は題名が謎だが、「須磨浦」以上に一期一会の含蓄あり、異性との儚(はかな)切ない一風景を切り取り、人生の長さの中に据えている。秀作。
地味に逞しい女子といじましい男子の小さな出会いは、数日後の「じゃ、また」で締め括られる短い電話で終わる。男は未練だが女はあっさり、が通り相場だが女性作家が敢えてこの残像をラストに据えた意図は何?と淡い期待をもって詮索する。男にとっては老いるごとに強烈になっていく思い出の一つ(と芝居でも明かされる)だが、女にとっては・・?
南風盛もえが「須磨浦」と共に出演、不思議系な女子を好演。

つみ

つみ

アブラクサス

すみだパークシアター倉(東京都)

2021/08/22 (日) ~ 2021/08/28 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 時代は湾岸戦争前後、舞台設定はアメリカ。同性愛が蛇蝎の如く扱われた物語をサブスクリプトとして描かれた現代版「人形の家」。見事である。華5つ☆ ベシミル!

ネタバレBOX


 トラウマが精神及び身体に残す深く間断の無い苦しみを通して、自らの可能性を真実に向けて開いてゆく女性達の描き方が素晴らしい。ベッセル・ヴァン・デア・コークを挙げる迄も無かろう。親密になった人々の語る多くの事例から、実際に今作で描かれているような年輪も行かない子供たちへの心無い行為が為されていると信じる。そしてそのような大人達或は年上の人々の行為が子供達に与える取返し用のない傷が心優しく純粋な魂を悲劇の淵から深淵に陥れるのである。
 一方、世間とやらは手前勝手な価値観や「正義」を振りかざし、実際には知りもしない事件の真相にレッテルを貼り、蓋をする。それは無論、嘘と欺瞞と自らの価値観を構成する総ての要素が嘘に満ち満ちている事実を、自らの虚妄の体系に絡めとる為であるに過ぎない。それもこれもその程度のマヤカシで自らの「アイデンティティー」を満足させんが為である。
 然し、今作はこのような欺瞞を切開してみせる。誰にも言えなかった、即ち社会化できなかったことによって主張すべき真とは自ら思うことの出来なかった真実・事実をその深く残酷な痛みそのものが齎した事件の真相に潜む血も肉も骨の軋む音も総て踏まえ尚且つ己が身をも自ら手術して見せることによって客観化してみせた。その意味で今作も今までアサノ氏が描いてきた女性の女性による女性解放の太く豊かな流れを継承している。ただ、今作では、犯罪という形を取らざるを得なかった過酷なケースについてより踏み込んだ視座でより社会性を帯びた作品として上梓されている。羽杏さんが演じたリーを通して牧師エミリー・ライトは自らの内に在ったトラウマの意味する所を通して最終段落で筆者が述べたような成長を遂げるのであるが、これは現代の“ノラ”と言っても過言ではあるまい。無論、現代のノラはあの当時離婚した女性が性を商う他は無いと作品終了後のノラの人生を想像する読者が考えるのとは異なり、弁護士を目指せる点でまさしく現在の先進国女性の生き方をキチンと表現している。にも拘わらずこのような問題が起きてくる社会の闇をも表象しているのである。
新編 ロミオとジュリエット‐薔薇の名は‐

新編 ロミオとジュリエット‐薔薇の名は‐

蓮×歌

ザ・ポケット(東京都)

2021/08/05 (木) ~ 2021/08/08 (日)公演終了

映像鑑賞

鑑賞日2021/08/07 (土) 14:00

BLACKを配信で視聴。
通常とは全く異なるロミオとジュリエットで、意欲的な作品であった

牧阿佐美バレヱ団 バレエ「白鳥の湖」~日生劇場版~

牧阿佐美バレヱ団 バレエ「白鳥の湖」~日生劇場版~

牧阿佐美バレヱ団

日生劇場(東京都)

2021/08/20 (金) ~ 2021/08/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

第一幕割愛。
第二幕35分休憩15分第三幕30分休憩15分第四幕25分。
①ドイツの王子ジークフリードの成人の宴。王妃から明日の舞踏会で妃を選ぶように言い付けられたジークフリード、気が進まない。(割愛)
②気晴らしに友人達と狩りに出掛けるがその湖は悪魔ロットバルトに支配された地。呪いをかけられ白鳥にされた娘達、夜の間だけ人間に戻ることが出来る。ジークフリードは月の光に照らされ、人の姿に戻ったオデット姫に一目惚れ。この呪いを解くには誰も愛したことのない者が永遠の愛を誓い捧げること。ジークフリードはオデットに永遠の愛を誓い、舞踏会に来るよう告げる。
③城での舞踏会、各国からの姫君がそれぞれの舞踏で王子にアプローチ。男爵に化けた悪魔がオデットそっくりに化けさせた娘のオディールを紹介する。騙されたジークフリードはオディールとの結婚を約束する。
④誓いが破られたオデットは絶望するも、騙された事を知ったジークフリードが駆け付ける。王子を許すオデット。二人は永遠の愛を誓い、湖に身を投げる。二人の死をも越えた愛の力が奇跡を起こし、ロットバルトは滅んでいく。魔法の解けた白鳥達は女性の姿を取り戻す。

何となく聴いていたチャイコフスキーの曲の意味がやっと視覚的に理解出来た。第四幕の曲は哀しみの湖をバックに素晴らしい旋律。

ジークフリード役は石田亮一氏。オデット&オディール役は三宅里奈さん。

ネタバレBOX

②脚による美しさの追求。直線的に幾何学的に幾重にも重なって。アクセントとしての曲線、回転が目を奪う。ルルベ(爪先立ちでの背伸び)をした大人数での移動音が白鳥の羽音のようにも聴こえる。

③各国の舞踏が鮮やか。民族衣装を身に着けてのバレエは衣服のはためく曲線的な美しさ。ハンガリー姫役は風間美玖さん。(白鳥の一人もやっている)。POiNT〈バレエヴォーカルユニット〉や女優業で活躍する風間美玖さんのバレエ姿を初めて観た。
「ブラック・スワン」の元ネタにもなった御約束、オデットとオディールは一人二役で演じること。三宅里奈さんはオデットとは全く違う人格の舞踏を精密に演じ分けた。必見。

④白鳥の羽根の羽ばたきを両手で表現する為、脚よりも上半身に重きを置いた舞踊。集団で重なり合う事を計算し尽くしてある美しさ。
『スプライサー』/『ヒットマンズ』

『スプライサー』/『ヒットマンズ』

劇団「劇団」

ウイングフィールド(大阪府)

2021/08/19 (木) ~ 2021/08/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

久しぶりのゲキゲキはコメディで肩の力を抜いて観れたのが良かった。

『スプライサー』/『ヒットマンズ』

『スプライサー』/『ヒットマンズ』

劇団「劇団」

ウイングフィールド(大阪府)

2021/08/19 (木) ~ 2021/08/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

【スプライサー】
今回、ホントに素晴らしくいい舞台でした。物語がしっかりと届きました!
植木歩生子さんは凄いねー。
その表情、声音、動き。何役あっても、それぞれはっきり彼や彼女がそこに生きている。
一人芝居の醍醐味ですね❗
【ヒットマンズ】
ウイルスで閉塞感が広がっている時だからこそ、楽しもう・楽しませようという意気込みが、前説から、本編から十分伝わってきました。
キャストは劇団員と客演の二人。しっかり当て書きされていて、楽しめました。

スイッチ

スイッチ

餓鬼の断食

FLYING CARPET FACTORY(大阪府)

2021/08/20 (金) ~ 2021/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった‼️僕の恋愛観にはまったく無い観を勉強できた。次回も楽しみですので

SENSE

SENSE

早稲田大学舞台美術研究会

早稲田大学学生会館(東京都)

2021/08/14 (土) ~ 2021/09/18 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

前回の公演映像と違い、定点カメラでの映像。楽しかったけど、凝ったセットの面白さがあまり伝わらなかったのは残念。

ネタバレBOX

オープニングのダンスにのせた役者クレジットも、あのホワイトボードへの投影では殆ど判別できず、映像を止めては当パンと見比べるという、観る側にしてみればちょっと無駄な作業…というか、ここ(ダンスも含めてということになるが)必要?と素朴な疑問も。
あ;今;いな;未ら;い

あ;今;いな;未ら;い

架空畳

吉祥寺シアター(東京都)

2021/08/14 (土) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#架空畳
#あ;今;いな;未ら;い
これまでのリーディングとはひと味違う。もちろん対面で台詞を交わすわけではない。座ったまま台本を読むのでもない。キャストはシーンに合わせて位置を変えるが、椅子の配置も含めてその動きが綺麗に演出されていて気持ちいい。その肝となるのはスピードだ。
感心するのは、長尺の台詞スピード。鍛え抜かれたアスリートのように思える。事故が起きるのではないかと心配になるほどの速さで、まるで競い合っているかのようなそれは、オリンピック……サーキットと言ってもいい。その先頭を走っているように見えた……感じた #日野あかり さん。彼女の、作品全体を把握した上で自分をどう活かし、カンパニーを牽引するか、その才と覚悟のようなものを感じた。
濃厚な接触が信条の「革命アイドル暴走ちゃん」に所属する #江花明里 さんも、そことは別の顔を見せてその存在感を示した。
今回の発見No.1はもちろん架空畳という劇団であり、作・演出の #小野寺邦彦 さんであるが、キャストでは #江花実里 さん。他のキャストと台詞をシンクロさせる間合いというか…寄り添うというより溶け込むとか染み込むという方がフィットするようなそれに心奪われた。長身の女性にトキメクわたしが、目も奪われたことは隠せない。
また、次を観たい人たちに出会ってしまった。

ヒッキー・カンクーントルネード

ヒッキー・カンクーントルネード

ハイバイ

すみだパークギャラリーささや(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/26 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ハイバイの芝居は戯曲の要諦を飲み込んだ作者以下ベテラン俳優の技量とアンサンブルに支えられていた・・その事を少し前に観た「投げられる石」、続いて今回も感じたのだが、ここまで書いて、このかんの試みは岩井氏による自らの戯曲の普遍性を問う挑戦なのではないか、と推測。
「投げられた石」も「トルネード」も、いやハイバイの芝居全て、笑いのポイントがあり、それと背中合わせに冷厳な事実の仄めかしがある。「痛い」話の「痛さ」が見えなければその反動のインパクトがなく、「痛さ」が深すぎると「笑い」が成立しづらくなる・・。絶妙な塩梅がハイバイの芝居には必要で、それを担える俳優をやはり選ぶのではないか、というのが(作者には不本意かも知れぬが)このかんの正直な感想だ。
もっともこれは「大変美味しく成立」した過去の舞台を基準にした評価であり、今作のラストはやはりこみあげてくるものがあったが。。
役者は映像、舞台で活躍する若手で見てくれも良く芝居も流暢だが、平原テツや永井若葉に近づこうにも及ばない一線がある、という感じがある。(劇団員である事の違い?人間の仮面を容赦なく剥ぎとって憚らない身体、含み、毒気・・)

ネタバレBOX

みちのくプロレスという存在がえらい。
母役を両チームとも男がやっているようだが、この変則技は目覚ましに必要だったのだろうか?・・と、自分が観なかった「トペ・コンヒーロ」の役者陣を見てみると、こちらの方が破壊力ありそう。「ある女」の主人公(岩井秀人)と同じく、身体が「女性」から掛け離れている所から入る効果を想像。
しかし「拝み渡り」って何。
“だいじょうぶじゃない”短編集

“だいじょうぶじゃない”短編集

果てとチーク

アトリエ第Q藝術(東京都)

2021/07/22 (木) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

映像鑑賞

青年団若手企画「升味企画」で観た劇は、とあるサークル内の現代女子の生態に宗教的要素、超自然要素を投入した感触良い作であった。今回の短編も若者の生態を窺うそれぞれバリエーションに富む4作。超自然やSF要素やが入り、そちらに目を奪われるものの、全体に漂うのは現代日本の断面、といった感じである。
二つ目、三つ目は台詞の聞こえに難あり。それぞれの趣向と味があるがもう少し観客の方に寄り添っても良い。一つ目と四つ目は日常が舞台なので分かりやすく、考えさせるテーマに触れ問いを投げていた。

勅使川原三郎版「羅生門」

勅使川原三郎版「羅生門」

KARAS

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2021/08/06 (金) ~ 2021/08/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

笙奏者とのコラボが以前評判だったので此度は観に行った。今作はそれに加えて仏人ダンサーを招き、アンサンブルの女性ダンサーが5、6人加わって舞台上は熱を帯びる密度。
「羅生門」は芥川の原作の世界(黒澤映画のでなく)。人が飢え荒む戦の世の抜き差しならなさを基調に、多様な場面が息つく間なく展開。KARASのスタイリッシュの要素は照明、音(音楽)であるが、「青い目の男」を思わせるエッジの利いた音と照明の中で踊る勅使河原、対照的に悠久の時に流れる笙の音の中で踊る佐藤利穂子、意味深で混沌とした音の中で勅使河原と超絶に絡む仏人ダンサー。
笙奏者とのコラボ、という念頭で観に行った自分としては、笙の場面は3場面と少なく、また笙と全く相容れぬ(和の音でもない)音が観客の現代感覚にアピールするのと比してバランスが気になった。
だがラスト、掠れたような笙の小さな音に儚く舞う佐藤の舞いでフェードアウトとなる。ニュアンスを作り出す勅使河原氏の才能にはやはり感服する。
その上で・・「羅生門」という題にさほどまで忠実でなかったようにも。

ワクチンって実はちゃうからしいよ

ワクチンって実はちゃうからしいよ

劇団ちゃうかちゃわん

大阪大学豊中キャンパス学生会館2階大集会室(大阪府)

2021/08/20 (金) ~ 2021/08/21 (土)公演終了

満足度★★★

この時期にこれだけの新入生が入団したことには驚き😲‼️内容は荒削りだが、楽しめた!次も楽しみ!しかし当日のビックリメールは、勘弁して欲しい‼️

SAME TIME , NEXT YEAR

SAME TIME , NEXT YEAR

スラステslatstick

SPACE9(大阪府)

2021/08/20 (金) ~ 2021/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

良かった‼️時間を忘れてしまうくらいの内容!こんな人生有りかも⁉️

SAME TIME , NEXT YEAR

SAME TIME , NEXT YEAR

スラステslatstick

SPACE9(大阪府)

2021/08/20 (金) ~ 2021/08/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めちゃ面白かった☆1年に1日だけの恋人の25年☆壮大なロマンチックコメディの最高峰と言うべき超傑作でした♪役者の技量が芝居の出来を大きく左右する作品やと思うんやけど「最高やった!」って感想がその答えです☆中村なる美さん前田晃男さんブラボー!!
海外の戯曲なんでいつものスラステと違った雰囲気やったのも新鮮で楽しめました☆

丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Aキャストを観劇。産婦人科にいる様々な事情を抱えている人達の外からでは分からない苦労や辛さが良く出ていてあっという間の2時間でした。

4

4

ティーファクトリー

あうるすぽっと(東京都)

2021/08/18 (水) ~ 2021/08/24 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何もない舞台にホリゾントが立てられていてそこにマッピングで様々の模様が現れる。そこへ机やいすをもって次々に男たちが現れる。彼らは、そこで、客観も主観も交えて、死の前の人間をみようというのだ。
 死の前の状況を人工的に作り出すには死刑執行と言う格好のが素材がある。その死にかかわる人たちと言えば、死刑を命じる法務大臣、判決に関わる裁判員、裁判官、具体的には死刑執行人の首に縄をかける役をつとめる刑務官。刑を受ける無差別殺人を行った罪人、その父親、などの役割を五人の俳優がそれぞれの人物となって、死刑を行う経緯とそれにかかわる人間の心境を語る。ドラマがかみ合う場面は少なく、証言ドラマのような形だが、どうやらこれは結論を求めてまとめようというわけでもない。話の流れが死から離れそうになると、男たちの一人司会者(今井朋彦)役の手でもとへ、戻されたりする。
 こう書くと、なんだか、取り留めなさそうなのだが、これが結構緊張感をもって2時間10分の舞台になっている。
 それは一つには、死は人間誰も避けられないが日常はあまり見ようとしないで過ごしている大きなテーマだという事もあるが、このコロナ禍で突然その死が身近になったという事があるかもしれない。舞台としてはあまりなじみのない形式なのだがバラバラの人物や場をつなげる作劇術もうまい。話題も、死刑反対派の議員が大臣の職につくと刑を実行せざるを得なくなるとか、死刑囚を前にした刑務官の精神的圧迫とか、シーンとしての若干の説明もあるが、独白の方が物語のテンポも速く舞台の引き寄せられる。極め付きは死刑執行時に誤って失敗する執行官のエピソードで、このことで刑務官は神経を病み離職する。
 だが、俳優たちはそれぞれの役から発言するが、それがどこへ向かうかはわからない。死の実態は経験できないのだから、そこまで、と言う感じ。そのさまざまな距離感を、ロールプレイイングゲームのように描いて見せた死をめぐるアラベスクと言った感じのユニークな舞台で、作者は十年前のワークショップからリーディングや上演を重ねて今回作者自身の演出による上演となった由。そういう練り上げられた、と言う感じはよく出ている。いつもながら小劇場にしては洒落た舞台づくりに、小劇場のベテランの俳優たちに素敵な新人(池岡亮介)が加わったを俳優陣もよく演じ切って小劇場ならではのいい舞台になった。

このページのQRコードです。

拡大