
黒塚 雪女 時次ぐる神の花嫁
演者集団 剣舞
麻布区民センター 区民ホール (東京都)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
タイトルから3つの物語を順々に紡ぐが、少し解り難い。2019年に「黒塚」、2022年に「雪女」を上演し、本作は その2作品を含み「時次ぐる神の花嫁」を制作している。最後になって ようやく物語の全体像が明らかになる構成だ。観客の関心を掴むためには、物語毎に順々と展開するのではなく、それぞれの内容を交差もしくは交錯するなど、少し工夫が必要だと思われた。
とは言え、それぞれ単独作品としては面白い。少しネタバレするが、「黒塚」は能の「安達ケ原」を元に、「雪女」は小泉八雲の作を元に創作している。そして「時次ぐる神の花嫁」では2つの話を絡め、”時の旅人”の物語として描いている。公演の魅力は妖しい世界観、それをシンプルな舞台美術と役者陣の演技で観(魅)せるところ。
演者集団 剣舞 の公演は初めて観たが、出演者の多くは時代絵巻 AsHで観たことがある役者。特にヒロインの羽衣堂愛彩さん(主宰であり脚本・演出の場合は、灰衣堂と名乗っているよう)の演技は あまり観ることがないので良かった。なお、この作品でも殺陣シーンがあったが、舞台スペースが関係しているのだろうか、あまり迫真・緊迫感が感じられなかったのが残念。
(上演時間2時間10分 休憩なし)

音楽劇 金鶏 二番花
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
まず、今回のセットが秀逸。音楽隊の使い方も上手いし、冒頭のシーンから舞台への導入もスムーズ。楽曲の中には歌詞が聞き取りにくいものが幾つかあったが、ロビーで歌詞カードを配っているので助かった。

夏場所八番勝負-後半戦-
STAR☆JACKS
STAR☆JACKS Studio(大阪府)
2025/07/12 (土) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2本ともめちゃめちゃ面白かったです☆
「ウィリアムズ・スイート 」
とにかくプロットがお見事‼️ラストのどんでん返しはヤラレタ💥ポップな演出が和柯さん赤松英実さんをより「跳ね」させてて見やすいのなんのって最高過ぎでした🎵個人的に「1回回って部屋に行く」のが好きやってんけどアレ何かの伏線やったんかな🤔
「紙ツバ2025 」
物語の設定上どうしてもシビアな展開になって行くんやけど三原悠里さんの10代のキャピキャピさが全体の印象を明るく照らしてくれる🔆からのおばあちゃんとの落差の表現は凄い‼️そこに
北田結子さんのしめやかさが相まって総体的なバランスが素晴らしい作品でした🎵👍
チーキーは旗揚げ公演【ワタシたちには明日しかない】を拝見してその後もずーっと面白い演劇作品を創造されてるんで楽しませてもらってます🎵マジ感謝🙏今回もテイストの違う2本をそれぞれの持ち味でトータルバランスを保ってる印象で最高の組み合わせやったと思います♪
そして赤松英実さん改めて卒業おめでとうございます\(^o^)/次のステップも応援しております♪

音楽劇 金鶏 二番花
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/07/12 (土) 18:30
座・高円寺を贅沢に端から端まで生かした舞台演出で良かった。
テレビ創成期に起きた様々な人間模様が悲喜こもごも表現されていて素晴らしかった。
音楽隊との親和が良く、楽しんで観ることが出来た。
9月の舞台も楽しみにしています。

恋するアンチヒーロー
sitcomLab
テアトルBONBON(東京都)
2025/07/08 (火) ~ 2025/07/10 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
佐野瑞樹さんは、今年、イヌッコロ時代の特に人気あった作品の再演を続けられていて、
『恋するアンチヒーロー』も自団体だけじゃなくて、外部でも何度も再演されてる人気作。
映画にもなりました。
自らがこの作品を演出するのはラストとして、決定版を目指したって言葉通り。
過去に出演されたキャストのなかでも強火だった人を同じ役で再配役していて、
そこに良い感じでフレッシュさあるメンバーを加えてます。
色んな座組で本当に何度観たかわからないんですが、それでも観たらやっぱり笑ってしまった。
軽いおひねり感覚の金額で観られるポストクレジットショーがまた良い出来でして。
気軽に笑えるシットコムなら、佐野瑞樹さんは間違いないです。

料理昇降機
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

葉山より愛をこめて
ケーキを海底のポストへ投函
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

音楽劇 金鶏 二番花
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/07/12 (土)
ステキなシーンは所々あったけど、全体的にはいつものあやめ十八番らしさがなかったように感じました。
堀越さんが出演されてなかったのは大きいと思います。。 あの独特な声色や、はじまりの口上がなかったのは淋しいです。

海と日傘
R Plays Company
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/07/09 (水) ~ 2025/07/21 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
普通に暮らす人々にとって、本人の人生にとっては大きなことだが、それ以外の人にとっては流れていく日々の生活の断片であることを鮮やかに切り取った前世紀末(1996)の名作の再演である。作者は存命だが、新進の演出家桐山知也による本をそのまま渡しての再演だろう。
ビニール幕に囲まれた畳敷きの部屋に座卓が一つ、だけの簡素な舞台装置である。幕外に俳優は常にいてシーンによって登場する。効果音は海に近いこの家に聞こえる波の音。外洋は意外に近いらしく時に高い。これ以外は特に役に戯曲以外の注文はなさそうで舞台は戯曲に従って淡々と進む。生命と向き合う日々がテーマだから、後は戯曲と俳優たちの舞台がどれだけその場の観客に伝わったか、というところが勝負(観客のそれぞれの満足度)である。
成功したところでは、全編の長崎言葉がよく統一がとれていた点。禁欲的な美術は、ときに現実感(戯曲は細かく日常を描いている)を損ないそうになるがよく耐えている。
問題点、有名なラスト近くの虹の中の夫婦のシーンだけ妻を上手中段の客席の通路に出して立たせて居るが、、ここだと約三割の客は台詞ごとにクビを振らないと、台詞を口にするそれぞれの俳優を見ることが出来ない。これはちょっとした致命傷である。
そのほかの問題点ではキャスティング。こういう繊細な本になると俳優の責任ではない地の肉体の形が影響する。ちゃんと考えてはいる南沢奈央には酷だが、三ヶ月と余命宣言されている女性には見えない。作者は別に薄命の人を見せて涙の種にしようとはしていないとが、設定に合わせるのも俳優である。演出が若いと言い出せないこともある。大野裕郎も、何か今時の若者で、努力は分るが生命が終わる者の傍らにいる実感が伴わない。隣の夫婦は逆に型どおりにハマりすぎ(じゃぁどうやればいいの!と問われると答えはないが、それを考え納得させるのも見せる側の責任でもある、)。
庭の木の剪定をするシーンなど一工夫欲しいところである。作者はテーマに沿ってちゃんとこのシーンを考えて書いている。
などなど、注文は出てくるが、この戯曲は観客も含めて難しい本なのである。七分の入りといったところだがまずまずの所だろう。

音楽劇 金鶏 二番花
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
昨年夏にたまたま見たこの劇団の夏芝居が、結構好感を持って楽しめたので、もう一度とでかけたら、まぁ、これは散々である。ガラにないことをやるものではない、いう好例である。
よく知らないことを聞きかじりでやるものではないといってもいい。
前回の舞台は東京郊外のその地域では有名な神社の境内にあるお土産団子屋の一家の話である。跡継ぎの話から、稼ぎ時の祭りの工夫まで外からは想像するだけで実際は知らない話が、素朴なホームドラマの笑いと共に並べられ、しかも教訓におちいらず描かれていて、客席も地域の観客も多く、いかにも高円寺の劇場に似合っていた。
今回はテレビ創世記の放送局奮闘記である。放送局となると、国家機関である。名物団子が売り物の神社とはワケが違う。神社なら例えば、神主一家なら、周囲をよく見てドラマを書けばいい。前回はそういう実録ものの良さが出ていた。だが、放送局の主要商品がラジオからテレビにかわる時期となればその周囲は神社の比ではない。歴史が直に物語にはんえいsるからリアリテイのある場所設定をみつけるだけで大事である。それが出来ていない。仕方がないから、周辺図書の使えそうな逸話を探す。沢山でている。これは放送史、これは黒柳徹子、ここは井上ひさし、トよく知られているおなじみエピオードをを並べることになってしまうが、それでは辻褄が合わない。一番具合が悪いのは、テレビの創世記はラジオは既にメディアとして成立していたことである。そこを、創立者苦労物語で作ろうとして者だから話がヘンなことになってしまう。その辺は作者も気がついているようだが、基本知識がないのだから仕方買いそれなのにGHQの放送管理にまで話を拡げるから全く話の収拾が付いていない。もっと話を絞っていかなければ。

煙が目にしみる【Mura.画】
Mura.画
劇場MOMO(東京都)
2025/06/25 (水) ~ 2025/06/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/06/29 (日) 12:00
オリジナルである鈴置洋孝プロデュースや加藤健一事務所(それぞれ複数回)はもちろんいろんな団体で延べ二桁回数観ている本作、それまで気丈に振舞っていた礼子が一人になった時に初めて泣く場面を礼子の背中で見せるのは記憶の範囲内ではかつてなく「このテがあったか!」と膝を叩く。
また、その後の浩介との「会話」場面で浩介の方向を向いていながら視線は(舞台上の)浩介から微妙に異なるというのも実に見事、演出/演技の勝利だね。(一方、その後に妻子3人が浩介を囲む形になるのは若干の違和感が)
さらに今まで観てきたものは舞台後方の大きな窓とそこから見える桜の装置が印象的だったが本作は小さめの窓(枠のみ)で桜もないというシンプルなもので、それでも外の様子が想像できたのは今まで観てきた体験によるものか?(反語気味)
他にも客席中央の通路も使うなどこの会場を巧く使った演出に感心。思えば前回公演もそのケがあり、次回公演への期待値アップ♪

JUDY~The Greatest Unknown Squadron~
グーフィー&メリーゴーランド
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2025/07/10 (木) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
衣装に舞台セットに音響にこだわってますね。 それぞれの役者の特徴を引き立たせる演出に、戦争ものではありながら、笑いを誘うシーンも有り、見応えあり有りでとても良かったです。

JUDY~The Greatest Unknown Squadron~
グーフィー&メリーゴーランド
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2025/07/10 (木) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
少しずつ演出を変えて再演している作品。
実在した人物をモデルにしたドラマ(一応 フィクション)、反戦劇だと思うが…。劇場入り口に、モデルになった美濃部正少佐の写真(撮影当時は大尉)、そこに「卑怯者呼ばわりされる中、自分の信念を貫いた。大事な部下に、死刑のような無茶な命令は下せない」と決意が書かれている。その文だけ読めば肯いてしまうが、劇中では典型的な軍人としての本音や戦略が透けて見える。
別団体の公演では、「特攻は美化させてはならないが、あった事実を風化させてはならない」と。美濃部隊長が率いた芙蓉部隊(員)は、別の意味で懊悩することになる。軍という階級(制度)、そこに見る意識の違い、さらに彼らの世話をする地元の人々の思いが交差する。少しネタバレするが、物語は 現代から戦時中に思いを馳せるような始まり、そのシーンが戦時中の上官(司令官等)の姿に重なるような描き。
物語としては、知らなかった人物の存在、その思考・行動を興味深く観ることが出来た。今から考えれば 常軌を逸したこと、しかし当時の事情や立場を鑑みれば、当たり前なのかも知れない。それでも同意・共感は出来ない。先の「決意」が表面的と思われる台詞(言葉)の数々。舞台として 理屈ではなく、感じ入るか否かだが…。
(上演時間2時間20分 休憩なし)

黒塚 雪女 時次ぐる神の花嫁
演者集団 剣舞
麻布区民センター 区民ホール (東京都)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
登場人物や場面を理解するまでに時間がかかりましたが、最後に追い付けました。もう少し話が分かりやすいとよかったです。演技は上手でした。次回作も期待してます。

JUDY~The Greatest Unknown Squadron~
グーフィー&メリーゴーランド
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2025/07/10 (木) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

料理昇降機
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
不条理劇といっても、『ゴドー』とは違い、ユーモラスで肩肘張らずに楽しめました。主演のおふたりは存在感も個性もたっぷり。濃厚な80分でした。ミニマムな舞台美術もストーリーに似つかわしく、劇場の周辺には不思議な店がたくさんあって、総合的な不条理体験ができたのも印象深いです。

主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本
大人計画
ザ・スズナリ(東京都)
2024/11/07 (木) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/12/11 (水) 14:00
勝地とクドカンにハズレなし。
みんな楽しそうで、見ているこっちも楽しくなってくる。

君がくれたラブストーリー2024
シベリア少女鉄道
赤坂RED/THEATER(東京都)
2024/10/30 (水) ~ 2024/11/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/11/08 (金) 14:00
初見だったので、
最初は何を見せられてるんだろう???
と思ってましたが、、、
なんですかこれ、最高ですね!

紅鬼物語
劇団☆新感線
シアターH(東京都)
2025/06/24 (火) ~ 2025/07/17 (木)公演終了
実演鑑賞
45周年記念公演でありつつ、今もなお「新しい新感線を模索する」という姿勢。素直に尊敬に値すると思いますし、その試みをしっかり感じられる点も「さすが」の一言。メインキャストは劇団外から多く招へいし、新鮮味のある座組ですし、全体的に「劇団固有のらしさと新しさの融合」のような印象を受けました。

校舎、ナイトクルージング
ロロ
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2025/07/08 (火) ~ 2025/07/13 (日)公演終了