I, Daniel Blake ―わたしは、ダニエル・ブレイク 公演情報 秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場「I, Daniel Blake ―わたしは、ダニエル・ブレイク」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    日本初演という今作。2016年に原作となる映画が公開され、その映画で主演を務めた俳優が自ら舞台版の脚色を担当し舞台化。その戯曲を用いた上演が新宿の紀伊國屋ホールへやってきた…という、やや珍しい経路。イギリスの社会福祉制度への批判や皮肉が多く含まれており、切実な貧困問題を描いている。舞台設定はイギリスだが、日本にも、そして多くの諸外国にも通ずる内容と言えるでしょう。

    ネタバレBOX

    心臓を患い、健康面を配慮して医者から復職を禁じられている(働きたくても働けない)高齢男性、適切な社会保障から排除されかかっているシングルマザーとその娘。この三人を中心に物語は展開していく。審査の厳格化や融通の利かない窓口担当など、日本の状況と類似する点が多いことも興味深い。

    そして、これは演劇作品としての感想ですが…、生活に苦しむ当事者に一向に寄り添おうとしない制度に業を煮やし、主人公がとる怒りの行動にやや拍子抜けしてしまいました。ただし、冷静に考えると、これは2016年に日本で起きた「保育園落ちた日本死ね!!」問題と類似しているのかもしれません。

    0

    2025/10/05 00:38

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大