たらいの観てきた!クチコミ一覧

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明日に殺される

明日に殺される

コマツ企画

ザ・スズナリ(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2012/12/29 (土)公演終了

ひとり芝居は可能なのか
これはですね。
ごめんなさい。
非常に辛かったです。


ひとり芝居ってのは難しいですよね。
ぼくが芝居で面白いと感じるのは、複数の登場人物が会話している場面です。
登場人物が一人だと、そういう会話は基本的になくなるわけで。


本上演では、登場人物は確かに一人なのだけれども、もうひとりの誰かに語りかける感じで進行していきます。
架空の人物がいて、その人物に語りかけている。
でもその人物は架空で、観客には見えない。
一人芝居だと、その架空の人物の情報がごっそり抜け落ちてしまっているわけで、その分、つまらなくなっているのではないかなあ。


一人芝居はほんとに難しいと思う。
架空の出来事に対するリアクションも自分でこなさなくてはならない。
これは難しいというより、ほとんど不可能のように思える。
そりゃ演技としては出来るかもしれないけど、リアルな、あるいは劇的な反応は無理。


だから一人芝居って、ほんとは成立しないのかもしれない。
すくなくとも、架空の誰かに語り掛けるパターンは無理なのでは。
ふう。申し訳ない。

天然1

天然1

ハイブリットハイジ座

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/12/26 (水) ~ 2012/12/28 (金)公演終了

満足度★★★

映像長すぎ
わし、映像じゃなくて、芝居を観に来たんですけど。

ネタバレBOX

オープニング(?)のダンスがいちばん面白かったです。
これから何が始まるのかなあという期待が高まって、、、

なくなった(テープを貼った)乳首の上に、マジックで円を描いたとき、コントとしていちばん受けました。

客席からは笑い声があがっていたし、隣の兄ちゃんは、ときどき肩をひくひくさせて笑っていました。
だから、ぼくのほうが、こういうナンセンスを理解できないだけなんだなあと。

飽きてきて眠くなってきたなあというときに、ちょうど終了してくれた。
ああ、よかった。
そう思いながら、会場をあとに。

なんにも残らなかったといえば言い過ぎですが、、、
「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2012/12/24 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

チェーホフの謎
いや、謎なんか本当はないのかもしれない。
「謎」なんていったら、笑われるかもしれない。
でも、ぼくにはやっぱりわからない。

戯曲『櫻の園』を読んで、その面白みがどこにあるのか。

だるま座の『櫻の園』を観れば、その面白さを教えてくれるのかもしれない。
そう期待して観に行きました。

そして細部について、いろいろと理解したところがありました。
でも、大きな部分で残った疑問もありました。


現代の日本で、チェーホフの戯曲を(ほぼ)そのまま上演する意味ってなんだろう。
遠い時代のロシアの没落貴族の話は、なんだかやっぱりピンと来なかった、というのが正直なところ。

いや、でも、戯曲と上演は別物です。
上演自体は、独特の雰囲気があり、役者さんの演技も大変面白かったし、勉強にもなりました。
ありがとうございました。

ネタバレBOX

たとえば、エピホードフが花束を持って出てきて、落としてしまう場面。
すぐに拾って、ドュニャーシャに事務的な台詞を言って渡す。

なんだろこれって思ってたけれども、上演で再現されて理解できた。

エピホードフは花束をドュニャーシャにささげたかった。
しかし、ロパーヒンがいたので、渡すことができず、ショックで落とし、誤魔化すために事務的な台詞を口にする。
だるま座の上演では、さらにわかりやすく、エピホードフが間違ってロパーヒンに花束をささげようとしてしまうことになっている。眼を開けて、間違いに気づいたエピホードフが花束を落とす。
そういうことだったんですね。

このように、上演されることでわかったことがたくさんあったように思います。



残念だなあと思ったのは、シャルロッタの手品の場面。
原作では、アーニャ、ワーリャが布の後ろから登場する手品が見られます。
どうなるのかなと期待したんですが、だるま座上演では、その手品はありませんでした。
いや、ごめんなさい。細かいことですが。



それからなかなか大きな謎。
ロパーヒンは、ワーリャにどうしてプロボーズができないのか。
だるま座上演では、プロボーズしたいんだけど、女性相手には臆病で、なかなか言い出せない、という感じでした。
商売やビジネスには長けているけれども、恋愛に関しては、まったくだめ、という理解でいいのかしら。



最大の謎は、競売で櫻の園を競り落としたロパーヒンとラネーフスカヤの関係。
ぼくがぼんやりしていたせいか、その答えは、曖昧なままでした。


いや、そんな細かいことは考えなくても。
だるま座の上演はほんとに心温まる楽しいものだったんですけどね。





弔いの鐘は祝祭(カーニバル)の如く

弔いの鐘は祝祭(カーニバル)の如く

天幕旅団

劇場MOMO(東京都)

2012/12/20 (木) ~ 2012/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

舞台が回るのかなと思ったけど、それはなかった
円形のシンプルな舞台と棒を使った演出が面白かったです。
円形の舞台は、最初はなんにもないと思っていたのに、照明が当たり方で石を敷き詰めた通りのように見えたり、室内見えたり。
棒をうまく使って、男が螺旋階段を疲れた足取りで歩くのを表現したり。
黒いシンプルな舞台が、いろいろな表情を見せてくれました。

俳優の動きも工夫されていました。
ストップモーションっていうんですかね、動きの速度を変えて、ゆっくり動いたり、突然くるりと回転してみたり。
そういう動き方の演出も面白かったです。

ネタバレBOX

『クリスマスキャロル』の脚色です。でも原作の単純なハッピーエンドみたいな雰囲気ではなく、もうすこし複雑にアレンジされていました。
そのアレンジの仕方も、すごく上手でした。

途中、ゴーストが自分の正体を明かすところで、どばーっと泣いて、それから最後の場面でも涙を誘いました。
あれですよね、素直に泣けるものは面白いし、気持ちもいいですよね。
観に行ってよかった。

すごく寒い日。
外出するのは億劫だなあ。
やっぱり行くの止めようかなあ。
でも、やっぱり行こ。

観に行って、ほんとによかった。
素晴らしかったです。

ただ途中で、退屈もちょっぴり感じました。
なんでかなあ。
会話が単調に感じた部分があったからなのか。
自分でもよくわかりません。
でもすぐに上記のゴーストが自分の正体を明かす場面になって、どばーっと涙が出てきて、それ以降は退屈を感じることはありませんでした。
木曜、うぐいす館にて

木曜、うぐいす館にて

thursday-follies

プロト・シアター(東京都)

2012/12/14 (金) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

いい感じでした
すばらしかったです。

隙がなくて、ずっと緊張感のある場面が続きました。
退屈することもなく。
整然としていて。
難をいえば、整然とし過ぎていることでしょうか。いや、ゴメンナサイ、全然難ではないです。

女優のみなさん、声もいいし、動き方なども大変きれいでしたし、演技で自分を表現していると思いました。

【緊急再演】つぎとまります【王子小劇場】

【緊急再演】つぎとまります【王子小劇場】

劇団肋骨蜜柑同好会

王子小劇場(東京都)

2012/12/14 (金) ~ 2012/12/15 (土)公演終了

満足度★★★★★

ぼくが観たいと思ってた芝居
土曜日のマチネ。

素晴らしかったです。
ぼくが観たいと思ってた芝居が、そこにはありました。

「いいなあ、うらやましいなあ。あんな芝居ができて」
観劇しながら、嫉妬心がむくむくと。


北池袋新生館シアターの公演は、観劇できず。再演があってよかったです。


途中、もたついて退屈な印象がちょっぴりありました。
「中盤はもっと台詞のテンポがよくてもいいんじゃないかなあ」とも。
しかし、そうすると、逆にあの芝居の雰囲気がぶち壊しになったかもしれず。
難しいところですかね。

ネタバレBOX

エピローグで、会社を辞めちゃうってのは、ちょっと違うんじゃないのかなあと思ったり。
気持ちはわかりますが、、、
youが誰かもしらぬまま

youが誰かもしらぬまま

ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/11/29 (木) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

次回も期待できます
見終わった後、演出の名前を見ました。
「ああ、女性だったんだ。なるほどね、、、」
なんとなく女性的な感じがしました。

はっきり言って、ストーリーとか全然わからなかったのです。
だから理解しているとは言えないのですが、でもつまらなくはなかったです。
これは演出の力が大きいかと。

こういう雰囲気を突き詰めていけば、きっともっと面白くなるだろうなあと思われました。
次回も楽しみです。

ネタバレBOX

舞台が、下手、中央、上手と三つに分かれていて、下手で女性が一人手紙を読んでいるのに、ライトも当たっていない上手では、男性が横になっている女性の腹を蹴っていたりとかね、、、
ずっと緊迫した雰囲気が続きました。

最後に「お母さん、ごめんね」(だったかな?)みたいな台詞がありました。
それがオチというか、メッセージなのでしょう。
娘の、母親に対する。


と、ここまで書いてきて、ようやくわかった。

この芝居は、娘から見た母親の思い出を語った物語なんでしょう。
母親が店員に対して傲慢な態度を取っていた思い出や、遊び友達について注意された思い出、部屋を片付けなさいと注意された思い出、叱られた思い出、そういったものが、演劇的に語られていたのでしょう。

ホームレスが登場しますが、これも「あんたはそういったものになるよ」と言われたことがあるからなのかと。
いつも暴力を受けていて女性が、男性を遂に刺し殺す。これも、母親との関連で生まれた想像物なのかなと。

部屋をかたづけることができず、散らかりっぱなしてしていて、これも母親に手ひどく叱られる場面がありますが、そのときに殺した男の死体も転がっている。
しかし、その死体については、母親は何も言わない。
それも面白かったです。
母親が見ているものと、自分(娘)が見ているものは、違う。
そのギャップが表現されていたのかと。
マクベス

マクベス

劇団わらく

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/11/22 (木) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

満足度★★★

舞台美術の雰囲気はすごくよかった
劇団わらく、初めて観ました。

『マクベス』だけど、ちょっと変。
和装でした。

こういう『マクベス』もあるんですね。
勉強になりました。
ありがとうございます。

ネタバレBOX

途中で、『あの鐘を鳴らすのはあなた』や『スタンドバイミー』(だったかな)にあわせて、
それまでおどろおどろしい顔してた魔女たちが、急に笑顔になって、
それまでの衣装を脱いで、ドレスになって踊りだしてました。
すごく変。
違和感ありました。
怖いのか、楽しいのか、、、
うーん、なんかよくわかんないや。

それまで怖い顔してたのに、
どうしてダンスシーンになると急に晴れやかな笑顔になって踊りだせるのか。
踊りで笑顔になってしまうことで、それまでのおどろおどろしい演技が、
ギャグになってしまったような気が、、、

宴のシーンで、焼き鳥食べてたけど、そんなギャグを入れる必要はないのにとも思いました。
それまでの迫真の演技が、やっぱりギャグになってしまったような気が。

自分で自分の演技を嘲笑しているみたいな。
自虐的な感じの演出にやはり違和感がありました。

怖いままで、おどろおどろしいままで突き詰めて欲しかったです。

舞台美術の雰囲気はすごくよかったのに。

でも、いちばん不満だったのは、会話です。
台詞をただ単に順番に言っているような感じに聞こえて。
登場人物の関係性や、心の動きなどが、会話を通して見えて来なかったような。
それがないと、芝居じゃないと思うのです。

基本的に、登場人物は向き合って相手を見ながら会話して欲しい。
そして、相手に反応して、そのときの微妙な感情を演劇的に表現して欲しい。

摺り足の動きなども取り入れていたから、能のような感じにしたかったのかもしれません。
でもそれがいい方向には行っていなかったような。

ひゅー、ゴメンナサイ。好き勝手言ってます。
雲。家。

雲。家。

重力/Note

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/11/21 (水) ~ 2012/11/24 (土)公演終了

満足度★★★★

素晴らしい演劇空間
脚本の 『雲。家。』は、観劇の前に読みました。
でも、「なんだろーな、これ」という感じで、さっぱりわかりませんでした。
そもそもこれって上演台本なの? っていう体裁で、、、
そんなものをどう上演するってんだろう。

上演は、雑な感じはまったくなくて、よく作られていました。
ああ、こういうのもありだなあ。
なんというか、空間が出来上がっているというか、完成されているというか。
六人はよく訓練されている感じで、呼吸もぴったりで。
素晴らしいと思いました。

ネタバレBOX

上演が始まってすぐに思いました。
なるほど、こういう感じか。
そうかあ。そうなるよね。
一言で言えば、朗読。
男性三人女性三人が、交互に、あるいは重ねて、いろんな読み方をしてました。
いろんな声の出し方、いろんな動き方で。
あとは照明なんかも、飽きないように、細かく変えて。

いや、ほんとにすごいなあと思いました。
この集中力。

ただ2時間はきつかったです。
見る側(ぼく)の集中が途中で切れ模様になりました。
できれば1時間か、せいぜい1時間半にまとめて欲しいなあと。
我がままでゴメンナサイ。

Pessoas Nova!

Pessoas Nova!

風鈴堂

pit北/区域(東京都)

2012/11/19 (月) ~ 2012/11/21 (水)公演終了

満足度★★★★

ボートピーポー ~漂流難民~
表題の上演を拝見しました。

殺陣が出てくるのが不思議だなあと思ったら、
演出の池内亮太さんは「風剱時音流」というのの創始者なんですね。
なんだかすごい。

男ふたりだけの芝居でも、充分面白かったでしょうが、
殺陣もいいアクセントになっていました。

不満な点は、上演時間が一時間と短かかったこと。
ちょっぴり食い足りない気分。
欲張り過ぎか。
男ふたりで、もう少しすったもんだして欲しかったなあと思ったりも。
でも短いぐらいのほうがまた観に来たいという気持ちになるのかもしれないしね。

客席はいくつだろう。30もなかったかもしれない。
観客数は、14、5人ぐらいだろうか。
さびしくないこともない、、、(^_^ ;
でも無理に観客動員して満員にしようという気持ちがないのも、清清しい感じがしました。

欲張ってないところがよろしいかと。
好感度の高い上演でした。
もっとたくさんの人に見て欲しいです。

One

One

[DISH]プロデュース

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

どたばたコメディー
芝居のほうは心温まる感じのストーリーでした。

開場から開演までのあいだ、場内には昭和の歌謡曲がずっと流れていました。
芝居を見ているうちに、ああ、あの選曲はそういう演出の意味があったのかあと思ったり。


ネタバレBOX

最後は奥の扉がばあーんと開いて、まぶしい光で場内が包まれて、『未知との遭遇』状態になるのかなあと期待してましたが、そうはなりませんでした。
別のエンディングが用意されていました。
いい意味で、期待を裏切ってくれたかと。

サザエさんとダンサーたちのアドリブ的なやり取りが笑えました。
地響き立てて嘘をつく

地響き立てて嘘をつく

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/11/21 (水)公演終了

満足度★★★

エレベーター
アゴラ劇場は、バルコニーがあって、一階と二階はエレベーターで行き来するんですね。
芝居のほうは、そのエレベーターを使ったシーンが面白かったです。
ドアが開くまでの間がなんともいえず、面白かったです。
緊張感もありました。

ただ芝居のタイトルと内容が、なんとなく結びつかないような気が、、、
ぼくが何か見落としたんでしょうか?

ネタバレBOX

平安時代とか鎌倉時代の衣装がもっとゴージャスだったらなあと。
贅沢かもしれませんが。
高円寺純情商店街でロミジュリ

高円寺純情商店街でロミジュリ

踊れ場

シアターブラッツ(東京都)

2012/11/12 (月) ~ 2012/11/14 (水)公演終了

満足度★★★★

狭い舞台の上に男30人
いろいろやってくれて見ごたえ充分でした。

ただ、どこかの若手劇団のエチュードを見ている感じ、
楽しいし、勢いもあるけれども、なんとなくまだ作りこまれてはいない、、、
そんな感じもなきにしもあらず。

演出の池上三太さんの演劇ワークショップに一度参加したことがあります。
舞台を見ながら、そのときの池上さんの演出のやり方を思い出していました。
ああ、あんなふうに作って、んでもってこうなるんだなあと、、、
そういう風に観ることができたのも楽しかったです。

ネタバレBOX


最後にたった一人の女性のジュリエットが、
男共を全員バットで叩きのめした後、
満面の笑顔で両手でVサインしてました。

それはそれでいいのかもしれないけれども、
ぼく個人としては不満でした。
はじまりから終わりまで全部がギャグで終わってしまったみたいな気がして。
最後のジュリエットは、もっと怖い感じで終わって欲しかったなあと。
ギャグじゃない凄みも観たかったかなあと、、、

まあでも好みは人それぞれですから、、、


テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰

テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰

テノヒラサイズ

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/11/06 (火) ~ 2012/11/12 (月)公演終了

満足度★★★★

ちょっぴり不満
リンクス東京で拝見しました。
そのときの雰囲気のままでしたし、期待通りで面白かったです。
でも、、、

ネタバレBOX

不満なのは、最後のクライマックスのシーンです。

最後、X10に見立てたダンボールが、これも富士山に見立てたダンボールに激突していくんですが、このシーンがこの芝居のクライマックスだと思うのですよ。

このシーンは真面目に一生懸命にやらなければならないシーンだと思うのですが、それまで同様軽く、ギャグっぽく処理されていた(ように見えた)のが不満です。

全員がX10にしがみついて、それを懸命に操作する、(もっと長い時間)、というようなシーンが観たかったです。
だから「ぼくにはダンボールにしか見えない」というギャグは面白いけど、余計だったんじゃないのかなあと思ったり。

最後に劇的にもっと盛り上がるはずのところが、あんまりそうなってなかったのが残念です。
ぼくのほうが何か勘違いしてるのでしょうかね?

僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい

僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい

MacGuffins

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

いや、とても面白かったですよ
猛烈に体を張った熱演に感動しました。

とても笑えて脚本もよく考えられてるなー、という感じでした。

動き回る芝居って時々セリフが聞き取りにくかったり するんだけど、そんなこともなく セリフが聞き取りやすかったのも好感度大。

ネタバレBOX

オムニバス5話で、最初がシリアスな話で、
2~4話がバカッぽい爽快コメディで
最後が最初のシリアスな話の続きで真面目に終わるという構成でした。

2~4話は快調ですばらしかった。
徹底的にくだらなくて、見事だった。すごくいいと思いました。

でもシリアスな話で「私たちが生きるていくこととは・・・」みたいなことを
ストレートにセリフで言ったり、あと映像で
「生まれてきてくれて、ありがとう」とか表示するのが最後のメッセージだったので
おっちゃんとしては恥かしくて辛かったです。

そういうテーマは悪くないとおもうのだけど、セリフで直接言われると恥かしい。

でも、コメディだけで終わるわけにはいかず、ちったぁ深みのあるところも
見せないと終われなかったんだろうなあ、
わかるよ、うんうん、と思いながら帰りました。
さらば、愛しの映画ホテル

さらば、愛しの映画ホテル

ジ~パンズ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/06 (火)公演終了

満足度★★★

どたばたしてました。
最前列で、見上げるように拝見しました。
で、目の前のソファで女性に脚を組まれたりすると、眼のやり場に困りました。
でも、そういうのを狙ってるということなんですよね?

公演の説明と、実際の舞台が、微妙に違ったような気が、、、

ネタバレBOX

最後に奇跡的な出来事が起こるのかなあ期待してたんですが、
そういうのはなかったようです。
新美南吉の日記

新美南吉の日記

オクムラ宅

土間の家(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★

寒かったです。
震えなが観ました。
ああ、ストーブの近くに座ればよかったと。

話の展開というか、台本はすばらしいと思いました。
でもそれが上演となると、話がちょっと違ってくるかと。

ネタバレBOX

不満だったのは、舞台(土間)に立つ人たちの関係性があんまり見えなかったこと。
芝居って、登場人物間の緊張関係で成り立つものだと思うのだけれど、そういうのがないので、眠気を誘われるシーンも。
基本的に順番に台詞いう感じだったので、芝居というよりも、朗読だなあと思えました。
朗読でもいいんだけど、朗読はよっぽどうまくやらないと、、、
ひーっ、ごめんなさい。
我が儘ばっかり言って。
【東京フール】/【グシャラ】

【東京フール】/【グシャラ】

Theater DIO

ワーサルシアター(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

『グシャラ』観劇
いや、素晴らしかったです。
びっくりしました。

下手に台詞がない分、衝動を大事にした演技だと思いました。
最初から最後までひきつけられっぱなしでした。

『東京フール』のほうも観てみたいです、、、

ネタバレBOX

最後に壷が光りますが、なんというか、もうちょっときれいだったらなあと思ったり、、、スンマセン、贅沢で。

歌う声が途中から響くようになるのは、いいアイディアかと。
トロイラスとクレシダ

トロイラスとクレシダ

劇団山の手事情社

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2012/10/24 (水) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★

不思議な『トロイラスとクレシダ』
一風変わったお芝居でした。
独特の方法論と演出で構成されていました。

ネタバレBOX

大地震直後のパーティー会場のような舞台。
大きなテーブル(ですよね?)がふたつひっくり返り、折り重なり、スロープになっている。
それが舞台の中央を占めており、メインの演じる場にもなっている。
椅子も周囲にいくつかひっくり返っている。

登場する人物たちは、パーティーの出席者のように正装している。
でも彼らは人間ではない。
カラスと犬に別れて、戦争をしている。
そんな感じ。

不思議な『トロイラスとクレシダ』でした。

女優だけの場面で、ぼくには意味がわからなかったところがありました。
歌いながら、喧嘩みたい感じになる、、、あれは何だったんだろう。

それからええと、名前何でしたっけ?トロイラスの兄さん。彼が殺される場面。面白かったけれども、いちばんの見せ場だと思ったので、もっともっと派手に何かやって欲しかったなあ。と思うのは、贅沢でしょうか、、、

あの海の向こうから

あの海の向こうから

劇団ジャムジャムプレイヤーズ

アドリブ小劇場(東京都)

2012/10/25 (木) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかったです。
最高でした。
今年ぼくが観た中で(そんなに観てないかもしれないけど)いちばんに押してもいい芝居でした。
こちょこちょ笑わせて、ときどき大笑いさせて、最後はうるうるさせるという、
コメディの王道でした。
どうもありがとうございました。

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